M16A4
えむいちろくえーふぉー
米軍において長く採用されてきたM16シリーズの改良品として出てきたのがM16A4である。米陸軍には1996年。米海兵隊には1998年に採用された。
これまで主にコルト・ファイヤーアームズ社が製造を行ってたが、経営危機により製造権がアメリカ政府へと移っており、現在M16A4は主にFNH USAにより製造が行われている(M4カービンも同様)。ただしFNH社が主となっているがコルト・カナダでも製造が行われている為、刻印はコルトとFNHの両方存在している。
- 主な製造会社がFNHに変更。
- アッパー・レシーバー上部にピカティニー・レールを装備したフラットトップ・レシーバーを採用。
- 上記に付随してキャリングハンドルを脱着可能に。
- セレクター刻印を左側にも追加。
ピカティニー・レールを装備することになりスコープ・ダットサイトなど様々な光学照準器を付けられるようになっている。米軍ではさらにハンドガードをKACが開発したM5レイルアダプターシステムに交換しており、フォアグリップ・レーザーサイト・フラッシュライトなどの様々なアクセサリーを付けられる様になっている(標準仕様はM16A2と同じハンドガード)。
結果としてACOGはキャリングハンドルへの取り付けではなくなった為、クイックリリースマウントといった様々なマウントの利用や取り付け位置の変更が可能となっている。
なお、M16A4のフルオートモデルが“M16A5”と呼ばれる事もあるが、フルオートも3点バーストのどちらもM16A4であり、“M16A5”という銃は米軍の正式装備には存在しない。
Vltor社がM16A5という名称を使っているモデルを出しているが、これは(海兵隊のM16A4改良計画に乗った商品であるとはいえ)米軍とは無関係に“M16A5”という名称を使っているだけである(元々M16に限らず、M1AがM14という名称で販売されるように軍用モデルやそれに近い名称を商品名にするのはアメリカではままあること)。
ただしコルト社ではM16A4をRO901(3点バースト)とRO905(フルオート)という名称で区別している。
またカナダにもこれと似たM16の改良型ライフルが存在する→コルト・カナダ(旧ディマコ)C7A2
こちらは米軍と異なり、ハンドガードがM16標準仕様のままだが、固定銃床が可変銃床へと変更されている。
ちなみに、海兵隊に納入されているFNH製のM16A4は基本的に3点バーストモデルとなっているが、陸軍等はフルオートモデルも混在して納入されている。
陸軍で早々にはM4カービン(とフルオートモデルであるM4A1カービンに置き換え。
命中精度や「すべての海兵はライフルマン(Every Marine is a rifleman)」というモットーを掲げている海兵隊も。2015年から戦闘部隊を中心にM4カービンや分隊支援火器モデルであるM27IARへの置き換えが進められている。
現在も使われている個体の中には、M4と同様のテレスコピックストックに換装されたものもある。
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思ってたのと違う
M16A4、格好良いですよね。 何でサイドレールにキャリングハンドル(リアサイト)をとりつけてあるかと言うと、長いM16A4で近接戦闘を行う場合、ストックを肩に乗せてコンパクトに構えるんですが、当然サイトは覗けなくなるので銃を左に90度寝かせて、ハンドガードに取り付けたキャリングハンドル(リアサイト)で簡易的に照準するんですよ。ある物で工夫して対応する現場の知恵ですね。 このM16A4は革島えりちゃんのパッケージアートで、僕の愛銃(CYMA)も全く同じカスタムしてます。3,376文字pixiv小説作品