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August 10, 2007
 民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は9日の理事会で、「(参院では)次の国会から『クールビズ』の申し合わせを廃棄したい」と述べ、次期臨時国会から本会議、委員会でのネクタイ着用を義務づけることを提案した。

 10日に改めて協議するが、突然の提案に与野党とも困惑顔だ。

 西岡氏は理由について、「制服を着た国会参観の子どもがいる中で、大人がリラックスした格好でよいのか」などと述べた。

 参院では一昨年から、各党の申し合わせで6~9月は冷房温度を上げるかわりに、ネクタイ着用は義務付けないことにしている。参院の先例でも本会議場での「上着着用」が義務付けられているだけで、西岡氏の提案は一昨年以前の状態よりも「厳しい」内容だ。

(8月9日20時19分読売新聞)

これが民主党の対決姿勢ですか?
ちょっと参議院で過半数取ったからって、とにかくなんでも過去を否定しようって姿勢はまさに半島的であり大陸的でありますな。そのうち焚書坑儒でもするか?

そもそも西岡さんってクールビズをかっこつけかなんかだと思ってんの?リラックスした格好って、アホか。子供だって夏服は半そでの白シャツだろ、それも知らないんだろうな。

こういう能無しに限って、我慢大会することで仕事してるとアピールしてるような気がしてならない。会社でも居るだろ、仕事終わってるのに上司が居るからまだ帰らないとか、だらだら残業して遅くまで会社に居ることが仕事と思ってる奴。サラリーマンの保身はまだ理解できない事もないが、ルール作る側にいる奴がわざわざ自分で能無しアピールして、下まで巻き込もうとしてるのがムカついてしょうがない。こんなのはトップダウンじゃなきゃうまく行かないんだよ。

そんなオレはクールビズの恩恵をたっぷり享受してる一小市民。

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August 1, 2007

そう言えば岡山選挙区、民主党新人の姫井由美子氏が自民党の片山虎之助参院幹事長を競り落として初当選を飾ったが、これはもうなんと言っても「姫の虎退治」ってキャッチフレーズの勝利だね。自民党に逆風が吹いてなくても姫井氏が勝っちゃったんじゃないかと思うほど。こんな素晴らしいキャッチフレーズ見たこと無い。

片山氏は年齢考えるともう引退しちゃうんだと思うが、もし捲土重来を期して6年後の参院選で姫井氏に挑戦するなら、今度は挑戦者の立場で姫井氏に負けないコピーを!例えば「虎の姫いじり」とか「虎の姫はじめ」とか。

さて、参院選の結果を受けてサヨ系をはじめとするマスコミ各社は「とっとと衆院解散しろ!」って連呼してる

 参院選は自民党が歴史的敗北を喫した。与党は過半数を大幅に下回り民主党は参院で第1党となった。

 安倍晋三首相にとっては、全国の有権者に審判を仰ぐ初の国政選挙だった。私たちは今回の参院選を「安倍政治」を問う選挙であるとともに、自民、民主両党による2大政党化の進展を占う選挙と位置付けてきた。

 選挙結果について安倍首相は29日夜、「国民の声を厳粛に受け止めなければならない」としながらも、自らの進退については「改革続行、新しい国造りを約束してきた。この約束を果たしていくことが私に課せられた使命だと決意している」と続投する意向を明らかにした。

 与党内には「参院選は政権選択選挙ではなく首相の進退は問われない」という声もある。

 しかし98年の44議席を下回り、40議席を切る大敗北である。今回の結果は国民による「安倍政治」への不信任と受け止めるべきだろう。首相の政治責任はあまりにも明らかであり、続投が民意に沿った判断とは思えない。

 6年任期の参院では3年ごとに議員の半数が改選される。

 このため今後少なくとも3年間は法案成否の主導権は野党に握られる。衆院で再議決する道はあるが混乱は必至だ。

 今後の政策遂行上、まず課題となるのは11月1日で期限切れとなるテロ対策特別措置法の延長問題である。さらに来年度予算編成との関連で本格的な消費税論議も始めなくてはならない。北朝鮮の核問題に関する6カ国協議への対応など外交上の難問も山積している。

 首相は参院選敗北にもかかわらず続投を決意したからには、早期に衆院を解散し、改めて信を問うべきである。(後略)
(2007年7月30日 毎日新聞)

理屈としては「安倍政治が不信任されたんだから、衆議院も解散して国民の信を問え」っつーことで、他社もほぼ同じロジックだ。

でもさ、参議院選挙で国民の審判により自民党は負けたわけで、そのせいで今後の年金処理問題でも自治労をバックにつけた民主党らの意向に耳を傾け反映させながら窮屈な国会運営を強いられる、それこそが参院選で突きつけられた国民の審判に対するペナルティーじゃないの?

参院で負けたんだから衆院もすぐ解散しろって、それじゃそもそも両院制の意味ないだろ。

こういうと「じゃぁ郵政法案を参院で否決されたからって、衆院を解散した2005年の総選挙はなんだ?」って言う御仁も居るかもしれないが、そりゃ単純明快「内閣の最重要法案を否決されても参院が解散できないので、国民の信を問う為には衆院を解散させるしか方法が無いから」だ。
逆に次の衆院選挙で与党が圧勝した場合「参院選挙で野党が過半数取っているのはおかしい民意を問えるよう憲法改正すべきだ!」なんて絶対マスコミは言うわいくせに。

だいたい、今回の選挙では出口調査でも明らかなように年金処理の問題と政治とカネが最大の争点でそれに閣僚からの失言(オレに言わせれば言葉狩り)が油を注いだ。安倍内閣が発足当初から掲げていた「憲法改正」「教育改革」「戦後レジームからの脱却」は一切報道で取り上げられる事無く、有権者からも忘れ去られていたのに「安倍内閣の不信任」とはこれいかに?ちゃんと政策を争点化しもせずにスキャンダル探しだけではしゃいでた連中が何を言ってるんだ、と。

さてさて、国民の審判を突きつけられた自民党がなんかやってます

 自民党は1日、政治資金管理団体の事務所費など経常経費(人件費を除く)について、収支報告書に添付を義務付ける領収書の額を「5万円以上」から「1円以上」とし、すべてを対象とする方針を固めた。秋の臨時国会に公明党とともに政治資金規正法改正案を提出する。「政治とカネ」を巡る問題への批判が参院選大敗の一因となったことを受け、透明性を高める必要があると判断した。

 中川秀直幹事長は1日の記者会見で「1円以上の領収書を公開すべきだというのが民意の大勢だ」と語った。対象を資金管理団体だけでなく、政治団体に広げることを検討する意向も示した。(16:00)
(2007年8月1日 NIKKEI NET)

領収書添付1円以上って、参院選翌日のNHKの討論番組(各党の幹事長クラスを集めてやってた)で社民党福嶋瑞穂氏が言ってたな。経常経費1円以上って現実的に出来るんか?しかも全ての政治団体に広げるって結構凄い事になりそうだな。これって、民主党内にいる小沢代表はじめとする古い自民党議員達は賛成できるのかね?それとも民主党が反対することを見越しての自民党の自爆テロ(いや自爆テロは言い過ぎた「肉を切らせて骨を絶つ」)か?

一方の民主党は民主党で天下り根絶法案なんてのを提出予定らしいけど、なんだかこういうわっかりやすい、庶民感覚や主婦感覚に訴える法案提出ばかりに躍起になって大局を置き去りにするような政治こそ国民にとって最悪の政治だと思うがね。

こういうのこそ「衆愚政治」とマスコミは批判しないのか?

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July 31, 2007

参議院選挙の結果はご存知のとおり民主党大勝、自民党惨敗。
衆参捩れちゃってこれからどういう国会運営になるのか見もの。ただなぁ自民・民主双方とも世論に媚びるために財源無視のバラ撒きに逃げこんだり、政策無視の政局ごっこだけは勘弁して欲しい。見極めるのは有権者だろうけど、今回の選挙結果見てる限りは目先のニンジンに弱い人がまだまだ多いのがハッキリしたし、心配だ。

ところで色んな分析が報道メディアでなされているがちょっと首を傾げたくなるものも含まれている。

例えば「自民党は支持基盤が壊滅状態」って論調。

前回も書いたが参院比例区候補は知名度だけで票が見込めるタレント候補以外は支援組織に紐付いている。従い比例区得票数分析を見ると、今回は

2007年参院選挙比例区得票数
    総得票数  政党名得票  個人名得票 当選者数
民主党 23,256,242 18,829,335  4,426,907  20
自民党 16,544,696 10,543,574  6,001,122  14


2004年参院選比例区得票数
     総得票数  政党名得票  個人名得票 当選者数
民主党  21,137,458 17,345,037  3,792,421  19
自民党  16,797,687 11,604,565  5,193,122  15

比例区総得票に占める個人名得票数が民主党が18%⇒19%とほぼ横ばいなのに対して、自民党はあの逆風の中票数で約80万票、割合も31%⇒36%と5ポイント伸ばしている。

日経新聞は7月31日の朝刊で「自民、支援組織に衰え」と題して業界団体が支援する組織候補の落選が相次いだのは、建設関係や医師会等支援団体の集票力の衰えだ、とし「(医師会が支援した)武見敬三氏が18万6千票あまりしか獲得できずに落選」と書いているが、他党では5-6万票で当選したケースもいくつか有る。それに医師会がもうちょっと集票して武見氏が当選したとしたら今度は自民党比例区で最下位当選だった神社本庁支援の有村治子氏が落選するわけで、比例区の当落は組織集票力より政党名の集票力の問題でしょう。こういう見当違いの分析記事出して「もっと支援組織に手厚い政策打ち出せ」って遠まわしのプレッシャー掛けてるのか?

あと笑えるのが、選挙前には年金処理の問題をこれでもかと言うほどキャンペーン張って、各種出口調査でも「年金問題」を投票の決め手にした人がダントツ1位で、「年金を取り返す」なんてセリフを口走ってた民主党の比例区の1位当選が"年金を消えさせた張本人"である自治労役員の相原久美子氏って事。

この人当選後のテレビで↓こんな事ほざいてたらしい

「あの当時、労働組合が職場の改善要求を出して何が悪い、と。50分やって10分休む。45分して15分休む。その基準値より上回るものを取ったとしてもじゃー、休んでみんな寝てたわけじゃありませんから。」

http://jp.youtube.com/watch?v=wuvf957Qjfs
http://www.nicovideo.jp/watch/sm725917

ほんと笑えるよな、「消えた年金5000万件、ふざけるな!」とか言って政府追求してた民主党が、年金を消えさせた張本人=自治労の親玉相原久美子氏をトップで当選させてるわけだから。

これ、判り易く例えれば、元社保庁長官を自民党が比例代表候補に紛れ込ませて「社保庁解体やります!」とか言ってたらマスコミはどう報道したと思うよ?

いや、別にいいんだよ民主党は労働者の味方で怠慢職務で年金処理を混乱に陥れた自治労を徹底的に養護する姿勢を鮮明にしてるのなら。

ところがどうだよ?この消えた年金問題を争点に今回の参院選の顔として東奔西走し、民主党大躍進の原動力となった長妻昭政民主党政調会長代理はどの面下げてこの結果を説明するんだよ?羊頭狗肉とはこのことだ。

ちなみに公式WEBサイトによると相原久美子氏の連絡先は

   〒102-8790
   東京都千代田区六番町1
   (自治労会館)

だってさ。どんだけ自治労どっぷりなんだよ!

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July 29, 2007

みんな選挙行けよ。

ところで前回2004年の参院選挙結果で興味深い数字を発見

2004年参院選比例区得票数

     総得票数   政党名得票  個人名得票 当選者数
民主党  21,137,458  17,345,037  3,792,421  19
自民党  16,797,687  11,604,565  5,193,122  15

注目したのは政党名得票数と個人名得票数の割合。民主党は総得票に占める政党名得票の割合が82%、一方の自民党は69%。10ポイント以上も民主党の比例区は個人に紐付く投票ではなく、政党名で投票されていることが分かる。個人名の得票はタレント候補でなければ、立候補者の支援団体の集票能力に基本的に紐付く。なので民主党の支援組織は自民党と比べると集票能力は劣っている、逆に言えば候補者個人というより「民主党」というイメージに投票する有権者が民主党の議席を後押ししている訳だ。

2004年の比例区選挙で自民党候補の最低得票当選者は152,627票の松村 祥史氏、一方で民主党は106,141票の渡辺 秀央氏。なんと5万票の違いがある。15万票以下で当選した民主党比例区選出の議員は6人、その中には114,136票だった解放同盟役員の松岡徹氏や130,249票だったジェンダーフリーで夫婦別姓論者の円より子氏なんかもいる。(参考エントリー:比例区で民主党が第一党になるヤバさ

今回の選挙も民主党比例区候補にはアヤスィ候補満載。

民主党参院比例区アヤスィ候補リスト
金政玉
在日韓国民団葛飾支部国際課長、人権擁護法案推進の「人権フォーラム21」事務局次長、在日外国人参政権獲得の為に民潭が送り込んだ日本人への刺客
相原久美子
元・自治労組織局次長、年金を宙に浮かした労働組合・自治労『国費評議会』絡み。民主党への年金内部情報リークの見返りか?
斉藤つよし
元・自治労中央執行委員、年金を宙に浮かした労働組合・自治労『国費評議会』の総元締め。
神本美恵子
元・日教組教育文化局長、輿石東氏から続く民主党日教組閥
今野東
2003年「不当逮捕」革マル派幹部7人釈放要求、2003年衆院選挙違反により当選無効と同一選挙区からの5年間立候補禁止にも関わらず参院から出馬

さて、この中からどんだけヤバイ奴が当選して6年間日本を貶めるための工作活動をするのか?
こんな比例区候補の羊頭狗肉っぷりをひた隠しにして、政策議論も完璧にスルーして、とにかく「民主頑張れキャンペーン」に一途なマスコミの魂胆はこのアヤスィ候補者リスト見れば自ずと分かってくるもんだ。

民主党は選挙制度を逆手に取って、こういうやばい奴をこっそり国政の場に送り込もうとするなよな。

[追記]
さっき投票行って来たけど、生まれて初めて出口調査されたよ!
嫁さんと二人で清き2票を民主党に投じてきた。
TBSの調査って言ってたが年代、性別、選挙区と比例区の投票先、あと普段の支持政党、今回の選挙の争点、年金制度を信じられるかどうか、等の質問だった。
選挙区はもちろん民主党候補者名、比例区は金政玉、普段の支持政党は民主党、選挙の争点は憲法と教育問題、年金制度は信じられるって答えておいた。

小さなことからコツコツと。みなさん「出口調査は民主党~自民でも民主でもなくマスコミにNO!」、選挙のたびにお忘れなく。

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November 9, 2006

復党問題に関して個人的に思うこと

造反議員を復党させたからといって、郵政選挙で自民党を地すべり的圧勝に導いた無党派層が一気に民主党支持に変わり、来年の参院選挙で民主党が圧勝するなんて事は有り得ない。「自分の一票で何かが変わる」という期待感、そして実際に「支持する事で政治が変わる」という結末に感動した人々は次から選挙に行かなくなるだけだ。

すると何が起こるかって言えば、組織型選挙の復権。

候補者は組織・団体からの支持の取り付けに奔走し、目に見える支持団体の顔色を伺う事が政策の柱になる。能力の無い組織・団体は自らの生き残りのための自助努力を放棄し、補助金目当てで選挙協力を競い既得権益固めを狙う。そうなると益々無党派層は政治への関心を失う。めくるめく組織型選挙復権へのスパイラル。

オレはそれが嫌だから、大多数の有権者が納得してないような今の段階で復党には絶対反対。

そもそも組織型選挙っつっても、今時組織・団体の結束なんてどんどん低下してるんだから、自民党が旧来の戦術に復古しても自分で自分の首を絞めるだけ。執行部もそこまでバカじゃないだろ。造反組が「安倍総理を支持しますから一緒に政治やらせてください」って言うのなら、造反組は新党作って統一会派でやれば良い。いい働きすりゃほとぼりが冷めた頃に吸収合併してもらって自民党に戻れる可能性もゼロではないよ。

と頭じゃ理解してても新聞記事とか見てると「復党は規定路線」みたいな思い入れと思い込みタップリの臨場感溢れる記事が繰り返し繰り返し掲載されて冷や冷やするけどね

   例↓

 郵政民営化造反組の復党問題で自民党は4日、9月の首相指名選挙で安倍晋三首相に投票した無所属議員12人に加え、昨年の衆院選で落選した前職も安倍首相の政策に全面的に従うことを条件に同時期の復党を認める方針を固め、調整に入った。沖縄県知事選(19日投開票)後に党紀委員会を通じ、手続きを進める。来夏の参院選で組織を重視した選挙戦術を優先する立場から、前職の協力も不可欠と判断した。
 落選した無所属の「造反組」14人のうち、復党の検討対象となるのは、民主党、国民新党からそれぞれ参院選に出馬する川上義博氏と自見庄三郎元郵政相を除く前職12人。党紀委員会(笹川尭委員長)で「郵政民営化を含む党の政権公約と、首相の所信表明演説への支持」を確約した前職については、現職の無所属と同様に年内の復党を容認する方向。復党の意思がなかったり引退を検討する前職もいるため、最終的に復党するのは7~8人程度になる可能性がある。
 複数の関係者によると、首相は10月上旬、東京都内で青木幹雄参院議員会長、森喜朗元首相、中川秀直幹事長と極秘に会談し、造反組の復党問題を協議。青木氏が「参院選(の情勢)は厳しい。造反者の協力もあおぐべきだ」と、無所属議員と前職の一括復党を強く主張。首相は了承したうえで中川氏に対し「細かいところは党で検討してほしい」と指示していたという。
 その後、首相は無所属の現職議員について復党を容認する意向を表明。執行部は党内の反発を考慮し、無所属現職議員の復党を先行する案も検討していた。しかし、無所属議員の「窓口役」の平沼赳夫元経済産業相が当落を問わない復党を中川氏らに要求、参院側の強い要請もあり、当初の非公式の合意通りに現職と前職の一括復党を目指す方針に傾いた。
 ただ、小泉純一郎前首相らがいわゆる造反組の復党に反対しており、一括復党を認めた場合に党内の亀裂が拡大することも予想される。特に、落選した前職議員の選挙区には「刺客」を中心に現職議員がいることから、仮に復党を認めても公認をめぐる選挙区調整が難航することは必至だ。【中澤雄大、高山祐】
(毎日新聞) - 11月5日3時5分更新

うーん、凄いリアリティー。
でもこれ読み込んでいくと凄いいい加減な記事なんだよな

第一パラグラフ最後にある「来夏の参院選で組織を重視した選挙戦術を優先する立場から、前職の協力も不可欠と判断した」って文の主語は「自民党」。自民党が判断?じゃぁ誰がそんな情報を中澤雄大・高山祐両記者に提供したかというと「複数の関係者によると」。「執行部」でも「幹部」でもなく、更に「自民党関係者」でもなくタダの「関係者」。おいおいおい、これじゃぁ野田聖子氏とか平沼氏から話聞いてても良い訳だ。すっげーな。

いや、もうマスコミ凄いわ。

昨日も小泉前総理の挨拶に関して「お前ら頭オカシイだろ?!」って誤読をしてやがる

まず、小泉前総理の挨拶書き起こしから↓

(前略)黙っているからといって、見てる人は見てる。皆さんみたいに、演説しているときだけ、自分が質問しているときだけ、選挙民と握手しているときだけ、酒飲むときだけ、お酌しているときだけが政治活動じゃないんですよ。日頃の行動、選挙民は言葉よりも感ずるんですよ。この人は何をしてくれるか、信じることができるか、期待できる、こう雰囲気を出すというのは日頃の行動ですね。よく学び、よく遊べという言葉がある。机の上の勉強だけが学びじゃないんですよ。遊ぶということも必要なんです。だから、これからは、そういう、皆さん努力、どういう政治家になるか楽しみなんですよ。
 ただ、政治家っていうのは、常に使い捨てされるということを覚悟しなければいけない。使い捨てにされるっていうことを嫌がっちゃいけない。総理大臣だって使い捨てにされる。国会議員だって、一回一回選挙ごとに使い捨てにされるということを覚悟しなきゃいけない。当たり前なんです。甘えちゃだめです。だからこのとき使ってもらった、選んでもらったということに喜びを感じながら、そのたび全力を尽くす。さらに使おうと有権者が思ったら、また使ってもらえばいい。使い捨てされるなんてイヤだなんて言った人は、国会議員にならない方がいい。常に使い捨てされて当たり前だと思って、日頃向上心を持って頑張っていただきたい。そして夢。夢は実りがたいんですね。ジャマする人たくさんいる。敵はあまたなり。しかし、勇みて行かん。こういう気持ちを持って、夢を持ちながら、志を持って頑張っていただきたい。(後略)

該当部分だけ抜き出したが、是非全文を読んで欲しい。書き起こしされた方も仰っているが、これ別に政治家に対してだけじゃなくリーマンにも学生にも当てはまる普遍的なメッセージだと思うけどな。で、その中で「有権者にもう一度使いたいと思われる政治活動をして支持を勝ち取れ」とエールを送ってるだけだろ。

それがマスコミフィルターを通すとなんとこういう解釈になる
   ↓↓↓

 小泉前総理大臣は自民党の新人議員らを集めた会合であいさつし、郵政民営化法案に反対して党を離れた無所属議員の復党について、やむをえないという認識を示したうえで、新人議員はそれを乗り越えて次の選挙でも当選できるよう頑張ってほしいと激励しました。
 小泉前総理大臣は、先輩議員が、新人議員らに政治家としての心構えや選挙対策のノウハウなどを教える「日本夢づくり道場」の最高顧問を務めており、7日の会合であいさつしました。この中で、小泉氏は、自民党を離れた無所属議員の復党に新人議員の間から反対意見が出ていることを念頭に、「政治家は選挙ごとに使い捨てされることを覚悟しなければならない。それが嫌だという人は国会議員になるべきではない」と述べ、復党はやむをえないという認識を示しました。そのうえで、小泉氏は「邪魔する人や敵はたくさんいるが、選んでもらったことに喜びを感じながら全力を尽くし、有権者に再び選んでもらえるように向上心を持って頑張ってほしい」と新人議員を激励しました。(後略)
(NHKニュース 2006年11月7日 21時12分)
 小泉純一郎前首相は7日、自民党「日本夢づくり道場」のあいさつで、昨年初当選した衆院議員61人に対して「政治家は使い捨てにされることを覚悟しなければならない。甘えちゃだめだ」と述べた。自民党執行部が進める郵政造反組の復党を容認し、復党に反発する新人議員に党内を混乱させないようクギを刺した発言とみられる
 小泉氏は「参院選に負けるぞ」と語るなど、早期復党に異論を唱えていただけに新人議員は衝撃を受けた様子。杉村太蔵衆院議員は記者団に「使い捨てされないように頑張る」と語った。【米村耕一】
(毎日新聞2006年11月7日23時27分更新)
 小泉純一郎前首相は7日、自民党本部で開かれた同党の若手育成機関「日本夢づくり道場」(塾長・武部勤前幹事長)の会合に出席し、新人議員らに「一回一回の選挙ごとに使い捨てされることを覚悟しないといけない。甘えてはだめだ」と政治家としての心構えを説いた。
 道場は、昨年の郵政解散に伴う衆院選や2年前の参院選で初当選した議員らが対象で、会合には「刺客」候補として郵政民営化造反組と戦った小野次郎、佐藤ゆかり両衆院議員ら約60人が参加した。小泉氏はこれまで、造反組の復党には否定的な立場だと見られてきたが、同日の発言は復党に一定の理解を示したとも受け取れるだけに憶測を呼びそうだ。  (時事通信 2006年11月8日1時0分更新)
 小泉純一郎前首相は7日、自民党本部で開かれた衆参1回生議員の研修会「日本夢づくり道場」で、「政治家は常に使い捨てにされることを覚悟しないといけない。甘えちゃいけない。使い捨てが嫌なら国会議員にならない方がいい」と述べ、郵政民営化に反対し、離党した衆院議員らの復党に反対する一部議員を叱責(しっせき)した。小泉氏の後ろ盾を期待していた議員は、非情な「突き放し」にショックを隠しきれない様子だった。(後略)
(Sankei Web 2006/11/07 23:01)

どこをどう縦読みしたらそうなるんだよっつーくらいの解釈の飛躍。はいはい、あんた達が造反組に復党して欲しいのはよくよく判りました。電波通り越してもう捏造だねこれは。

政治記者になるには、どんな発言であろうとも自分の欲しい結論を導き出すという創作能力が一番求められているってのが良く分かったよ。ホントどいつもこいつもキチガイ揃いだな、記者って奴はよ!

と、エキサイトしてるところにこんな記事が

 自民党・中川幹事長が7日、郵政造反議員のリーダー・平沼元経産相に対し、自民党への復党ではなく、統一会派の結成を打診していたことが明らかになった。
 これは複数の関係者が明らかにしたもので、郵政造反議員の復党は世論の反発が強く、安倍首相の政権運営に悪影響が出ることも予想されるため、まずは統一会派にとどめることで批判を和らげようと判断したもの。
 これに対して、平沼氏は「郵政造反議員12人一括での復党以外は認められない」として提案を拒否した。
 自民党内では来年の参議院選挙をにらんで早期の復党を求める声がある一方で、1回生議員の有志が復党反対の署名活動を行うなど反発も根強く、今後、調整は難航しそうだ。
[NNN政治ニュース 2006年11月9日3時40分更新]

これまたニュースソースは「複数の関係者」なんで眉唾もんだが、非常に現実的な解決策だと思うよ。ま、統一会派にしたところで衆院選挙の時は必ず選挙区調整が必要になるわけで、造反組がどんな働きしてどう成果を残し、それを最終的に有権者がどう捉えるのか、小泉前総理の言葉をマスコミ的に使いまわせば

「常に自民党に使い捨てされて当たり前だと思って、日頃向上心を持って頑張っていただきたい。」

って事ですよ。こっちの方が随分しっくりくる解釈だな。

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