収入が少なくてもお金は貯まる
贅沢をしているわけではないのに、なぜか貯金ができない……そんな悩みを抱える人は少なくありません。収入は多いのにまったく貯蓄ができない人もいれば、収入はそこそこでも、着実に資産を築いている人もいます。
この両者の違いは、一体どこにあるのでしょうか。お金が貯まらない人は、お金がとっちらかっています。お金を貯められる人は、お金がきちんと整理整頓されています。お金の流れがスムーズで、片づいていると、自然とお金が貯まっていきます。今回は貯まる家計になるお金の片づけ方についてお話しします。
お金が貯まる人=意思が強い人ではない
お金が散らかった状態とはどういう状態かというと、どこにいくらあるのかわからない、知らない間にお金がどんどん引き落されている、または必要なお金の引き落としができていない、といった状態です。
収入も支出も色々なところに置かれている、散らかった状態です。では、お金を片づけるというのはどういう意味でしょうか。お金の片づけとは、お金の流れを把握し、管理するしくみを整えるということです。
これはモノの片づけと同じです。モノの必要・不要の判断をするのと同じで、支出の必要・不要の判断をします。そして、モノの置き場所を決めるようにお金の置き場所を決めます。
使いやすい、そして片づけやすい場所にモノを収納すると暮らしやすくなるように、お金を使いやすい場所に置く、貯めやすい場所に置くと引き落とせなかった! ということはなくなり、お金は勝手に貯まっていきます。お金とモノ、どちらの片づけも現状を把握し、ムダを省き、しくみを整えることで、心と暮らしにゆとりを生み出すという本質は同じです。
貯蓄をしようと思ったら、気合を入れて頑張るものですが、実は貯蓄ができない人ほど、「今月こそ節約しよう」「給料が余ったら貯金に回そう」と“意志の力”で貯めようとします。でも、お金が貯まる人は意志の力で貯めているのではありません。
お金が貯まる人は“意志”ではなく、“しくみ”の力を使っています。貯まるしくみを一度作ってしまえば、お金は自然と貯まっていきます。この“しくみ”づくりこそが、家計をスッキリさせ、お金が自動的に貯まる状態にする、お金の片づけの本質です。
