Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
STS2とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
[go: Go Back, main page]

STS2とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 宇宙百科事典 > STS2の意味・解説 

STS-2

分類:スペースシャトル


名称:STS-2
オービター名称:コロンビア
打ち上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1981年11月12日
着陸年月日:1981年11月14日
宇宙飛行士:ジョセフ・H・エンゲル/リチャード・H・トルーリー
飛行時間:54時間13

スペースシャトル計画始まって2回目打ち上げられたのが、STS-2のコロンビアです。その目的試験飛行で、STS-1初飛行に続く再度打上げ離陸を行うことによって、スペースシャトル乗組員安全に飛行できるのを証明してみせることでした。
2日間の短い飛行ではありましたが、そのあいだに科学的な研究行われ環境汚染心配されている地球の大気海洋観測し、その汚れぐあいを調査したりしました
また、シャトルさまざまな性能チェックされロボットアーム作動テストなとが行われました

1.どんな形をして、どのような性能持っている
スペースシャトル・コロンビアは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(コロンビア)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料入れてある外部タンクからなっています。全体長さ56メートル、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンク使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。

2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンク液体燃料を使うオービター噴射打ち上げます。2分後に、燃料燃えつきたブースターロケットが切り離されパラシュート落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンク切り離されオービター軌道修正エンジン地球周回軌道乗りますオービター地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します

3.宇宙飛行目的は?
スペースシャトル飛行安全性証明することです。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果おさめたの?
地球の大気海洋について環境汚染進みぐあいを調査しまた、ロボットアーム作動テストなども行いました

参考文献
Newton Collection II 宇宙開発竹内 均監修(教育社)1992年発行
SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行


STS-2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/28 18:48 UTC 版)

STS-2
徽章
ミッションの情報
ミッション名 STS-2
シャトル コロンビア
発射台 39-A
打上げ日時 1981年11月12日15:09:59 UTC
着陸または着水日時 1981年11月14日21:23:11 UTC
ミッション期間 2日6時間13分12秒
周回数 37
高度 291km
軌道傾斜角 38.03°
航行距離 1075000km[1]
乗員写真
エングル(左)とトゥルーリー(右)
年表
前回 次回
STS-1 STS-3

STS-2は、アメリカ航空宇宙局によるスペースシャトルのミッションである。1981年11月12日にコロンビアで打ち上げられた[1]。スペースシャトルの、またコロンビア号の2度目のミッションであり、地球に帰還した再利用可能な有人宇宙船が再び宇宙に戻ったのは初めてのことである。

スペースシャトル計画の検討の初期段階では、STS-2ではスカイラブの再起動を行う予定であったが、開発の遅れとスカイラブの軌道が縮小していたため、ミッションは不可能だった。STS-2の打上げ時には、スカイラブは既に軌道を外れてかなり経った後だった[2]

乗組員

エングルはもともとアポロ17号月着陸船のパイロットに選ばれていたが、これが最後の月着陸となることが明らかとなった後で、ハリソン・シュミットに押し出されていた。その結果、エンゲルもトルーリーもこのミッションが初めてであり(エングルはX-15で80km以上の高度に達した経験があり、米空軍宇宙飛行士記章英語版を与えられていたが、NASAでは新人と見なされていた)、スカイラブ4号以来の、全員が新人のミッションであった。STS-2の飛行後、NASAは、船長は宇宙飛行経験者であるべきとのポリシーを保持し、そのため、これが最後の全員新人でのミッションとなった。

バックアップ

ミッションパラメータ

  • 質量
    • 離陸時オービタ:104,647 km
    • 着陸時オービタ:92,650 km
    • ペイロード:8,517 km
  • 近点:222 km
  • 遠点:231 km
  • 軌道傾斜角:38.0°
  • 軌道周期:89.0分

ミッションハイライト

2度目のスペースシャトルの打上げはSTS-1から7か月後の1981年11月12日に設定され、10時10分ESTに離陸した。予定では7時30分ESTだったが、故障したコロンビアのデータ転送ユニットの交換のために遅くなった。また当初は打上げ日は10月9日の予定だったが、姿勢制御システムのタンクから四酸化二窒素が漏れたために延期された。11月4日に再設定されたが、3つの補助動力装置のうち2つの油圧が高いことが見つかり、再度延期された。

このミッションでは、史上初めて宇宙飛行を経験した有人宇宙船が再び人を乗せて宇宙を訪れた。コロンビアは打上げの前に103日間に渡ってオービタ整備施設で整備され、センサや計器類から構成されるDFI packageやOSTA-lを積み直された。Shuttle Imaging Radar-A等を含むこれらの機器は、地球の資源や環境、海洋や気象の状況を遠隔測定することに成功した。さらに、カナダが製造したシャトル・リモート・マニピュレータ・システム(カナダアーム)の操作も初めて全ての運用モードで成功した。

RMSからの景色

ミッションの間、ロナルド・レーガン大統領がミッション管理センターを訪れた。彼はSTS-1の間に訪れることを予定していたが、2週間前にレーガン大統領暗殺未遂事件が起こったため、中止になっていた。

STS-2は5日間の予定で、5日間目の後に数時間のカナダアームの試験が予定されていたが、電力や飲み水を生産する3つの燃料セルの1つが壊れたことで、予定を早めて帰還した。ミッションは2日間に短縮され、予定されていたカナダアームの試験は中止された。乗組員は、睡眠時間として予定されていた時間にも起きて、ミッション管理センターとの通信が途絶する時間帯にとにかくカナダアームの試験を試みた[3]

STS-2の打上げの様子

11月14日1時23分PST、2日6時間13分13秒の間に37回の周回で173万kmを飛行して、エドワーズ空軍基地の第23滑走路に着陸した[1]。エングルは、スペースシャトルの安定性と制御を確認するため、マッハ24もの速度で手動で大気圏再突入させ、着陸させた唯一のパイロットとなった[3]

ミッションの期間はかなり短縮されたが、ミッションの目的の90%以上は達成された[3]。さらに、打上げ時の固体ロケットブースターの高圧波を吸収する水音抑制システムの改良が行われた。耐熱タイルは12枚が損傷を受けたものの、1枚も失われなかった。コロンビアは、1981年11月25日にケネディ宇宙センターに戻ってきた。

STS-2は、外部燃料タンクが白色に塗られた最後のミッションとなった。スペースシャトル全体の重量を減らす目的で、STS-3以降の全てのミッションでは無塗装の橙色の外部燃料タンクを用い、272kgを節減している[4]

記章

黒地に描かれた2つの星は、スペースシャトル計画(STS)における番号を表している。

起床コール

NASAでは、ジェミニ計画以来伝統的に、宇宙飛行士のために音楽を流している。アポロ15号では、初めて乗組員の起床のために用いられた[5]。曲は、家族等によって、乗組員個人にとって特別な意味がある曲や日々の活動に適切なものが選ばれる。

歌手
2日目
"Pigs in Space" The Muppets
3日目
"Columbia, Gem of the Ocean" フライト運用指令グループContraband

出典

  1. ^ a b c NASA - STS-2”. National Aeronautics and Space Administration. 2008年5月9日閲覧。
  2. ^ Shayler, David (2001). Skylab. Berlin: Springer. p. 311. ISBN 185233407X 
  3. ^ a b c "Joe H. Engle", NASA Johnson Space Center Oral History Project, 3 June 2004.
  4. ^ National Aeronautics and Space Administration "NASA Takes Delivery of 100th Space Shuttle External Tank." Press Release 99-193. 16 Aug 1999.
  5. ^ Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA. http://history.nasa.gov/wakeup%20calls.pdf 2007年8月13日閲覧。 

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「STS2」の関連用語

STS2のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



STS2のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
JAXAJAXA
Copyright 2025 Japan Aerospace Exploration Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのSTS-2 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS