レゲエ・フィルハーモニック・オーケストラ。リリースは1988年。スティール・パルスのメンバーだったミカエル・ライリーが手がけたグループということだが、あまり情報がない。日本盤ライナーノーツにも「詳しいことはほとんど分かっていない」という記述があるが、2024年になってもわからないのは同様で、少なくともネットでは見つけることができなかった。 それでも、どんな音楽かというのはグループ名が露骨に現している。ロックやソウル、クラシックやジャズと比べても、レゲエというジャンルの指し示す範囲が限定的であるからだ。そしてネーミングがシンプルでわかりやすいが、アイデアは斬新である。 当然、その斬新さに惹かれて入手したのだが、それほど驚きはなかった。どちらかというとアレンジもミックスもおとなしめというか、レゲエによく見られるアクや攻撃性が薄められた、聴きやすいモノになっている。驚くというよりは違和感がジワッ