「知の巨人」が読んでいる高校の教科書とは 新しい知識を身に付けるのは難しくとも、過去に学んだあと眠っている記憶を呼び覚ますことは比較的に容易だ。そのためには、高校の教科書や参考書を再読し、時間を見つけてはチェックすることも重要だ。 最初に取り組むべきは「国語」。現代国語の教科書には、文学はもちろん、歴史や哲学といった文科系の文章から、物理や生物などの科学者の論文まで、幅広く載っている。現代国語の教科書自体がリベラルアーツの集大成だと言えるだろう。 次は「数学」。いまさら数学など、何の役に立つのかと思うかもしれない。しかし数学は、論理的な思考を育むのに必要不可欠な学問なのだ。 世界の超エリートは、文系学生でも「偏微分」など、日本の理系大学生レベルの数学を理解している。というのも、最先端の経済学では、数学の知識が不可欠になっているからだ。 もちろん定年後に、そこまで学ぶ必要はないのだが、二次方