少年法がいつからあるのか、というのはなかなか難しい問題です。例えば、英語版Wikipediaの「American j... 少年法がいつからあるのか、というのはなかなか難しい問題です。例えば、英語版Wikipediaの「American juvenile justice system(アメリカの少年法制)」では、19世紀以前のアメリカ合衆国は明文化された少年法的な制度がなく、いわゆる「国親思想」による減刑が判例として出てから法整備が進むという歴史が記されています。これを素直に捉えると、啓蒙君主によって義務教育(1642年,ドイツ)が導入され、社会主義者の工場法(1833年,イギリス)制定で児童労働が禁止され、と言った具合に拡充されてきた子供の福祉と権利拡大の延長線上に少年法がある、と言えそうです。 従来より西欧哲学には「子供の発見」というテーマがあります。要するに、中世までの子供はほぼ大人扱いされていて、「子供」という概念自体が近代思想の産物である、という主張でして、有名どころではルソーの『エミール(1762年
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