小学生の誘拐殺人と自分の夫の放火殺人という、二件の事件の犯人にほぼ間違いないとされながらも工工藤... 小学生の誘拐殺人と自分の夫の放火殺人という、二件の事件の犯人にほぼ間違いないとされながらも工工藤加寿子はひたすら黙秘を続け、最終的に無罪を勝ち取る。 ▼消えた少年 昭和59年1月10日午前9時30分ごろ。北海道札幌市 豊平区に住む、城丸 隆氏の家の電話が鳴った。この日はまだ札幌市内の学校は冬休みで、たまたま電話の近くにいた次男で小学校4年生の秀徳君(9)が電話に出た。 この電話も後で考えれば不信な電話だった。電話に出た秀徳君は、家族の誰とも電話を代わらず相手の話を聞いている。たまたま自分宛てにかかってきた電話だったのだろうか。しかも秀徳君は時おり「はい・・はい・・。」と返事をしている。友達と話しているという感じではなく、まるで年上の誰かに文句でも言われているような対応だ。 「誰からの電話?」母親が近寄ってそっと尋ねてみるが秀徳君は返事をしない。間もなく電話は終わり、受話器を置いた秀徳君は、
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