かつて、怨霊がとりついているとしか思えないような潜水艦がドイツ軍に存在していた。本来であれば敵艦... かつて、怨霊がとりついているとしか思えないような潜水艦がドイツ軍に存在していた。本来であれば敵艦を沈めるための軍事潜水艦であるはずが、なぜか味方の方に次々と不幸をもたらす。初めのうちは偶然に事故が続いただけだと思われていたが、そうではない出来事もやがて起こり始める。 ▼建設段階でも相次ぐ事故 1916年、第一次世界大戦の真っただ中のこの年、ベルギーのブルージュの造船所は、24隻の新型の潜水艦を作っていた。これらは完成後にはドイツ軍に引き渡され、イギリスやアイルランド沿岸での戦闘に使われる予定だった。 この中に、後に「呪われた潜水艦」と異名をとる「U65」号がいた。もっとも「U65」とは完成してから命名されたわけだが、U65はこの、新しく作られている24隻のうちの1隻だった。士官3人を含めて34人乗りの潜水艦である。 U65は建設段階の時から不慮の事故を巻き起こしていく。 ある日、造船所の中
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