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▼事件発覚 (人物は仮名) 昭和20年8月5日、終戦間近のこの日、群馬県は前橋を中心に大空襲を受け、死... ▼事件発覚 (人物は仮名) 昭和20年8月5日、終戦間近のこの日、群馬県は前橋を中心に大空襲を受け、死傷者1万人を出すという大被害を受けた。この後間もなくして、8月14日のポツダム宣言、9月2日には無条件降伏文書に調印となり、戦争は終結する。 そして終戦から約2ヶ月経った昭和20年10月下旬、群馬県のある村。 ここで巡査をしている可部巡査は、ある日、この村の戸籍調査を行っていた。 先日の大空襲で死亡した者や別の土地に避難した者など、村の住人たちの状況がよく分からなくなっており、不明な部分を調査していたのである。 この村は人口数十人の極めて小さな村で、数軒ずつの集落があちこちに点在している村だった。村での生活は貧しく、戦争の影響で食べ物もほとんどない。それぞれの家も崩れそうな家ばかりで、まともな家にすんでいる人はいなかった。 順次各家庭をまわって、可部巡査は県境に近い、一番端の集落を訪れた。
2017/04/14 リンク