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煮売り屋、煮売り酒屋 江戸時代は炊事の準備もひと苦労だった。しかも、江戸の町には一人暮らしの独身男... 煮売り屋、煮売り酒屋 江戸時代は炊事の準備もひと苦労だった。しかも、江戸の町には一人暮らしの独身男性が多く、そこで活躍したのが、飯のほか、魚や野菜を煮て売る店を構えの「煮売り屋」である。貞享三年(1686)火事を警戒して火をもち歩く行商の振り売りや屋台が禁止されたこともあり、「煮売り屋」は江戸っ子にはなくてはならない存在になっていった。この煮売り屋は、18世紀末の寛政の頃になると、煮物を肴(さかな)にして、酒も飲める店を構える「煮売り酒屋」が現れた。それこそ食事と料理が楽しめる今の居酒屋の元祖である。 『鶏声粟鳴子(けいせいあわのなるこ)』一猛斎芳虎(歌川芳虎)画/嘉永4(1851)より「煮売り屋」 「煮売り屋」の店頭の文字は右から、おすいもの、御にざかな、さしみ、なべやき。「お吸い物」とは「酒の肴として出される汁物」のことを意味していた。 『金草鞋』十返舎一九 著/歌川美麿 画/文化10
2017/11/21 リンク