2005年に東京富士大学で開催された日本記号学会第25回大会「〈大学〉はどこへいくのか?」で報告し、... 2005年に東京富士大学で開催された日本記号学会第25回大会「〈大学〉はどこへいくのか?」で報告し、その後『新記号学叢書 [セミオトポス] 第3号「溶解する大学」』に書いた文章。 日本記号学会第25回大会「〈大学〉はどこへいくのか?」の準備を進めていた時、何人かの友人たちから、次のような感想を聞いた。「ふーん、記号学会のテーマが〈大学〉ですか‥。面白そうだけど、ちょっと元気が出ないかも。」彼ら彼女らの多くは、人文科学系の学部、あるいは新しく設置された文理融合型の総合的な学部・学科に勤務する教員たちである。国立大学に勤める友人たちは一様に、独立行政法人化以降の学内環境の激変と、その中で人文科学系の研究者がどんどん追い詰められてゆく惨状を嘆き、私立大学に勤務する人たちは少子化の中での生き残り競争の熾烈さを訴える。大学がいろいろな意味で危機に瀕していることは確かでも、そうした厳しい現実の中で語ら
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