マリー・ド・フランス Marie de France フランス文学史上に、初めて登場する女性。 作中で「私はフラン... マリー・ド・フランス Marie de France フランス文学史上に、初めて登場する女性。 作中で「私はフランス生まれのマリ」と名乗っていることから、マリー(マリ)・ド・フランス。それ以外の具体的な出自は不明。名前が示すとおり、女流作家のようである。おそらくイギリスに移住し、ロンドンのプランタジュネット王家に仕えたのだろうとされる。(※といっても、プランタジュネット王家はフランスの西半分とイングランドを併せて成立しているので、実質はフランス系の王家) 作品は「短詩(レー)」と呼ばれる形式で、元は口承であったものを書き記した、短い物語だ。韻を踏んでおり、書いたものといっても実際は口に出して読むための物語だったろうと考えられている。 物語のもとになったのは、ブリトン人の「歌謡(レー)」。12世紀半ば、ウェールズ南部では、記憶するに相応しいような物語を、竪琴の調べにあわせ歌い伝える習慣があっ
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