鈴ミ
すずみ
鈴ミってなんぞや?
猛暑で苦しむ人の前にどこからともなく現れる風鈴のようななにか
ちりんちりんと鳴るその音を聞くと少し涼しくなったような気がするらしい
扇風機をあててあげると喜ぶ
晴れているときは穏やかに笑っているが、大雨やゲリラ豪雨のときはばにたす顔(.ᓀ‸ᓂ ミになる
舌(ぜつ)は閃光弾仕様になっており、引っ張ることで起爆も可能。なお詳しい仕組みはよくわからない
気分(?)次第で突然何の前触れも無くカッと光り輝くこともある。光ることに何か意味があるのかといえば別にそうでもないらしく、それで何かが起こる訳でも無い。ただただ眩しい
おそらく会話は不可能
一方で「せんこうだん」と書かれている短冊の文字は必要に応じて自由に変えることができるようで、ある程度の意思疎通はできなくもないらしい
スズミ本人とは無関係
鈴ミ:起源あるいは真面目な解説
鈴ミは2025年の夏頃より観測および流布されだした存在。
初出は某匿名掲示板のあるスレッドなのだが、その誕生経緯は偶発的な側面が強い。
というのも、大元のスレッド自体には鈴ミの要素は含まれておらず、単に「スズミと風鈴をかけたダジャレを披露しただけ」というゆるい空気感を漂わせるものに留まっているのである(なお、このような趣旨のスレッド自体は当該掲示板でも特段珍しいものでもない)。
――そのダジャレスレッドに連なる形でただ一言、「鈴ミ」とだけ添えて突如スレッドに放り込まれたラクガキに描かれていたのが鈴ミである。
絶妙な塩梅のデフォルメとデザイン、味わいのあるばにたす顔、程よく気の抜けた「せんこうだん」の文字などなど、シュールさと愛らしさが何とも言えないバランスで同居した謎生物はあっという間にスレ参加者たちの心を鷲摑みにしたようで、以降そのスレは鈴ミを話題の中心として進んでいくこととなった。
なお同じスレ内では「冷サ」なる謎生物も同時に誕生していたりする(詳しくは後述)。
実は本項目冒頭の説明文自体が、当該スレッドにて各々が鈴ミについて自由に語った性格や生態が大まかにまとめられたものだったりする。あくまで不特定多数の何気ない呟きがベースであるため各解説は参考程度に捉えるべきであるのかもしれないが、それは裏を返せば解釈の幅にそれだけの余白があるということの証左とも捉えられるはず。
鈴ミを楽しむ際は、肩の力を抜いてひたすらにそれぞれの鈴ミ像を愛でるくらいが案外程よいラインなのかもしれない(...尤も、これは鈴ミに限った話ではないかもしれないが)。
鈴ミをすこれ。
ちなみに震源地の掲示板では概念やイラストの共有に留まらず、工作により鈴ミ自体を作り出すというある種の珍しいムーブメントまで起きていたりする。
シンプルイズベストを突き詰めた造形の後押しもあったのだろうか。
冷サってなんぞや?
涼しい場所に現れるアイスのような何か
ひんやりとした冷気を浴びると不思議とアイスが食べたくなるらしい
暑い場所や直射日光は苦手
気温次第では溶けてしまうこともあるようだが、冷凍庫に入れば復活可能
鈴ミに懐いているようで、たまに一緒にいる
レイサ本人とは無関係
冷サ:概要もとい補足
こちらもまた、鈴ミの生まれた掲示板にて同時に発生した概念。
以前よりレイサは彼女の髪色と酷似した色合いの"爽 2色ラムネ味"が"宇沢アイス"などと呼ばれて親しまれていたが、ここで生まれた"冷サ"はその概念をベースとして「レイサ自身を爽と合体させたもの」ないし「爽となったレイサ自身」といったところだろうか。
「鈴ミと冷サは夏の風物詩」というコメントを添えつつ、ふたり(?)が描かれたイラストを公開する形で具現化された。
共に自警団に所属しているスズミとレイサが同時に話題に上がること自体は特段珍しい事でもないが、まさかこのような形で二人同時に涼しげな姿を形作られることになるとは奇妙な偶然が起きたものである。
- 冷サと宇沢アイス
宇沢アイスという形で爽とレイサ双方が取り沙汰されていたのは前述の通りだが、意外にも冷サのように「レイサ自身を爽と合体させた」タイプのイラスト類は前例がほとんど確認されておらず、基本的にはレイサをはじめとした生徒たちが宇沢アイスを味わう描写に留まっていることが多い。それがこうしてノリと勢いに任せるまま新たな概念を与えられたあたり、何かを狙ったわけでもなく生み出されたものたちの持つ謎のパワーを感じないでもない。
一方、匿名掲示板が初出という少々ややこしい来歴を持つが、概念としての根本が二次創作であるということに変わりはない。どこが初出であるかはさして重視せず「冷サ」という形で共通認識が定義/形成されたというコンテキストにのみ注視するくらいが丁度よい落とし所となるのだろうか。
冷サをすこれ。
- 涼しくも暖かな空間
前述したように鈴ミの初出自体は某掲示板での何気ない投稿だったのだが、実はそのリプライが為されたのはまさかの2リプ目。
一方でリプの方向性がスレッド主題から若干ズレたものであるという懸念自体は2も抱いていたのか、鈴ミの当該リプは「クソリプ」というコテハンを付けたうえでの投稿というクッションが置かれていたりする。
自我を抑えての交流が好まれがちな匿名掲示板においてコテハン機能がスルーされることは特段珍しくもなく、当該掲示板においてもその傾向は強い。そんな中「クソリプである」という予防線を主張しすぎない形で表明していた2の謙虚な姿勢は、鈴ミが広く受け入れられる土壌の形成にそれなりに大きな影響を与えていたのかもしれない。
また事実上のスレ乗っ取りを起こしてしまった鈴ミではあるが、こちらに関してもスレ主本人による鈴ミへの好意的な反応がかなり早い段階で残されていたのも相まってか本来の主題を差し置いての鈴ミスレとしての方向性はむしろ確固たるものとなっていく。
幻覚や想像を各々が好きに語りつつ、野生の神絵師たちによるファンアートもしばしば放流され、果ては工作をしてゼロから鈴ミを作り上げる好事家たちまで多数現れる…総じて和やかに進行したスレッドであったようだ。
- [ FLASHBANG ]
某掲示板をはじめとして一部においてコンスタントな支持を集めている鈴ミではあるが、どういうわけか海外の大手掲示板のひとつであるredditへも持ち出されていたことが確認されている(当該リンク)。
それもただ画像等が共有されただけには留まらず、震源地の掲示板にて共有されていた布教用イラストを丁寧に翻訳し、本文でも改めて解説を書き込んだ上での投稿というかなりの気の入りよう。短冊に書かれた「FLASHBANG」が「せんこうだん」を示していることは改めて説明するまでもないだろうが、フォントの選定や文字の配置など、翻訳された布教用イラストからはとにかく丁寧な仕事ぶりがうかがえる。
いったい鈴ミの何がここまで投稿者を駆り立てたのだろうか...
鈴ミの布教用として使われだしたタグ。
Twitterにおいてはこちらのタグがメジャーとなっているようなので、pixivの外で鈴ミに会いに行くのであればこちらを併用してみるのもおすすめ。
某メーカー発ホラーミステリーゲームの登場人物。
「黒"鈴ミ"ヲ」という形で名前が部分一致しているため、検索時にしばしば互いが混線を起こしてしまうことがある模様。一方で、名前以外の面における関連性は特に確認されていない。
更に付け加えておくと、前述の「#鈴ミをすこれ」タグ自体はあくまでも掲示板内で自然発生したもののようで、黒鈴ミヲとの棲み分けを目的として作られたわけではない可能性が高い。
そもそも時系列的な面でも鈴ミ側が後発。たまたま居合わせたご近所さんくらいの感覚で、変に巻き込んだりはせずに互いにとって適度な距離感を保っておくのが無難と思われる。
↢(᳀)↣
(.ᓀ‸ᓂ )ミ ~
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┃せ┃
┃ん┃ <チリ~ン
┃こ┃
┃う┃
┃だ┃
┃ん┃
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