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波野イクラ(サザエさん) - アニヲタWiki(仮)【6/26更新】 - atwiki(アットウィキ)
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波野イクラ(サザエさん)

登録日:2025/06/22 Sun 17:01:00
更新日:2025/06/26 Thu 08:54:14NEW!
所要時間:チャーン!(約 7 分で読めます)






チャーン!



波野 イクラとは、漫画・テレビアニメ『サザエさん』の登場人物。

声:無し(効果音のみ)(第30話Aパート - 第81話Bパート、第86話Cパート、第93話Aパート)(1970年3月15日 - 1971年4月18日、1971年5月23日、1971年7月11日)→桂玲子(? - 2025年5月11日)→平井祥恵(第2805話Cパート - )(2025年6月8日 - )、代役:冨永みーな(不明)、川田妙子(1997年)
演:加藤小桜→鈴木もも(観月ありさ版〈声:桂玲子〉)→北乃颯希(藤原紀香舞台版)→稲葉友(磯野家の人々〜20年後のサザエさん〜)


【概要】

ノリスケ・タイコ夫妻の一人息子。タラオからは再従弟(はとこ)、波平・海平からは大甥、サザエカツオワカメからは従甥(いとこおい)にあたる。

年齢は1歳半程度で、まだきちんとした言葉はしゃべれないが活発で少し頑固なところもある男の子。タラオとは兄弟のように仲が良く、たまにケンカもするが一緒に遊ぶことが多い。タラオと同様、走る時は独特の足音を立てる。

初期は黒髪で体型も現在より太っていたが、『続・名犬トム』(作品No.438・1972年7月23日放送)以降茶髪に変わった。

その旺盛な好奇心でしばしば波野家はおろか時には磯野・フグ田家までもハラハラさせるが、大いに愛されている存在である。

「3種類の言葉しか話せないキャラ」として有名だが、かつては普通の言葉を喋れるようになっていた時期もある。

【原作とアニメ版の相違点】

母のタイコと同様、原作漫画での出番はほとんどない。

原作者の長谷川町子は「チドリ」という名前を付けていたが、原作本編でこの名前が登場することはなかった。
初めて名前が公表されたのは朝日新聞朝刊の読者から「サザエさんの家族構成を教えて欲しい」という質問に対する回答だった。

このような事情もあり、アニメ版で「チドリ」という名前が採用されることはなく、脚本の雪室俊一が娘の好物にちなんで「イクラ」と命名した。

ちなみに原作では誕生時、ノリスケは出生届を提出する際「ナミエ」という名前を考えており、タイコがひな人形を買っていたことから女の子であることが示唆されていたが、その後いつの間にか男の子として登場するようになった。
ちなみに名前を変えたのは、ノリスケが出生届を役所へ持って行く途中ですれ違った恰幅の良い女性が「ナミエ」と呼ばれていたのを目撃し、断念したためである。

原作ではベビーベッドで寝る赤ちゃんの姿のみでの登場だったが、アニメでは初代プロデューサー・松本美樹の提案により、後に経って歩ける程度の年齢にまで成長した。
雪室曰く作中で年を取るという禁じ手を唯一行ったキャラクター」

【イクラ語】

イクラといえば、何と言ってもその独特な言葉を駆使した意思の疎通であり、主に以下の3種類の言葉を使い分けている。

・「ハーイ」
3種類の中で最も使用頻度が高い言葉。そのまんま「はい(肯定・了承)」を表すのはもちろん、機嫌のいい時や喜び・嬉しさなどポジティブな感情を表現する際に多用される。後述の「チャーン」と同様挨拶に使う場合もある。

・「バブーン」
「ハーイ」とは反対に否定、不満、怒りなどネガティブな意味を含んで使われることが多い。
特に強い拒否感・嫌悪感・強情を顕にする際は「バーブッ!」と語尾のアクセントも強くなる。
※一般には「バブー」と書かれることが多く、明確にそうとしか聞こえない場合が多いが、『サザエさん』のアフレコ台本や劇中で文字に表した時など、公式では「バブーン」表記が正式とされている。

・「チャーン」
挨拶や人(特にタラオ・ワカメ・カツオ)を呼ぶ時、返事をする時など。おそらく「タラちゃん」の「ちゃん」から来ていると思われる。

これらの言葉の意味を理解できるのはタイコ(ノリスケは完璧に解読できない)、そして仲の良いタラオだけであり、他の人間が意味を知るには通訳してもらわなければならない。
また、上記は基本的な意味合いに過ぎず、ワードこそ短けれど場面や状況によってはその時の表情や身振り手振り、言い方次第で細かなニュアンスが内包されていることもあるため、極めて難解である。
親はもちろんのこと、タラオともそれほど心が通じ合っていると言える。

上記以外で喋ったことのある単語

基本的にイクラが話せる言葉は、上記の3種類以外は「アー」「ンー」などの喃語程度である。
しかし、過去にはタイ子を呼ぶ時に「ママ」じゃんけんで遊ぶ時に「ジャンケンポン!」と発したことがある*1

また、一時期名古屋へ引っ越していた波野家が東京へ帰って来たエピソード『お帰りなさいイクラちゃん』(作品No.2433・1985年6月16日放送)では、磯野家に送られたテープレターから「帰る!」というイクラの声が流れた。
この時テープを聴いていた磯野家らは聞き間違いだと思い本気にしなかったものの、その後イクラが実際に「できる」「ボクの」など短い言葉を数種類喋れるようになっていたことが判明し、その成長ぶりで磯野家を驚かせた。

そんなこんなでこの回以降しばらくは、「イヤ」「おいしい」「ワンワン」「ダメ」「ボール」「おもちゃ」など簡単な言葉を披露していたイクラだっだが、名古屋移住前まで長らく喋れないキャラとして浸透していたこともあり、劇的な成長っぷりに戸惑ったであろう視聴者から不評を買う結果に
結局、回を追うごとに言葉を話す頻度は減少し、翌年頃までには従来の「イクラ語」以外は喋らなくなった。

【声優・俳優】

初登場からしばらくは、タマのように声優が割り当てられずサウンドエフェクトによって声が表現されていたが、ある時期から桂玲子がイクラの声を担当するようになった。一時期はカツオ役の冨永みーな(時期不明)や川田妙子(1997年秋頃)が代役を担当していた。
2025年5月11日放送分をもって、長年演じてきたイクラをはじめとする役を勇退。後任として平井祥恵*2が就任した*3

観月ありさ主演の実写ドラマでは、子役の加藤小桜、鈴木ももがイクラを演じたが、声は桂のものを使用していた。

CM『OTONA GLICO』では、小栗旬が26歳のイクラを演じた。当たり前だが普通に喋る。
仲良しだったタラオのことはライバル視するようになり、努力の末にベンチャー企業「IKURA.net」のCEOに就任した勝ち組ビジネスマンへと出世している。

磯野家の人々~20年後のサザエさん~』では、稲葉友が21歳のイクラを演じた。タラオとは同じ大学に通っており先輩後輩の関係で幼少期から変わらず仲良し。ドローンを活用したITサービスを開発し学生起業している。



追記・修正は、イクラの言葉が理解できる人にお願いします。



この項目が面白かったなら……\ハーイ!/

最終更新:2025年06月26日 08:54

*1 ただし勝ち負けは理解していない。

*2 平井は2016年からイカコ、みゆき、リカちゃんのママ、星宮やモブ役で出演していた。

*3 同じく桂が担当していたカオリ役、リカ役、スズコ役は小白川愛菜、北原沙弥香に引き継がれた。