登録日:2025/10/24 (金曜日) 00:22:43
更新日:2025/10/24 Fri 00:34:30
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●目次
【概要】
早稲田大学の某所に拠点を置く過激派セクト・
革命的魔人主義同盟(ダンゲロス1969)(革マジ)に所属する女子大学生。物語序盤、拘置中のアトランティス鈴木が面会で名指ししたことにより、理由不明のまま新書記長へ指名される。幼少期に銀行強盗事件へ巻き込まれて両親を失い、親戚に預けられていたが、幼馴染の
歩峰兄氏の父への嘆願により、魔人財閥・歩峰家に引き取られた。
恵まれた生活を得る一方、平穏に倦み、表情から笑みが消える。私立一流進学校での高校三年、文化祭前日に魔人学生と警察の死闘を目撃し、止まっていた笑顔が復活。以後、血なまぐさい闘争にのみ生を見いだすようになる。後年は早稲田大学へ進学したと示唆され、革マジの前線で暗躍する。
【外見】
黒のショートヘア。黒いスーツを基調とするビジネスライクな装い。原作では繰り返し「華がない」「地味」と形容され、少なくとも美少女ではないと強調されている。漫画版では普通に可愛く書かれているが....
最大の特徴は、彼女が見せる魔性の笑顔。装いは地味でも、ただの笑顔ひとつで他者を落とし、戦いへ引きずり込む異常な吸引力を帯びる。
【人物像】
一人称は「あたし」。普段は素朴で目立たず、温和そうな口調で話し相手を「〇〇サン」「〇〇クン」と敬称で呼ぶ。新書記長就任直後は、革マジ内でも「影の薄い新入り」と見なされるが、物語が進むにつれ本性が露わになる。
彼女を要約するなら、自己破壊志向の刹那主義者的サイコパス。破滅的な闘争にのみ笑顔を咲かせ、安泰が保証されると「つまんない」と切り捨て、より危険な局面を自ら招く。仲間への執着は薄く、携帯するコンパスを平然と凶器に転用し、必要と判断すれば味方すら処分する冷酷さを見せる。幼少期に銀行強盗たちの威嚇によって家族を喪った場面でも感情は希薄で、加害者側へ奇妙な親和を示しむしろ人質を救出しようとする警察との徹底抗戦を主張するなど、情動の歪みが際立っている。
【能力】
小竹自身が内部にいる密閉空間へ、可燃性ガスを瞬時に充満させる能力。直後のガス爆発ダメージのみを本人限定で無効化できるが、飛散する瓦礫や二次的な物理損傷は防げない。ゆえに近距離の味方を巻き込みやすく、運用難度が高い。安田講堂での攻防では、この能力で突入部隊と同室の味方をまとめて爆殺し、戦況を強引に切り開いた。能力に頼らず、油断しているとはいえコンパス一本で機動隊員を仕留める描写もあり、魔人特有の身体スペックも相応に高いと推測される。
【人間関係】
歩峰 兄氏
幼馴染にして、他者に興味を示さない小竹が唯一特別視する相手。歩峰が退屈した小竹の笑顔を取り戻すべく武者修行のごとく渡米し、一年後に帰還した際は小竹から唯一「あだ名」で呼びかけ抱きつくなど、彼にだけは年相応の明るさを見せる。歩峰が公安に拘束された後も、彼女は救出のために過激な行動を連発。山荘籠城では歩峰の入室に反対する仲間たちを皆殺しにしてまで貫徹し、全幅の信頼を露わにする。物語終盤、歩峰は彼女の末路を慮り、自身の能力によって決着をつける。
アルファルヌ・ヴン・ガンギマリ・タルジュ
当初は小竹や他セクトを見下す冷静な合理主義者。安田講堂で小竹の笑顔に取り憑かれ、彼女を守って戦うことを誓うまでに傾倒する。小竹の提案で結成された革命的無名分隊(通称:カナブン)では共同歩調を取るが、歩峰奪還をめぐる方針対立から決裂。山荘籠城戦にて、小竹の笑顔に見惚れる中、コンパスで小竹に粛清される。小竹は彼を利用しながらも、最後まで歩峰最優先で動く。
革命的無名分隊を組織する前の安田講堂での攻防戦がド正義克也の能力により終結したときには、タルジュが歓喜するのとは対象的に、小竹自身は「つまんなくない?」と退屈そうにし少しでも"楽しい状況"にするため、「この鉄パイプを振り上げることができたなら——、 隣にいる男の頭に思い切り振り下ろすことができたのに。」と小竹が負傷していたため未遂に終わったが、タルジュを平気で殺すつもりだったことが示唆されている。
鮎坂 白夜
革マジの実力者。新書記長に小竹が指名されたことへ反発を抱くが、アトランティス鈴木奪還作戦で小竹が自爆覚悟の奇襲を敢行し撤退に成功させたのを機に一転して腰巾着のような立場となる。とはいえ、小竹の味方巻き込み運用の前では彼も例外ではなく、安田講堂では危うく同士討ちに巻き込まれ逃亡し二度と表舞台には立たなくなった。
阿鼻 狂華
革マジ構成員で鮎坂の恋人。新書記長就任に不満を持ちながらも小竹をだんだんと信頼していくが、アジト露見の失態などが重なり、安田講堂決戦前に小竹の判断でバリケードに拘束されたまま口にガムテープをつけられ戦線に晒され体がバリケードと一緒にネジ切れる。結果として死亡。小竹は彼女の処遇を戦略・演出の一部として冷徹に使い切った。
【作中での活躍】
鮎坂がスパイを処刑する場面で初登場。当初は補佐役に徹し、内外から注目されない存在だったが、アトランティス鈴木の逮捕を契機に新書記長へ。鮎坂の不満を受け流しつつ、プロ魔連の筑摩 泰斗から借用していた彼のレメゲドンを使用し警察車両襲撃の撤退戦を警察署への単独の能力行使で成功させ、指揮権を実質掌握する。
以後、プロ魔連の占拠する安田講堂へ保護を要求。提案を一部受け入れた魔人インター議長・白金光留の提供する安田講堂とは別のアジトで庇護を受けながら、各セクトと機動隊の戦いに介入し機動隊を翻弄する。小説版では作戦中に"触手刑事" 姦﨑 姦の触手により辱められ前後の処女を失っていることが明かされている、漫画版では表現が調整されている。
決戦前会議では徹底抗戦を主張。戦闘が始まり苛烈化し負傷者が続出すると、重症者を自らの手でコンパスを用いて処断し、終盤には革マジの面々を一室へ集めて自身の能力で爆破。「味方ごと吹き飛ばしてでも戦況を動かす」という狂気を実地で示す。爆発後は重傷の身で機動隊員を一人コンパスで仕留め、安田講堂へ後退。やがて別要因により決戦は唐突に収束し、学園自治法が成立。だが小竹にとって平穏は退屈に過ぎず、タルジュらと革命的無名分隊を結成し、各地で警察署襲撃を繰り返す。
山荘籠城戦では、包囲下に突然あらわれた歩峰を一片の疑いもなく受け入れようとし、反対する仲間を皆殺しにして能力を解除させる。歩峰と再会を果たしたのち、歩峰が能力を使用したことで小竹は死亡。物語は終局へ。彼女は最後の瞬間まで笑顔を失わず、生を燃やし尽くした。
追記・修正は魔人に覚醒してからお願いします。
最終更新:2025年10月24日 00:34