国の名勝に指定され、多くの観光客も訪れる石川県輪島市の「白米(しろよね)千枚田」にも能登半島地震の爪痕が残っていた。 日本海を望む傾斜地に広がる大小合わせて1004枚の棚田には、無数のひび割れが入り…
国の名勝に指定され、多くの観光客も訪れる石川県輪島市の「白米(しろよね)千枚田」にも能登半島地震の爪痕が残っていた。 日本海を望む傾斜地に広がる大小合わせて1004枚の棚田には、無数のひび割れが入り…
地震の影響で、全体の8割以上の漁港で被害が出ている石川県で、漁業の現場での被害も徐々に明らかになってきました。 2週間あまり水揚げ作業ができなかった石川県七尾市の漁港の沖合では定置網にかかって大量のブリが死んでいるのが見つかりました。 映像は七尾市の能登島などでガイドを務める潜水士の鎌村実さんが※えの目漁港の沖合で今月15日に撮影したものです。 定置網の中で大量のブリが動かなくなっていることが確認できます。 地元の漁協によりますと、所属する漁師たちが設置したこの定置網でおよそ1000匹のブリが死んでいたということです。 この網の水揚げは先月31日からの2週間余り地震による停電で保存ができないなどの影響で作業ができず、この間に網にかかったブリが死んでしまったということです。 この定置網の水揚げは清掃を終えて今月16日から水揚げを再開していますが、地震の影響を受けているということです。 鎌村さ
輪島市門前町にある曹洞宗の「総持寺祖院」は、国の登録有形文化財となっている17の歴史的な建造物すべてに被害が確認されています。 このうち、正面に立つ山門から続く回廊は全体にわたって、基礎部分から大きく倒壊し、原形をとどめていません。 また、歴代の高僧をまつる大祖堂は門が外れ、壊れていました。 国の登録有形文化財のほかにも、僧侶が修行を行う僧堂では瓦が落ちるなど屋根が激しく損傷しているほか、境内では、石畳がめくれ上がったり、灯籠が倒れたりする被害が広い範囲に及んでいます。 寺は、専門家を呼んで被害の状況を詳しく調査したうえで、今後について検討していくとしています。 2007年に発生した能登半島地震でも被災した総持寺祖院は、3年前の2021年に耐震工事や修復を終えたばかりでした。 寺の総務などを担う副監院の高島弘成さんは「14年間、苦労を重ねてようやく形になったというところでまた被害が出てしま
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市では、防潮堤や海沿いの岩礁がおよそ4メートル隆起したことが専門家の現地調査で確認されました。能登半島の北側では過去に大規模な地震が繰り返してできたとみられる階段状の地形があることから、専門家は「4メートルもの隆起はめったにないことで、数千年に1回の現象だ」と指摘しています。 目次 調査グループ 鹿磯漁港周辺でおよそ4メートル隆起を確認 【ドローン映像】輪島 門前町黒島町付近 今回の地震で石川県の能登半島の北側では海底が露出するほど地盤が隆起している地点が確認され、専門家による「令和6年能登半島地震 変動地形調査グループ」の調査では東西およそ90キロの範囲で陸域がおよそ4.4平方キロメートル海側に拡大したことが分かっています。 産業技術総合研究所地質調査総合センターの宍倉正展グループ長は、地盤の隆起が確認された輪島市門前町の鹿磯漁港周辺で調査を行い
1階部分が完全につぶれた工場の前で、取り出した漆器や道具を手にする田谷昂大さん(右)と土居和佳奈さん=輪島市杉平町で 新型コロナウイルス禍を乗り越え、さあこれからという矢先の大地震だった。輪島市杉平町の老舗輪島塗メーカー、田谷(たや)漆器店は工場や事務所棟が倒壊。今月末のオープンに向け、建設中だった新ギャラリーは焼失した。一時は絶望したが、全国から寄せられる多くのエールを受け、「絶対にあきらめない。乗り越えて、さらに強い輪島塗にしたい」と再起を誓う。 「あ、へらだ」。5日午後、1階部分が完全につぶれた工場で、職人の土居和佳奈さん(22)が、がれきのすき間から漆塗りの道具を見つけて声を上げた。「おわんもある」。専務で10代目の田谷昂大(たかひろ)さん(32)は工場の被災状況を確認しながら、「僕より再起の意志が強いな」と目を細めた。
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、人命救助などのために派遣されている自衛隊員は、5日時点で約5000人となった。政府は、地理的条件や近隣の部隊配置などに違いがあり、単純比較できないとするが、2016年に震度7を記録した熊本地震の5分の1にとどまる。野党からは、政府の初動対応の遅れを批判する声も出ている。 防衛省は地震発生翌日の2日、陸海空自衛隊の指揮系統を一元化した統合任務部隊を1万人規模で編成した。ただ実際に現地で活動するのは2日の段階で約1000人、3日は約2000人、5日も約5000人にとどまっている。発災から5日目で約2万4000人が活動していた熊本地震と比べて規模が小さく見える。
宿泊客らへの対応に当たった和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」。手前の崩れた神社の鳥居が揺れの激しさを物語っていた=5日午前、石川県七尾市(宇都木渉撮影) 最大震度7を観測した能登半島地震では、石川県七尾市の老舗温泉街「和倉温泉」でも甚大な被害が発生した。年末年始をこの地で過ごそうとしていた観光客は浴衣姿のまま避難を余儀なくされた。温泉街には激震の傷痕がいたるところに残り、営業再開には難問山積だが、利用客や地元住民からは、避難誘導や物資の支援に尽力した旅館側に対して感謝の声も上がっている。 「元日は233ある部屋がほぼ予約で埋まり、揺れが起きた時間帯は8割方のお客さまがご到着されていました」 和倉温泉を代表する旅館「加賀屋」広報担当の張原滋さんは、地震発生当日を振り返る。同市の最大震度は6強。立っていられないほどの揺れの後、間もなく大津波警報が発令された。旅館は海に面しており、すぐに避難所に指定さ
次第に大きな被害が明らかになっている能登半島での大地震。県の災害対策本部員会議にリモートで参加した能登半島の3自治体の首長はいずれも「壊滅的」としていて、物資が不足している惨状が浮かび上がっています…
1日夕方、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大地震があり、志賀町で震度7の揺れを観測しました。 能登地方周辺ではその後も地震が相次ぎ、震度2以上の揺れを伴う地震がこれまでに70回を超えています。 気象庁は揺れの強かった地域では1週間程度、特に2、3日の間は最大震度7の揺れを伴う地震に注意してほしいと注意を呼びかけています。 目次 各市町村の震度 気象庁によりますと、1日午後4時10分ごろ、石川県能登半島で深さ16キロを震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、志賀町で震度7の非常に激しい揺れを観測しました。 この地震で ▽震度6強を石川県の七尾市と輪島市、珠洲市、穴水町で、 ▽震度6弱を石川県の中能登町と、能登町、新潟県長岡市で観測しました。 また▽新潟県と富山県、福井県、長野県、岐阜県で震度5強から5弱を、 ▽震度4から1の揺れを北海度から九州にかけての広い範囲で観測し
今年10月22日に開催された、第10回湯涌ぼんぼり祭り 「湯涌ぼんぼり祭り」は、温泉街である湯涌町をモデルに作られたアニメ「花咲くいろは」(2011年放送)に登場する「ぼんぼり祭り」をもとにしたお祭り。「湯涌ぼんぼりまつり」は2011年9月の「花咲くいろは」放送終了後、同年10月から10回にわたって開催されています。2022年10月の開催後、「民俗コスプレの枠を超え、本物の習俗になりつつある」と紹介する来場者の投稿がTwitterで話題になりました。 華やかなイメージの金沢の市街地とは異なり、9軒の温泉宿からなる静かな温泉街、湯涌町。“金沢の奥座敷”とも呼ばれるこの街で、アニメ発のお祭りがどのように誕生し、継続されていったのか。湯涌温泉観光協会 湯涌ぼんぼりまつり実行委員会の委員長を務める山下新一郎さんに尋ねました。
著: 玉置 標本 (撮影:宮沢豪/玉置標本) 日本海に突き出た能登半島の左側、石川県羽咋郡志賀町(はくいぐんしかまち)の赤崎(あかさき)という海沿いの集落に、立派な古民家を買った友人がいる。彼、佐藤正樹さんは東京在住で、その家を民泊「TOGISO」として貸し出しつつ、自身の多拠点生活の場としても活用している。 古民家のおもしろい使い方だなと遊びに行ったら、どんどん空き家が増えている赤崎で、買える家のすべてを買い取りたいという謎の野望を話してくれた。 まあまあ遠い石川県羽咋郡志賀町赤崎の古民家までやってきた 赤崎の古民家へは同行いただいたカメラマンの車で訪れたのだが、埼玉県東部の我が家からは約530km、夜中に高速道路を移動して8時間とまあまあ遠かった。 金沢駅からでも車で1時間半の場所。羽咋駅からバスを乗り継ぐというルートもあるようだが、羽田空港から飛行機でのと里山空港へ飛び、予約制のふる
こんにちは。イカを愛するライター、佐野まいけるです。 皆さんは「船凍イカ」をご存じでしょうか? 釣り上げてすぐ船で急速冷凍したイカのことなのですが、新鮮でおいしくて良いことだらけなのです。冷凍したイカは生にはない甘みやねっとり感があって、それはもうおいしい……! 特に一尾ずつ凍結された船凍イカはイカ界の大発明とも呼べる存在なんです。 この偉大な発明がなされたのが、「イカの町」である石川県能登町! ……なのですが、全国的な知名度はイマイチで、実際に今この記事を読んでいる方もピンときていないのではないでしょうか。 こんな偉大な町が認知されていないなんて……! もっと多くの人にスゴさを知ってもらわねばと勝手に使命感を抱いてしまい、この記事を書いています! 2020年にオープンしたてのイカマニア的激アツスポット「つくモール」にて、能登のイカを世界に発信するべく奮闘する名物公務員さんに案内していただ
著: 玉置 標本 2019年の秋、友人と能登半島の一番先にある珠洲市に遊びに行き、友人の親友宅にお邪魔した。彼は東京から縁もゆかりもなかった珠洲市に、特に目的も目標もなく移住して三年目なのだが、会社を起業して子どもも二人生まれて、とても順調に生活しているそうだ。 地方への移住を考えると、仕事はあるのだろうか、地元の人とうまくやれるだろうか、いくらでも不安になるのだが、彼に言わせると「挨拶をちゃんとしていればどうにかなる」らしいのだ。そんな訳ないだろう!ということで、移住四年目を迎えた彼に改めて話を聞いてみた。 「珠洲(すず)」という名前を聞いた瞬間に決めた東京からの移住友人の親友である北澤晋太郎さん(31歳)は、長野県長野市の出身。似ていると言われる有名人は、小栗旬、江口洋介、エレファントカシマシの宮本浩次、ジャングルポケットの斉藤慎二、ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎、長州小力など。そ
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