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erpに関するエントリは42件あります。 システムITトラブル などが関連タグです。 人気エントリには 『SAPは何故使いにくいのに、世界中で愛されているのか|ヒーホーくん』などがあります。
  • SAPは何故使いにくいのに、世界中で愛されているのか|ヒーホーくん

    定期的に見かけるSAPを入れても碌なことがないみたいなやつ。現場の人や中間管理職の感想としては全く正しいが、本当にERPがゴミならば(主にグローバル大企業で)これだけ普及しているわけもないわけで、なにかしら使う側に問題があるのかもしれません。 マジレスするとSAPというかERPは給料の高い人の生産性を上げるもので、給料の安い人の使い勝手とか優先度低いし、末端にたくさんのデータの入力を要求するから。別になんの矛盾もない。 https://t.co/F2J5TdeWXw — (っ╹◡╹c) (@Heehoo_kun) March 21, 2024 私が新卒入社した会社でも当時のメインフレームをSAPに置き換えるみたいな話があって、コスト削減で大変な工場でそんなものは入れられないみたいな議論があったのは覚えています。その時のラインマネージャーの一人が、「ERPは給料が安い人を大量に使って給料が高

      SAPは何故使いにくいのに、世界中で愛されているのか|ヒーホーくん
    • グリコ、ITの精鋭部隊を年収500万円で募集→「悲劇のトラブル招いた原因」

      江崎グリコの公式サイトより システム障害が原因で、ほぼすべてのチルド食品(冷蔵食品)が2カ月以上にわたり出荷停止になるという異例の事態に見舞われている江崎グリコ。その同社が現在、ある転職サイトに掲載している社内SEの人材募集ページが話題を呼んでいる。業務内容は「グローバル展開を見据えた次期統合認証基盤の企画、設計、構築」、歓迎条件は「SAP ERP(S/4 HANA含む)」などと高度なスキルを求める一方で、予定年収が「500万円~」となっている点について「低すぎる」として疑問の声が続出している。同社経営陣のシステム投資への理解度と今回のシステム障害を結びつける指摘もみられるが、同社がITエンジニアに提示している年収は適切なレベルといえるのか。業界関係者の声を交えて追ってみたい。 グリコは業務システムについて、独SAPのクラウド型ERP「SAP S/4HANA」を使って構築した新システムへ切

        グリコ、ITの精鋭部隊を年収500万円で募集→「悲劇のトラブル招いた原因」
      • グリコ、障害で売上200億円の損失…ベンダのデロイトに損賠賠償請求の可能性

        江崎グリコの公式サイトより ほぼすべてのチルド食品(冷蔵食品)が、社内のシステム更新作業に伴う障害により出荷停止となっている江崎グリコ。4月初めに障害が発生し、出荷再開時期がいまだに未定という異例の事態を受け、同社は今月8日、システム障害によって2024年12月期の営業利益が60億円、売上高が200億円下押しされる見通しだと発表した。業績に多大な悪影響が生じるため、グリコがシステム更新プロジェクトの主幹ベンダであるデロイト トーマツ コンサルティングに損害賠償を求めて法的手段を取る可能性も取り沙汰されている。今後の展開について業界関係者や専門家の見解を交えて追ってみたい。 グリコは業務システムについて、独SAPのクラウド型ERP「SAP S/4HANA」を使って構築した新システムへ切り替えるプロジェクトを推進してきた。旧システムからの切替を行っていた4月3日、障害が発生し、一部業務が停止。

          グリコ、障害で売上200億円の損失…ベンダのデロイトに損賠賠償請求の可能性
        • 製造業のデータって、ほんとはDXに向いていないのかもしれないね | タイム・コンサルタントの日誌から

          (前回のあらすじ)あなたは、ある製造業の工場に勤める若手のエンジニアだ。案外パソコンに詳しい、などとおだてられて手製のツールなどを作っているうちに、いつのまにか工場長から『製造IT担当』なる係にされてしまった。なんだか技術者というよりも便利屋みたいだな、などと思いながら、それでも製造ラインのデータを取得するIoTなどの仕組みを工夫したり、生産管理システムの改修要件をとりまとめたりしてきた。 そんなある日、本社から突然、「全社DXチーム」のメンバーに任命されたから会議に来い、と命じられる。専務が委員長で、情報システム部の次長が事務局長だ。社内の主な部署から、若手中堅メンバーが集められている。だが、参加してみたものの、皆、何をすればいいのか思案顔であった。最近のデジタル技術は、従来のサーバとPCの中のITより、現実世界とインタラクションが強い、だからそれを利用すればいい、という意見もでた。だが

            製造業のデータって、ほんとはDXに向いていないのかもしれないね | タイム・コンサルタントの日誌から
          • 【独自】プッチンプリン出荷停止の「主犯」はデロイト!グリコのシステム刷新で1年遅延の末に障害発生“ボロボロ案件”の実態

            食品大手、江崎グリコで起きた大規模システム障害で、原因となったシステム刷新のプロジェクトを手掛けた主幹ベンダーがデロイト トーマツ コンサルティングであることが分かった。復旧には時間がかかる見通しで、主力商品の「プッチンプリン」などが出荷できず、小売店の棚から消えている。長期連載『コンサル大解剖』内で配信している特集『デロイト内部崩壊』の第10回では、プロジェクトの詳細や大幅遅延など混乱の様子に加え、大失敗を招いた内部要因も明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希) グリコの「プッチンプリン」が出荷停止 システム刷新の主幹ベンダーはデロイト 4月23日、東京都内のコンビニエンスストアやスーパーの陳列棚から「プッチンプリン」が消えていた――。江崎グリコは4月19日、乳製品や洋生菓子、果汁、清涼飲料など冷蔵食品(チルド食品)の出荷を同日に停止したと発表した。主力商品の「プッチンプ

              【独自】プッチンプリン出荷停止の「主犯」はデロイト!グリコのシステム刷新で1年遅延の末に障害発生“ボロボロ案件”の実態
            • 江崎グリコの基幹システム移行トラブルについてまとめてみた - piyolog

              2024年4月5日、江崎グリコは基幹システムの切り替え後にシステム障害が発生し、同社や販売委託を受けている一部の冷蔵食品の出荷に影響が生じていると公表しました。ここでは関連する情報をまとめます。 障害後緊急対応するも在庫数合わず業務停止 今回システム障害が起きたのは江崎グリコの基幹システムで2024年4月3日の新システムへの移行に伴い発生した。物流、販売、会計などを一元管理するERPパッケージ SAP社製「SAP S/4HANA」で構築されており、「顧客への継続的価値創出を可能にするバリューチェーン構築と経営の迅速な意思決定を目的とした、調達・生産・物流・ファイナンスなどの情報を統合する基幹システム」と同社では説明している。障害原因の詳細は同社から開示されてはいないが、システム障害の問題個所の特定は済んでいる。なおサイバー攻撃によるものではないと取材に答えている。*1 システム障害の影響に

                江崎グリコの基幹システム移行トラブルについてまとめてみた - piyolog
              • 「S&P500は4200くらいまでは下がるべきだ」という話 - 頭の上にミカンをのせる

                ホッテントリした時用の宣伝:現在私がイチオシの投資本がセール中だからこの機会に読んで。 世界一やさしい株の本 (中経出版) 作者:奥山月仁KADOKAWAAmazon「株価はどうやって決まっているのか」が詳しく説明されている本です。この本に書いてること理解してないのに個別株やってるの人がいたら「正気か?」ってなるレベルで必要なことが書かれてます。この本は絶対読んで損しないゾ。 あとついでだからこれも読んで。 asahikokura.hatenablog.com 積立投資をしている人が知っておくべき重要概念、ERP(エクイティ・リスク・プレミアム)とはなにかについて説明するよ~。 今日は「これまであまりにも低すぎて存在すら忘れ去られるレベルだったアメリカ株のERPについて考えるべきときが来ているのではないか」という話です。 仮にERPが通常通りに、いや通常より低い水準でももとに戻ってきたら、

                  「S&P500は4200くらいまでは下がるべきだ」という話 - 頭の上にミカンをのせる
                • サイゼリヤ元社長「日本の会社は、なぜシステム開発を外部のシステム会社に丸投げして適当に現場をヒアリングさせるという方法を取るんだい??」→システム内製化は単純ではない話

                  いぐぞー ✈️ 旅するプログラマー @igz0 旅とプログラミングをこよなく愛します。 アメリカ大陸🇺🇸を横断しました!!小学生からプログラミング→新卒SIer→Webに目覚め自社開発の上場企業Web系エンジニア。個人開発者。読書・IT関連を中心にツイートします!!ネタツイート有。アイコンは@ixy先生に利用許諾済み。Amazonアソシエイト参加。 note.com/igz0/

                    サイゼリヤ元社長「日本の会社は、なぜシステム開発を外部のシステム会社に丸投げして適当に現場をヒアリングさせるという方法を取るんだい??」→システム内製化は単純ではない話
                  • 「S/4HANA」への切り替えでトラブルの江崎グリコ、1カ月経過も商品の出荷停止続く

                    「プッチンプリン」をはじめとする江崎グリコのチルド食品が店頭から姿を消した。2024年4月3日に実施した基幹システムの切り替えでトラブルが発生。同社が物流・販売を請け負っていた他社製品を含め、一部商品を出荷できなくなった。同月18日に出荷を一部再開したものの、トラブルは終息せずに再び出荷を停止。システム障害の影響で、当初業績予想より売上高を200億円程度押し下げるとみる。 「スーパーにもコンビニにも『プッチンプリン』が見当たらない」「『カフェオーレ』を長年愛して飲んでいるが、どこの店舗も販売休止中だ」――。2024年4月中旬、X(旧Twitter)で、このような投稿が相次いだ。 江崎グリコの看板商品が店頭から姿を消した理由は、システムトラブルによるものである。同社は2024年4月3日、基幹システムの切り替えを実施した。旧システムを独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SAP

                      「S/4HANA」への切り替えでトラブルの江崎グリコ、1カ月経過も商品の出荷停止続く
                    • グリコもユニ・チャームも苦渋、トラブル相次ぐERP導入に潜む大きな理解不足

                      ERP(統合基幹業務システム)の導入に失敗した挙げ句、ビジネスが止まる――。ERPにまつわるシステム障害が相次ぎ発生している。江崎グリコは独SAPのERP「S/4HANA」を使って構築した基幹系システムの障害で、プッチンプリンなどチルド品の出荷停止に追い込まれた。ユニ・チャームもS/4HANAと物流システムの連係を巡る障害で、製品の出荷に遅延が生じた。 なぜERPの導入はうまくいかないのだろうか。イチからシステムを構築するわけではなく、形のあるパッケージソフトを導入するにもかかわらず、だ。 江崎グリコは2024年4月3日に実施した基幹系システムの切り替えでトラブルが発生し、「プッチンプリン」をはじめとする同社製品と、同社が物流・販売を請け負っていた他社チルド食品の出荷ができなくなった SAPや米Oracle(オラクル)など大企業向けのERPパッケージを中心に、導入に失敗することは今に始まっ

                        グリコもユニ・チャームも苦渋、トラブル相次ぐERP導入に潜む大きな理解不足
                      • 「要件定義をやめよう」の真意、普通にやると金と時間が無駄になるだけ

                        「要件定義をやめないといかんね」――。ある勉強会が終盤に近づいた頃、隣席の参加者がこうつぶやいた。それを聞いた周囲の参加者がうなずいた。驚いたことに自分も「おっしゃる通り」と同意してしまった。 なぜ驚いたかというと、「要件がすべてを決める」「じっくり時間をかけるべき」と教わってきたからだ。日経コンピュータ編集部に配属された1985年以降、取材先の情報システム部長やソフトハウスの幹部を取材した際、「情報化で重要なこと」を問うと、たいていこう言われた。だから「いわゆる最上流工程が大事」という記事をたびたび書いてきた。 勉強会に登壇した講演者たちが「要件定義をやめよ」と言ったわけではない。しかし隣に座っていた参加者は、講演の趣旨を「要件定義をやめよ」という一言に集約した。同じ話を聞いてきた筆者を含めた参加者はすんなり納得したわけだ。 失敗につながる要件定義の実態 DX(デジタルトランスフォーメー

                          「要件定義をやめよう」の真意、普通にやると金と時間が無駄になるだけ
                        • 「プッチンプリン出荷停止」はなぜ起きた? “ベンダーのせい”にできない根深き問題

                          「プッチンプリン出荷停止」はなぜ起きた? “ベンダーのせい”にできない根深き問題:有識者に聞く(1/6 ページ) 近年、大手企業のERP導入失敗事例として注目を集めたのが「プッチンプリン問題」である。 2024年4月、江崎グリコは基幹システムを独SAPのERPパッケージ「SAP S/4HANA」に刷新する切り替えを実施した。ところが、この切り替えをきっかけにシステム障害が発生。乳製品、洋生菓子、果汁、清涼飲料といった「チルド食品」の受発注や出荷業務に影響が出た。その結果、看板商品であるカフェオーレやプッチンプリンなどが出荷できない事態に陥ったのだ。 多くの人は、この問題の原因をベンダーの能力不足や、企業のIT投資に対する姿勢の問題だと捉えているようだ。しかし、ERPのエキスパートである廣原亜樹氏の話を聞くと、実際はそれほど単純ではないらしい。 そもそもERPとは何なのだろうか。なぜ企業はE

                            「プッチンプリン出荷停止」はなぜ起きた? “ベンダーのせい”にできない根深き問題
                          • デロイト、グリコに加えユニ・チャームでもシステム障害…ベンダ能力に疑問も

                            デロイト トーマツ コンサルティングが入居する丸の内二重橋ビル(「Wikipedia」より/Kakidai) 5月30日付「ダイヤモンド・オンライン」記事は、ユニ・チャームで一部商品の納品遅延を起こしているシステム障害について、システム更新作業の主幹事ベンダが外資系のデロイト トーマツ コンサルティングであると報じている。デロイトは4月初めに障害が発生した江崎グリコのシステム更改作業でも主幹事ベンダを務めており、外資系ベンダを起用するリスクがにわかに注目されつつある。業界関係者の見解を交え追ってみたい。 ユニ・チャームは5月16日、一部商品について注文集中による出荷が遅延している旨をアナウンスしていたが、27日付「日経クロステック」記事によれば、ゴールデンウイークに実施した基幹システムの更新で新基幹システムと物流システムの接続でデータ連係に不具合が生じたという。 システム障害による出荷トラ

                              デロイト、グリコに加えユニ・チャームでもシステム障害…ベンダ能力に疑問も
                            • 丸紅が基幹系をSAPから国産ERPへ、S/4HANAに比べて4割のコスト削減

                              基幹系システムを独SAP製から国産ERPパッケージへ移行している最中だ。事業領域ごとに最適なERPを採用することでコストと時間を抑制する。これまで20年間で蓄積した約5500本のアドオンの削減を目指す。 丸紅は基幹系システムの刷新プロジェクトを進めている。対象は10の営業本部と20の事業会社で、5つのグループに分けてERP(統合基幹業務システム)パッケージ「GRANDIT」を順次稼働させる。

                                丸紅が基幹系をSAPから国産ERPへ、S/4HANAに比べて4割のコスト削減
                              • グリコが冷蔵品の出荷を再度停止、S/4HANA稼働トラブルで5月中旬まで

                                江崎グリコは2024年4月19日、乳製品・洋生菓子・果汁・清涼飲料など「チルド食品(冷蔵品)」の出荷業務を再度停止したと発表した。同社は4月3日に旧基幹システムを独SAPの「SAP S/4HANA」に切り替えた。その後システム障害が発生し、物流センターの一部業務を停止。復旧作業に取り組んでいた。 同社は4月18日に一部業務を再開したものの、「物流センターでの出荷に関するデータ不整合などが発生したほか、想定していた受注に対して処理が間に合わず、出荷の停止を判断した」(江崎グリコ広報担当者)。再開は5月中旬を目指している。常温品や冷凍品など、冷蔵品以外の商品は出荷している。

                                  グリコが冷蔵品の出荷を再度停止、S/4HANA稼働トラブルで5月中旬まで
                                • ランサムウェアでシステム壊されてた→わかる。プロに委託してシステム更新しようとしたらプリンが出荷できなくなった→なぜ

                                  とあるコンサルタント @consultnt_a ランサムウェアでシステム壊されて復旧に1ヶ月はかかる→わかる プロに委託してシステム更新しようとしたら既存のシステムごと使えなくなった上に2ヶ月経っても直らず出荷停止し続けている→なぜ 2024-06-16 20:45:05

                                    ランサムウェアでシステム壊されてた→わかる。プロに委託してシステム更新しようとしたらプリンが出荷できなくなった→なぜ
                                  • 稼働が1年超遅れたグリコの基幹システム刷新、投資額は当初比1.6倍の342億円に

                                    江崎グリコの基幹システムで障害が続いている。物流センターでの出荷業務が一部停止し、看板商品である「カフェオーレ」や「プッチンプリン」など冷蔵商品が出荷できない状態に陥っている。原因は旧基幹システムから独SAPの「SAP S/4HANA」への切り替えに伴うトラブルだ。江崎グリコの開示資料からは、この基幹システム刷新プロジェクトが稼働前から「難産」だったことがうかがい知れる。 費用が215億円から342億円に膨張 江崎グリコの有価証券報告書によると、同社が基幹システムの刷新に着手したのは2019年12月だ。2021年12月期の時点で、完了予定時期を3年後の2022年12月としていた。投資予定額は215億円と、2021年12月期の営業利益193億円を上回る一大プロジェクトだった。このうち、同期末までに118億円を既に支払っていた。 ただプロジェクトはもくろみ通りにはいかず、費用の膨張と延期に見舞

                                      稼働が1年超遅れたグリコの基幹システム刷新、投資額は当初比1.6倍の342億円に
                                    • 管理とは何か、を明らかにする12の質問 | タイム・コンサルタントの日誌から

                                      何度か書いたことだが、わたしはこのサイトでは原則、「管理」という言葉を使わないことにしている。「管理」という日本語は多義的で、人により文脈により、何を指すのかブレが大きすぎるからだ。「ちゃんと管理しておけよ!」——そんな風に、部下が上司に叱られたとき、上司が求めていたことは何だったのか。部品材料の保管のことなのか、取引の追跡把握(トラッキング)のことなのか、人への作業指示のことなのか。あなたは間違いなく言い当てられるだろうか? じつはこの稿、最初は製番管理について書こうと思って、内容を考えはじめたのだ。きっかけは、ある知人からの質問であった。『製番管理』とは、数ある生産管理方式の一つである。日本ではかなり広く用いられている方式だ。だが、これを理解しようとすると、どうしても生産形態と生産方式の区分、そしてそれらと生産管理方式との関係への目配りが必要になる。 ところで、生産方式と生産管理方式、

                                        管理とは何か、を明らかにする12の質問 | タイム・コンサルタントの日誌から
                                      • 【決定版】SAPはなぜ使いにくいのに、世界中で利用されている? 日本に欠けすぎの視点

                                        江崎グリコやユニ・チャームの「SAP S/4 HANA(以下、SAP)」への移行が難航している問題を受けて、ネット上で「SAPは使いづらいのに、なぜ利用されているのか」という問題提起が多数あがっている。では、なぜSAPがERPのデファクトスタンダードとして、世界中で使い続けられているのだろうか。その背景や事情、日本の製造業への提言について、元SAPに在籍しERPに詳しいフロンティアワンの鍋野 敬一郎氏に話を聞いた。 フロンティアワン 代表取締役。 同志社大学工学部化学工学科卒業(生化学研究室)、1989年米国総合化学デュポン社(現ダウデュポン社)入社、1998年独ソフトウェアSAP社を経て、2005年にフロンティアワン設立。業務系(組立工場、化学プラントなどの業務知識・経験)、基幹系(ERP/SCMなど)、クラウド(エンタープライズ系:PaaS、SaaSなど)、製造現場システム(MES/M

                                          【決定版】SAPはなぜ使いにくいのに、世界中で利用されている? 日本に欠けすぎの視点
                                        • 「予算オーバーは当たり前」グリコのSAP移行トラブル、専門家に聞く「本当の問題点」

                                          江崎グリコやユニ・チャームの「SAP S/4 HANA(以下、SAP)」への移行が難航している。江崎グリコの製品はトラブルに見舞われた4月3日から2カ月超経った6月11日に一部商品についてようやく出荷が再開されたが、代表的な商品の1つであるプッチンプリンはいまだ出荷停止されたままだ。ユニ・チャームもSAPと物流システムの連携障害で紙おむつなどの製品の出荷に遅延が生じていた。同社の納品の遅れはおおむね解消したという。ただ、江崎グリコのケースでは、そもそもSAPの稼働が1年以上遅れ、その投資額も1.6倍に膨れ上がったと報じられている。なぜトラブルがこれほど長期化しているのか、元SAPでERPに詳しいフロンティアワンの鍋野 敬一郎氏に、問題の本質について話を聞いた。 フロンティアワン 代表取締役。 同志社大学工学部化学工学科卒業(生化学研究室)、1989年米国総合化学デュポン社(現ダウデュポン社

                                            「予算オーバーは当たり前」グリコのSAP移行トラブル、専門家に聞く「本当の問題点」
                                          • 江崎グリコ、SAPのシステム導入に大失敗して地獄を見る : 市況かぶ全力2階建

                                            身の丈に合わない大型案件受注からの大型株券印刷予告で話題のデータセクション、本当に超高額GPUを調達したように見える写真を公開してくる

                                              江崎グリコ、SAPのシステム導入に大失敗して地獄を見る : 市況かぶ全力2階建
                                            • デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会の中間報告書『DXレポート2(中間取りまとめ)』を取りまとめました (METI/経済産業省)

                                              【2021年7月5日発表資料差し替え】CIOの役割に関する出典(本文P.31, P.55)に誤りがあったため差し替えを行いました。経済産業省は、我が国企業がデジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)を加速するため、企業のとるべきアクションと政府の対応策の検討を行い、『DXレポート2(中間取りまとめ)』として中間報告書を公表しました。 1.本研究会開催の背景 経済産業省では、2018年9月に「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」を公表して以降、DX推進ガイドラインやDX推進指標を公開し、我が国企業のDXの推進に資する施策を展開してきました。 DXレポートの発行から2年が経過した現在、デジタル変革に対する現状への危機感を持つ国内企業は増加しているものの、「DXの取組を始めている企業」と「まだ何も取り組めていない企

                                              • ミドリ安全のシステム障害、発生から約7カ月経過するも完全復旧に至らず

                                                基幹システムの切り替えに伴ってミドリ安全で発生したシステム障害の影響が約7カ月にわたって継続していることが、日経クロステックの取材で2024年4月24日までに分かった。同社は2023年9月25日に基幹システムの切り替えを実施し、システム障害を明らかにしたのは2023年10月5日。障害発生日から約7カ月が経過したが、同社は今もなおシステム復旧作業に努めている状況だ。

                                                  ミドリ安全のシステム障害、発生から約7カ月経過するも完全復旧に至らず
                                                • グリコ出荷停止、プッチンプリンの棚が他社に奪われ始めた…重いデロイトの責任

                                                  江崎グリコの公式サイトより システム障害が原因で、ほぼすべてのチルド食品(冷蔵食品)が約2カ月にわたり出荷停止になるという異例の事態に見舞われている江崎グリコ。スーパーでは同社の人気商品「プッチンプリン」が陳列されていた棚に他社メーカーのプリンが並べられる店舗も出ているが、出荷が再開されたとしても、再び棚を取り戻すことはできるのか。もしくは、そのまま棚を奪われてしまうのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。 グリコは業務システムについて、独SAPのクラウド型ERP「SAP S/4HANA」を使って構築した新システムへ切り替えるプロジェクトを推進してきた。旧システムからの切替を行っていた4月3日、障害が発生し、一部業務が停止。その後、一部商品の出荷が停止となり再開されたが、「プッチンプリン」「カフェオーレ」「アーモンド効果」をはじめとする大半のチルド食品は再び出荷停止に。さらにキリンビバレッ

                                                    グリコ出荷停止、プッチンプリンの棚が他社に奪われ始めた…重いデロイトの責任
                                                  • 江崎グリコ一転減益 24年12月期決算、プッチンプリン出荷停止 - 日本経済新聞

                                                    江崎グリコは8日、2024年12月期の連結純利益が前期比22%減の110億円になりそうだと発表した。従来予想は6%増の150億円としていた。40億円下方修正し、増益予想から一転、減益となる。国内の物流センターで発生したシステム障害により冷蔵品の出荷が止まっており、販売減の影響を織り込んだ。6月中の出荷再開をめざすとしている。売上高は従来予想を150億円下回り、前期比1%増の3360億円を見込む

                                                      江崎グリコ一転減益 24年12月期決算、プッチンプリン出荷停止 - 日本経済新聞
                                                    • 国産ERPで基幹系を刷新へ 脱SAPにより4割のコスト削減

                                                      基幹系システムを独SAP製から国産ERPパッケージへ移行している最中だ。事業領域ごとに最適なERPを採用することでコストと時間を抑制する。これまで20年間で蓄積した約5500本のアドオンの削減を目指す。 丸紅は基幹系システムの刷新プロジェクトを進めている。対象は10の営業本部と20の事業会社で、5つのグループに分けてERP(統合基幹業務システム)パッケージ「GRANDIT」を順次稼働させる。

                                                        国産ERPで基幹系を刷新へ 脱SAPにより4割のコスト削減
                                                      • 江崎グリコの主力チルド商品ほぼ全て、SAP導入失敗の大惨事から2ヶ月経過しても再開の目処が立たないことが判明 : 市況かぶ全力2階建

                                                        テレビ朝日、朝日新聞グループの気持ちを代弁するかのように井澤健太郎アナに広陵高校の被害者潰しコメントをさせてしまう

                                                          江崎グリコの主力チルド商品ほぼ全て、SAP導入失敗の大惨事から2ヶ月経過しても再開の目処が立たないことが判明 : 市況かぶ全力2階建
                                                        • 「SAP専門学校」爆誕、沖縄に 日本初

                                                          SAPジャパンと学校法人のOBS(沖縄県浦添市)は5月15日、SAPシステムエンジニアの養成に特化した専門学校「沖縄ビジネスソリューション専門学校」を、同市で4月に開校したと発表した。SAPジャパンによれば、同様の専門学校は日本初。 同校では、ERPシステム「SAP S/4HANA Cloud」などを使い、企業現場に即した実践的なスキルを提供。パートナーであるSIerやコンサルタント企業と連携した授業も行う。カリキュラムや授業科目は以下の通り。 SAP業界で最も需要が高いMM(在庫/購買管理)・SD(販売管理)・FI(財務会計)モジュールの業務・製品知識やSAP独自のプログラミング言語であるABAPを使用した設計から開発、単体テストまでの実践的な知識とスキルを身に付け、即戦力となれるようなカリキュラムを準備しております。 FI(財務会計)モジュールを学ぶにあたっては、一般的な会計の知識も必

                                                            「SAP専門学校」爆誕、沖縄に 日本初
                                                          • ERP導入なぜ失敗? グリコやユニ・チャーム出荷トラブル - 日本経済新聞

                                                            ERP(統合基幹業務システム)の導入に失敗した挙げ句、ビジネスが止まる――。ERPを使った基幹系システム刷新プロジェクトでシステム障害が相次ぎ発生している。江崎グリコは独SAPのERP「S/4HANA」を使って構築した基幹系システムの障害で、プッチンプリンなどチルド品の出荷停止に追い込まれた。ユニ・チャームもS/4HANAと物流システムの連係を巡る障害で、製品の出荷に遅延が生じた。なぜERPの

                                                              ERP導入なぜ失敗? グリコやユニ・チャーム出荷トラブル - 日本経済新聞
                                                            • グリコ障害、開発担当デロイトに原因か…なぜERP刷新失敗で1カ月も出荷停止

                                                              江崎グリコの公式サイトより 江崎グリコのほぼすべてのチルド食品(冷蔵食品)が、社内のシステム更新作業に伴う障害により約1カ月も出荷停止となるという異例の事態が起きている。約340億円もの費用をかけてSAPのクラウド型ERPソフトウェアを導入して基幹システムを刷新するという作業だが、なぜ業務効率向上を図るシステムで逆に業務が止まるという事態が起きているのか。また、24日付「ダイヤモンド・オンライン」記事によれば、刷新プロジェクトを任された主幹ベンダは外資系コンサルティング会社のデロイト トーマツ コンサルティングとのことだが、外資系コンサルにシステム開発・更新を委託するリスクはあるのか。業界関係者の見解を交えて追ってみたい。 江崎グリコは売上高3325億円、営業利益186億円、当期利益141億円(2023年12月期)という大手総合食品メーカー。創業は1922年(大正11年)であり100年以上

                                                                グリコ障害、開発担当デロイトに原因か…なぜERP刷新失敗で1カ月も出荷停止
                                                              • 旭化成が基幹システムをS/4HANAで再構築、標準化/スリム化でアドオン開発は2400から1100に | IT Leaders

                                                                IT Leaders トップ > テクノロジー一覧 > ERP/SCM > 事例ニュース > 旭化成が基幹システムをS/4HANAで再構築、標準化/スリム化でアドオン開発は2400から1100に ERP/SCM ERP/SCM記事一覧へ [事例ニュース] 旭化成が基幹システムをS/4HANAで再構築、標準化/スリム化でアドオン開発は2400から1100に 2023年9月14日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部) リスト 旭化成がSAP ERPによる基幹業務システムをSAP S/4HANAで再構築し、2023年に稼働開始した。アドオン開発を2400個から1100個に減らすなど標準化・スリム化を図っている。SAPジャパンが2023年9月14日に開催した説明会で、基幹システムの変遷と共にプロジェクトの推移を説明した。 旭化成グループは、事業持株会社と7つの事業会社を中核に、マテリアル、

                                                                  旭化成が基幹システムをS/4HANAで再構築、標準化/スリム化でアドオン開発は2400から1100に | IT Leaders
                                                                • 「ERPパッケージという概念がなくなる」 第三者保守ベンダーから見たERPの未来

                                                                  そういった企業に対し、日本で400社に第三者保守サービスを提供するRimini StreetのCEO セス・ラヴィン氏は「ECC6.0が現状のベストな選択肢ならそのまま使い続ければいい」と主張し、その際のポイントとして「保守と最適化によって変革のための原資を生み出すこと」を挙げる。 その一方、同氏は「ERPパッケージという概念はなくなる」とし、ERPの新しい姿を見据えた変革の取り組みが重要だと指摘する。Rimini Streetから見たERPの未来とは。 第三者保守サービスは2027年問題の有効策となるか ――日本では、レガシー化した基幹システムがDXを妨げる「2027年問題」などが話題になっている。第三者保守サービスの導入にはどのようなメリットがあるか。 ラヴィン氏: 単に保守を担うだけでなく、それらのシステムを最適化し、保守費用を削減してセキュリティを強化したり、他システムとの相互運用

                                                                    「ERPパッケージという概念がなくなる」 第三者保守ベンダーから見たERPの未来
                                                                  • 江崎グリコの大規模システム障害から1年超。SAP導入プロジェクトで小売店から「プッチンプリン」が消えた真相

                                                                    特集「崖っぷちのDX」の他の記事を読む 「グリコの二の足は踏みたくない」「お前、このままだとグリコみたいになるぞ」――。ITシステム業界の一部では、「グリコ」が失敗の代名詞のように扱われているという。 2024年4月、国内菓子大手・江崎グリコ(以下、グリコ)では、基幹システムの切り替え時に大規模な障害が発生した。これにより冷蔵(チルド)品の出荷が停止し、主力の「プッチンプリン」など17ブランド82品目、「トロピカーナ」などキリンビバレッジから販売受託している37品目が、一時スーパーやコンビニから姿を消した。 出荷停止によるマイナス影響額は売上高300億円、営業利益80億円で、2024年12月期の国内事業の売上高は前期比4.8%減の2488億円、営業利益は同81.5%減の26億円に終わった。過去に決算期やセグメントの変更があり単純比較はできないが、営業利益に関しては、国内のみの業績が開示され

                                                                      江崎グリコの大規模システム障害から1年超。SAP導入プロジェクトで小売店から「プッチンプリン」が消えた真相
                                                                    • トヨタ、新システム「J-SLIM」で生産から納車まで1台1台を見える化 国内販売事業本部本部長 友山茂樹氏が詳説

                                                                        トヨタ、新システム「J-SLIM」で生産から納車まで1台1台を見える化 国内販売事業本部本部長 友山茂樹氏が詳説
                                                                      • 停滞するアジャイル開発:内製と外注とのハイブリッドモデルで再起動を

                                                                        コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine 2025年10月17日(金) オンライン開催

                                                                          停滞するアジャイル開発:内製と外注とのハイブリッドモデルで再起動を
                                                                        • 基幹系刷新で大金をドブに捨てた経営者やCIO、後悔の弁は結構だが問題はこれからだ

                                                                          基幹系システムの刷新プロジェクトは失敗したほうがよいのかもしれない――。こう書くと、この「極言暴論」が大嫌いにもかかわらず、なぜか毎回熱心に読んでくれる一群の読者から「いよいよネタに困ったらしく、木村が妙なことを言い出したぞ」と嘲笑されそうだ。だが、決して妙なことではないぞ。リアルな現実を踏まえた結論である。 この10年ほど、様々な日本企業の経営者やCIO(最高情報責任者)に話を聞く機会があった。その中で、完遂したはずの基幹系システムの刷新について反省や後悔の弁を述べる人が結構いたのだ。面白い(本当は面白くないが)ことに、その内容は驚くほど似通っていた。恐らく極言暴論の熱心な読者なら想像がつくと思うが、いかがか。 例えば基幹系システムにERP(統合基幹業務システム)を導入した大手製造業の経営者は、「うちの業務のやり方にソフトウエアを合わせてしまった。もっと現場の業務を整流化(=標準化、パタ

                                                                            基幹系刷新で大金をドブに捨てた経営者やCIO、後悔の弁は結構だが問題はこれからだ
                                                                          • これじゃもうからない! 中小製造業の「どんぶり経営」脱却に必要なITシステム

                                                                            これじゃもうからない! 中小製造業の「どんぶり経営」脱却に必要なITシステム:中小製造業の生産性向上に効く! ERP活用の最前線(1)(1/2 ページ) 中小製造業向けに「経営の見える化による利益率改善」の打ち手を解説する本連載。なぜ中小企業の生産性は低いままなのか。筆者らは全国の企業を訪ねて経営者と議論を重ね、その問題点を検討しました。中小企業に最適な「相乗り型ERP」がいかにして経営者を助け、地方を元気にするか。その実践方法から成功事例まで幅広く解説します。 モノづくりの国の没落 25年間上がらない中小製造業の「生産性」 日本は、歴史的にも伝統的にもモノづくりの国です。近代化の時代や戦後復興期を経て、今日では日本列島の隅々で工場が稼働し、製造業はその地域の特性に合わせながら発展してきました。 筆者は、地域の活力は、そこに立地する製造業が「元気かどうか」で決まると考えています。雇用を生み

                                                                              これじゃもうからない! 中小製造業の「どんぶり経営」脱却に必要なITシステム
                                                                            • ERPとMESの分担はどうあるべきか | タイム・コンサルタントの日誌から

                                                                              昨年後半から何回か、スマート工場に関連し、製造実行システムMESに関するレクチャーをしたり、人前でお話しする機会があった。その中でいただいた質問やコメントについて、ここで少しばかり解説を補足させていただこうと思う。 最初の論点はMESとMOMの違いである。私が幹事を務める(財)エンジ協会「次世代スマート工場のエンジニアリング」研究会 では、一昨年、そして昨年と2回にわたって、MESに関するシンポジウムを開催した。そのシンポジウムでは、あえてMESとMOMをあまり区別せず、一括してMESと呼ぶことにした。また、野村総研・経産省に提出した「国内工場におけるMES(製造実行システム)導入動向等調査レポート」 では、MES/MOMという書き方をした。つまり、あえて両者を区別しなかったわけだ。しかしこの2つは同一の概念だろうか? 本当は、両者は違う。MESとMOMは、それぞれ別のグループの人たちが、

                                                                                ERPとMESの分担はどうあるべきか | タイム・コンサルタントの日誌から
                                                                              • AI戦略打ち出す独SAP、顧客は冷ややか-「理解しがたい」との不満も

                                                                                ドイツのソフトウエア会社SAPのクリスティアン・クライン最高経営責任者(CEO)は、同社の年次売り上げ報告会合にマラソンに勝ったランナーのようにスエットスーツを着てさっそうと登場した。確かにある意味、クライン氏はマラソンに勝利した。 クライン氏(45)はSAPの売り上げが停滞し始めた6年前、CEOに指名された。財務や営業、その他の企業機能を支えるソフトウエアを開発するSAPだが、業界のクラウド移行に乗り遅れ、追いかける立場に立たされていた。CEOとして初期の決算報告の一つで、クライン氏は厳しい見通しを示し、株価が20%余り下落したこともあった。 「ワインを1杯、いや2杯か3杯は必要だった」と、クライン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで振り返った。 そこでクライン氏は思い切った手段に出た。法人顧客に対し、データをSAPのクラウド製品に移行させるか、さもなければサポートを打ち切ると

                                                                                  AI戦略打ち出す独SAP、顧客は冷ややか-「理解しがたい」との不満も
                                                                                • SAP、オラクル、ワークデイはSaaS革命を起こすか クラウドERP「三大勢力」の動向から考察

                                                                                  ERP(統合基幹業務システム)をSaaS(Software as a Service)として提供する「クラウドERP」市場の動きが熱気を帯びてきた。 OracleのSaaSを生かす「プレイブック」とは この分野のグローバルベンダーの“三大勢力”と目されるSAP、Oracle、Workdayがこのほど、今後のビジネス展開に向けて新たな活動を相次いで発信したからだ。この動きがもたらすエンタープライズIT市場の変化についても筆者なりに考察したい。以下、直近の動きから順に3社それぞれの新たな活動を見ていこう。 「当社は長年にわたってERPをオンプレミス向けに提供してきたが、この分野に悪しき慣習があることは懸念してきた。例えば、導入時に加えてアップグレードの際のコスト負担、複雑なインフラ運用やセキュリティ対策などだ。これらの悪しき慣習は、企業競争力を強化するためにも解消しなければいけない。そこで当社

                                                                                    SAP、オラクル、ワークデイはSaaS革命を起こすか クラウドERP「三大勢力」の動向から考察

                                                                                  新着記事