ドナルド・トランプ米大統領は23日、自分がカナダにかけた関税を批判する広告が発表されたことを理由に、カナダとのすべての通商交渉を即時に打ち切るとソーシャルメディアで宣言した。 広告は、カナダのオンタリオ州政府がスポンサーとなったもので、アメリカの保守主義を象徴するロナルド・レーガン元大統領の言葉を引用し、関税は「すべてのアメリカ人を傷つける」と主張する内容になっている。
「2万円給付」はどこにいった参議院選の物価高対策は、与党の「2万円給付」VS野党の「消費税減税」という構図で戦われ、与党の惨敗に終わりました。 結果、「2万円給付」は立ち消えになっています。選挙で負けたからなかったことにするなら、勝った時は全ての公約を実現するべきでしょう。 一方、勝利した野党が掲げる「消費税減税」はどうなるかといえば、これも成立は難しい雲行きです。なぜなら野党は「消費税減税」では一致していますが、中身は「食品だけゼロ%」だの「5%減税」だの「消費税ゼロ」だのとバラバラの状況。とても折り合いがつきそうにありません。 何より消費税を下げることに関して、皆さんが想像する以上に財務省の抵抗は大きく、徹底抗戦が予想されています。 Photo by gettyimages 世界を見渡すと日本のように「消費税は、絶対に下げられない」などという国はありません。 新型コロナ禍で経済が低迷し
過疎ビジネス (集英社新書) 作者:横山 勲集英社Amazon Kindle版もあります。 過疎ビジネス (集英社新書) 作者:横山勲集英社Amazon コンサル栄えて、国滅ぶ――。 福島県のある町で、「企業版ふるさと納税」を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。 著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する「限界役場」の実態だった。 福島県国見町、宮城県亘理町、北海道むかわ町などへの取材をもとに、著者は「地方創生」の現実を突きつけていく。 本書は「新聞労連ジャーナリズム大賞」受賞の河北新報の調査報道をもとに、さらなる追加取材によって新たに構成した一冊。 「コンサル栄えて、国滅ぶ──」か…… この本、福島県国見町での「企業版ふるさと納税」を財源とした不可解な「事業
同様の不満と経済的損失は日本と欧州連合(EU)、韓国でも広がっている。いずれも8月7日に発効した新関税について、自動車輸出に関する譲歩をトランプ大統領から得たと発表した。しかし実際には、安全保障を理由とした米国の25%関税は続いている。鉄鋼・アルミでも50%の関税を課されており、打撃は深刻だ。 赤沢亮正経済再生担当相は15日、自動車関税について「現にダメージが出続けているので、血が流れている状態だ」とし、「1日も一刻も早く大統領令を出してもらいたい」と語った。 ホワイトハウスと米通商代表部(USTR)、米商務省にコメントを求めたが現時点で返答はない。 ドイツ自動車工業会(VDA)のヒルデガルト・ミュラー会長は14日、ブルームバーグ・ニュースへの声明で「数十億ユーロ規模のコストが積み上がっており、増える一方だ」と指摘した。元欧州委員(通商担当)のセシリア・マルムストローム氏も「このままならE
アメリカのトランプ大統領は輸入される医薬品を対象にした関税措置を導入し、段階的に関税率を250%まで引き上げる意向を示しました。トランプ大統領は関税率について200%と発言したこともあり、実際にどういった措置になるのかが焦点です。 トランプ政権は半導体と医薬品について輸入に頼っていることが国家の安全保障を損なうことにつながるのか調査を進めていて、この結果を踏まえ半導体と医薬品に新たな関税を課す方針を示しています。 このうち医薬品への関税措置についてトランプ大統領は5日、経済チャンネルCNBCの電話インタビューで「来週あたりに発表する。医薬品への関税については初期段階では低い関税率にして1年後、または1年半後に150%に、さらにその後、250%に引き上げる」と述べました。 医薬品への関税措置についてトランプ大統領は先月、およそ1年か1年半の猶予期間を設ける考えを示した上で「非常に高い関税率、
トランプ米大統領はスイスからの輸入品に対して39%の関税を課すと発表した。日本や韓国、欧州連合(EU)と合意した15%を大幅に上回り、世界的にも極めて高い水準で設定されたことで、スイス経済への影響が懸念される。 トランプ氏が4月に発表した関税率は31%だった。大統領令を受け、スイス・フランはやや下落した。 関連記事:トランプ氏、新たな関税率の大統領令に署名-カナダ35%、台湾20% ブルームバーグ・エコノミクスがまとめたデータによると、2024年におけるスイス産品の対米輸出のうち、医薬品が約半分を占めている。スイス経済は製薬会社のノバルティスやロシュ・ホールディングに大きく依存しているが、今回の関税が業界に与える影響は依然として不透明だ。
米国のドナルド・トランプ大統領は7月30日、1962年通商拡大法第232条に基づき、8月1日から銅および銅派生品の輸入に対して50%の追加関税を課す大統領布告を発表した。同日、ファクトシートも発表した。商務省産業安全保障局(BIS)は3月に、銅の輸入に対する232条調査を開始し、トランプ氏は7月9日に50%の追加関税を課す意向を明らかにしていた(2025年7月11日記事参照)。 232条は、特定製品の輸入が米国の国家安全保障に脅威を及ぼす場合に、追加関税などの輸入制限措置を発動する権限を大統領に認めている。具体的には、商務省が調査を担い、調査開始から270日以内に安全保障上の脅威の有無と輸入制限措置の提言をまとめた報告書を大統領に提出する。大統領は、報告書を受領後90日以内に安全保障上の脅威があるか否かを判断し、必要であれば輸入制限措置を発表する。輸入制限措置は、発表から15日以内に実施し
世界の銅市場は、政策の予想外の展開、激しい価格変動、前例のない貿易混乱に見舞われた1年の中で、最大の衝撃に直面している。 トランプ米大統領は、米国に輸入される銅に50%の関税を課す方針を強行したが、国際市場で主に取引されている精錬銅などについては適用を免除した。この決定により、米国の銅相場は過去に例のない価格急落が発生。関税発効前に急いで米国へ銅を輸送していたトレーダーたちは、これまで潤沢な利益を得ていたが、一転して大打撃を受けた。 「市場の予想から大きく外れた展開だった」と語るのは、上海のコモディティー系ヘッジファンド傘下にあるカオス・ターナリー・フューチャーズの調査責任者、リ・シュエジー氏だ。米国での価格上昇を見込んでいた投資家の努力が水の泡になり、世界の銅の流れは再び通常の状態に戻るだろうと述べた。 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物は22%超の急落となり、過去最大の下げ幅
「多くの人が、外国から搾取されるのにうんざりしている。彼ら(外国)は、私たちの後ろで笑っているのだ」 いまから38年前の1987年。当時41歳で、不動産事業などを手がけていたトランプ氏は、CNNのインタビューにこう答えていました。 いまのトランプ大統領の発言と言われても、まったく違和感のないこの発言。 “関税”で世界を振り回し続ける、トランプ大統領の内(うち)にあるものとは。 (ワシントン支局記者 小田島拓也) 25%関税の衝撃 「アメリカが抱える貿易赤字を解消するための水準よりはるかに低い関税率だ」 日本に対して強い不満を示してきたトランプ大統領は7日、石破総理大臣宛の書簡を公開し、こう指摘しました。日本からの輸入品に8月1日から25%の関税を発動するという衝撃的な内容。 関税措置をめぐる交渉で、先頭を走ってきたはずの日本が、最初に新たな関税率を通知される事態となったことは、交渉が難航す
世界最大のファスナーメーカー、YKKの幹部たちは2月、年次予算会議のために富山県黒部市に集まった。例年であれば、カラオケや同僚との夕食会といった懇親の時間も設けられるが、今年は様子が違った。 世界貿易が崩壊の瀬戸際にあるかもしれないという懸念が広がる中、会議は非公式な「国際貿易の行方」に関する審判の場となった。 トランプ米大統領は政権2期目の発足後程なくしてコロンビアからの輸入品に対し25%の関税を課すと発表したものの、すぐにこれを撤回した。 その後、中国からの輸入品に20%、カナダとメキシコからの輸入品には25%、さらには輸入する全ての鉄鋼とアルミニウム、自動車に25%の関税を課す方針を示した。カナダとメキシコには1カ月の猶予が与えられたが、それ以外の措置は実施される見通しとなった。
7月25日、石破茂首相は、米国の関税措置に関する総合対策本部で、関税交渉の合意や各国の動向を踏まえて日本への影響を引き続き十分に分析するよう関係閣僚に指示した。写真は23日撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [香港 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 何事もどう転ぶかわからない──。これが日米首脳が23日に明らかにした関税交渉の合意からの教訓だ。日本製自動車の輸入関税が15%となったことで、トランプ米大統領は石破茂首相に花を持たせた。ただそれ以外の分野別関税では譲らなかった。これで米国の関税制度はさらに複雑になる。 週末の参院選の敗北で退陣観測が渦巻く中、石破首相は対米貿易黒字国の中で最良のディールをまとめたと宣言した。これまでのところ、それは事実だ。合意によって、日本の関税率はトランプ氏が脅していたより10%ポイント低くなった。先進国で一番乗りで合
米ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラー親会社ステランティスなどでつくる米自動車貿易政策評議会は22日、米国と日本の貿易合意について懸念を表明した。カリフォルニア州カールスバッドで2014年11月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake) [22日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N), opens new tab、フォード・モーター(F.N), opens new tab、クライスラー親会社ステランティス(STLAM.MI), opens new tabなどでつくる米自動車貿易政策評議会(AAPC)は22日、米国と日本の貿易合意について懸念を表明した。
アメリカのトランプ大統領は日本時間23日の朝、ワシントンを訪問している赤澤経済再生担当大臣と会談しました。その後、日本時間午前8時過ぎにトランプ大統領はSNSに関税措置をめぐる交渉で日本と大規模な合意を締結したと投稿しました。 投稿では、日本がアメリカに5500億ドル、日本円にしておよそ80兆円を投資するとしています。 そのうえで、トランプ大統領は「おそらく最も重要な点は、日本が自動車やトラック、コメやほかの農産物を含む貿易で国を開放することだろう」としています。 一方「日本は相互関税としてアメリカに15%を支払う」と投稿し、日本への書簡で8月1日から課すとしていた25%の関税を15%に引き下げるとしています。 石破総理大臣と赤澤経済再生担当大臣もそれぞれ記者団に対して日米で合意したことを明らかにしました。 最大の焦点となっていた自動車に対する25%の関税については、これを半分の12.5%
マーケットは政治リスクについてどこまで織り込んでいるのだろうか。熊野英生氏のコラム。写真は国会議事堂。2016年7月撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai) [東京 9日] - マーケットは政治リスクについてどこまで織り込んでいるのだろうか。例えば参院選で与党が50議席を割って、衆参両院で少数与党になると何が起きるか。自民・公明党以外の党は消費税減税を選挙公約に掲げており、政権交代した場合、消費税減税が実行される公算が高い。立憲民主党は食料品の8%の税率を原則1年間ゼロにすると表明している。長くても2年間でこの減税を終えることは可能なのだろうか。筆者は、一旦消費税率を引き下げて、1年後あるいは2年後に税率を元に戻すことができるのか大いに疑問である。 おそらく消費税率を下げた後にもう一度引き上げると、今度はそれが増税と同じくらいの強烈なダメージとなる。物価上昇がそのときも続いていた
メキシコのシェインバウム大統領は9日、同国はトランプ米政権による関税を回避するため、通常、米国に輸出している銅を他国に振り替えることができるとの考えを示した。写真は2020年8月、チリのコデルコ:エル・テニエンテ銅山で撮影(2025年 ロイター/Fabian Cambero) [サンティアゴ 8日 ロイター] - トランプ米大統領が8日、輸入する銅に50%の追加関税を課すと発言したことを巡り、世界最大の銅産出国で最大の米国向け供給国であるチリは状況を注視し、詳細を確認したい姿勢だ。 国営チリ銅公団(コデルコ)のマキシモ・パチェコ会長は、トランプ氏の発言直後にロイターが行った電話取材で、追加関税対象にどのような製品が含まれるか、また全ての国に関税が適用されるのか知りたいと答えた。
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