メキシコは張志東容疑者の身柄を米国に引き渡した=23日、メキシコ市/Daniel Slim/AFP/Getty Images (CNN) メキシコが合成麻薬「フェンタニル」の密輸への関与が疑われる中国籍の男を米国に引き渡したことが分かった。男はマネーロンダリング(資金洗浄)と麻薬密輸の疑いで、米国で指名手配されている。 CNNエスパニョールによると、張志東容疑者は法廷文書で、コカイン1000キロ超とフェンタニル1800キロの輸出、輸送、流通に関与したほか、1億5000万ドル(現在のレートで約220億円)を超える違法な利益を洗浄した罪に問われている。 法廷文書に記載された捜査当局の主張によると、「王兄」の通称で知られる張容疑者は、米国や中米、欧州、中国、日本で活動。メキシコの犯罪組織と組んで密輸を行っていたとされる。 張容疑者は昨年10月にメキシコで逮捕され、米国への引き渡しを巡る審理を待つ