メロコ
めろこ
「……爆ぜろや」
ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するキャラクター。
チームの何でも屋であり、どんな問題でも強引に解決するという。
荒っぽく喧嘩っ早い性格だが一度決めたことは最後までつらぬく性分で、仲間たちからはとても信頼されている。
一人称は「オレ」で、ポケモン本編では数少ないオレっ娘。
また、その喧嘩っ早くせっかちな性分ゆえか彼女の手持ちは全てクイックボールに収まっている。
握力が相当強いらしく、勝利後に握手した主人公はあまりの痛さに絶叫していた。
負けた腹いせの可能性もあるが、物語の流れ的に単に力加減が苦手なものと思われる(実際、この時の彼女は憑き物が落ちたような表情を浮かべており、少なくとも主人公を逆恨みしているようには見えない)。
赤色と黄色のツートンカラーに大きなアホ毛が生えたボブヘアー。
顔はそばかすがあり、黒を基調としたメイクが印象的。眉毛と睫毛は髪と同じ赤色。
バージョンによる違いはチョーカーとベルト。『スカーレット』では橙色、『バイオレット』では紫色になっている。
一際目を引く炎のようにド派手なデザインのブーツは同じスター団に所属する、どく組ボス・シュウメイのお手製。彼によると「ニトロチャージ」から着想を得たデザインらしい。左脚にはスター団のマークが描かれている。メロコが脚をほぼ直角に上げた独特の歩様なため、膝を全く曲げられないかなり歩き難い代物…かと思いきや、別のシーンでは普通に膝を曲げて走ったりしゃがんだりしている。
個性的なカラーリング、荒っぽい口調と、不良少女のステレオタイプのような描写をされている彼女だが、根は悪人ではなく、かつては真面目にアカデミーに通うごく普通の生徒であった。
当時のパートナーはカルボウで、ボウジロウというニックネームを付けて可愛がり、よくアカデミーで一緒に遊んでいたという。
しかし他のスター団のボス同様、いじめを受け不登校に。ボウジロウを置いて学校から去り、スター団のアジトに引き篭るようになった。
なお、いじめを受けた理由は、スター団かくとう組ボス・ビワ曰く「容姿の良さを女生徒に嫉妬されたから」となっているが、ビワの発言の他に容姿やいじめ原因に言及している場面が無いため、コレだけが理由ではない可能性も高い。
『何でも屋』という肩書きも頼まれれば何でもやるという意味合いではなく、部下からの慕われようや他のボスとの関係から察するに、他人の困り事や悩み事を引き受けるという彼女の親切心や優しさ、情の厚さを示しているものと思われる。
それはポケモンに対しても同様で、敗北しても手持ちのポケモンを一切責める様子はなく、自分の身を案じてやってきたボウジロウを邪険にしたり追い返したりしない、せっかちな性格に反して先発に鈍足のコータスを繰り出す等からも彼女がポケモンを大切にする人物である事が窺える。
また、エンディング後の再戦では両バージョン共通して手持ちにグレンアルマが加わっているが、前述のイベントから見てボウジロウが進化した姿とみてまず間違いないだろう(手段を選ばない性格のソウブレイズではなく正々堂々とした性格のグレンアルマに進化させているところにもメロコの人となりが表れていると考えられる)。団ラッシュでは、『チーム・シェダル』においてもメンバーそのものが、彼女に感化されたのかグレンアルマを繰り出してくる。
エンディング後のイベントでは、スター団の服飾担当だったシュウメイの影響で、美術部への入部を決意。ビワに付き添い&フォローをしてもらいながら部員達に直接交渉し、新たな部員となっている。
なお、入部を希望する際には緊張から先輩と思われる部員に対しても粗暴な態度で接してしまった上に「ぶ」より先が出てこず、挙句の果てに誤魔化しで「ぶっ壊す!!」と叫んでしまうなど思わぬ弱点が出ていた(ビワのフォローで直ぐに言い直せたが)。
1戦目
「テメーは オレが ……はっ倒す」
スター団の中では平均Lvは下から2番目。
強さ的には近場のハッコウジムと同程度なのだが、だいたいここまでに訪れることになる岩壁のヌシ・ガケガニ、ジムリーダー・コルサのいるボウルタウンのすぐ近くということや、スター団幹部では唯一発売前から紹介されていたために一番手だと思って真っ先にカチコミするプレイヤーが多かった(これについてはコルサも同じことが言える)。
先発であるコータスの特性は「ひでり」で、5ターンの間は水タイプが半減する。そのため、別の弱点である岩タイプや地面タイプで攻めたいところ。特に岩タイプは炎半減なので都合がいい。
しかしスターモービルの存在を考えると、あえて時間稼ぎをしてひでりを途切れさせるのも手。もしくは、特性「あめふらし」のペリッパーを控えさせて最初のターンで交代するというのもあり。
また、運に左右されるが、フィールドの天候が雨の場合ひでりが発動しない。
シェダル・スターモービルは、炎タイプ・特性「かそく」。
ピーニャ同様、種族値500という序盤では凄まじいステータスに加え、威力140の「オーバーヒート」を覚えており、それをタイプ一致でぶっ放してくる。実際には特攻54しかないのでそこまでの威力は出ないが、それでもひでりの持続中だと危険で、育成次第では炎を半減できるタイプでも一発でやられてしまう可能性も。
「オーバーヒート」使用後は特攻が2段階低下するため安心……ということもなく、今度は専用技「バーンアクセル」に切り替えてくる。威力80だが攻撃119から放たれるため、むしろ連打される分こっちの方が脅威かもしれない。
しかもそれを「いやなおと」でこちらの防御を落としてからぶっ放すほか、かそくで素早さをガンガン上げられ、先制攻撃にも近い形で「バーンアクセル」をくらう事がほとんど。しかもやけどの追加効果までついているため、物理アタッカーの使用は無策の場合控えた方が良い。
おかげでTwitterでメロコと検索するとサジェストに「強い」という言葉が並ぶようになっており、実際にメロコが強かったというトレーナーの声も多い。
ただし対策がないわけではなく、炎技を無効化する特性「こんがりボディ」待ちのバウッツェルなら「スピードスター」以外の攻撃技を完封することが出来る他、「あまごい」で相手から受けるダメージを減らしつつ、こちらの水技を叩き込んでやると楽に倒せる。スターモービル自身は天候を変えられないため特にオススメ。
パピモッチを育てるのが面倒ならば近くに生息している、テラスタルしたガーディでも良い。特性「もらいび」の個体はこんがりボディ同様にほのお技を無効化、しかも都合のいいことにテラスタイプは地面。テラスタルし「あなをほる」を連発すれば、バウッツェルより少しもたつくがやはり完封勝ちすることができる。
また、特性「もらいび」のソウブレイズならタイプの都合上相手の攻撃技をすべて無効化するため、ただただ「いやなおと」しかしてこなくなりノーダメージで完封可能。ただ、バイオレット限定なうえ、進化前のカルボウがレアポケなのに加えて、進化方法が分かりづらく、その進化に関わるポケモンも出現場所がここに挑みに来るのに安全な時点では行きにくく、行けたとしても道中のほかのポケモン共々レベルが高く危険なため、実用性は薄い。
藍の円盤クリア後
スター団の後日談が追加されており、そこに復学した彼女の姿がある。
髪をおろしてストレートボブとなっており、さらにノーメイクなため印象がガラリと変わっている。彼女に話しかける際の選択肢にも若干困惑気味なものがあるため、主人公もその変わりように驚いた様子。
炎のような髪色はそのままなのでこれは地毛である模様。また、独特の歩き方も健在であり、こちらも彼女の元々の癖であった可能性が高まった。一人称も変わらず「オレ」であり、スター団のメロコとしての一人称が「オレ」でプライベートや素は「アタシ」かとも思われたが、こちらは不良生活を送ってきた末に変化し染み付いたものか、元々の一人称だったかは不明。
勉強を指導する際に過去問から、「新しいポケモンと出会う方法」と「テラスタルしたポケモンの頭上についている宝石の名前」について問われることになる。また、その際の会話で「夢(=将来のこと)について悩んでいる様子であり、他の団員はしっかりした夢を持っているのに、自分だけずっと夢が見つからなかったら怖いと語っている。
(選択肢次第ではあるが)今所属している美術について指摘すると、顧問の“ドラゴン先公”も仕事でやっていることを思い出し、「こんなのでも自分の夢と言ってよいのか?」と主人公に尋ねた後、自身の夢が定まり背筋がピンとなる場面を見ることが出来る。
- チーム名のシェダルはカシオペア座のα星から来ていると思われる。
- キャラクターデザイナーは現時点で非公表だが、『ポケットモンスターソード・シールド』でローズとオリーヴのデザインを手掛けた市川春子氏という説が有力。
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