「つながるのって結構疲れるんだな」 TwitterやFacebookでのコミュニケーションを楽しみながらも、時にそれらを重荷にも感じてしまうことはありませんか――。 そんな問いかけから始まり、「つながり疲れ」の本質と処方箋に迫る本連載。第2回は、Facebook上で「好意」を集められるような「仮面」をかぶってしまった就活生のエピソードから、「ソーシャルメディア・アイデンティティ」という問題を読み解く。 1日に40億もの好意――いいね!――が飛び交う世界で、振り回されずに生きるにはどうすればいいのだろうか。 「味」じゃないモノサシで評価された料理 「男の料理教室」に通い始めた知人がいる。 あるとき彼は、そこで覚えた料理を自宅で作り、iPhoneで写真を撮ってFacebookに投稿してみた。2時間くらい経った頃になにげなくFacebookを覗いてみたところ、30人以上の「いいね!」が押され、「