時計の針を速める集中しているときには、時間の経過が早く感じられることがあるもの。このことについて著者は、以下のように説明しています。 千葉大学の研究によると、感じている時間というのは、体験した出来事の数ではなく、出来事を「体験した」と認識するために必要な脳のエネルギーや集中力を使えば使うほど長く感じられる――(24ページより) つまり、「いまやっていること」にどれだけ頭を使っているかによって、体感時間は変わるということが示されたわけです。 一方、東京大学には「時計の針の動きを速めると、作業の量的・質的効率が向上する」という研究があるのだそうです。実験では下記の3条件を用意し、キーボードを見ずにタイピングすることができる21〜24歳の被験者6人に、30分間の文章入力作業などをそれぞれの条件のもとで行ってもらったのだといいます。 [条件1]時計の運針速度を遅らせて2/3倍速にする [条件2]時