「AI(人工知能)を利用している企業向けクラウドサービスのうち、約4割が利用規約でAIの利用を明示していない」――。クラウドサービスのセキュリティー評価サービス「Assured」を手掛けるアシュアードの調査で、こうした実態が明らかになった。アシュアードはこれらのクラウドサービスを「隠れAI」と呼び、利用者が知らぬ間にAIにデータを学習されたり、情報が漏洩したりするリスクを指摘する。「隠れAI」の危険性とその対策を掘り下げていく。 調査は、Assuredを提供するためにクラウドサービス提供事業者に実施した質問票への回答と、Webで公開された資料を基に、同社の評価対象となった3212件のクラウドを分析したものだ。「サービスに既存のAIまたは自社開発のAIを利用していますか」の質問に「はい」と回答したサービスは全体の42.8%で、そのうち42.1%が「利用規約を作成していない」または「利用規約で