碧の仮面
みどりのかめん
2023年9月13日に配信された『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ『ゼロの秘宝』の前編。
本DLCでは主人公が林間学校のメンバーに選ばれ、訪れたキタカミの里に関する伝承を紐解いていくことになる。
DLCを購入すれば、アカデミーに到着し宝探しが始まった時点でストーリーのフラグが発生するため、かなり早い段階でキタカミの里へ行くことも可能。
このため時系列上は、本編クリア前でも後でも成立しうる内容となっており、それまでの登場人物もジニア先生以外は一切登場しない。
また続きを前提とした"前編"である事が強調されているためか、シナリオも案外過激で多くの謎や問題を残す展開となっている。
以下は本DLCの追加要素について触れていく。
過去作からの追加ポケモンたち
「スカーレット(S)・バイオレット(V)」はそれぞれのバージョンのみの登場。
※すべて最終進化のみを記載。
| 第一世代 |
|---|
| アーボック / サンドパン / ピクシー / キュウコン / ニョロボン / ウツボット / ゴローニャ / マタドガス / カビゴン |
| 第二世代 |
| オオタチ / ヨルノズク / アリアドス / ニョロトノ / マグカルゴ |
| 第三世代 |
| グラエナ / ルンパッパ / ダーテング / バルビート / イルミーゼ / シザリガー / ミロカロス / チリーン |
| 第四世代 |
| ドダイトス※ / ゴウカザル※ / エンペルト※ / エテボース(V) / メガヤンマ / グライオン(S) / マンムー / ダイノーズ / ヨノワール |
| 第五世代 |
| ローブシン / ハハコモリ / スワンナ / シャンデラ / コジョンド / バルジーナ |
| 第六世代 |
| オーロット |
| 第七世代 |
| サンドパン(アローラのすがた)※ / キュウコン(アローラのすがた)※ / ゴローニャ(アローラのすがた)※ / クワガノン / アブリボン / ジャラランガ |
| 第八世代 |
| マタドガス(ガラルのすがた)※ / ウッウ(S) / モルペコ(V) |
※キタカミ図鑑には未掲載。
図鑑登録できる実装済みポケモン
ポケモンHOMEから連れてくることができる幻のポケモン
鬼退治フェス
鬼のお面が描かれた風船・オニバルーンを割ってきのみを集め、きのみ台まで運んでスコアを稼ぐミニゲーム。ただし、一度に持てるきのみの数に限りがあるため定期的にきのみ台に運ばなければならないのと、ゴンベなどの食いしん坊なポケモンがきのみを盗み食いするため、追い払わなければならない。
難易度は初級・中級・上級の3つ。
ポケモンの基礎ポイントを上昇させる餅や、ポイントをすべてリセットできる「まっさらもち」を報酬で貰える。基礎ポイントを下げる代わりになつき度を上げるきのみや基礎ポイントを上げる羽、テラピースが報酬になることも。
マルチプレイで協力することも可能だが、テラレイドバトルと異なり野良で組むことはできない(ユニオンサークルに近い)。
ロトりぼう
スイリョクタウンの管理人から貰える。先端にスマホロトムを取り付るとカメラの視界が広がり、新たなアングルやポーズによる写真撮影や、音楽を流して連れ歩いているポケモンをその場で待機させるなど新しい機能が追加。
連れ歩き中でも、Lスティックを押し込んで待機させる事も可能になった。
アングルが限定される・撮影しようにもポケモンが勝手に動くなどの、従来のカメラ機能の問題点が色々と改善されている。
撮影した写真をマルチプレイしたプレイヤーにシェアすることも可能。
わざマシン追加
前作『ポケットモンスター ソード・シールド』のエキスパンションパス『鎧の孤島』で追加された「グラススライダー」や「しっとのほのお」などの新技の他、「どくどく」などの既存の技のわざマシンが計30種類追加される。
また、わざマシンマシンにて手持ちのポケモンが覚える技だけをラインナップする「おぼえるフィルター」なる新機能が追加される。
カラーバーの模様替え
スイリョクタウンの公民館の受付の女性に話しかけると、メニューのカラーバーを「パルデアカラー」・「キタカミカラー」に自由に変更できる。
また、ともっこプラザの近くにいる男性に話しかけると、スマホカバーの種類によってカラーバーが変化する機能が追加される。
ビリオとネア
ギンギラ衣装が目立つ、不動産会社「パルデアエステート」の社長であるネアと、その夫であるビリオの超セレブ夫婦。
話しかけるごとにパルデア地方やキタカミの里の各地に移動(去る時に次の場所のヒントを教えてくれる)し、バトルして高額賞金を貰えたり、バトルせずに高額換金アイテムを入手できる。
『鎧の孤島』同様、本編をクリアしたか否かで、登場するポケモンのレベルが大きく変化する。
本編クリア前だとレベル35~40もあれば攻略する事は可能だが、クリア後の場合は平気でレベル60台、場所によっては70~80台のポケモンがゴロゴロ出現し、トレーナーが使用するポケモンもレベル70を余裕で越えてくる。
ポケモンに道具を持たせているトレーナーも多くいるため、本編を通して鍛え上げた旅パ位の戦力が無ければ制覇は困難。
また、初代より交換したポケモンは、手に入れたバッジ数以上の規定レベルを持つ場合指示を聞いてくれないが、本作からは自分がおやのポケモンも「入手時のレベル」に応じて対象となり、序盤で高レベルのポケモンを運よく捕まえても即戦力にはできなくなった。
加えて起伏が激しい地形が多く、ある程度ライドアクションを解禁しないと散策はおろか立ち寄ることさえ難しい場所もある。
このため、ゲームを始めてすぐに突撃するのは、クリア不可能という訳ではないが非推奨。
出来れば「本編の中盤以降」か「クリア後のイベント・育成が大体終わってから」挑んだ方が満足に進めることができる。
『碧の仮面』の開始に合わせてアップデートが行われ、以下の要素が追加・改善された。
ものひろいの証
レッツゴーでポケモンにアイテムを拾わせると一定確率で入手できたはずの称号が入手できないバグを改善。
なお、バグに対するお詫びなのか、キタカミの里は全体的に落とし物が多く、特に楽土の荒地ではすべて拾いきるのがほぼ不可能なくらいに至る所に落ちているため、取得自体は容易。
ヌシ復活
レジェンドルートで戦った元ヌシポケモン達が、誤って倒しても一定時間後に再戦できるようになった。
アップデート前に倒してしまっていた場合でも復活する。
ミニマップ
フィールドで表示されるミニマップの上部を、常時北に固定することができるようになった。
フォルム違いの大量発生
シャリタツやメブキジカなど、複数の姿を持つポケモンは今まで1種類のフォルムしか現れなかったが、他の姿も大量発生で現れるようになった。
そして、ポケモン図鑑も各フォルムごとにエンカウントの有無が集計されるようになり、マップ大量発生もまだ登録していないすがたに関しては、?と表記される。
特にヤバチャやチャデスは、しんさくフォルムやタカイモノのすがたが図鑑に未登録だった場合、それらの大量発生が分かるため捕獲・厳選に絶好のチャンスである。
ボックス
ポケモンボックスの表示速度が大幅に改善され、漸く過去作と同じレベルとなった。
DLCのポケモン追加
DLCを購入していないプレイヤーでも、通信交換やポケモンホームなどで、追加ポケモンを入手可能となった。
和風テイスト
詳細は「キタカミの里」記事に譲るが、現代日本らしい光景が随所に散りばめられている他、BGMも『Pokémon LEGENDS アルセウス』に引き続き和風テイストものが多めになっている。
また、追加内定のポケモンも日本の妖怪がモチーフのキュウコンやダーテング、「日本の夏」を象徴する風鈴がモチーフのチリーン等、和を感じさせる種族が多く選ばれている。
NPC
街中の非トレーナーは中高年が多いが、その分各地に散らばる一般トレーナーの平均年齢は若い。ただし妙にヤンキー比率が高くなっている。
「怖いお姉さん」が『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』以来9年振りに再登場してきた他、対になる「怖いお兄さん」も初登場(同作では中年の「こわいおじさん」がいるだけだった)した。
さらに若い世代では、甚平姿の「お祭り少年」と「お祭り少女」が初登場した一方、一般的な学生服姿のトレーナーは主人公ら林間学校の参加者のみと、良くも悪くも多種多様な学生トレーナーがいたパルデア地方とは対照的である。
田舎特有の歪な人口構成を再現しているとの説もあるが、どこまで他意があるのかは不明。
ただ、彼女らの服装は人数に対してかなりバリエーション豊かで、見た目ほど怖くない人も多い。
「秋田美人」も元ネタになっているのか、よく見ると「男女共に」美形が多いとのコメントもあり、それなりの熱量を持って作り込まれていることは確かである。
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