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趣味/Hobby
マンガ/アニメ★
アトム
で育った筋金入りのマンガ/アニメ好き.
アニメのマイベスト3を挙げれば,『うる星やつら』『機動戦士ガンダム』
『風の谷のナウシカ』『トップをねらえ!』だ.
(4つあるって? 3つに絞れなかったんだから,しゃーないやんけ)
最近面白かったもの:
- 深見じゅん『新 ぽっかぽか』第1巻★
一年に一冊ぐらいで出る癒し系コミック。
今回、なぜだか“新”が付いていた。
慌てて手元のをチェックしたら、
『ぽっかぽか』は19巻まで出ていて、
とくに不連続もなさそう。
掲載誌も出版社も同じだし、なんでだろう?
- ゆうきまさみ『鉄腕バーディ』全20巻『同 エボリューション』全13巻★
完結編まで出たので、狭い家のスペースを考慮して、泣く泣く手放すことに。
でも、処分の前に、最初っから、読み直すことにした。
いろいろな勢力が出たり思惑があったりで、途中はわかりにくかったけど、
全体を通して眺めてみると、連邦・同盟・帝国のバックグラウンドも含め、
しっかりとした構成のまっとうな真正SFコミックになっているのがよくわかる
(もっとも結果的にかもしれないけど)。
また最初のシリーズもエボリューションも、
最後はきちんとクライマックスして大団円しているのもよくわかった。
キャラについても、最初に読んだときも思ったが、バーディその他、
みなよくキャラが立っているが、なかでも、
ゲオルグ・ゴメス(グレイ・シフォン)が一番シブく格好いいかな。
読み飛ばしていたが、
バーディ・シフォンと同じくシフォン出身のイクシオラだったのね。
- 竹内良輔・ミヨカワ将『ST&RS−スターズ』全5巻★
ファーストコンタクトな学園宇宙SF。
痛快なアクションや悪玉征伐などの派手なシーンはないけど、
ストレートで読後感も爽やかな内容になっている。
たまにこーいうのもいいなぁ。
- たかしげ宙&DOUBLE-S『死がふたりを分かつまで』18、19巻★
一年に一、二冊ぐらいのペースでしか出ないが、
いつの間にやら2冊も溜まっていたので、17巻から読み直し。
相変わらずハラハラドキドキの連続で、一気に3冊読んでしまったけど、
ようやくブラック・ユニット/漆黒部隊との何巻にもわたる対決が一段落し、
少し前の因縁も片づいたってとこか。
これ、最後はどーまとまるんだろう、いまから心配。
- 石黒正数『それでも町は廻っている』第11巻★
それ町、11巻! ぽっかぽかやよつばと共に、マイフェイバリットになった。
一挙に読むの、もったいないから、一話ずつ、ちびちび読もー。
- あずまきよひこ『よつばと!』12巻★
年に一度くらいの、あずまきよひこプレゼンツ、よつばと&。
さすがに、だいぶなれてきたのもあるのか、
最初のころのページを開くたびにゲハゲハ笑うほどではないが、
それでもまだダントツに面白い癒し系コミックで、
ところどころガハガハ状態。
2月3月と、卒論や前期入試に加え、
いろいろなトラブルの処理が重なり、
スペクトル研究会で3時まで呑んで(実は、これがメイン?)、
とうとう久方ぶりに風邪でダウンした。
スペ研の翌月曜日に、どうも体調がおかしいので早引けして熱を測ったら、
なんと39度近い高熱で、すぐにお医者さんへ。
やったーインフルか(インフルなら会議いっぱいすっぽかせる)と思ったけど、
AもBも出なくて、疲れ+風邪だったみたい。
実際、熱は一晩でほぼ下がって、もちょっと元気をもらうために、
『よつばと!』を読んだら、やっぱり、もちょっと元気になった。
今回はキャンプ(前後編)が一番かな。
あ、でも、もしかしたら、よつばとあおいろ、の続きで、
「あかいときはない!」が最高のセリフかも(笑)。
- Anime『攻殻機動隊S.A.C. Stand Alone Complex』★
さて、攻殻機動隊のTVシリーズだ。
草薙素子が人形使いに会わなかった世界での公安9課の物語だが
(代わりに、笑い男が出てくる)、
もう何年も前にブックオフで大人買いをしていた。
このまま積んでおくとそのままになりそうで、
講座主任から解放された3月末、ついに意を決して見始めた。
うーん、なかなかいい雰囲気である。
しかし、例によって、仕事をしながら、パソコン画面で見ている、
っていうのが、悲しい。とはいっても、
ときどき(しばしば)仕事がほっぽらかしになるけど。
一話一話のエピソードが、攻殻らしいが、とくにS.A.C.では、
タチコマがキャラ立ちして光っている。
タチコマな日々、も面白いけど、え、中盤で、タチコマリタイア?
と思ったら、最後の最後に、大活躍じゃないの。
9課の扱いに理不尽な部分が残るけど、
全体によくまとまっていたと思う。
ラストシーンのダイブは、OVAへ繋がるシーンになっているし。
原作はともかく、映像の『攻殻』は押井守の第一作がすべて、
と思って、神山健治版シリーズは手を出さなかったんだが
(草薙素子の絵柄もちょっと違和感あったし)、予想外に面白かった。
んで、第一シリーズを見終わる頃には、
おまけのブックレットがすぐれモンだという噂のファンディスク、
オフィシャルログ(1stの2巻と2ndの2巻)を頼んでいたり、
続編のSSS-Solid State Soceityをクリックしていたり、
しばらく攻殻漬けになりそう。
- Anime『攻殻機動隊S.A.C. Stand Alone Complex 2nd GIG』★
第一話 再起動:ラストはやはりダイブ(笑)。
草薙素子の絵柄は、2nd GIGの方が少し軟らかくていいかな。
タチコマも復帰して、よかった〜
いやぁ、こうなるのか。草迷宮がすごい伏線だったのね。
第一シリーズと同様、草薙はもちろんグッドだけど、
タチコマが一番キャラ立ちしてた感じだ。
数年前にハヤブサのドキュメント映画(人のでない)に感動した覚えがあるけど、
それに近いかもしれない。
ともかく、随所随所が丁寧によく作り込まれていて、
久方ぶりに、いいアニメシリーズを鑑賞した。
- 岡崎二郎『時の添乗員』1巻★
ネットで触れてあったタイムトラベルSFコミックだが、
ネットの感想どおり、胸がキュンとくるような感動モノの作品集だった。
“行ってみたい戻ってみたい、過去の一点にお連れするツァー。”
たしかに、だれにも、そういう過去の一点はあるだろう。うん、あるある(笑)。
これ、1巻が出た2002年以降、続巻が出ていないから、
掲載、打ち切られたのかなぁ。残念だなぁ、いい毛色の作品なのに。
- Movie『攻殻機動隊S.A.C. Stand Alone Complex 劇場版 Solid State Society』★
これもSACと一緒に買っていたのを、大学祭の時期にようやく鑑賞した。
一気に面白く観れたが、傀儡廻しの正体、わかったようなわからなかったよーな;
でも、押井版も、また観たくなったなぁ、いつ観れるかしら。
- Anime『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』★
とんでもなくわかんない話だというのは聞いていたので、
情報を入れないままに観たが、たしかに、とんでもなくわかんなかった。
14年後、なのね。
またネットでゆっくり内容の説明を読もう。
- 佐々木倫子『チャンネルはそのまま!』6巻★
お久しぶり、と思ったら、あぁぁ完結してしまった(泣)。
今回もところどころバカ笑いしながら読んでしまったけど、
かなり人情コメディー的にもなっていた感じ。
北海道☆TVのバカ枠、雪丸花子、最後までKY大活躍。
- 聖 悠紀『超人ロック ホリーサークル』全3巻★
こちらも久しぶりの超人ロック、正確に言えば、この3年ぐらいの間に、
8冊ほど溜まっていたものだが。
たぶん『風の抱擁』の方が先に出始めていたと思うけど、
『ホリーサークル』が完結したので、ようやく読める(笑)。
おおお、それほど大事件でもないかと思っていたら、
あっと言う間に連邦存亡の危機とは。なかなか、ロックも毎回に大変だ。
おうおう、やっぱり超人ロックは面白い。
でも、何十年にもわたって、ほぼリアルタイムで読んできているけど、
まったく飽きが来ない超名作だと思う。
- 聖 悠紀『超人ロック 風の抱擁』5巻まで★
何年かぶりに超人ロックを読んだら、もっと読みたくなって、
『風の抱擁』、完結してないっぽいけど、読もうかな。
え、第3波動の使い手ミラ、聞いたことあるけど、あのミラ?
もしかして何度か出てきたような。
少しネット検索したら、『カデット』(2001年)で初登場みたいで、
『星辰の門』『久遠の瞳』『ニルヴァーナ』、そして今回の『風の抱擁』。
ええい、仕方ないから『カデット』から読み直すわ、夏休み(ないけど)だし!!
と、10冊ほどを一気に読み切ったぞ。そっか、そーなってたのか。
ええい^2、このまま『風の抱擁』へ突っ走るか。
ああ、これで最初の流れがスムーズに繋がった。
けど、5巻まで、うわーまいった、まじで半日以上、読み耽ってしまった。
でも、読み応え&読み甲斐があったし、まいっか、夏休み(ないけど)の1日ぐらい。
超人ロック、マジ切れ(笑)。6巻ぐらいで完結するかなぁ。
- 奥 浩哉『GANTZ』全37巻★
映画とかにもなっていて、どんなんかなーと、ちょっと気になっていた作品。
完結編が近刊なのを知って、36巻までを大人買いして読み始めたけど、
はぁ、なるほど、こんな話だったんか、かなりバイオレンスだけど面白い。
最初のうちは何とか星人とのガチバトルだったが、
だんだんとエスカレートしていって、オニやヴァンパイアも出てくるし、
ついには巨大宇宙人の地球侵攻へ、いったい何がどうやら。
でも、かなりヒットしたのも頷ける気がする。盆休みはGANTZ三昧だなぁ。
アニメ、映画、コミックと、エンディングはどれも違うみたいだけど、
本編コミックのエンディングはどうなるのかな。
37巻が発売されて数日、ようやく時間が取れて最後まで読み切った。
ネットではエンディングがかなり酷評されていたけど、
それほどには悪くはなかったがなぁ。
まぁ、たしかにバタバタとまとめた感はあるものの、
また真理の部屋の謎解きもSF的には甘さが残るが、
一応はストレートに終わったように思う。
映画版の鑑賞が済んだら、も一度、コミック、読み直そ。
- Movie『GANTZ』★
アニメまでは時間的にムリなので『GANTZ MANUAL』でチェックしただけだが、
映画版までは8月最後の空き時間に観ようとゲットしていた(笑)。
主人公の玄野計(二宮和也)と加藤勝(松山ケンイチ)は、
高校生ではなく大学生の設定になっているが、配役はぴったり感。
とくに加藤は映画版でもイチオシの格好良さになっている。
岸本恵(夏菜)や西丈太郎(本郷奏多)も、おじさんも、ほぼコミックの感じ。
小島多恵(吉高由里子)も同級生の大学生という設定だが、性格はともかく、
ちょっと(かなり)美人過ぎ?(笑);最初、ジャケではレイカかと思っていた。
星人は、ネギ星人と田中星人とおこりんぼう星人までで、だいぶ端折ってはいるが、
第一作はだいたい原作に忠実な流れかなぁ。
とくに田中星人が原作以上に面白く楽しかった。
- Movie『GANTZ PERFECT ANSWER』★
ほぼ原作の流れだったパート1に対し、映画オリジナルのパート2。
計算が上手くいかないのに(上手くいかないからこそ?)、
もう観ちゃおう!!
うーん、エンディングはこれはこれでいいと思うけど。
ヴァンパイア→黒服星人、ルポライター→公安、ガンツの不具合、
小島多恵がターゲット、などなど、原作の設定を入れ込んだのはいいが、
ムリに詰め込みすぎた感じもあるなぁ、ちょっと散漫になったのは残念。
また、玄野と小島のラブストーリーを主軸に、
玄野と加藤の友情や加藤兄弟の兄弟愛や、愛情のテンコモリだったので、
ま、それはそれでいいが、結局、ガンツってなんだったのが、
映画では不明なままだった。
それに、ガンツのエネルギーが中の人間という設定はあまりに稚拙というか、
なら5ヶ月も保たないだろって突っ込みがすぐ入る。
ふつーに生体コンピュータぐらいにしとけばよかったのに。
しかし全体的にみれば、SFテイストやCGやアクションシーンなどなど、
最近の日本映画の中では非常にできのいい作品になっていたと思う。
ちなみに、小島多恵もよかったが、
黒服星人のお姉さんの殺陣がイチオシに格好良かった(笑)。
- 芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』全14巻★
ずっと以前から気になっていて、おそらく完結しただろうなぁと思っていながら、
ようよう手にした。奥付をみたら、1巻が1995年で14巻が2006年か。
地球温暖化に伴う海水面上昇で、
終末期になった地球/日本が舞台の近未来SFみたいなのかなぁ。
西の岬のカフェを営む初瀬野アルファを取り巻いて、
さまざまな出来事が起こったり起こらなかったり、
ゆったりとした時間の流れる物語。
攻殻なんかと反対に、文字情報はあまりないので、割とサクッと全巻を読めた。
半分くらいは寝てるかボーッとしてるかバイク乗ってるマンガだ(笑)。
いやぁ、でも、変な生き物も、ミサゴとか、衛星軌道を飛んでるやつとか、
いろいろな理由はまったく語らないまま、
最後までだんだんと黄昏れていく、夕凪の時代って、こんな感じだったのね。
ちょっと切ないエンディングだった。
- 丸川トモヒロ『成恵の世界』全13巻★
これもSF系コミックというぐらいは知っていたが、絵がちょっとだったので、
なかなか手にしなかったものの、ほぼ衝動買い。
んが、こりゃ、ちょびっとSF、ほぼラブコメ、
それもかなり緩めのラブコメだった。。
まぁ、最後の方はだんだん話がでかくなってSFしてたけど(笑)。
一応、大団円か。
- Movie『無限のリヴァイアス』(全26話)★
少し前に買っていたもので、長いし、なかなか観るチャンスがなかったが、
『翠星のガルガンティア』(Blu-rayリーダー持ってないのに)も後に控えているし、
学会も終わって束の間の休みに鑑賞開始。
リーダーといっても、話数が多いので、
例によって、パソコンで作業しながら並行しての鑑賞だが(泣)。
プラズマの海ゲドゥルトへ落下した
航宙士養成所リーベ・デルタが圧壊し、その際に教員全員は殉職、
教習艦リベールで脱出した487人の学生の前に起動したのは、
外洋型航宙艦 黒のリヴァイアスだった。
救助を待つために全員がリヴァイアスへ移乗するが、
なぜか救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受ける。
ふーん、なるほど、『十五少年漂流記』をモチーフにした、
未来SF拡大サンライズバージョンみたいなのか。
相葉昴治や蓬仙あおいといった一応の主人公は居るが
(最後あたりは結構、主人公ぽくなっていったが)、
なにせ登場人物が多種多様でいわゆる群像活劇になっているので、
まぁ、だれがだれというわけでもないか
(Wikiの説明でだいぶわかりやすくなった)。
最初はdisc1枚4話分ずつ観ていたが、後半は1日かけて一気観してしまった。
うむうむ、かなり面白かった作品だったぞ。
表だってネーヤが出てきてからは、とくに。
- 羽海野チカ『3月のライオン』9巻★
この作品ももう9巻目。
今回は川本家の次女ひなたの高校受験&進学がメインの事件。
- Anime『翠星のガルガンティア』★
さて『翠星のガルガンティア』である。
絵柄はのほほんとした感じだが、どうも設定がかなりハードSFっぽい。
Blu-ray BOX(全3巻)が2つまで届いたところで観始めたが、
なんですと!、ブラックホール降着円盤に宇宙ジェットにワームホール!!
降着円盤をエネルギー源とする降着円盤文明については、
10年も20年も前から雑誌や書籍で書いてきたけど、
まさにそれを地でいくアニメができたんですねぇ(感無量;笑)。
舞台はおそらくは超遠未来、人類銀河同盟の居住地アヴァロンを防衛するため、
ワームホールを通って宿敵ヒディアーズの拠点を攻略したものの敗退し、
ワームホールを戻る途中にはぐれた主人公レドと愛機チェインバーが目覚めたのは、
海の惑星、そう、記録の中にしかない人類発祥の惑星地球だった。
とまぁ、ここまではありきたりなプロットだが、
また、どうしてワームホールが漏斗状なのか考証がイマイチだけど、
それはともかく、映像はもうメチャクチャ綺麗なのはたしかだ。
シチュ的には、『戦国自衛隊』や『ジパング』の未来版みたいな感じかな。
1クール分しかないけど、先が楽しみである。
いかん、いかん、面白すぎて、2巻第9話まで、つぎつぎに観てしまった。
ついにヒディアーズと人類の歴史が明らかになったが、
3巻目が出るのは来週だったっけ。。。
- 道原かつみ ジョーカーシリーズ『帝王の庭』『ムーン・ファンタジー1,2』
『ドリーム・プレイング・ゲーム』『グリーン・パラダイス』
『シャーロキアン・コンピューター』『χの歌声』
『ファイナル・ミッション』全8巻★
コミックが保存しきれなくなって処分し始めて久しいが、
できるだけ留めておいたSF系コミックも少しずつ手放し始めた。
でも、この<ジョーカーシリーズ>なんか比較的マイナーな作品だから、
手放したら二度と入手できないだろうなぁ(泣)。
正義感溢れる日本州警の若き警部補、六道リィンの前に、
あるときは女、あるときは男として現れる、
銀色の眼をもった合成人間の特捜司法官ジョーカー。
火星など太陽系惑星の開発も進んでいる近未来(2184年?)での、
SF刑事アクションもの、といったところかな。
この時代、あらゆる裁量をもった極秘捜査専門の特捜司法官は、
地球系(スペード)、火星系(ダイヤ)、金星系(ハート)、木星系(クラブ)、
それぞれに、13人ずつ配置されている。
特捜司法官は、非常に高度な能力を有するかわりに、細胞機能の低下も早く、
その寿命はほぼ45年しかない。という設定である。
もともとが、1990年代の最初に女性誌(たぶん)に
掲載された作品なので、そういう系のノリでもある。
- 柴田昌弘『紅い牙 狼少女ラン』シリーズ6巻
&『紅い牙 ブルー・ソネット』シリーズ19巻
20数巻★
泣く泣く手放す系コミック(笑)。
白泉社の第一巻が1977年の発行だから、40年近くも前の作品か。
『超少女明日香』よりは後だったと思うけど、
初出が別マ(後に花とゆめ)の超能力SFもので、
ヒロインは古代超人類の遺伝子を受け継ぐ超能力少女、小松崎蘭。
かなりダークであまり好きなテイストではなかったけど、
SFコミックだから何十年かアーカイブしていたが、
柴田昌弘の他のコミックと併せて、やはり泣く泣く処分することに。
文庫版も出てるからだろうなぁ、
初版本でもとくにプレミアはついていないみたい。
でも、第一話を読むと、なんともベタな展開ではあるなぁ。
おまけに、世界支配を企む軍需産業の秘密結社タロンかぁ、
いやぁ、時代を感じる(笑)。
しかし、後半、蘭とソネットがメインになってからは、
なかなかに手を汗握る展開になってきた;ダークだけど。
ちなみに、小松崎蘭は雑誌初出時に15歳になるように、
1961年生まれの設定、うん?、歳、あまり変わんない(!)。
- Anime『翠星のガルガンティア』★
最終3巻が届いた。5話ほどなので、さくっと鑑賞。
レドと同じく地球にワープアウトしていたクーゲルと乗機ストライカーに
率いられた船団が現れ、レドに決断の時が来る。
いやぁ、最終話のどんでん返しは驚愕したが、最後まで目が離せなかった。
レールガンまで稼働して、ガジェット的にも大満足である。
本作、いちおー主人公はレドと地球人のエイミーだろうけど、
全体を通して、パイロット支援啓発システムのチェインバーが、
まったくもってキャラ立ちしていて、最高だったかもしれない。
- 工藤かずや+浦沢直樹『パイナップルアーミー』全8巻
&勝鹿北星+浦沢直樹『マスターキートン』全18巻★
泣く泣く手放す系コミック、続(笑)。
浦沢直樹といえば、『モンスター』や『プルート』で有名だが、
原作付きだが(原作付きだから?)、この頃の浦沢直樹は面白かった。
その印象が強くて、『モンスター』も『プルート』も読んだが、
どうにも抽象的というか、審査員ウケはするかもしれないが、
まったく面白くなくって、そっちは早々に売り払った。
でも、初期のこの2作は、なかなか手放せなかったものだ。
とにかく、命題がはっきりしていて、
弱い人間が知恵と工夫やチームワークで、強い悪を懲らしめるという、
非常に分かり易いものである。
『パイナップルアーミー』は、
ちょっとニヒルな戦闘インストラクタ、ジェド・豪士の活躍を描く、
冷戦前後の時代を反映した連作集だ。
『マスターキートン』平賀・キートン・太一、
考古学を教える大学講師兼フリー調査員、そして元SASサバイバル教官。
こちらも秀逸な連作集だ。
原作付きでもいいので、またこんな作品を書いて欲しいなぁ。
SF★
小学校の高学年から読み始めたSF
も大好き.
SFのマイベスト3は,アシモフ『ファウンデーションシリーズ』,
小松左京『果しなき流れの果に』,光瀬龍『百億の昼と千億の夜』かな,
とりあえずは.
最近面白かったSF:
- Movie『バイオハザードV リトリビューション』★
洋画邦画にアニメも含め、実に久方ぶりに、動画(映画)だ。
映画・アニメは、そのまんまの時間がかかり、モニタの前で固定されるので、
最近はほとんど見るヒマがないけど、どうしても見たいのが何作か出てきて、
これも予約でゲットしていた。
ほんとは正月に観る予定だったけど、正月明けにずれこんで鑑賞。
いやまぁ、こんな感じかな。今回も最後はとんでもないことになっていたけど;
100分近く、十分に怖楽しめた。
キャストについては、レオンとバリーは、ほぼ原作ゲームに近いイメージでOK。
バリー、死んじゃったけど、最期はバリーらしかったし。
ジルはちょっと痩せすぎかなぁ、やや違う感じ。
いちばんダメダメなのがウェスカー。
人のよさげな小太りおぼっちゃまん風で、悪玉じゃないみたい(笑)。
そんな中で、原作イメージ以上にサイコーだったのが、エイダだったかも。
リトリビューション…最後の審判か。
- 藤本ひとみ『幕末銃姫伝』★久方ぶりの歴史小説。
幕末・維新のころの話は面白く、司馬遼太郎など、あらかた読みまくったが、
会津藩サイドで、またまったく知らなかった話なので、文庫を手に取った。
幕末動乱の中、会津藩で銃を手に戦った八重の物語である。
本筋はもちろん、
会津藩視点からの京の都や新選組、幕府や勝海舟の描写も面白く、
成人の日の連休に一気に読み終えてしまった。
- 藤本ひとみ『維新銃姫伝』★
『幕末銃姫伝』が面白いので、読み終える前に、
急ぎ、めったに買わない単行本をゲット。
こちらは、会津開城にはじまる明治元年からの話で、
ふたたび銃を取る八重たちの物語になっている。
ヒロイン八重と大蔵の行方はなかなかにもどかしく、
そうか、最後は新島八重となるのか。
波瀾万丈のストーリーに、こっちも一気に読んでしまった。
薩長土肥とは真反対の立場からの話も非常に新鮮な感じだった。
- Movie『プロメテウス』★
『エイリアン』の前日譚で、これもどうしても観たかったやつで、
やはり正月に観るつもりだったのが、中旬過ぎにようやく鑑賞。
期待通りの出来で、かなりグロくはあったけど、
ときどき引きつつ、2時間かぶりつきだった(笑)。
なるほど、エイリアンは、
人類の好戦的な始祖が作ったバイオウェポンだったのか。
これは一応、納得。
今回は科学者エリザベス・ショウがヒロインで、
自分で開腹手術をしちゃうわ、始祖をぶっ倒すわの、
『エイリアン』のリプリー並に戦う強いヒロインだった。
が、もうちょっとシガニー・ウィバーレベルの美人だったら言うことなかったのに、
なにしろ、途中まではヒロインだとわからなかったし(笑)。
また今回はエイリアンの幼生はタコみたいだったけど、
手術室の中で小さい状態から急激に大きくなっていたが、
これはさすがに質量保存の法則に大反則で
(ヒロインの体内で急激に大きくなるのも)、
エサぐらい置いておいて欲しかったなぁ。
突っ込みどころは結構あったものの、
あっと言う間の2時間だったから、よかったよかった。
- 土橋真二郎『演じられたタイムトラベル』★
『扉の外』以来のファン(笑)で、密室極限状態サスペンスの名手?
主人公のキャラや、ウサギが出てきたり、
パターンはよく似ているんだけど、毎回、それなりに、愉しませてくれる。
今回もかなり凝った作りだった。
最後のループは、わかったような、わかんないような。まいっか。
- 高千穂遥『水の迷宮』★んなんと!8年ぶりのクラッシャージョー新作である。
いや〜、『連帯惑星ピザンの危機』から数えたら、何年ぐらい続いているやら。
さくっと読めた。クラッシャージョー、健在!!であった。
でも、いつもどおり?ジョーたち以外はバッドエンドかと思ったら、
今回はなにげにハッピーエンドになっていたのもいいかな。
- 小川一水『天冥の標 VI 宿怨 PART 3』★
とんでもないことになって、とんでもないことがわかり、
とんでもない状態で終わったPART 2から半年。
現実世界でも、この一年はとんでもないことがたくさんあって、
この一ヶ月余りにも、とんでもないことが立て続けに起こって、
なんとかかんとか片づいたところだが(講座主任、疲れた〜♪)。
なんともPART 3は展開が早すぎる。
ショック;全太陽系応答なし…;クライマックス過ぎるよなぁ、これは。
- 荻原規子『空色勾玉』★<勾玉三部作>の一作目。
日本神話を下敷きにしたなかなか良質のハイファンタジー。
今回は輝の大御神(イザナギ)と闇の大御神(イザナミ)がモチーフだが、
水の乙女、狭也、なんか出てくるし、ストーリーとしては、別物かな。
照日方(アマテラス)&月代王(ツクヨミ)vs稚羽矢ら、
半神たちが繰り広げる時のはざまの戦いなんて、
まるで超能力合戦(笑)だし。
- 荻原規子『白鳥異伝』(上下)★<勾玉三部作>の二作目。
上代の時代からだいぶ下った大和朝廷の時代、
今回は短命の英雄ヤマトタケルがモチーフである。
大王に疎まれ、西のクマソタケル、東のエミシを征伐していく話を下敷きに、
大蛇の剣の力を受け継いだ小倶那と勾玉の力を引き継いだ遠子を中心に、
伊津母の菅流たち魅力的な脇役が織りなすストーリーで、
ついつい読み進めてしまった。さぁ、つぎは三作目だ。
- 荻原規子『薄紅天女』(上下)★<勾玉三部作>の三作目。
長岡京の時代、<闇>の女神が地上に残した最後の勾玉<明玉>、
板東の地で育った巫女の生まれ変わりの阿高と、
同い年の叔父藤太たち二蓮、名を上げる前の坂上田村麻呂、
都と事を構えている蝦夷、そして怨霊が跋扈する都。
神代から続く<輝>と<闇>の最後の出逢いを描いている。
阿高と藤太と仲間たち4人が活躍する前半もテンポがよくて面白いが、
皇女の苑上がメインになった後半がスピードアップし、
ぐいぐいと話が発展して急展開の連続だ。
今回ばかりは、さすがに悲恋に終わるかと思いきや、
きちんとハッピーエンドで終わったのも嬉しい。
<勾玉三部作>どれも面白かったぞ。
- 荻原規子『RDG レッドデータガール』(全6巻)★
引き続き、同じ作者の和風ファンタジー。
もともと、こっちの『RDG』が気になっていて、
完結したのを受けて、珍しくハードカバーも込みで全巻ゲットしたのだが、
合わせて<勾玉三部作>も入手したものだった。
こっちは、姫神憑きの泉水子と山伏(修験者)深行たちが織りなす異界物語かな。
陰陽師も絡んできて、青春ファンタジーになっている。
新学期がはじまる前に一気に読んでしまった。
全体としては、序章終了という感じで、
SF的には人類滅亡との絡みがどう発展するかを読みたがったが、
これはこれで大団円なのかな。
- 宮部みゆき『ICO−霧の城』(上下)★
単行本はずいぶんと前に、文庫も何年か前に出ていたのだが、
ゲームの印象が強すぎて、小説化は読まなかった。
このところファンタジー漬けだったので、読んでみたけど、
イコの村やヨルダの背景とか、いろいろ説明してあって、
ゲームのシーンを思い浮かべながら読むと、補完作用があった。
さすが、宮部みゆきで、映画『2001年宇宙の旅』に対しての、
クラークの小説化ぐらいの価値はあったように思う。
- 森岡浩之『星界の戦旗V』★
いやぁ、何年ぶりやら、著者も後書きに書いているように、
もう出ないのかと思っていたが、第一部の完結編だそうだ。
ラフィールとかジントとか、だいぶ忘れていたけど、
読んでいくうちに、何となくは思い出せた。
人類の思わぬ反攻を受けて、アーブ帝国の帝都が陥落し、
遷都した段階で第一部終了である。続き、読めるかなぁ。
- 小川一水『コロロギ岳から木星トロヤへ』★
とてもライトな時間SF。BL萌えもあったりして楽しい。
まさに帯にあるように、『天冥の標 VI 宿怨 PART 3』、
大変な状況になっていて、ちょっと一休みしたい人向けになっている。
時間軸を空間のように捉えられる場合、
実際にどんな感覚になるのか、考えてみるのも楽しいかも知れない。
- アーサー・C・クラーク&フレデリック・ポール『最終定理』★
フェルマーの最終定理を解き明かすことになるランジット・スーブラッマニアン
@スリランカと、世界の情勢や異星人の到来を絡めた物語で、
新しいアイデアとか奇抜な展開はないものの、
スカイフック、ソーラーセール、AI、スリランカ、などなど、
往年のガジェットを散りばめられている。
非常に落ち着いた作品で、巨匠たち最後のメッセージといえそうだ。
- 有川浩『県庁おもてなし課』★
SFではないけど、有川浩の作品なので気になっていたのが、
文庫になったのでゲット。
有川浩らしい上手な話運びで、
エンタメラブコメ調の読みやすい話になっている。
自衛隊3部作のテイストをお役所にもっていったような感じで、
ヒロインも有川浩っぽいキャラで、たしかに、地雷原だらけだわ。
最後は、すべてが落ち着くところに落ち着いた感じで、
清々しく、いい気持ちに読み終えられた。
最近のイチオシかな。
- ジェイムズ・S・A・コーリィ『巨獣めざめる』(上下)★
久しぶりの骨太な近未来ハードSF。
地球・月、火星、小惑星帯、外惑星など、太陽系全域に人類が進出した近未来、
地球と火星間の紛争は収まったが、つぎは内惑星と小惑星帯の軋轢が高まり、
ついには何者かの挑発をきっかけに、太陽系全体が戦争へ向かう。
黒幕の正体がわからなかったり、いろいろな仕掛けなどミステリ要素も多く、
ぐいぐいと読ませられる作品だった。
後半もジェットコースター的に話がビュンビュン進んでいき、
異星人のプロト分子や黒幕もわかってきたところで、
まさかのプロト分子の起動である。
そして、予想外に、ヒロイン!?の再登場。
- 時雨沢恵一『アリソン』(I、II、III)★
そして、満を持して、『アリソン』。
久しぶりのラノベだけど、まったく見落としていた作品だった。
少し前にネットのブログか何かで最後の作品が出たことをしって、
どうやら、とても面白そうな匂いがしたので、
シリーズ全作品(3+6+7+2=18冊)をとりあえずゲットした。
『キノの旅』(こちらは知っているが、やはり未見)の作者の
新しいシリーズだったようだけど、初っ端から大冒険活劇。
地球ではないけど人類が住む惑星が舞台で、
プロペラ機が活躍し始めたぐらいの時代が背景である。
主人公が木陰で本を読んでいる校庭に、
プロペラ機が着陸し、暴走美少女が下りてくるシーンからはじまる。
強烈な個性のアリソン(+しっかりしたヴィル)らのキャラはもちろんいいが、
ストーリーがとてもしっかりしていて、また文章に無駄も無理も矛盾もない、
いろいろなところでハテ!?と引っかかった記述は、
必ず後の方でちゃんと説明してある、
こんなにスッキリ読めるラノベは、文学少女以来かも。
『アリソンI』は、冷戦中の2大国を一つにするぐらいの宝探しアドベンチャーで、
1冊できちんと解決した。シリーズ全体が楽しみだ。
『アリソンII』、途中まではのんびり感で、
Iと比べて、まぁこんなもんかと思っていたけど、
後半、いやぁ、王女がここで登場するか、
王女様がベールを脱いでからは、やはりジェットコースターで進んだ。
『アリソンIII』も複数勢力が絡み合って、動機や背景がなかなかわからず、
謎だらけのままクライマックスへ。
というより、下巻の真ん中辺で話し終わったみたいで、
ぜんぜん、それからが大クライマックスだった。
最初にあった、序章の前aと、最後に置かれた、序章の前bも、
しっかりしたどんでん返しになっていてOK.
どの作品も、筋の運びが上手で、期待通りに愉しめた。
- 時雨沢恵一『リリアとトレイズ』(I〜VI)★
『アリソン』の続編。17,8年後かな。
こっちも大ジェットコースターアドベンチャーで、どんどん読みたくなる。
もともと通勤電車で読むはずが、続きが知りたくって、
家でも読んでしまう始末で、いかんいかん、仕事にならん。
…あっと言う間に読んでしまった。。。
『アリソン』のキャラ、アリソン、ヴィル、フィオナ、ベネディクトたちが、
非常にユニークだったので、やや役者負けはしているが、
リリアとトレイズも、そこそこには頑張ったかな。
- 時雨沢恵一『メグとセロン』(I〜VII)★
冒険活劇は続く、のかな。
『リリアとトレイズ』と同時期の、
ドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語である。
毎回、ミステリーと謎解きがあって、
たくさんの伏線もきっちり回収され、それなりに面白いが、
とくに、腕時計の話など光っていたけど、
ジェットコースター感がちょっと少ないかなと思っていたら。
最後の最後に、メグミカの天然ぶりが大暴走して、
大団円まで突っ走ったのは最高だった。
- 時雨沢恵一『一つの大陸の物語』(上下)★
<アリソン>シリーズ完結編。そもそも最初にネットで引っかかったのがこれ。
いやー、予告通り、オールスター勢揃いで、アリソンも久々に大活躍。
もー仕方ないから、大事な仕事曜日の土日をぶっつぶして読み切ってしまった。
<アリソン>シリーズ、全18冊、
こんなにぶっとーしで読み切ったのも久方ぶりだが、
実際、久しぶりに読み応えのあるラノベだった。
- 有川 浩『レインツリーの国』★
どーして、この人、こんなに話の運びが上手なんだろうか、といつも思う。
『塩の街』からの自衛隊三部作以来、どれもこれも話がうまい。
代表作の図書館戦争だけは、イマイチ、乗れなかったけど、
他はほとんど読んでるんじゃないかな。
ぜんぜんSFじゃないけど、ちょびっと、ミステリ要素もあるってことで。
- 有川 浩『キケン』★
とある工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称『キケン』の、
黄金時代を描いた作品。ぜんぜん、SFでもなんでもない、
ちょっと(かなり)アブナクて超楽しく駆け抜けた大学生活のエピソードだが、
それがこんな面白い作品になるなんて、不思議ではある。
しかし、大学祭の前後編なんて、確かにこんな感じで、
(だいぶレベルは違うが)、変に凝ったヤツがいて、
前売りチケットを本格的に印刷したり、京女の女坂まで売りに行ったり、
喫茶店とたこ焼きと2店も出店して10万純益を上げたり、
打ち上げで全部飲み尽くしたり、そんなの思い出してしまった。
- 藤井太洋『Gene Mapper-full build-』★
2010年代に起こったプログラム暴走によるインターネット崩壊から
約20年後、トルゥーネットと拡張現実が普及し、
フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が造られるようになった
2037年の近未来。
遺伝子崩壊、ナノマシン、バイオテロ、設計動物。
ナノマシンの暴走によるグレイグー化や、バイオテロによる文明破壊は、
小説でも映画でも漫画でも、いろいろ描かれているが、
いままでに読んだ中では、一番、リアリスティックに描かれた近未来SFだ。
登場人物も思いっきり個性豊かだし、悪役も悪役らしいし、
謎な要素もきちんとあるし、ベストセラーになるはずだ。。
今回は気を付けていたから大丈夫だったけど、
うっかりすると読み耽って、五位堂まで乗り過ごすタイプの作品だった。
- 法条 遙『リライト』★
時間SF、それも、タイムパラドックスものだが。
いつもは通勤電車で読むとこだが、積ん読本も溜まったので、
休みの日にちょっと手に取ったら、最後まで一気読みしてしまった。
めちゃくちゃにパラドックスを噛み合わせていて、
たしかに頭がぐちゃぐちゃになってしまった。
面白いのは面白いんだが、評価は難しいなぁ。
一応は“無慈悲に”収束されてはいるが、
ものすごく消化不良的な気もして。
というのも、一気に読ませてはくれるんだけど、
よくよく思い起こすと、あちこちでストーリーに矛盾があるんだなぁ、
リライトの問題とは別にしても。
ラストも、その後どうなったのか、わかんないし。
まぁ、不条理タイムパラドックスとして読めばいいのかなぁ、
とりあえず、続編へ進もう。
- 法条 遙『リビジョン』★
さて、続編の『リビジョン』。薄いので1時間かそこらでさくっと読んだ。
こちらは鏡を視ることによって、過去や未来の改変が起こる。
『リライト』とも複雑に噛み合わさっているのだが。
うーん、やっぱり、いろいろと釈然としない感じが残ったなぁ。
時間改変だから、記憶やらその他が変わるのはともかく、
鏡には地震まで起こすほどのエネルギーないよなぁ。
また『リライト』での時間アイテム、ラベンダーの錠剤は、
未来の技術(?)だったが、『リビジョン』の時間アイテム、
手鏡は、大昔のものというのも、ちょっと適当な気もする。
- 野崎まど『know』★これはすごかった。
量子葉というガジェットも斬新だし、ストーリーも目新しく、
いままでにないタイプの近未来SFだと思う。
電子的な“補助”脳である電子葉が付けられるようになった近未来。
環境に組み込まれた「情報材」の開発や拡張現実などと合わせて、
膨大な情報にアクセス・処理できるようになった2081年。
量子コンピュータを組み込まれた量子葉を埋め込まれた人間は、
いったい何ができるだろう。量子葉の真の意味は。
途中で、機密情報課のクラス*や、情報外戦舞台が量子葉を簒奪しにくるが、
前者では桁違いのウィザード力を、後者ではラプラスの魔的能力を示す。
京都が舞台というのも少し嬉しかったポイントだが(笑)。
、
コンピュータやネットワークの最終進化として、
シンギュラリティという概念があるが、
それに対して、量子葉によって育まれた脳葉をもつという、
人間の一つの進化方向をしっかり描ききった作品だ。
続編が読みたいけど、よくまとまっているからなぁ。
- Movie『オズ はじまりの戦い』★
『オズの魔法使い』の前日譚、
どうしてオズがオズの国へ行って、“魔法使い”になったのかという話。
また同時に、西の魔女セオドラ、東の魔女エヴァノラ、南の魔女グリンダ
の中で、ホントの悪い魔女は誰なんでしょ、という謎も判明。
ディズニーの映画をみるのは何年ぶりだか忘れたぐらいだが、
オトナファミに出ていた紹介が面白そうで、ついクリックしてしまった。
期待通り、オズや3人の魔女のキャラは個性的だし、
有翼の猿フィンリーや陶器の少女も印象的で、
ストーリー、画像、トリック、ドキドキ感、
どれもこれも素晴らしいの一語だった。
2時間ほど、マジで夢中になって観てしまった。
- 百田尚樹『永遠の0』★これもすごかった。
奥付をみると37刷りもうなずける。
この手のジャンルはめったに読まないが、戦記モノのフィクションである。
第二次世界大戦時の史実や実際に起こっただろう情景をバックグラウンドに、
一人のサムライの生き様を描ききった、というような一行では、
到底、説明しつくせない内容だが、最後の大どんでん返しまで息もつかせない、
久々の感動傑作ストーリーだった。素晴らしいの一語に尽きる。
- 橋本 紡『半分の月がのぼる空』全4巻★
青春小説のバイブルらしい。
うんうん、たしかに青春してる。
4冊ともさくさく読めたが、
まぁ、まさにwindingな青春物語だった。
- パトリック・ネス『心のナイフ』(上下)★
出版社からの贈呈本で、帯のキャッチが微妙だったし、
三部作の1作目だということで、積んだままだった。
数日前に完結編が届いたので、読み始めたが、予想外に面白そうである。
植民惑星が舞台の未来SFだが、先住エイリアンと戦争になり、
エイリアンの撒いた細菌兵器によって、女性は全滅、多くの植民地も全滅、
男ばかりが残った小さな植民地というより町。
さらに、細菌兵器の副作用(?)で、人(男)や犬など動物の考えが、
ノイズとしてダダ漏れ状態になっているという設定(ここが新しい)。
そんな世界で、まもなく13歳の成人を迎えようとしている最後の男の子が、
本作の主人公である。
1作目では、第1部で、理由が不明なまま話が急展開して、
町を逃げ出した男の子が、居ないはずの女の子と出会ったところで、
上巻の4分の1ほどである。
常套的な展開とはいえ、ぐいぐいと続きを読みたくなる流れだ。
一気に怒濤の展開で、明らかになったノイズ菌の正体、
そして過去の怖ろしい事実とは。。。
- パトリック・ネス『問う者、答える者』(上下)★
残虐で冷酷なプレンティス総統とミストレス・コイルの間で、
翻弄されながらも成長し結びつきを深めていく主人公たち、
トッド・ヒューイットとヴァイオラ・ノード。
移民船の到着が迫る中、植民地での抗争は激しくなり、
先住エイリアンの反攻がはじまり、謎はさらに深まる。
1作目に続いて、ジェットコースターSFになっている。
- パトリック・ネス『人という怪物』(上下)★
一番の怪物はやっぱり人間だった、という話なわけだが、
もっとも希望がもてるのも人間だということだろうか。
とまれ、エイリアンとの和平が成り立ちそうな最後の最後まで、
どんどん話がひっくり返って、ラストまで
トッドとヴァイオラの運命から目が離せない。
- 有川 浩『三匹のおっさん』★
続編が早く文庫にならないかなと待っていたけど、
待ちきれなくて、まずはこれから。
痛快、ご近所おっさんピカレスクロマン!?
もと悪ガキのおっさん三匹が、
ご近所町内の小悪を小気味よく成敗していくお話。
佐賀への出張時に、ちょうど片道で読み切って退屈しなかった。
- 有川 浩『三匹のおっさん ふたたび』★
嵩張るし高いし、あまりハードカバーは買わないが、
続きが読みたくなって、久しぶりのハードカバー。
今回は、両手拳銃ならぬ両手スタンガンみたいな、
派手なアクション(笑)はないけど、
相変わらず小悪成敗+孫たちの青春物語。
こぎれいによくまとまった作品だった。
- 須賀しのぶ『芙蓉千里』『北の舞姫』『暁の兄弟』『永遠の曠野』★
1910年ごろの大陸はハルピンを舞台とした大河女子道小説、らしい。
この手の本はほとんど読んだことがないが
(ずっと以前にやったゲームで、同じあたりが舞台だったものはあるけど)、
数週間前にどこかの書店でみつけて、美味しそうな匂いがした。
ただ、そこでは1冊欠けていたので買わずにおいた。
Amazonで入手する手もあるのだが、縁があれば、また出会うだろうと思っていたら、
実際、別の書店で今度は4冊揃いで出会えたのでゲット。
期待通りに、非常に濃い中身で、情報量も多く、
ラノベだったら通勤の往復で2冊読めるペースなのに、
往復で1巻の半分しか読めなかった。濃いい冒険活劇小説である。
須賀しのぶ、ぜんぜん知らなかった作家だけど、
1巻を読み終えた段階で、ブックオフの大人買いページを行ってしまった。
いやぁ、たしかに、著者が好きだった言う大河女子マンガならぬ大河女子道小説だ。
たった4巻では読み足りない、まだまだ何十巻も読んでいたかった、
大陸で暴れ回った芙蓉ことフミの半生だった。
- 須賀しのぶ『惑星童話』★
須賀しのぶ、デビュー作だが、なんとSFだったりする。
亜光速宇宙探査に伴うウラシマ効果という、仕掛けとしてはありきたりだが、
またやはり大学生時代に書いたデビュー作ということで文章も拙いが
(とくに『芙蓉千里』などと比べると勢いや力強さが弱いかな)、
まぁ、それなりに上手にまとまっている。
しかし、つぎの作品なども含め、コバルト文庫って覚えがないと思っていたら、
どーも女子向けレーベルらしい。
須賀しのぶという作家名にも覚えがなかったはずである。
- 須賀しのぶ『キル・ゾーン』シリーズ本編17巻+番外編数巻★
デビューの次回作が、これまた月や惑星が文明の中心となった近未来が舞台で、
地球での治安部隊(傭兵)と反地球政府組織(レジスタンス)の戦いをバックに、
強くて弱い(笑)分隊長キャッスル(レジーナ)を中心とする物語。
デビュー作は強くて一途な女性が主人公だったけど、
ここらへんから、フミのような、強くて弱い戦うヒロインになっていくのかな。
かなりミリタリーでハードだが、ぐいぐいと面白い。
しかも、ユーベルメンシュ(超人間だっけ)とか、実は結構にSFしてるし。
読んだ感覚としては、あっと言う間に、第一部の
地球/ボルネオ/ジャングル戦闘編が終わった(外伝を入れて10巻ぐらい)。
主要登場人物(キャッスル、エイゼン、ラファエロら)以外のキャストが変わって、
第二部の宇宙編である。月面都市と火星の全面対決もはじまり、
しっかりSFしてて(ハードではないが)、先の展開が楽しみだ。
- 須賀しのぶ『ブルー・ブラッド』シリーズ本編4巻★
『キル・ゾーン』も後半の山場に入ったころに、最初はいいかと思っていたが、
結局、火星都市やブルー・ブラッドの成り立ちに関わる
『ブルー・ブラッド』シリーズも、読むことにした。
ラノベだから往復で2〜3冊は読めるとはいえ、
久しぶりに20数巻のシリーズを読んだことになる。
- ロバート・ブートナー『孤児たちの軍隊』★
ミリタリーSFであまり好みのジャンルではないが、
ハインラインの『宇宙の戦士』21世紀版というキャッチで手に取った。
『宇宙の戦士』はたしか昆虫タイプだったけど、
こっちはナメクジタイプのエイリアンが敵である。
んん、まぁ、こんなもんかな。
- 芝村裕吏『富士学校まめたん研究分室』★
アラサー天才工学系女子による、
ロボット戦車の開発+やや痛い恋愛物語だが、
極東危機の勃発で開発モードでの運用も起こる。
この運用時における、複数のロボットの連係プレーが、
なるほど感がたっぷりで、読み応えがあった。
- 上橋菜穂子『獣の奏者 外伝 刹那』★
王獣をめぐる激しい物語『獣の奏者』の外伝で、
本編の内容はあらかた忘れていたけど、
外伝を読んでいるうちに少しずつ思い出した。
本編と合わせて、とてもいいサイドストーリーになっている。
- ピーター・ワッツ『ブラインドサイト(上下)』★
少なからぬ人々がVR施設「天国」へアップロードされている近未来、2082年、
そらから光が降ってきた;65536個の流星という形で。
その正体は異星からの探査機だった。調査隊が太陽系の最果てへ赴く。
これもファーストコンタクトだが、あまりにも異質な知性とのFCで、
レムの『ソラリス』なんかを彷彿とさせる内容だ。
ちなみに、ブラインドサイト(盲視)とは、
脳は映像を処理しているが、そこにアクセスできない状態らしい。
あるいは、脳幹には見えているが、本人の意識には見えない状態らしい。
- 須賀しのぶ『流血女神伝』シリーズ 本編・外伝・番外編 あわせて25冊★
ちょっと須賀しのぶワールドに嵌った状態。
とりあえず、これで最後のつもりだけど、本編・外伝・番外編 あわせて25冊。
ところが、いまいち流通していないのか、ブックオフにせよアマゾンにせよ、
単品ばかりで大人買いパックがない。
そもそも新本もないみたいで、アマゾンは、いろんな書店からの中古出品ばかり。
ということで、結局ほぼバラで、各1冊につき、本体1円〜100円ぐらい+送料250円、
トータルで、本代数百円+送料5, 6000円という、とんでもない買い方になった。
辺境の村から攫われて皇太子の影武者にされた主人公カリエは、
これまたなかなか肝の据わった女の子で、啖呵や立ち居振る舞いが気持ちいい。
それ以外は、コバルト文庫らしく、教育係のエドゥアルドにせよ、
他の皇太子にせよ、美形キャラの勢揃いである(笑)。
最初の『帝国の娘(前後)』だけでも面白いが、
まだまだ流血女神伝の序章も序章らしい。
いや〜〜、ほんと面白い大河小説だ。
奴隷商人に捕まったカリエたちは、
エティカヤの第二皇子バルアンの奴隷になるが、
そこでまたまた大展開。最後はバルアンの正妃になる。
だいたいは電車の中で読むが、エティカヤ編『砂の覇王』の最後数巻、
シリーズ前半のクライマックスは、仕事そっちのけで読み耽ってしまった。
大海賊トルハーンと大提督ギアスの青春時代を描いた番外編や、
ザカール人のラクリゼとサルベーンの出逢いと別れを描いた外伝を挟み、
いよいよ後半が楽しみである。
ザカール編『暗き神の鎖』、ザカールに囚われたカリエは、
最後の最後に流血女神と同化することを拒否するが、
それはそのまま、ふたたび流浪することを意味していた。。。
そして流血女神伝最終章であるユリ・スカナ編『喪の女王』、
流血女神に運命を翻弄され続けるカリエだが。。。
最初に読んだ『芙蓉千里』のシリーズを凌ぐような、
大河女子冒険活劇小説だった。
『喪の女王』最終8巻、仕事そっちのけで、半日、読み耽ってしまった。
最後は少し駆け足で、それぞれの登場人物のその後など、
もうちょっと欲しかった気もするが、
それぐらいがちょうどいいのかもしれない。
- 谷甲州『星を創る者たち』★
月面地下の交通トンネルの掘削現場、
火星の与圧ドームで起こる火災の原因、
水星のマス・ドライバー建設現場の“地震”、
木星大気に浮かぶ浮遊工場メデューサ複合体を襲う自励振動、
金星のスーパーローテーションへカイトを投入する開発プロジェクト、
土星の衛星エンケラドゥスで起こった不可解な氷崩落事故、
そしてエンケラドゥスからの噴出によって生じたE環に対し、
土星の小衛星群が重力相互作用した結果、なんと60万年後に生じる有意パターン、
太陽系開発の工事現場で起こるさまざまな事故と、
それに対処する技術者たちを描く連作短編集だ。
しかし、その背後には驚愕すべき事実が隠されていた。
太陽系のそこかしこに残された地球外生命の遺跡。
姿を現した太陽表面の拠点。彼ら/それらの目的は。。。
第一話「コペルニクス隧道」が書かれてから四半世紀を経て
完結した壮大な物語らしいが、久々の谷甲州節を読んだ気がする。
いや、実際、最後の最後に開示されるのは、
はるか6600万年前に太陽系を訪れた
サイドワインダーたちの稀有壮大で邪悪なプランだった。
天文学
これは,もともと好きだったものが,SFやSFアニメと相互作用し,
趣味が高じて実益を兼ねてしまったもの.
- ジェイムズ・D・スタイン『不可能、不確定、不完全−
「できない」を証明する数学の力』★
ハヤカワ文庫<数理を愉しむ>シリーズ★
久しぶりに骨太のしっかりとした科学書である。
原題の How Math Explains The World よりも、
内容を端的に示した翻訳題の方がよい。
本書を読み始めると最初の緒言に出てくるが、
量子力学におけるヴェルナー・ハイゼンベルグの不確定性原理と、
数学上の真理を決める論理でのクルト・ゲーデルの不完全性定理、
そして社会学の投票に関するケネス・アローの不可能性定理のことだ。
もちろんこれらだけでなく、難しい数学上の話を
わかりやすい例示で示してくれて、とても納得感がある。
無限の問題、4次方程式の解、巡回セールスマン問題などなど、
いままでなかなかピンと来なかった話も、
すごくよくわかった気がする(すぐに忘れるんだろうけど;泣)。
- ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』★
久しぶりの生物関係書。
同著者の『生命の跳躍』を読もうと思って、
その前に前著から読んだわけだが、予想以上に面白い。
なぜ、細菌は何十億年も細菌のママだったのかがずっと不思議だったのだが、
呼吸とプロトンパワーというエネルギー収支の観点から、
鮮やかな説明で納得した。
体積に対する表面積の比率と、増殖のしやすさを天秤にかければ、
ごくごく単純なことだったわけだ。
一方で、ミトコンドリアを得た真核生物が、なぜ巨大に
多様に複雑に進化したのかについても、
ミトコンドリアに遺伝子が少し残っている点を含め、
in situのエネルギー生産と配分を考えれば、
納得がいく説明だった…やっぱ、すぐ忘れるんだろうなぁ。
でも、本書は一読を勧めたい!
- ニック・レーン『生命の跳躍−進化の10大発明』★
生命の誕生/DNA/光合成/複雑な細胞/有性生殖/運動/視覚/温血性/意識/死
を進化の10大発明として取り上げて、紹介したもの。
目からウロコの前著ほどのインパクトはなかったが、
どの「発明」の話もそれなりに面白かった。
とくに、「生命の誕生」では、有名な海底熱水噴出孔(ブラックスモーカー)は、
ぼくもよく講義でも紹介するが、むしろ生命にとって重要だったかも知れない、
アルカリ性のアルカリ熱水濃孔のことは初耳だった。
また、エネルギーがあればいいとよく言うのだが、
たしかに、たんにエネルギーだけじゃダメなのね。
濃度差というか、ポテンシャルが必要なのは重要だ。
「眼」の進化も、完成された眼がいきなりできたわけじゃなく、
段階的に進化しただろう(レンズなしの視覚器官/ロドプシンができ、
それにレンズができていった)という話は非常に説得力がある
(眼は一部だけでは機能しないので、自然選択で段階的に進化したはずがない、
したがって、完成された状態で誰かがデザインしたはずだ、という考えがある)。
- マーカス・デュ・ソートイ『素数の音楽』★新潮文庫★
最近では、ちくまやハヤカワや新潮など、いろいろなところから、
重厚な科学書が文庫版で出ていて、気軽に読めるようになったのは嬉しい。
本書もその一つで、素数、とくに『リーマン予想』を巡る
科学歴史数学ノンフィクションだ。
天文や物理系の科学書なら、まぁ、それほどつっかえずに読めるが、
さすがにゼータ関数なんてらかんてらを斜め読みでスラスラは読めないし、
とうてい理解にはほど遠いが、音楽や宇宙となぞらえてあるので、
少しはわかったような気にさせるところが上手だと思う。
ちなみに、本書1冊で通勤3往復ぐらい必要だった。
ふつうのSF文庫だったら1往復強ぐらい、
ラノベだったら往復で2冊読めるぐらいだから、
ラノベの6倍の情報量+アルファぐらいはありそうだ。
オサケ★
お酒(とカラオケ)は嗜む程度.ほんとに.
…でも,たまに記憶が跳んでたりしてて,あれは結構コワイ.
ビールはキリンの生,日本酒はキンと冷やした吟醸,
ワインもキンと冷やした白,焼酎は<神の河(かんのこ)>のロック,
カクテルはウォッカベースやカルーアミルクが割と好き.
…最近は弱くなってきて、焼酎やウォッカはあまり呑まない。
またワインはどっしりした赤の方が好きになった。
…今年もビールにも凝っていて、
銀河高原ビールやヨーロッパのビールもよく呑む。
銀河高原は割と有名だから知っている人も多いだろうが、
小麦のビールでハーブ香がなかなかいい
(銀河高原、これから先、大丈夫かなぁ)。
また山口に帰省したときに小郡でお土産に買った、
“村塾”という萩の地ビールがめちゃ美味しいことを発見。
値は張るけど、あまりの美味しさに、ときどき注文している。
バイツェン、ペールエール、ブラウンエールの3種類があるけど、
やはり小麦ビールのバイツェンがお勧め。
日本でもこんなに美味しいビールが造れるんだから、
法律を変えて地ビールを振興すべきだと思う。
…銀河高原、ちゃんと続いていてよかった。
琥珀エビスやプレミアムはもちろん美味しいけど、
最近のマイブームは、とれたてホップ一番搾り、かな。
でも季節限定だから、そろそろなくなりそう。
琥珀エビスも限定でもうなくなるらしいが、
年が明けたら緑エビスが出るようだ。
…最近流行のカクテルはホワイトボート。
…2006年はあまりに忙しかったので、
たまには自分で自分にご褒美をあげようと(笑)、
クリスマスにかなり奮発して、
いいシャンパンを2種類ほど買ってみた。
値段ほどには美味しくないだろうと話していたのだが、
まったくの大間違いで、値段だけの味はした。
味というか、あまりに呑みやすくて、
まるで水かジュースのような感じで驚いた。
吟醸酒などでも大吟醸クラスのいいものになると、
やはり水のように呑みやすくなるが、
どうやらワインでも同じみたいだ。
少し飲み過ぎて翌朝までアルコールが残ってしまったが、
朝のゲ○プさえ、いい香りがした、ホントの話である。
もっとも、
クリスマスに呑んだのは、ほんとに信じられない味がしたが、
年越しで呑んだのは、案外とふつうだった。
…ビール会社の回しモンではないけど、
最近うちで流行っているビールたち。
…ワイン会社の回しモンでもないけど、
近所のイタリアンであまりに美味しかった
イタリアワイン。
…胸のすくような快挙だと思った。
朝日新聞の2008年9月17日夕刊:京料理「☆お断り」の記事だ。
ミシュランの調査に対して、京都の老舗が掲載を拒否したり保留しているという話である。
京料理は、料理だけでなく、もてなしのすべてが文化だという店主の言葉もまったく同感だ。
さらにこれは京料理だけではなく、他の料理にも当てはまるだろう。
まぁ、別にぼくもミシュランが敵ではないし、実際美味しい店を紹介しているだろうけど、
たかだか数人の調査員の舌で決めたモノだしなぁ。
美味しいと紹介された店でそこそこ美味しいより、
匂いに誘われて入って驚くほど美味しい方が感激はひとしおだろう。
…この数年は美味しいワインに出会うのが楽しい。
同じ銘柄でも2度目が美味しいとは限らないから、まさに一期一会な感だ。
…オーストラリアワインを舐めていた。
ワインバーなどではたまにオーストラリアワインを呑むこともあって、
そこそこに美味しいとは思っていたけど、あまり買うことはなかったんだが。
今回、ケアンズで呑んだワインがどれもこれも美味しくて驚きだった。
とくにフランスのシャルドネはキリッとして好きなんだが、
同じシャルドネでもオーストラリアのものはフルーティで別の美味しさだ。
お土産で送ったコアラブルーという銘柄のワインも、
白の方はシャルドネで、一度にボトルが空くぐらいの呑みやすさだった。
スパークリングも楽しみである。
ミュージック★
アニメソングを聴いて育ちフォークの洗礼を受けた世代.
現在でも,ニューミュージック系統や良質のアニメソングを好む.
最近の話題:
ゲーム★
大学院に入った頃にちょうどインベーダーが流行りで,
以来,アーケード,パソコン,ファミコン,スーファミ,
PS(プレイステーション),SS(セガサターン)に至るまで,
コンピュータゲームとは長いつき合いである.
…もちろん、PS2とGC(ゲームキューブ)も。
最近面白かった(あるいは面白くなかった)ゲーム:
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