富士山の見える山中湖からの風景を配信するライブカメラが捉えた赤富士に「美しい……」「浮世絵の世界だ」と感動の声が上がっています。 すごすぎる…… 葛飾北斎の赤富士は存在した!! 話題になったのは、写真家でギタリストのVICENTE AGEMATSUさんが、自身のYouTubeチャンネルにて6月12日夜~13日朝にかけて行ったライブ配信の映像。 早朝4時20分頃から美しい朝焼けの空がみられ、その赤い色が徐々に富士山を染めていくような光景が映っています。全体が染まって輝くような“赤富士”が現れる頃には、空の色が青色へと落ち着き、赤と青のコントラストが見事な絶景に。 富士山が赤く染まってきた様子 空が青くなり、葛飾北斎の「凱風快晴」のような景色へ あまりにきれいで、まさに葛飾北斎の名画「凱風快晴」を思わせる映像がTwitterで拡散されると、「ほんとに赤い……!」「絵みたいだ」と驚きの声が多く上
浮世絵に関心がある方なら、浮世絵がヨーロッパへ輸出する陶磁器の包み紙として使われていたという話を、どこかで聞いた記憶があるのではないでしょうか。それがきっかけとなって、浮世絵の素晴らしさがヨーロッパに伝わるようになった、と。 もう少しちゃんとした説明ですと、フランスの版画家であるフェリックス・ブラックモンが、陶磁器の緩衝材として用いられていた『北斎漫画』をたまたま発見。浮世絵の魅力を仲間たちに伝えたことをきっかけとして、「ジャポニスム」と呼ばれる日本美術ブームが、ヨーロッパで始まったと伝えられています。 浮世絵は、もともと日本において、安い値段で販売される紙屑同然のものでしたが、その芸術的な価値がヨーロッパの人たちによって初めて見出されるようになったという文脈でも、この話はしばしば語られています。 皆さんはこの話を聞いた時、どのような様子をイメージしたでしょうか?現在、陶磁器を持ち運ぶ際、
兎です。(FAKE) @Soviet_Usako ハイレベルな浮世絵 「商人の夫婦がヘンタイに襲わており『服を脱げ!』と脅され、嫁が帯を外そうとしたら『男の方だ!』とまさかの旦那を指名し、自身もふんどし姿になる追い剥ぎ」という夢を見る女性に餌をねだる猫 pic.twitter.com/oWbMYlWIYX 2022-01-04 17:23:45 リンク Wikipedia 喜多川歌麿 喜多川 歌麿(きたがわ うたまろ、1753年(宝暦3年) - 1806年10月31日(文化3年9月20日)は、江戸時代の日本で活躍した浮世絵師。 姓は北川、後に喜多川。幼名は市太郎、のちに勇助(または勇記)と改める。名は信美。初めの号は豊章といい、天明初年頃から歌麻呂、哥麿と号す。生前は「うたまる」と呼ばれていたが、直接本人を知るものが居なくなった19世紀過ぎから「うたまろ」と呼ばれるようになったようだ。なお
浮世絵の素材を使いたいなという時にぴったり、浮世絵専門のイラスト素材を紹介します。 イラストは商用利用無料、クレジット不要、加工OKの太っ腹ライセンス、登録など面倒なことは一切不要でダウンロードできます。 Ukiyoe Stock 「浮世絵をもっと身近に」をコンセプトに、浮世絵をデータ化し、商用無料のフリーイラスト素材として配布しているサイトです。元絵はすべてパブリックドメインで、それをデジタル化し、利用しやすいように着色やレイアウト補正されています。 商用利用無料 クレジット不要 加工OK 素材のフォーマットは.png ※有料版として.epsや.aiがあります。 ライセンスは、「ダウンロードしたデータをそのまま配布・販売しなければ大体なにしてもいいよ」とのこと。詳しくはご利用規約をご覧ください。
リンク 太田記念美術館 江戸時代のポケモン?のルーツを探ってみた|太田記念美術館 歌川芳虎が描いた「家内安全ヲ守 十二支之図」という浮世絵。おうちの安全を守るため、なんと十二支が合体したという作品です。たくさんの動物が一つになりましたので、さぞかしパワーアップしたのかと思いきや… 前足と後足をそろえ、ちょこんと立っている可愛らしい姿に。顔がネズミのためか、頼もしさはまったく感じられません。はたして、おうちの安全をしっかりと守ってくれるのか…。とっても心配になります。 こちらの作品、以前、ツイッターで紹介したところ、かなりの反響がありました。ジャンボキングやタイラント、あるいはポケモンみ リンク note(ノート) 一生使える干支飾り!? 家内安全を守ってくれる十二支【太田記念美術館コラボレーション】|フェリシモミュージアム部™|note 1匹で12匹分ありがたい? 絵師・歌川芳虎が浮世絵に
ゆるふわ怪電波☆埼玉 @yuruhuwa_kdenpa 幕府「遊女や芸者を描くでないぞ」 絵師「一般人です」 幕府「ぐぬぬ」 当時から当局の規制と表現の自由的なのあったんだなぁって pic.twitter.com/WEiPemSMOP 2024-07-19 12:37:33 ゆるふわ怪電波☆埼玉 @yuruhuwa_kdenpa 江戸時代のケモノ絵師 歌川国芳 このニュースで紹介されていたケモ絵は原宿駅近くの大田記念美術館で展示会をしているそうです 7月28日(日)まで 国芳の団扇絵 ―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘 ukiyoe-ota-muse.jp/uchiwa/ 2024-07-19 12:47:08
完全新作TVアニメシリーズとして放送中の「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」。その中に、古くから伝わる伝承を描いたという「古史羅ノ図」なるものが登場します。一瞬ですが、第2話の予告映像にも。 公式Twitterでも紹介されていますように、この「古史羅ノ図」が歌川国芳の錦絵「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」を元ネタにしていることは、浮世絵好きの人であれば、一目瞭然でしょう。 ”ミサキオク”に古くから伝わる伝承が描かれた、『古史羅ノ図』。歌川国芳の錦絵『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』に似ているが......。 『#ゴジラSP』第1話、遂に本日TVアニメ放送開始! 【放送情報】 4/1(木)テレビ放送開始! 毎週木曜22:30 TOKYO MX, KBS京都, BS11 毎週木曜24:00 サンテレビ pic.twitter.com/oPznebmaO4 — ゴジラS.P<シンギュラポイ
「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。 文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部) 東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。本展学術顧問は田中優子(法政大学名誉教授)、担当学芸員は古田亮(東京藝術大学大学美術館教授)。 吉原とは、江戸時代につくられた遊廓街(*)。そこでは、絵画や浮世絵、文学、工芸、年中行事など様々な文化が生まれ育まれてきたいっぽうで、その経済基盤は、家族の借金のためにやむなく働いていた女性たちの売買春で支えられていたという両側
先日、歌川広重の「名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿」をTwitterで紹介したところ、ウマが草鞋(わらじ)を履いているところが気になるという反応をいただきました。 案外、奇抜な構図が好きだった歌川広重。こちらは馬のお尻をアップにしています。広重は馬の足元にしゃがみこんで、町並みをスケッチしたのでしょうか。この場所がどこかは、オンライン展覧会「浮世絵動物園ー歌川広重「名所江戸百景」」(有料200円)にて紹介しています→https://t.co/Mbn5nxRpHX pic.twitter.com/9uSpsGPNpd — 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) July 16, 2021 確かによく見ると、人と同じ様に、ウマも4つの足すべてに草鞋を履いていることが分かります。 ウマが草鞋を履いていることは珍しいのでしょうか。他の浮世絵も見て
元米Googleの著名な研究者、リオン・ジョーンズ氏とデビッド・ハー氏らが東京で立ち上げたAIスタートアップSakana.ai(東京都港区)は7月21日、浮世絵風イラストを生成できるAIモデル「Evo-Ukiyoe」と、浮世絵をカラー化できるモデル「Evo-Nishikie」(錦絵)を発表した。各モデルとそのデモをHugging Faceで公開している。 各モデルは、同社が4月に公開した画像生成AI「EvoSDXL-JP」をベースに開発。いずれも、芸術品を研究・保管する立命館大学アート・リサーチセンターから提供を受けた浮世絵の画像2万4038点を活用したという。どちらも日本語の入力に対応する。
今回公開するモデルは、プロンプトから画像を生成するEvo-Ukiyoeと、古典籍の挿絵をカラー化するEvo-Nishikieモデルです。これらのモデルが、歴史や文化を学ぶための新たなコンテンツ作成に利用され、浮世絵に関する興味を増すことにつながり、日本や世界の人々が浮世絵や日本文化に興味を持つきっかけを生み出すことを期待しています。 概要 Sakana AIは、日本の美を学んだAIとして、浮世絵風画像生成モデルEvo-Ukiyoeと、浮世絵カラー化モデルEvo-Nishikieを公開します。Sakana AIが進化的モデルマージによって構築した日本語対応画像生成モデルEvo-SDXL-JPを基盤とし、浮世絵画像を大規模に学習することで、日本語に対応し、かつ浮世絵の特徴を学んだ画像生成モデルができました。 このリリースの要点は以下の通りです。 Evo-Ukiyoeは、日本語のプロンプトを入力
江戸時代の浮世絵師 喜多川歌麿の版画「ポッピンを吹く娘」のうち、これまで海外にしか現存していないとされていた初期に刷られた作品が、国内にも残されていることがわかりました。 「ポッピンを吹く娘」は東京国立博物館が所蔵するものなど、数点が現存する版画で、美人画を得意とする喜多川歌麿の代表作の1つです。 先月から東京国立博物館で始まった特別展に、「ポッピンを吹く娘」が展示されているのを知った都内の美術商から、同じ作品があるという連絡が博物館に寄せられ、調査したところ本物だとわかったということです。 作品の題名部分には、東京国立博物館が所蔵する「婦女人相十品」ではなく、「婦人相学十躰」と書かれていることから、より古い初期に刷られたものだと判断したということです。 初期に刷られた作品は、ほかにハワイのホノルル美術館が所蔵するものがあります。 今回の作品は、40年余り前にフランスでオークションに出品さ
Daixor(エクソア)🍃 @daiyoko415 ウマ娘好きの方もそうじゃない方も、隊士の方も現代人の方も、観逃した方もまだ観てない方も配信中みたいなので初笑いにどうでしょう!(宣伝ってこれでいいのかな?w) twitter.com/nhk_hijikata/s… 2022-01-02 22:45:18 スマホを持ってる土方歳三@NHK土方のスマホ @nhk_hijikata #土方のスマホ 正月の陣は、NHKプラスやYouTubeで配信中だ。 隊士諸君は、引き続き布教活動を行い、戦力のさらなる増強に貢献すること。 【NHKプラス】 plus.nhk.jp/watch/st/g1_20… 【YouTube】 youtube.com/playlist?list=… 2022-01-02 18:00:00 リンク 土方のスマホ - NHK 土方のスマホ 「ガチの武士にオレはなる!」 夢を抱
先日のTwitterにて、こちらの歌川広景の「江戸名所道外尽 四十六 本郷御守殿前」を紹介したところ、雨の日はみんな裸足なの?というご質問がいくつかありました。 突然の夕立。3人いるのに傘は1つだけ。皆が濡れないようにと考えたアイデアがこちら。上の男はご満悦ですが、下の2人は迷惑顔。傘もボロボロですし、これならいっそ雨に濡れた方がいいのでは。隣の男も変な格好。原宿の太田記念美術館で開催中の「ニッポンの浮世絵」展にて12/13まで展示しています。 pic.twitter.com/sYhvo8zXEn — 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) November 14, 2020 たしかに雨が降るなか、みんな裸足です。実は、筆者はこれまでまったく気にしていなかったのですが、言われてみれば「なるほど」と思い、早速調べてみました。 たとえば、
太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art @ukiyoeota 緊急事態宣言の発令により、4/25(日)から太田記念美術館は臨時休館いたします。その間、心がなごむ浮世絵を随時ご紹介。まずは昨年人気となった歌川芳虎の「家内安全ヲ守十二支之図」。家の安全を守るため、何と十二支が合体しました。この頼もしい?姿をご覧下さい! #おうちで浮世絵 pic.twitter.com/scTm5qXnRE 2021-04-24 17:20:52 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art @ukiyoeota 原宿にある浮世絵専門美術館「太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art」の公式twitter。リプライ、DMへの返信はしておりません。奇妙なtwitterアイコンの正体は→note.com/ukiyoeota/n/n5…
ERIKSON🇯🇵🇵🇭 @ERIKSON210 エイの春画があるのに黒人モノの春画が無いのは、黒人奴隷なんてデマだという何よりの証拠 日本人を舐めるな pic.twitter.com/vNYzx5qBDD 2024-07-22 18:47:10 自衛隊医官だった人@ハイライトも見てってよ @AiPinfu2003 江戸時代の絵師: タコの春画!!エイの春画!!BL(ネトラレ)の春画!!妖怪の春画!! 令和: 外国人『日本人は黒人奴隷を使っていた!!』 日本人「嘘だね!!黒人の春画はないから嘘!!」 過去の変態達が子孫を救ってくれる激アツ展開。 pic.twitter.com/tpSle32QEb x.com/kinatuti_wota/… 2024-07-23 13:29:08
展覧会「葛飾北斎 冨嶽三十六景」が、東京・原宿の太田記念美術館にて、2025年7月26日(土)から8月24日(日)まで開催される。 「冨嶽三十六景」全図を約8年ぶりに一挙公開葛飾北斎 《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》世界的に知られる葛飾北斎の代表作、「冨嶽三十六景」。展覧会「葛飾北斎 冨嶽三十六景」では、《神奈川沖浪裏》や《凱風快晴》をはじめ、「冨嶽三十六景」全46図を約8年ぶりに一挙公開するとともに、歌川広重や歌川国芳などによる関連作品をあわせて紹介する。 「冨嶽三十六景」全46図、貴重な資料も葛飾北斎 《冨嶽三十六景 山下白雨》北斎の「冨嶽三十六景」は、江戸から東海地方にいたる広範な地域から見た、さまざまな富士山を描いた浮世絵シリーズだ。会場では、ダイナミックな波を描きだした《神奈川沖浪裏》や、「赤富士」としても知られる《凱風快晴》、富士に稲妻が走る《山下白雨》など、全46図を公開。また
昔の芸術をつぶやくよ @LfXAMDg4PE50i9e 昭和の公衆トイレはそりゃもう臭くて汚かった。お下品な落書きも多く、幼少期私は駅や公園のトイレの「大」には怖くて入れませんでした。では江戸時代はというと、広景の「嬬恋ごみ坂の景」を見ればご覧の通り。 周りの人は鼻を摘んでますね。しかもトイレの落書にはチン○ンのようなものまであります pic.twitter.com/RksBam7JPQ 2022-01-19 09:55:22 昔の芸術をつぶやくよ @LfXAMDg4PE50i9e ☆拙著発売中☆ 〇新刊「愛と官能の名画」(固定ポストにリンクあり) 〇『昔の芸術を〈少女漫画風に〉つぶやくよ』→amazon.co.jp/dp/4046840315 〇『つい人に話したくなる名画の雑学』→amzn.asia/d/aX9T0k0 お仕事依頼はDMで! instagram.com/mukasiwot
連載目次 データセット解説 ARC浮世絵顔データセット(以下、浮世絵顔)は、浮世絵の「顔」画像データセットである(図1)。このデータセットには、浮世絵に関する作品名/役者/版元/絵師/上演年などの書誌情報といったメタデータと、目/口/鼻などの顔パーツと顔領域の座標データ(=機械学習で自動抽出した結果)といったアノテーションデータが含まれる。 図1 浮世絵顔データセットの例(引用) この画像はGitHubリポジトリの公式データセットに含まれるサンプル画像から引用したものである。 立命館大学アート・リサーチセンター (2020): ARC所蔵浮世絵データベース. 国立情報学研究所情報学研究データリポジトリ. (データセット). https://doi.org/10.32130/rdata.2.1 浮世絵研究に機械学習やデータサイエンスの方法論を適用し、日本文化に関する新しいデジタル研究基盤を構
人間の性愛を描いた絵画「春画(しゅんが)」を2千点以上所有する岐阜市のコレクター柴田正寛(まさひろ)さん(73)が4日、収蔵品を展示する全国でも珍しい春画専門の「岐阜浮世絵春画美術館」をオープンさせる。円山応挙(まるやまおうきょ)や喜多川歌麿(きたがわうたまろ)などが描いたとされる色鮮やかな作品がずらり。柴田さんは「春画専門の常設展示は世界初では」と話す。 直接的な性表現からタブー視されがちな春画だが、最近は美術的価値や独特のユーモラスさが見直されつつある。柴田さんがその魅力に取りつかれたのは45年ほど前。もともと骨董(こっとう)収集が趣味だったが、毛髪などの細密な描写や岩絵の具の鮮やかな発...
その数22万超!浮世絵を無料ダウンロードできる検索サイトがすごい ukiyo-e.org 歴史的な背景も交えた、時代別の代表作品も一緒に 日本の伝統的な「浮世絵」への関心は非常に高く、これまでにも世界の博物館や美術館などが無料で閲覧、ダウンロードできるデジタルコレクションの一部として公開しています。 今回は、世界中に散らばった日本の木版画、浮世絵を一括データベース化し、素早く検索できるようにしたサイトUkiyo-e.orgをご紹介します。 その数、なんと22万点以上。 さらに、公開されている浮世絵コレクションは無料ダウンロード可能という素晴らしさ。 世界中の浮世絵をデータベース化した検索ツール Ukiyo-e.org Ukiyo-e.orgは、コンピュータ・プログラマーであり、日本の木版画の熱心な愛好家、ジョン・レシグ(John Resig)(現在は、京都の立命館大学の客員研究員だそう)が
浮世絵研究に機械学習やデータサイエンスの方法論を適用し、日本文化に関する新しいデジタル研究基盤を構築します。 ARC浮世絵顔データセット ARC浮世絵顔データセットは、機械学習を用いて浮世絵から顔領域を自動抽出し作成した、顔に関するデータセットです。立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が国立情報学研究所の情報学研究データリポジトリ(IDR)で公開する「立命館ARC所蔵浮世絵データベース」を対象に、共同研究グループがデータセットを作成しました。以下のGitHubリポジトリ(英語)では、顔のデータセットに加え、画像などのデータをダウンロードし分析するためのスクリプトもあわせて提供します。 GitHub: rois-codh/arc-ukiyoe-faces: ARC Ukiyo-e Faces Dataset 図:データセット中で浮世絵の画像が最も多い10人の作者 2021年6月現在、
艶本資料データベースの意義と公開について 国際日本文化研究センター(日文研)では約30年前に艶本・春画の収集を開始しました。収集した資料は全て電子化を行い、2004年より「艶本資料データベース」を公開しました。資料数は450点を超え(2021年7月現在)、質・量ともに国内外トップレベルのコレクションといえます。なお、収集は現在も継続して行っております。 本データベースの利用については、これまで「18歳以上」という年齢制限をもうけてきましたが、艶本・春画をめぐる社会的環境が変化してきたことを踏まえ、より多くの人々に活用していただくために制限の解除を行うことになりました。 近代以降の日本社会において艶本・春画はながらく「秘められた資料」として扱われてきました。図に修正を加えることなく出版することはできませんでしたし、アカデミックな場で語られることもほとんどありませんでした。1960年代には研究
今、「新版画」がアートファンの間でちょっとしたブームになっていると言われています。 江戸時代以来の浮世絵制作の伝統を受け継ぎながら、大正時代~昭和前期までの約50年程度の間に制作された、非常にニッチな木版画のジャンルなのですが、ここ最近、この「新版画」の系譜に連なる作家たちが次々とブレイクを果たしているのです。 ひょっとしたら、小原古邨(おはらこそん)、吉田博(よしだひろし)、川瀬巴水(かわせはすい)といった名前を耳にしたことがある方もいらっしゃるかも知れません。 もちろんTikTokやClubhouseを真っ先にやっちゃうほど流行に敏感な和樂webですから、当然このあたりの流れは押さえておかねば!ということで、2020年秋頃から新版画系の展覧会はちょくちょくレポートをアップしてきています。 実は、「新版画」というジャンルは、昭和高度成長時代に一旦力尽きてしまった分野です。浮世絵同様、この
浮世絵に描かれた夜の風景。空を見てみると、月が輝いていることは多いのですが、星を見かけることはあまりありません。そんな中、あえていろいろな浮世絵師たちが描いた星の浮世絵を探してみました。北斎、広重、国芳など、5点の星空をご紹介いたします。 ①北尾政美(鍬形蕙斎)「浮絵東都中洲夕涼之景」 場所は、隅田川の中洲。新大橋よりやや下流の位置です。この絵が描かれた天明年間(1781~89)頃には、埋め立てが行なわれており、料亭が並ぶ繁華街としてにぎわっていました。夜空を眺めてみましょう。 べったりとした墨一色に摺られた夜空。北尾政美は、白い点で星を表現しています。星は画面全体にまんべんなく散らばっており、星座のような配置は意識されていないようです。また、明るさや大きさの違いも感じられません。 ちなみに、夜空に広がる謎の赤い曲線は、花火。隅田川に浮かぶ船に乗る男性が手に持っている筒から打ち上げた「流星
猫の絵をたくさん描いている浮世絵師といえば、歌川国芳が有名でしょう。猫が大好きで、たくさんの猫を飼っているだけでなく、仕事をしている最中でも懐に猫を入れていたといいます。 こちらは幼い頃に国芳に入門していた河鍋暁斎が、当時のことを思い出して描いた『暁斎画談』の1図です。右側にいる絵筆を持った人物が国芳。机の周りに猫が何匹もいるだけでなく、懐の中や机の上にもいた様子がよく分かります。 さて、猫好きの歌川国芳の門人であったのが月岡芳年です。芳年と言えば、残酷な血みどろ絵の印象が強いかも知れませんが、実は、師匠の影響を受けてか、可愛らしい猫の浮世絵をいくつも描いているのです。 まずは『美術世界』という雑誌に描いた1図。女性が猫を抱いています。女性の優し気な眼差しから、猫への愛情の深さが感じられます。 ご注目いただきたいのは猫の顔。嬉しそうに目を細めています。ちょっとブサカワな表情がたまりません。
小倉柳村「湯嶋之景」湯島天神の石段の上から、眼下の町並みを見下ろしている2人の男性。満月の明かりと建物の明かりという、自然と人工の光の対比にも味わいがありますが、男性2人が向き合うことなく、無言で立っている姿は、この作品にどこかミステリアスな印象を与えています。 この浮世絵の作者は、小倉柳村(おぐら・りゅうそん)。制作は明治13年(1880)です。光と影を対比させる風景描写は小林清親の光線画からの色濃い影響を感じさせますが、柳村ならではの独特の雰囲気も漂っています。知名度はそれほど高くはありませんが、隠れたファンも多い絵師なのです。 しかしながら、この小倉柳村、分かっていることがほとんどありません。浮世絵師としての活動は、明治13~14年(1880~81)のわずか2年間。確認されている作品数はたったの9点しかありません(註)。しかも、築地小田原町2丁目14番地に住んでいたこと以外、生没年は
歴史に名を残すような芸術家だとしても、私生活が順風満帆とは必ずしも限りません。あの葛飾北斎にしても然りです。北斎には素行の悪い孫がおり、70~80代の頃、さんざんに苦しめられていたのです。 北斎の長女である美与は、北斎の門人である柳川重信という絵師と結婚し、男の子を産みます。男の子の名前は分かっていません。生まれた時期も不明ですが、北斎や重信の年齢から推測すると、文化6年(1809)前後、北斎が50歳前後に誕生したと思われます。(安田剛蔵氏は文化5年頃、林美一氏は文化8年頃と推測。) しばらくして、美与は柳川重信と離縁し、息子を連れて北斎の元に出戻ってきます。北斎もやはり人の子。孫のことはとても可愛かったようです。大事に育てはするのですが、この孫が大きくなるにつれて問題を起こすようになってしまいます。 女子は柳川重信に嫁したるか不縁にてかへりしより。父の許にをり。又嫁せす。この女子のうみた
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