神戸市西区の「王塚古墳」と近くの「幣塚(ぬさづか)古墳」で花を付ける遅咲きの桜が、中国に起源を持つ新品種であることが確認された。古代に持ち込まれたとされ、周囲から隔離された環境が品種の独自性を守る「タイムカプセル」のような役割を果たしたという。調査した樹木医は、樹勢が弱ってきた桜を守るため、接ぎ木で後継樹を育てている。(丸山桃奈) 二つの古墳は公園の中にあり、桜は毎年4月中旬、柵の内側で花を付け始め、来園者を楽しませる。通常のヤマザクラより開花時期は少し遅く、色も白ではなく薄いピンク。開花に伴う葉もほとんど見られない。 樹木医の志方清広さん(68)=加西市=から、遅咲きできれいな桜があると聞いたのは樹木医の藤原隆之さん(58)=西宮市=だ。「ヤマザクラだが特徴が違う」と興味を持ったが、両古墳は宮内庁が管理し、一般の立ち入りは禁止。2人は2019年春、柵の外から観察しやすい幣塚古墳を中心に調