事件の発端[編集] 1984年10月12日、大阪の小学校で1年生の担任である女性教諭が、担任する学級で繰り下がりのある引き算『15-8』の解法を教えていた。このとき、担任は「5から8を引くことはできないので、10の位から10を借りてくる」と教え、そのように計算を行った。このとき、10は借りてきたものであるから、当然10の位へ返却する義務が生じるのだが、担任は10を返却しなかった。このことを1人の男子児童が指摘したが、教諭はこれを検閲により削除。 捜査[編集] 前述の男子児童が、その日の帰宅後母親に教諭の行為を話し、母親が警察に通報したことで事件が発覚した。大阪府警は横領の容疑で捜査を開始した。さらに、大阪府教育委員会、文部省(当時)の調査委員会による調査も行われた。その過程で、この教諭のみならず、この学校全体で10の位から借りた10を返却しないということが恒常的に行われていたことが発覚した