TPP=環太平洋パートナーシップ協定の大筋合意を受けて、農業の競争力強化が課題となるなか、和歌山県の精米機器メーカーが各地のコメ農家と協力して価格が1キロ当たり1万円を超える高級米を開発し、アジアなどへの輸出を目指すことになりました。 このコメは、コンクールで賞を獲得した長野、山形、新潟、それに熊本のコメ農家から買い取った新米を、温度や湿度を管理できる倉庫で半年ほど熟成させてから、特殊な技術で精米するということで、国立研究開発法人傘下の「食品総合研究所」の検査で、うまみや栄養価が高まったことが裏付けられたとしています。 会社ではまず、国内のデパートや料亭向けにおよそ2トン出荷し、来年以降はより多くの農家と契約して、シンガポールや台湾、それに香港などへの輸出を目指すとしています。 精米機器メーカー「東洋ライス」の雜賀慶二社長は「TPPによって、安くて質の高い輸入米が入ってくることに強い危機感