富士通研究所は3月13日、携帯電話や電子機器のCPUなどで広く使われているARMコアを利用したシステムを対象に、シミュレーション実行時にハードウェア上での動作を実時間精度で忠実に再現(サイクル動作)できる、超高速シミュレーション技術を開発したことを発表した。同技術の詳細は、3月12日からドイツ・ドレスデンで開催される国際会議「DATE 2012(Design, Automation & Test In Europe)」にて発表された。 ARMコアを用いたシステムの開発は近年、飛躍的に複雑になっており、システムの動作が設計通りであるかの事前検証や、OSやアプリケーションなどのソフトウェア開発において、より高速かつ、よりハードウェアに忠実で精度の高いシミュレーションの技術が求められている。 今回、シミュレーションの高速実行基盤であるJITコンパイル方式をベースにサイクル動作シミュレーションを低