コンタクト・インプロヴィゼーションなるものを、ご存知でしょうか。接触contactと、即興improvisationを結びつけた身体技法は、1960年代のダンスのフロンティア、アメリカで、ダンサーたちの実験によって生み出され、その後アート、セラピー、社交など、複数の領域にまたがるアクティヴィティとして世界中で展開されてきました。日本でこの技法に早くから取り組み、来る8月にコンタクト・インプロヴィゼーション・ミーティング・イン・ジャパン(CIMJ)という集まりを組織する舞踊家の、坂本公成さんと森裕子さんに、お話をうかがいました。 おふたりの活動は、“舞踊家”という肩書きから一般にイメージされる職業範囲よりも広がりをもっています。ともに、京都を拠点とするダンス・カンパニー[モノクローム・サーカスMonochrome Circus] の振付、演出を兼ねるダンサーとして、90年代後半より国内外で活