キャスター(Fate)

クラス別能力 / クラススキル

三大騎士クラス（セイバー、アーチャー、ランサー）とライダーはデフォルトで「対魔力」スキルを有している事から大幅に不利が付くため、ことサーヴァント戦に関してはアウェーであることも多い。その為、せっかく召喚したのにハズレ扱いするマスターもいる。同じ魔術師という点でマスターと役が被っているというのがマイナスに働くことも。

このクラスの利点は聖杯戦争に参加する魔術師で最も優れていることにある。言うなれば、強力な駒ではないが、そのゲームで一番優れているプレイヤーといった立ち位置で自陣での防衛戦や強力な魔術、高い魔力、そして権謀術数の数々を利用した謀略戦など、戦術的なサーヴァント戦よりも戦略的な行動に適したクラスである。

またマジックアイテムの制作やマスターの強化など、マスターの支援に関しては他のクラスよりも優秀であり、必然的にマスターとの連携が求められる。

なおキャスター以外のクラスでも何らかの理由でスキルとして所持しているサーヴァントが存在し、例えば「陣地作成」EXランクなら神殿ほどの規模を作成できるとマテリアルでは記載されている。

基本ステータス

Fate/EXTRA

主人公のキャスター

通称「キャス狐」。

良妻賢母を自称する、キツネ耳の呪術師。

悪名高き九尾の狐にしてアマテラスの化身。

詳細はキャスター(Fate/EXTRA)を参照。

ありすのキャスター

誰かの為の物語byはちろく

マスター・ありすにそっくりな黒いドレスの少女。

物語という概念の擬人化であり、子供達の夢を守る者。

詳細はアリス(Fate/EXTRA)を参照。

Fate/EXTRA CCC

FGO中心まとめ２byみ

見た目は子供、中身は大人な童話作家。

口は悪いが人を見る目は一級品。

詳細はキャスター(Fate/EXTRA-CCC)を参照。

Fate/EXTELLA

祝！ Fate/EXTELLA発売！by岩友

古代シラクサの天才数学者。

ムーンセルがSE.RA.PHのセキュリティを一任した、聖杯戦争に参加しないサーヴァント。

詳細はアルキメデス(Fate)を参照。

Fate/Prototype

魔術師のサーヴァントbymosio

『stay night』のキャスターと同一人物。キャラ造形も同じとされる。

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

パラケルススbyyevnean

白衣を着た長髪の優男。

ルネサンス期の高名な錬金術師で、魔術師らしからぬ人格者として振る舞うが……

詳細はキャスター(フラグメンツ)を参照。

黒のキャスター

アヴィケブロンbyダイエクスト/DAI-XT.

ゴーレム技術のパイオニアである仮面の数秘学者。

人が還るべき楽園の再創を目指す。

詳細はアヴィケブロン(Fate)を参照。

赤のキャスター

シェイクスピアおじさんbyてぃあ

数々の傑作を世に遺した16世紀の偉大な劇作家。

戦いには参加せず、常に刺激的な物語を求めて狂言回しに徹する。

詳細はシェイクスピア(Fate)を参照。

偽キャスター

無題byぺーい

モンテ・クリスト伯の復讐譚で著名な作家。

原典よりも強力な宝具の偽物を作る能力を持つ。

詳細はキャスター(Fate/strangeFake)を参照。

真キャスター

Francois PrelatibyCerise Pi

道化師のように振る舞う少年。

マスター・フランチェスカとは同一存在らしい…？

詳細はフランソワ・プレラーティ(Fate)を参照。

Observer on Timeless Temple

『炎上汚染都市 冬木』

Runeby9水

ドルイドとして召喚されたクー・フーリン。

スカサハに学んだルーン魔術を駆使してトリッキーに立ち回る。

詳細はクー・フーリン(キャスター)を参照。

万能の人by逆縞

「万能の人」と呼ばれた天才芸術家であり、カルデアの頼れるご意見番。

本来は史実通り男性だが、お気に入りの作品をモデルに自ら女体化したヤバい人。

詳細はダ・ヴィンチちゃんを参照。

『邪竜百年戦争 オルレアン』

FGOまとめbyぎく図星

神域の才をもって数々の名曲を生み出した、神聖ローマの天才音楽家。

詳細はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Fate)を参照。

『永続狂気帝国 セプテム』

無題by神慶 JINKEI

『三国志』に名高い蜀漢の知将。

ロード・エルメロイⅡ世を依代とした疑似サーヴァントだが、主導権はⅡ世にある。

詳細は諸葛孔明(Fate)を参照。

『封鎖終局四海 オケアノス』

メディアリリィちゃんby音乃響

魔女メディアの少女時代の姿。

純真だがサイコ感が強い。

詳細はメディア・リリィを参照。

『死界魔霧都市 ロンドン』

メフィストbyカジカ

エキセントリックなピエロのような男。

戯曲『ファウスト』にて悪魔と呼ばれたホムンクルス。

詳細はメフィストフェレス(Fate)を参照。

KAIJU(魔神)を倒すぞ！byたふー

コンピュータの祖形「解析機関」を発明した偉大な碩学。

自身の夢そのものである蒸気機関の鎧を纏う。

詳細はチャールズ・バベッジ(Fate)を参照。

『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』

瞳に宿すはby333

故郷の解放のために白人勢力と戦ったアパッチ族の戦士。

部族の伝統を受け継ぐシャーマンとしての姿。

詳細はジェロニモ(Fate)を参照。

ライオンさんbysuezu@お仕事募集

もはや常識、誰もが知っている発明王。

スーパーマンっぽい首から下は歴代アメリカ大統領の魂を束ねた礼装だが、頭がライオンの理由は謎。

詳細はトーマス・エジソン(Fate)を参照。

「よくってよ！」by241

19世紀の神智学者にして根源を垣間見た超天才魔術師。

とってもマハトマ。

詳細はエレナ・ブラヴァツキー(Fate)を参照。

『神聖円卓領域 キャメロット』

三匹のお供と共に経典を求めて旅に出た偉大なる僧侶。

詳細は玄奘三蔵(Fate)を参照。

天空神の化身たるエジプト第6王朝の伝説的なファラオ。

詳細はニトクリス(Fate)を参照。

『絶対魔獣戦線 バビロニア』

ぼくらのおうさまby時鐘みかん

エルキドゥの死を看取り、不死の秘法を求める旅を終え、賢王として国を善く治めたギルガメッシュ。

詳細はギルガメッシュ(キャスター)を参照。

花の魔術師byRella

アーサー王を導いた伝説の魔術師。

人の営みを深く愛する半人半魔。

詳細はマーリン(Fate)を参照。

『冠位時間神殿 ソロモン』

再演by長谷

冠位の資格を持つ魔術師の一人。

七十二の魔神を従えるイスラエルの偉大なる魔術王。

NPCとしてのみ登場。

詳細はソロモン(Fate)を参照。

Epic of Remnant

『伝承地底世界 アガルタ』

不夜城のキャスターby紺

『千夜一夜物語』の語り手として知られる女性。

死にたくないので死なない程度に頑張る。

詳細は不夜城のキャスター及びシェヘラザード(Fate)を参照。

『禁忌降臨庭園 セイレム』

オデュッセウスを誘惑したアイアイエー島の魔女。

キュケオーン大好き。

詳細はオケアノスのキャスター及びキルケー(Fate)を参照。

3つの謎かけで有名な匿名の女王。

お金儲けが何よりの生きがい。

詳細はミドラーシュのキャスター及びシバの女王(Fate)を参照。

Cosmos in the Lostbelt

『永久凍土帝国 アナスタシア』

アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァbyきのこ姫

旧ロマノフ朝の第4皇女。

魔眼の精霊と契約し、睨んだ全てを凍てつかす。

詳細はアナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ(Fate)を参照。

『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』

キャスター師匠？by光崎

影の国の女主人と習合され、神代の続く異聞の北欧を治め続ける最後の神。

詳細はスカサハ=スカディを参照。

『人智統合真国 シン』

陳byてぃあ

飛将軍の右腕の軍師。

効率的な捨て駒戦術を得意とするサディスト。

詳細は陳宮(Fate)を参照。

『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』

アスクレピオスbyモル

死者の蘇生を成し遂げ、「医神」と呼ばれたギリシャ神話の名医。

詳細はアスクレピオス(Fate)を参照。

『星間都市山脈 オリュンポス』

デメテルby岩稲荷

オリュンポス十二神の一柱に数えられる、ギリシャ神話の豊穣の女神。

NPCとしてのみ登場。

詳細はデメテル(Fate)を参照。

『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』

キャストリアbyコユコム

妖精國における騎士王の異聞の姿。

大いなる使命のもとに生まれた「予言の子」。

詳細はアルトリア・キャスター及び？？？を参照。

『死想顕現界域 トラオム』

FGO：張角byパンダ＝ヒロ

黄巾の乱を引き起こし、三国時代の幕を開けた宗教家。

詳細は張角(Fate)を参照。

オーディール・コール

『虚数羅針内界 ペーパームーン』

青髭by星苔

見るなのタブーで有名なペロー童話の殺人鬼。

その逸話からジル・ド・レェと同じ姿で現界している。

NPCとしてのみ登場。

詳細は青髭(Fate)を参照。

期間限定イベント

『歌うカボチャ城の冒険』

ハロウィーーン！byひお

聖杯の欠片を使いランサーからキャスターにクラスチェンジしたエリちゃん。

詳細はハロウィンエリザを参照。

『Fate/Accel Zero Order』

聖杯の器であったアインツベルンのホムンクルス。

冬木の大聖杯が端末として遣わした特殊なサーヴァント。

詳細はアイリスフィール〔天の衣〕を参照。

『カルデアサマーメモリー』・『カルデアヒートオデッセイ』

ｖ(*'ω'*)ｖby柚希きひろ＠skeb受付中

ライダーからクラスチェンジしたマリー。

なんとビーチバレーで戦う。キャスターとは。

詳細はマリー・アントワネット(水着)を参照。

『魔法少女紀行 ～プリズマ☆コーズ～』

落書bySamail

魔法のステッキマジカルルビーを振り回して戦う現役小5の魔法少女。

『stay night』のイリヤとは同一人物ながら別人なので、上記のアイリスフィールとは無関係。

詳細はイリヤスフィール(プリズマ☆イリヤ)を参照。

美遊・エーデルフェルトbyもち鍋@5月以降ご依頼募集中

イリヤの親友であり、マジカルサファイアを相棒に持つもうひとりの魔法少女。

復刻版『Re-install』にて参戦。

詳細は美遊・エーデルフェルトを参照。

『デッドヒート・サマーレース！』・『デスジェイル・サマーエスケイプ』

セイバーからクラスチェンジしたネロちゃま。

派手さもレア度もセイバー以上。

詳細はネロ・クラウディウス(水着)を参照。

『Apocrypha/Inheritance of Glory』

*by綿の間の人（転載禁止）

英雄達の想いを受け継ぎ、人形から人へ、人から幻想へと至った少年。

詳細はジーク(Fate/Apocrypha)を参照。

『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』

明智さんby12

織田信長に仕えた武将。

乱世にあってなお悪名高い裏切り者の代名詞。

NPCとしてのみ登場。

詳細は明智光秀(Fate)を参照。

『神秘の国のONILAND!!』

アサシンからクラスチェンジした酒呑童子。

明らかに魔法少女をパロった「護法少女」を名乗る。

詳細は酒呑童子(キャスター)を参照。

『ボイス&レター・これくしょん！』

式部さんby蜂ヶ谷

『源氏物語』で有名な、平安を代表する女流作家。

安倍晴明の元で陰陽道を少々齧っているらしい。

詳細は紫式部(Fate)を参照。

『輝け！グレイルライブ！！』

MISS CRANE / ミス・クレーンbyPorko

どんな小さな恩も忘れない服飾の達人。

正体は『鶴の恩返し』の鶴本人。

詳細はミス・クレーンを参照。

『カルデア・サマーアドベンチャー！』

水着コルデーちゃんbyチャコ

アサシンからクラスチェンジしたシャルロット。

魔術師っていうか手品師。

詳細はシャルロット・コルデー(水着)を参照。

『ぐだぐだ龍馬危機一髪！』

🍁bytojo-nojomi

歌舞伎踊りの祖である出雲の巫女。

謎のカラクリ武者と共に悪い妖怪を成敗するぞ。

詳細は出雲阿国(Fate)を参照。

『メイキング・クリスマス・パーティー！』

おいしいごちそうbyりょふ彦

7代目サンタクロースに選ばれたマルタ。

美味しいご馳走を作ってくれるぞ。

詳細はマルタ〔サンタ〕を参照。

『アークティック・サマーワールド！』

アサシンからクラスチェンジし、ナイスバディに成長した武則天。

道術でキョンシーを操る。

詳細は武則天(水着)を参照。

『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』

水妃モルガンbyあかつき聖

バーサーカーからクラスチェンジしたモルガン。

8周年の節目にかつての姿でまさかの参戦。

詳細は水妃モルガンを参照。

『盈月剣風帖』

由井正雪byかもあし

平和な世作りを志す江戸時代の軍学者。

神の国に住まう「完璧なヒト」として設計されたホムンクルス。

詳細は由井正雪(Fate)を参照。

『隈乃温泉殺人事件』

久遠寺有珠byモト@お仕事募集中

童話の怪物を従えるマインスターの魔女の末裔。

「クラスは……キャスター？そう。アサシンに強いのなら、それでいいわ」

詳細は久遠寺有珠(キャスター)を参照。

『小野小町古今抄』

小野小町by艇鳴凪斗

三十六歌仙に数えられる女流歌人で、かおるこさんとなぎこさんの大先輩。

カルデアでは少女マンガにお熱。

詳細は小野小町(Fate)を参照。

ますますマンガで分かる！Fate/Grand Order

＼大旦那様！／by柚木ガオ

目を離すと増える群体ねずみメイド。うどんにされて食べられたサーヴァント幼生の祟り。

おにぎりをいっぱい作ってくれる。

本家でもコラボイベントにて参戦。

詳細はマンガで分かるキャスターを参照。

着ぐるみ ぐだ子に夜遭遇したらチビりそうbyクマ作民三

本作の女主人公。上記のキャスターの改造によりまさかのサーヴァント化を果たしてしまった。もうダメだやべぇこいつ

詳細はリヨぐだ子を参照。

Fate/Grand Order Arcade

『北米神話侵食 イ・プルーリバス・ウナム』

綺麗なお姉さんby樹碧

“綺麗なお姉さん”を自称する異世界のマーリン。

詳細はプロトマーリンを参照。

『臨界繁栄都市 バビロン』

臨界繁栄都市 バビロンby歌川詩朗

バビロンの空中庭園を建造した王。

英雄王のクローンを器にして現界した。

賢王ギルガメッシュの霊衣として実装。

詳細はネブカドネザルⅡ世(Fate)を参照。

『サンタフランのクリスマスプレゼント！』

Fran NavideñabyMasta Ame

AC版の3代目サンタクロースに選ばれたフラン。キャスターだがやることがちょっぴり過激。

詳細はフランケンシュタイン(クリスマス)を参照。

佐伯のサーヴァント

東ローマ帝国イサウリア朝の初代皇帝。

巨大砲塔と鎖を使った火力戦を得意とする。

詳細はレオ3世(Fate)を参照。

疑似サーヴァント

女性の服飾の自由を追求したアメリカの活動家。

クールでミーハーな眼鏡少女を依代とする疑似サーヴァント。

能力はブルマを生み出すこと。ただそれだけ。

詳細はアメリア・ジェンクス・ブルーマー(Fate)を参照。

土御門のキャスター

月の下by此花咲蔵

盈月の儀の裏で暗躍するサーヴァント。

『古事記』編纂に関わった皇室書記官の一人。

詳細はキャスター(Fate/SamuraiRemnant)を参照。

逸れのキャスター

サムレム詰めbyマメ

秘密裏に召喚されていたもう一騎の逸れのキャスター。

自らを犠牲に海神を鎮めた英雄ヤマトタケルの妻。

詳細はオトタチバナヒメ(Fate)を参照。

クラス適性について

魔術師だけでなく劇作家・童話作家・哲学者・音楽家・発明家・医師・科学者などの文化人、時には「文学そのもの」までもこのクラスに割り当てられることがある。そのため、シリーズ全体での比率的には生粋の魔術師ではない者の方が多い。

また、ダ・ヴィンチちゃん・アマデウス・紫式部など（Fateの世界では）生前本当に魔術の心得があったという設定がされていることでキャスタークラスになった英霊もいる。

とある作家の英霊は自身を「物語るが故にこそキャスターに区分された」と語っている。「呪文を唱える魔術師」のイメージから「広義の意味で何かを『語る』英霊＝文化人の英霊」がキャスタークラスに割り当てられるのかもしれない。これならばお経を唱える僧侶がいる事にも説明が付く。

またダ・ヴィンチちゃんのプロフィールには「叡智の偉人であったが故にキャスターのクラスを与えられた……のではない(中略)……魔術の才能をも有していただけの事」とあり、逆に言うと「叡智の偉人（＝文化人）」はキャスタークラスの適性を持つということだろう。こちらも「優れた頭脳から知恵や策略を行使する魔術師」のイメージが連想されるためと考えられる。

クラススキルの面から考えても、魔術師の工房・科学者の研究室・軍師の陣など自分に有利なフィールドを用意できる「陣地作成」は彼らにとって汎用性が高くとても活かしやすいため、自身の戦闘力の低さをカバーできる。といっても物理攻撃を持っているキャスターでもなければ三騎士クラスに勝つのは難しいのだが……。

作成される陣地や道具は個人で異なるようで、そのサーヴァントに合ったものが作成できる。

なお型月世界では"魔法"と"魔術"は区別されているが、SF作家のアーサー・C・クラークの名言に「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」というものがあり、科学者や発明家がキャスタークラスの適性を得ている理由に説得力を持たせる事が出来る。道具作成のスキルもデフォルトで付いてくる為、正に天職といっていいクラスである。

補足しておくと、かつて数多に存在していた"魔法"は科学技術の進歩や神秘が薄れた事で"魔術"に格下げされた為、的外れという訳でもない。

また『FGO』においてホムンクルスは軒並みキャスターとして登場している。

聖杯戦争の「台風の目」

各作品において往々にして聖杯戦争におけるトリックスターとして、大なり小なり爪痕を残して退場する【台風の目】と化す確率が高い。

これは初代を筆頭に複数の作品で見られる傾向であり、魔術に通じる知恵者であるが故に、開催された聖杯戦争の裏側に早期に勘付いたり、卓越した戦略眼で各陣営の動向を把握して裏から戦局に干渉したりと、深慮遠謀を本領とするからこその暗躍で聖杯戦争を大いに引っ掻きましていく。

中には己の悲願や欲望に忠実な者もいるが、だからこそ欲望を成就するために知恵を巡らせ、各陣営の足下をすり抜けながら混沌を鋳造する抜け目の無さを発揮する。

実際、Fateの作品の中にはキャスター陣営が物語の黒幕・ラスボスを担当したケースも存在する。

『最弱のサーヴァント』の異名の通り、聖杯戦争のセオリーにおいては「ハズレ枠」と低く見られがちだが、十全の力を解放した際には物語そのものを動かす程の力を示す。

なお「キャスター【caster】」には「配役する者」という意味もある。

すなわち聖杯戦争という物語の役回りを指名する陰の舞台監督ともなり得ることを示していると言えるのかもしれない。