図書館は非常に役立つ施設だ。 俺のような貧乏人でも週に1冊本が読める。 国民の知的レベルを下支えしている存在である。 だが作家に「図書館で借りて読んだ」というと苦言を呈する者もいる。 だいたいの反応は「借りてもいいがそれを言う必要はない」だ。 考えてみるとなかなか面白い。「図書館で借りるな」と言っても良さそうなものだが、それを言うと角が立つと考えているのか奥歯に物が挟まった言い方をしている。 図書館は文化の発展に寄与するのに対し、作家が図書館で借りられたくないのは自分の印税のためだけなので利己的と見られてしまうのを危惧するのももっともだ。 しかしあえて俺は「図書館で読んだ」とリプし続けたい。 その理由は、貧乏人でも本に触れる権利があることをアピールしたいからだ。 新刊が出ても図書館の存在を知らず金がなくて諦めている人もいるかもしれないが、そんな人たちの力になり、文化の発展に寄与したい。 リ