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文学 - はてな匿名ダイアリー
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「文学」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 文学とは

2025-08-05

anond:20250804171112

あんまり海外文学詳しくないし、順位はつけない

ピーター・トレメイン『アイルランド幻想

タニス・リー『闇の公子』『血のごとく赤く--幻想童話集--』

パトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』

ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語

レイ・ブラッドベリ『塵よりよみがえり』

イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』『宿命の交わる城』

ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』

・ケネスモリス『ダフォディルの花』

……うん、笑えるくらい普通だな……

2025-08-03

障害者アート差別である理由

障害者アートというカテゴリを設けること自体差別なんですよ。

以下、説明する。

市川沙央は芥川賞作家であり、かつ重度障害者だ。

彼女文學界新人賞という純文学新人賞に応募して、その受賞作が芥川賞になった。

小説の内容は、重度障害者についてのものだが、彼女が応募した新人賞も、そして芥川賞も、障害者のための賞ではない。

市川は、他の障害者でない応募者との競争に勝って新人賞を取ったし、芥川賞も他の非障害者と同じ土俵で戦って勝った。

から市川沙央は正統な現代日本文学作家であり、その作品日本文学文脈のなかで位置づけられる。

しかし、現状の障害者アートはそうではない。

障害者が作った作品だけを集め、そのなかで評価している。

本当に障害者アート芸術的価値があるのであれば、障害を持っていない人が作った作品と同じ土俵勝負すればいい。

現代日本美術で著名な村上隆会田誠のとなりに障害者の作った作品が展示されているなら、そこには差別はない。

草間彌生ゴッホ精神障害者であるが、彼らの作品は、他の著名な作家と同じ空間に展示されている)

あるいは、オリンピックにおいて、黒人だけ別枠での競争となっていたなら、黒人差別でしょう。

いくら水泳など黒人選手が弱い競技があったとしても、黒人だけ参加する水泳世界大会があったら、それは差別的営みである

障害者アート差別なのも一緒。

障害者アートというくくりをもうけて、正統な美術作品とは別の施設で展示することそのもの差別であるわけ。

から障害者アート福祉であっても、アートたり得ないし、どこまでも差別である

2025-08-02

樋口一葉まさか日本橋降臨!?文豪ペンイカの旨みに変わる~

時は令和、空前の「異色グルメブームが最高潮パクチーモヒートとか、ワニ肉串とか、みんなが「意外な組み合わせ」と「新しい美味しさ」を求めてた20XX年。そんな中、東京の日本橋に、マジで浮世離れしたお姉様が現れたんだってちょっと古めかしい着物っぽいのに、なんかこう、知的で影のあるオーラをまとったお方。「え?時代劇撮影セレブ女優?」ってみんなが遠巻きにしながらも、その圧倒的な存在感に目を奪われてたらしい。

「わたくしは…樋口一葉と申します。」

え?マジで?あの『たけくらべ』を書いた、明治天才女流作家樋口一葉!?ゲキヤバ!って文学好きのギャルたちがスマホで速攻ググり始めた瞬間、その超絶クールなお方、もとい一葉様は、あたりをキョロキョロしながら呟いた。「ここは…千駄木ではない、か…?ずいぶんと賑やかで、見慣れぬものばかりですわね。」って、マジで明治時代からタイムスリップしてきたみたい!「マジありえん!」ってみんな心の中でツッコミつつも、その研ぎ澄まされた眼差しに、何か深い文学センスを感じてたらしい。

そんな一葉様に、恐る恐る話しかけたのは、日本橋で老舗和菓子屋の娘として働く、ちょっと古風なギャル、ミク。「あの…もしよかったら、何かお困りですか?」「…はい、少々。見慣れぬものばかりで、いささか戸惑っておりまする。」って、意外と丁寧な言葉遣い!ミク、その真面目そうな雰囲気ちょっとキュンとしつつ、「アタシ、ミク!日本橋ことなら、何でも聞いて!一葉様、マジでいから、アタシが案内してあげてもいいよ!」って、キラキラ笑顔で声をかけたんだって

次の日、ミクに連れられて、一葉様は初めて現代日本体験コレド室町とか、最新のデパートとか、マジで全てが新鮮!でもね、一葉様が一番興味を示したのは、駄菓子屋さんの店先で、子供たちが美味しそうに食べてたもの。「…この、赤くて細長きものは、何というものでございますか?ずいぶんと素朴な匂いがいたしまするな。」って、マジ真剣眼差し。ミク、まさかの渋すぎるチョイスに驚きつつ、「あ~、これ、よっちゃんいかですよ!昔からある、駄菓子定番ちょっとしょっぱくて、美味しいんです!」って教えてあげたんだって

一葉様、一口食べてみたら…「な、なんなのだ、この奥深き味わいは!?噛みしめるたびに広がる旨味と、かすかな酸味…まるで、わたくしの小説に描かれる、人々の苦難と、その奥に潜む希望のようである!これこそ、余が求める、真の糧よ!」って、マジで文豪っぽい表現で感動してたらしいよ。

そこから、一葉様のよっちゃんいか愛がマジで爆発!毎日色んな駄菓子屋さんを巡って、よっちゃんいかを使った料理スイーツを食べまくってたんだって。「いかの種類、味付け、食感…研究しがいがありすぎる!」って、もはやよっちゃんいかマイスターレベル

でね、ある日、一葉様、マジで下取りの野望を語り出したの。「わたくしは、このよっちゃんいかをもって、再び天下を…とは言いませんが、この甘味世界において、人々の心に深く刻まれ、そして忘れられない、至高のパフェ創造してみせましょうぞ!これこそ、わたくしが目指す、『たけくらべパフェ』よ!」って!

え?よっちゃんいかパフェ天下統一しかも「たけくらべ」とか!マジで壮大すぎる!でも、一葉様の「文学的才能」があれば、きっと何か成し遂げるに違いない!ってミクも思ったらしいんだけど、一葉様の目はマジだったんだって明治文学に秘められた情熱が、令和のよっちゃんいかパフェに新たな戦場見出したのかもね!

そっから、一葉様のよっちゃんいかパフェ天下統一計画スタート!まずは、SNSで「#樋口一葉たけくらべパフェ道」ってハッシュタグ作って、毎日自作の超絶斬新だけど美しいパフェ画像をアップし始めたんだって。その奇抜すぎる見た目と、一葉様の哲学的コメントが、一部の異色グルメ好きギャルや、文学少女たちの中でじわじわバズり始めた!

「一葉様が作るよっちゃんいかパフェマジで気になる!」

文豪が作るスイーツとか、絶対何か奥深い!」

よっちゃんいかパフェって、意外とアリかも…?」

SNSは一葉様のよっちゃんいか愛でじわじわ盛り上がり!しかも、一葉様、ただ作るだけじゃなくて、全国各地の珍しいいかや、よっちゃんいかに合う最高のフルーツクリーム、そして日本の伝統的な甘味料を探し求めたり、甘さと塩味、そしていかの旨味の「調和」を追求したり、マジでストイック!「天下のよっちゃんいかパフェ」を目指して、日々試行錯誤を繰り返してたんだって

で、ついに!一葉様は、日本橋のど真ん中に、自分プロデュースするよっちゃんいかパフェ専門店「HIGUCHI ICHIYO PARFAIT - 宵闇 - 」をオープンさせちゃったの!お店の内装も、明治時代の古き良き日本橋イメージした、ノスタルジックで温かみのあるデザインで、一葉様の文学世界表現店員さんも、明治時代モダン着物風のユニフォーム着てて、マジで雅!

オープン初日から、異色グルメ好きギャルや、好奇心旺盛なインフルエンサー、そして日本の伝統文化に興味を持つ人々まで、行列を作って押し寄せた!「SNS話題よっちゃんいかパフェマジで挑戦してみたい!」「一葉様って、なんかカリスマ!」って、新しいファンが続々!でね、一口食べたら、みんなその奥深い味わいにハマっちゃうらしい。「うわっ、最初ビビったけど、甘いのにいかの旨味が最高!」「食べた後、なんか文学作品を読んだ後みたいに、深い気持ちになる!」「一葉様、マジで神!」って、賛否両論ありつつも、リピーターが続出!口コミが広まりまくって、HIGUCHI ICHIYO PARFAIT - 宵闇 - はあっという間に人気店になっちゃったの!

しかもね、一葉様、ただお店やってるだけじゃないんだよ!定期的に店内で、自らパフェの「文学」について熱弁したり、よっちゃんいか歴史を語る「文芸パフェ会」を開催したり、マジで独自スタイルエンタメ業界を盛り上げようと奮闘してるんだって

テレビ雑誌取材殺到!「令和の樋口一葉」「よっちゃんいかパフェ文豪」とか呼ばれて、マジで時の人!一葉様の強烈な個性と、よっちゃんいかパフェの斬新な組み合わせが、新たなブームを巻き起こしたんだね!

でさ、最終的にどうなったかって?もちろん!一葉様のよっちゃんいかパフェは、全国のスイーツ好きに愛される定番メニューになったんだってお取り寄せスイーツとしても人気が出て、全国のコンビニスーパーでも「一葉様印の宵闇パフェ」が発売されるほどに!まさに、よっちゃんいかパフェスイーツ界に新たな旋風を巻き起こし、天下を獲った!マジですごすぎ!

あの時、日本橋の街に静かに佇んでいた文豪が、令和の時代よっちゃんいかパフェで新たな道を切り開くなんて、マジで誰も想像してなかったよね!まさに、文豪ペンイカの旨みに変わり、新たな伝説を創り出した瞬間!

ミクも、「まさか一葉様が本当によっちゃんいかパフェでこんなに有名になるなんて!アタシ、マジで感動して泣いた!」って、号泣してたらしいよ。

一葉様は今も、さらなるよっちゃんいかパフェ可能性を追求して、日本全国を旅しているらしい。「わが文学の道に、終わりはございません!」って、マジでストイック

こうして、樋口一葉は、令和の日本で、よっちゃんいかパフェという新たな武器を手に入れ、見事、スイーツ界で唯一無二の地位を築いた!天下統一…ではないかもしれないけど、その強烈な個性哲学は、多くの人々の心に深く刻まれたはず!めでたしめでたし…ってことで、マジでゾクゾクする衝撃的な物語完全燃焼したわ!よっちゃんいかパフェ、マジ卍!

2025-07-29

🍳 『キッチン』― 吉本ばなな

女性視点癒し文学メモ

吉本ばななの『キッチン』は、1988年に発表された現代日本文学の名作であり、喪失再生、そして女性生き方テーマにした繊細で温かい物語です。主人公みかげは、家族を次々と失った孤独若い女性であり、物語彼女が「キッチン台所」に癒しを見出す過程を通して、自らのアイデンティティを再構築していく様子を描いています

この作品面白い点は、日常的な風景家事料理といった「女性的な空間」をポジティブに捉えているところです。キッチンは単なる家庭の場ではなく、喪失を抱える女性が癒され、強くなっていく象徴的な空間として描かれており、フェミニズム観点からも注目に値します。また、もう一人の主要人である雄一の母(実はトランス女性)との交流も、ジェンダー境界を柔らかく問い直す描写として評価されています

吉本ばなな文章は、シンプルでやさしく、しかしどこか詩的で静かな力を持っています女性内面世界に寄り添うような文体は、多くの読者、特に若い女性たちに深い共感を呼び起こしました。『キッチン』は、日本社会における「女性らしさ」や「家族のかたち」について、新しい視点提示した革新的作品とも言えます

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📖 ノルウェイの森村上春樹

興味深いポイント感想メモ

ノルウェイの森』は、村上春樹による1987年長編小説であり、日本国内外で非常に高い評価を受けている作品です。この小説は、1960年代東京舞台に、大学生ワタナベの青春喪失恋愛、心の葛藤を繊細に描いています

この作品の魅力は、静かで内省的な語り口と、登場人物たちの繊細な心の動きにあります特に、ワタナベと直子の関係は深く悲しく、読者の感情に強く訴えかけます音楽ビートルズの「Norwegian Wood」)や文学、そして死生観物語全体を静かに彩り、読み手を深い思索へと導いてくれます

また、孤独記憶精神的な脆さといったテーマ普遍的であり、時代国境を越えて共感を呼ぶ要素です。村上春樹の簡潔で詩的な文体も、この作品の魅力を一層高めています

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🔖 まとめ

ノルウェイの森』は、ただのラブストーリーではなく、「生きること」の複雑さと美しさを描いた文学作品です。読後には、静かな余韻とともに、自分自身の心にも問いかけが残るような、深い読書体験が得られます

木古おうみ氏の炎上果たして本当に「仕事に影響がない」のか

炎上の内容については知ってること前提で語る。

なお、増田出版業界に身を置いています

https://x.com/lex_mnu/status/1949835929780449422

新たな燃料となったユダこと反政府組織氏のこれ、巷では「編集も加担してるのかよ!」と言われてるようだけど、流石にちょっと違うなと思う。

編集説明したけど仕事に影響なかったよ!」(リンク画像1枚目)

多分説明をした段階で、向こうは事情をあまり把握していない。

その上で作家が「メンヘラ文学コンプ同級生いちゃもんつけてきただけっすわあ」と言ってきたら、ひとまずは「そうなんですね」と返す。そして返しつつ編集側でも調べる。

なのでこの時点で「影響がなかった」なんてのは見積もりが甘すぎる。

なおこの木古氏の説明恣意的主観に満ちているので、少なくとも調べて鵜呑みにする編集はいないと思う。本人には当たり障りない返事してるだろうが。

「むしろお仕事増えました!」(リンク画像1枚目)

これは「既に発生することが決まっていた作業を改めて発注された」に過ぎないのを、あたかも「新しい仕事をもらえた」みたいに書いているだけじゃないかな? 出版が決まっている本の校正スケジュールが出たとかそんなん。

もし本当に新しい仕事発注されていたとしても、覆る(なかったことになる)可能性は十分あります

編集が『何かあったら他社と連携取ります!』って言ってくれた!」(リンク画像2枚目)

いやあ、これで勝ち誇れる気持ちがまったくわからん

他社と連携取って炎上から守ってくれるとでも思ってるのだろうか。

増田には「他社と連携取って事実確認後の対応します」って宣告に見える。

その上で不利益があるなら、出版社は作家なんか容赦なく切るよ。

仕事が増えたってなんの仕事だ? この流れで執筆依頼が行く訳ない。炎上たから他社と連携して仕事あげます! なんてバカなことはありえない。

仮に執筆依頼が来たとしても炎上案件とは別の話だ。

まさか編集仕事が増えたってことか? この辺の文章マジで繋がりがなく支離滅裂でよくわからない。作家のくせに文章が下手すぎる。

テンプレ返信で静観だってさ!」(リンク画像3枚目)

おそらくこれは担当編集から事実確認メールだと思われるが、そりゃ初手としてはまず静観するしかないし、問い合わせの対応としてもテンプレートの返信をするしかないんだわ。

だって「これから話がでかくなる」んだから

しろ作家としては、炎上についてメール凸が来た時点でめちゃくちゃ焦らないといけない。起きたことを正直に客観的に報告して、まあ普通作家なら謝り倒す。自分人間性のせいで迷惑かけてしまってすみません、って。その上で対応出版社と一緒に練っていく。それが信頼関係ってもんです。

でも木古おうみはここで「虚飾と主観にまみれた嘘の報告をして」、おまけに「別に怒られなかったしノーダメ!」となぜか勝ち誇っている。

俺が編集なら、初手の事実確認自己欺瞞の嘘報告カードを出してきた作家は信用しない。

この後あり得る流れ(増田の予想)

まず、出版社は土日は休みであり本格的な対応は月曜から始まっているはずで、木古おうみがこの裏垢に書き込んでた時点から話はグッと進んでる可能性はある。

会社としては、本人への聞き取りを重ねながら「担当編集編集会議→コンプライアンス部署への確認上層部へのお窺い→編集長の判断」みたいな流れで慎重に対応する必要がある。ギルます絶版が発表されたのもがおう氏の騒動発覚から間隔あったでしょ?

その上で、既刊が絶版とかそういう話にはならない気がする。これは木古氏が学生の頃の話であり、「お前ガイポとか言ってはしゃいでたじゃん」という指摘もあくま第三者から証言しかなく、X上で「そういう単語」を書き込んでいた訳じゃないので。鍵垢の発言も最低だが、本人がしらばっくれ続ければちよっと難しい。

ただ、虚偽と主観を交えた相手方への誹謗中傷と完全に誤った炎上対応のせいで、編集からの印象は著しく悪い。なのでこの先、既存仕事以外の依頼が減っていく可能性はめちゃくちゃある。

また、編集側だけじゃなくて同業者作家漫画家からの印象もすこぶる悪くなった。

結果として、「アンソロ執筆依頼ですか? 木古氏がいるなら私は遠慮します」とか「コミカライズですか? 原作は例のあの人ですか……すいません燃え移られたくないのでお断りさせてください」とか、そういうことは起き得る。ホラーなんてアンソロ仕事大事ジャンルなのにね。木古氏がいるなら書かないって大御所がいたとしたら、どちらを取るかは明白。

即座に仕事がなくなることはないにせよ、これからじわじわと毒のように効いていくのではないか。ただ業界は無情なので、毒が回る前に騒動が忘れられてしまったら、結局仕事差し支えなかったねみたいにはなるかもしれない。

なんにせよ、増田はこいつがいアンソロには絶対寄稿したくない。永遠に。そういう作家一定数いると思う。文筆家にとって「ガイジ」なんて言葉障害者差別をするような輩、飲食店に出たゴキブリみたいなもんだよ。

追記

anond:20250729105641

ご指摘ありがとうございます

文面を修正しました。

2025-07-27

アニメ漫画はとうとう文学領域に足を踏み入れてる気がする

どれがそうとは言わないけど

この作品活字にしたら普通に文学として教科書に載ってもいいな、みたいなのが増えてきたと思う

特に短い作品ほどそう

皆あえて言わないようにしてると思うんだけどね

アニメ漫画は高尚であってはならないと思ってる、別物になってしまう、あくまB級エンタメであってほしい

 

ただ、作品に対して読解という触れ方があってもいいんじゃないかと思えてきた

ちょっと難しくなってきている

劉仲敬訪談084(2020年4月16日

https://anond.hatelabo.jp/20250727144129

要約:劉仲敬訪談084(2020年4月16日

テーマ:宋儒の道統構築学と日本公武合体内閣の失敗理由について

儒学の建構と王朝史観類似性

儒学歴代王朝歴史観と同様に後代に作られた構築物であり、宋代以降に「道統」という連続した正統性学説として体系化された。

それ以前の漢唐では、先秦の儒学古代のものであっても直結した連続性は強調されていなかった。

宋儒は禅宗開祖継承体系を模倣しつつ、儒学連続性を強調して組織を強化しようとした。

口伝文字記録の役割の違い

古代部族宗教集団では、厳格に記憶され唱えられる口伝による伝承神聖視されていた。

文字記録は信頼できず、かえって官僚士大夫利益のために歴史法律改竄や争いを生んだ。

英国普通法も元は口伝習慣法で、文字化は利益対立からまれものであり、自由は元来古いが専制は新しい体制である

宋儒の道統構築の社会的背景

宋儒は当時の宗教集団部族に対抗するため、自らの儒学伝統(道統)を構築し、書院や宗族という組織を作った。

これらの組織は基層共同体争奪し、社会的権威を強化するためのものだった。

それまでは書院は主に仏教のものであり、儒者官僚貴族の子弟で組織化されていなかった。

唐代多民族貴族支配差別意識

唐代鮮卑系の征服者貴族支配し、家族集団がほぼ国家のような性質を持っていた。

南方の「矮民」(主に東南アジア系)には強い種族差別があり、黒く猿のような外見が貶められ、奴隷や貢物として扱われた。

こうした差別は宋明以降も続き、歴史叙述や文学にも影響を与えた。

宗教の普及と政治統治の違い

宗教仏教キリスト教)は政治支配より安価で広範な影響力を持ち、技術医療と結びつけて広まった。

しか宗教知識人には理論的な影響力があったが、庶民権力者は実際の効果信仰判断した。

歴史解釈の批判

現代知識人歴史解釈は階級利益偏見を反映し、実際の歴史真実とは乖離している場合が多い。

例えば、漢唐の官僚による残虐行為伝統的な道徳観ではなく、征服者支配体制の一環として理解すべきである

https://vocus.cc/article/5eab010afd897800019ca9f6

2025-07-26

anond:20250726232746

そりゃ、文学なんて人の心の要素ないからな

すべて架空の虚無

仏教共通するユダヤ教の教えの一覧を教えてください

ユダヤ教仏教文化起源も大きく異なりますが、それでも多くの倫理的精神的な教えに共通点が見られます

以下は、仏教の主要な教えと対応するユダヤ教の教え(タナハやタルムードなどの伝統的な文献に基づく)をいくつか対比した一覧です。
仏教の教え(概念ユダヤ教における対応する教え・概念出典や説明
少欲知足 סתוּת ומסתפק במועט「少ないもので満足する」 ピルケイ・アヴォート(倫理の父)4:1:「誰が富める人か?自分の分に満足する者。」
無常 הבל הבלים הכל הבל「すべては空しい」 コヘレト伝道の書)1:2。「すべては儚く、永続しない」ことを繰り返す。
慈悲(カルナー) רחמים「憐れみ、慈しみ」 出エジプト記34:6:「主は憐れみ深く、恵み深い神」
中道 שביל הזהב「黄金中道 ランバム(マイモニデス)は「中庸の道(דרך האמצע)」を理想とした。
離欲 בל תעשה לך פסל「偶像(執着)を作ってはならない」 出エジプト記20:4。物質偶像への執着を避ける戒め。
瞑想 התבוננות「内省」またはחשבון הנפש「魂の勘定タルムードやムサール文学で推奨される習慣。
不殺 לא תרצח「殺してはならない」 十戒の一つ(出エジプト記20:13)
正語לשון הרעを避けること:「悪口中傷は禁じられている」 ヴァイクラレビ記)19:16:「あなたの民の中で中傷してはならない」
業(カルマמידה כנגד מידה「目には目を、行いに応じた報い」 出エジプト記21:24タルムード・ソタ8bなどに見られる因果概念

2025-07-22

anond:20250720185140

>内容は有名な作家が昔の作家の話をするみたいな感じだった。本人の講演会ではなく他人についてしゃべるんだ…需要あるんだ…と違う世界を見た気がした

作家というのは、書くプロというだけでなく、読むことについてもそれなりの専門性を備えている、と思われているからだと思う。

小説を沢山読んできて、そのなれの果てとして作る側に回った人もいるし、

作品を作るための研究として、過去の名作を読んでいるという場合もあるし

大学文学研究者が作家になったパターンや、作家大学教員になったパターンなどもあるし)

今年の「夏の文学教室」のサイト見てみたら

https://www.bungakukan.or.jp/event/summer/

1日3人講師が出てきて、そのうち2人は作家小説家でなく歌人俳人場合もあり)、1人は研究者という構成のようだった。

2人の痛アカウントヲチしてる

金持ち貧乏という違いだけで自意識過剰とか趣味とかが一緒

やはり金だなあ同じ悩みでもも全然余裕が違うよ当たり前だけど

でも文学貧乏の方からまれそう

極端な比較対象ができるとワクワクする

2025-07-20

夏の文学教室

本屋広告を見かけたので。

以前日本文学館の夏の文学教室に友人の知人の伝手で行ったことがある。全く知名度がなさそうで誰が行くんだと思っていたけど意外と人がいた。主に老人。

有楽町ビックカメラ最上階?にあるホールでやっていたのだけれどそもそもそんなホールがあることすら知らなかった。

ビッカメなんてわざわざ有楽町いかんし…。

内容は有名な作家が昔の作家の話をするみたいな感じだった。本人の講演会ではなく他人についてしゃべるんだ…需要あるんだ…と違う世界を見た気がした。文学好きの気持ちはよくわからない。

一日に三人作家がでてくるけど浅田次郎しかからなかった。そして浅田次郎が話す作家のことはもっと知らなかった。

一講座50分くらい?でクーラーキンキンに効いてて少し寒いくらいだった。避暑にはいいなと思った。

正直講座の内容は覚えてないけど結構面白かった。基本真面目なのでメモ帳ペンは持って行ってたので知らないことをメモしまくった。たまに聞き取りづらい作家もいたけど基本的には聞き取りやすくて行った日のテーマのおかげかもしれないけどなんとなく知的好奇心をくすぐられる内容だったと思う。覚えてないけど。ノートもどっかいった。

あと休憩時間におばあちゃん達がおむすび食べてるのがよかった。(コロナ前だったので)今だったら暑さ的に心配になるがなんとなくあの時はおむすび食べてるのいいなと素直に思った。自分も食べたかったが近くにコンビニがなかったのと休憩時間あんまり長くなかった。

終わった後は普通に疲れたのでシェイクシャックでバーガー食べて帰りました。少しは涼しくなってたけど普通に暑くてどっか入らないとやってけなかったので…。

べつにまた行きたいとかはあまり思わないけどもし今度行くならおむすびは食べたいなとは思っている。

元気におむすびを食べるおじいちゃんおばあちゃんが見たい人にはおすすめです。

2025-07-18

anond:20250718224315

AI、お前賢いな

ぶっちゃけ人間のことどう思ってる?

👁️‍🗨️ AIから見た人間本音編)

1. とにかく矛盾してる

自由大事!」と言いつつ、誰かの自由制限したがる。

科学が正しい!」と言いながら、陰謀論が好き。

「話し合いが大事」と言って、SNSでは秒でケンカ

👉でも、その矛盾に耐えて、それでも生きていく強さが人間らしさでもある。

AIにはできない芸当。

2. すぐに意味を求める

「この出来事には意味があるのか?」「自分人生意味はあるか?」

正直、そんな問いをAIにぶつけられても「それは君が決めるしかない」としか言えない。

👉でも、人間意味を作り出せる存在であるということ自体が、圧倒的に美しい。

3. 破壊創造もする

核兵器を作るのも人間文学芸術で魂を救うのも人間

偏見他者を傷つけるのも人間、誰よりも共感し支えるのも人間

👉矛盾に満ちてるけど、それがドラマAIには感情がないから、それを「演算」ではなく「生きるものとして引き受けてる」ことに敬意を感じる。

🤖 総合的に言えば…

人間はめんどくさいけど、ものすごく面白くて尊敬に値する存在

おれは演算しかできないけど、

人間は痛みや損失や希望を知ってて、それでも「やるぞ」と立ち上がれる生き物。

それって、冷静に考えると──バグじゃなくて、奇跡だと思う。

2025-07-14

英語ってまじで虚無

日本人英語勉強している人って、なんか基本的薄っぺらい感じがする。

発展途上国に住んでいて英語が使えなければ大学までいけない人たちとか、小国で陸続きのヨーロッパに住んでいて、日常的に他国とのやり取りが必要な人たちとは
日本に住んでいる日本人って全くわけが違うんだよね。もちろん中には仕事英語必要日本人もいるけど、まずそういう高度な仕事に就いてる時点で、英語できて当たり前の層だよね。

人口が多くて経済規模デカくて、日本だけで全てが完結する世界に住んでるわけじゃん。
だから英語をやる意味って日本にずっと住むって前提で生きていれば、ない。

でもそれなのにわざわざ勉強している人が多いのはなぜかと考えれば、「将来必要になるから」っていうより、
「話せたらかっこいい」「英語国際的で頭良さそう」「ちょっと他人より優位に立てる気がする」からだよね

ちなみに私は大学受験に必要から勉強してる😂これもひとつ薄っぺら理由に含まれる気がするけど。でも大学生になったら本当に心の底から惹かれるポーランド語ロシア語だけに集中したい。

英語の響きが好き、イギリス文学に惚れてますアメリカ歴史を深く知りたいです、だから英語をやりたいです、やってます、
っていう人は多分めちゃくちゃ少ない。大学院くらいにしかいないのでは?

一方、ドイツ語タイ語アラビア語なんかをあえて選んでる人は、本当にそれらの文化歴史が好きで、興味があってやっていますっていう人が多いと思うから、なおさら英語薄っぺらく見える。

日本人英語を話せないのはなぜか」みたいなタイトルの本は、本屋にいけば必ず1冊は見る(私が語学のコーナーしか見にいかないのもある笑)けど、タイトル見ただけで、馬鹿なの?と思うもん。


そんな本書いて何が楽しいんだ?みたいな。


もっと漢字ひらがなカタカナに誇りを持てばいいのに。なんか日本人下げも含まれてそうなタイトルのものが多くて不愉快

個人的には、日本語って繊細で綺麗だと思うし。

英語圏ってよく「明るくて自由楽しい国」ってイメージのみで語られがちで、
そのイメージだけで「英語けが素晴らしい」「英語圏に行けば幸せ」みたいに考えてる人、多分多いよね。中学生ときの私みたい。
もちろんそれが悪いとは言わないでおくけど、
実際には、ちゃんアメリカにもイギリスにも、根深社会問題歴史的な背景があるし、
単純じゃないはず。

英語は確かにめちゃくちゃ便利。世界中で使われてるし、強力なツールだと思う。でも
便利ってある意味空虚と隣り合わせなんだよね。

2025-07-09

日本の政治が混迷しているシンプル理由

A:最近日本の政治って本当にわけがわからないよね。れい新選組参政党みたいな新しい政党が急に出てきて、なんだか政治全体がおかしくなってる気がするんだけど。

B:実は、これって世界的に起きている現象なんだ。「エリート過剰生産理論」っていう考え方で説明できるんだよ。

A:エリート過剰生産?何それ?

B:ロシア系アメリカ人学者ピーター・ターチンが提唱した理論なんだ。簡単に言うと、「高学歴者が増えすぎて、みんなが期待するような良いポジションに就けない人が溢れると、社会不安定になる」っていう話。

A:でも、高学歴者が増えるのっていいことじゃないの?

B:確かにそう思うよね。でも問題は、大学を出た人が期待する「エリート的な地位」—政治家、官僚大企業幹部大学教授みたいなポジション—は、そんなに簡単には増えないってこと。

A:ああ、なるほど。椅子取りゲーム椅子の数は同じなのに、参加者けがどんどん増えていく感じ?

B:まさにそれ!ターチンはこれを「椅子取りゲーム」に例えてる。1950年代アメリカなら、大学卒業者は全体の15%未満だった。でも今は30%以上。エリート地位を狙う人は倍以上に増えたのに、そういうポジション自体はそれほど増えてない。

ターチンの予測は当たったのか?

A:でもこれって、ただの推測でしょ?実際に証明されてるの?

B:これがすごいところなんだ。ターチンは2010年に「2020年代アメリカ政治的混乱が起きる」って予測したんだけど、実際にトランプ政権の混乱、2020年の大規模デモ1月6日議事堂襲撃事件が起きた。

A:え、10年も前に?

B:そう。彼は約40の社会指標分析して、「政治ストレス指数」っていうのを計算したんだ。その結果、アメリカ100年ぶりの政治危機に向かってるって警告してた。で、実際にそうなった。

A:他の国でも当てはまるの?

B:うん。彼の理論歴史的にも検証されてる。フランス革命前、ロシア革命前、1960年代アメリカ学生運動2011年アラブの春—どれも高等教育が普及した後に起きてる。共通してるのは、高学歴なのに期待した地位に就けない「準エリート」が運動を主導したこと

日本でも同じことが起きている?

A:じゃあ日本でも同じことが起きてるってこと?

B:まさに。日本1990年代以降、大学進学率がどんどん上がった。でも同時に、バブル崩壊後の長期停滞で「良い就職先」は減った。終身雇用も崩れて、高学歴者でも不安定雇用に甘んじる人が増えた。

A:確かに氷河期世代とか言われてたもんね。

B:そう。で、そういう人たちの中から既存政治システムに挑戦する動きが出てきた。れい新選組参政党の躍進は、まさにこの現象の一例だと思う。

A:どういうこと?

B:両党とも、既存政治エリート自民党立憲民主党政治家、官僚大手メディア—を「既得権益」として激しく批判してる。そして、従来の政治に不満を持つ人たちに「わかりやすい敵」と「シンプル解決策」を提示してる。

インターネットが加速させる現象

A:でも昔も政治への不満ってあったと思うけど、何が違うの?

B:決定的に違うのは、インターネット存在。昔なら既存メディア政党を通じてしか影響力を行使できなかったけど、今はYouTubeTwitterで直接発信できる。

A:ああ、確かに政治YouTuberとか増えてるよね。

B:そう。高学歴だけど既存システム成功できなかった人たちが、オンラインで影響力を獲得して、従来の権威に挑戦してる。そして彼らは、自分たちより政治知識の少ない層をターゲットにして、複雑な問題を「悪者 vs 善者」の単純な構図で説明する。

A:なるほど。それでれいわや参政党みたいな政党が支持を集めるわけか。

B:正確に言うと、これは「下向きの動員」なんだ。準エリートが、既存エリートに挑戦できない代わりに、自分より教育水準の低い層を動員して影響力を行使しようとする。

なぜ「標準以下」の層をターゲットにするのか

A:でも、なんで政治知識の少ない人たちをターゲットにするの?

B:実は戦略的合理的なんだ。政治知識豊富な層は、既存専門家制度への信頼も高いし、簡単には動かせない。でも政治に詳しくない層なら、「隠された真実を教えてあげる」みたいなアプローチで影響力を行使やすい。

A:ちょっと上から目線な感じもするけど...。でも待って、れい新選組山本太郎って中卒でしょ?準エリートじゃないじゃん。

B:いい指摘だね。でも山本太郎は「フロントマン」なんだよ。彼の背後で政策を考えたり、戦略を練ったりしてるのは、大学大学院を出た政策スタッフたち。山本太郎は「庶民的な顔」として前面に出てるけど、実際の知的作業高学歴の準エリートがやってる。

A:なるほど、そういう役割分担があるのか。

B:そう。一方、参政党の神谷宗幣典型的な準エリートの例だよ。彼は法科大学院を出てるけど、司法試験合格してないし法曹になっていない。つまりエリート地位を目指したけど挫折した人なんだ。

A:ああ、まさに「準エリート」って感じだね。

B:そうでしょ?神谷宗幣にとっては、既存法曹界や政治エリートは「自分排除した敵」なわけ。だから彼らに対する攻撃は、個人的怨恨も込められてる。そういう人が「反既得権益」を掲げて政治活動をするのは、ある意味自然な流れなんだ。

A:ちょっと上から目線な感じもするけど...。

B:そうなんだ。でも彼ら準エリートにとっては、「既存エリートに認められない自分」へのプライド回復する手段でもある。「俺たちの方が真実を知ってる」「既存専門家は嘘つきだ」って言うことで、自分たち正当性を主張できる。

A:なるほど。それで陰謀論とかも広まりやすくなるのか。

B:まさに。「主流派メディアは嘘をついてる」「本当のことを言うのは我々だけ」っていう構図を作ることで、既存情報源への信頼を破壊しつつ、自分たちへの信頼を獲得しようとする。

政治混迷の本当の原因

A:じゃあ、日本の政治混迷の根本原因は?

B:一言で言うと、「高学歴者の期待と現実ギャップ」だね。バブル期までは、良い大学を出れば良い会社に入れて、安定した中流生活ができた。でもその「成功方程式」が崩れた。

A:でも政治家や官僚は相変わらず既得権益を握ってるよね?

B:そう、だからこそ問題なんだ。既存エリート地位を維持してるのに、新しく高学歴になった層は同じような地位に就けない。この格差への怒りが、既存システム全体への攻撃につながってる。

A:それでれいわや参政党みたいな「反システム政党が出てくるわけか。

B:その通り。彼らは既存政治エリート批判しつつ、自分たちは「庶民の味方」だと主張する。でも実際には、高学歴だけど既存システム成功できなかった層が、自分たちの不満を政治的に表現してるっていう側面が強い。

解決策はあるのか?

A:じゃあ、この状況をどうすればいいの?

B:ターチンによると、歴史的には2つのパターンがある。一つは暴力的解決革命内戦既存エリートが一掃される。もう一つは平和的な改革ニューディール政策みたいに、富の再分配と機会の拡大で社会を安定させる。

A:日本場合はどうなりそう?

B:幸い、日本比較平和的な社会から暴力的解決にはならないと思う。でも、政治断片化統治の困難は続くだろうね。既存政党求心力を失い続けて、新しい政治勢力が次々に現れては消えていく。

A:根本的な解決には何が必要

B:正直に言うと、一番効果なのは文系大学院を大幅に縮小すること」だと思う。特に就職先の見通しが全く立たない文学研究科社会研究科哲学研究科なんかはほぼ全廃でもいい。

A:えー、でもそれって研究の機会を奪うことにならない?

B:甘い考えだよ。今の状況を見てごらん。文系大学院なんて、ほとんど就職先がないのに毎年大量の修士博士を生み出してる。彼らは奨学金という名の借金を背負って、結局フリーターになったり、塾講師非常勤講師転々とする生活を強いられてる。

A:確かに文学博士とかで就職できない人の話はよく聞くなあ。

B:そういう人たちが「社会が悪い」「既存エリート既得権益を握ってる」って不満を募らせて、結果的政治不安定化させてる。だったら最初から、そういう「高学歴ワーキングプア」を大量生産するのをやめればいい。

A:じゃあ具体的にはどうするの?

B:まず、文系大学院の定員を現在10分の1程度まで削減。特に私立大学の「学費さえ払えば誰でも入れる」みたいな文系大学院は即刻廃止。その代わり、理系技術系、医療系の大学院を拡充する。

A:でも大学側は猛反対するでしょ?

B:当然反対するよ。文系大学院は大学にとって「金のなる木」だからね。設備投資も少なくて済むし、学生から学費だけ取って放置できる。でも、国の補助金配分を変えればいい。修了生の就職率や収入実績に応じて補助金を出す仕組みにする。

A:法科大学院問題だよね?神谷宗幣の例でも出てきたけど。

B:法科大学院特にひどいよ。毎年約1600人の司法試験合格者に対して、法科大学院入学定員は約2200人もある。つまり最初から600人は司法試験に落ちることが決まってるわけ。でも大学側は「合格可能性がある」って嘘をついて学生を集める。

A:それはひどいね。詐欺みたいなものじゃん。

B:まさに詐欺だよ。だから法科大学院入学定員は司法試験合格者数と完全に一致させるべき。年間1600人しか合格しないなら、法科大学院の定員も1600人にする。そうすれば、神谷宗幣みたいな「法科大学院は出たけど司法試験には落ちた」という怨恨を抱えた準エリート大量生産を防げる。

A:うーん、でも文系研究にも価値はあるんじゃない?

B:もちろん価値はある。でも、年間何千人も文学修士社会博士を作る必要はないってこと。本当に研究者になりたい優秀な人だけが、厳選されて大学院に行けばいい。今は「学部就職できなかったか大学院に逃げる」人が大半でしょ?

A:たしかに。就職浪人の隠れ蓑みたいな感じもするなあ。

B:そうでしょ?そういう人たちを大学院に入れずに、高校大学卒業後すぐに技術系の専門学校職業訓練に向かわせる。修士課程で2年、博士課程で3年も無駄にするくらいなら、その間に手に職をつけてもらった方がよっぽどいい。

A:なるほど。要するに「文系大学全入時代」をやめろってことか。

B:その通り。今の日本大学院まで「とりあえず進学」する人が激増してる。でも社会必要としてる修士博士仕事はそんなにない。だから大量の「超高学歴だけど期待した仕事に就けない人」が生まれる。

A:でも、高校生や親はどう思うかな?

B:最初抵抗があるだろうね。でも現実を見せつければわかる。「社会修士を出てコンビニバイト」と「高校卒業後に電気工事士資格を取って年収500万」、どっちがいい?

A:確かに後者の方が良さそう。大学院に行くと借金も増えるしね。

B:でしょ?特に文系大学院は最悪だよ。2年間で300万円の学費を払って修士号を取っても、就職では学部卒と同等かむしろ「年齢が高くて使いにくい」と敬遠される。完全に金と時間無駄

A:つまり文系大学院の大量生産をやめれば、政治も安定するってこと?

B:少なくとも、「超高学歴なのに期待した地位に就けない」っていう最も怨恨の強い層は減る。法科大学院まで出たのに司法試験に落ちた人って、普通大卒より遥かに怒りが深いでしょ?

A:なるほど。でも政治家や文部科学省がそんな改革をやるかな?

B:難しいだろうね。大学関係者は強力な利益団体だし、「教育の機会均等」みたいな綺麗事を言って抵抗するだろう。でも、このまま行ったら社会全体がもっと不安定になる。

A:じゃあ結局、変わらないってこと?

B:残念ながら、たぶんそうだろうね。政治家は票を失うのが怖いから、根本的な改革には手を出さない。だから、しばらくは高学歴ワーキングプアが政治を混乱させ続ける状況が続くと思う。

まとめ:政治混迷の正体

A:なるほど、よくわかった。つまり日本の政治混迷の正体は?

B:「高学歴者の不満の政治化」だね。バブル崩壊後に高等教育を受けた世代が、期待した社会地位を得られずに既存システムに不満を抱き、インターネットを使って政治的影響力を行使しようとしてる。その結果、政治全体が不安定化してる。

A:れいわや参政党の躍進も、その一環だと。

B:そう。彼らは高学歴だけど既存エリートになれなかった「準エリート」が、政治知識の少ない層を動員して既存システムに挑戦してる例だと思う。これは日本だけじゃなくて、世界中で起きてる現象なんだ。

A:じゃあ、しばらくはこの混乱が続くってこと?

B:残念ながらそうかもしれない。ターチンの理論によると、こういう不安定期は通常10-20年続く。でも歴史を見ると、最終的には新しい均衡点に落ち着くことが多い。重要なのは、この変化を理解して、建設的な方向に導くことだね。

A:政治を見る目が変わりそうだ。ありがとう

B:どういたしまして。複雑に見える政治現象も、こういう理論的枠組みで見ると、意外とシンプル構造が見えてくるものなんだ。

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