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新内閣発足
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東大卒コンビ・無尽蔵のコラム連載「尽き無い思考」 撮影=booro サンミュージックプロダクションに所属する若手の漫才コンビ・無尽蔵は、ボケの野尻とツッコミのやまぎわがどちらも東大卒という秀才芸人。さまざまな物事の起源や“もしも”の世界を、東大生らしいアカデミックな視点によって誰もが笑えるネタへと昇華させる漫才で、「M-1グランプリ2024」では準々決勝に進出・「UNDER5 AWARD 2025」では決勝に進出し、次世代ブレイク芸人の1組として注目されている。新宿や高円寺の小劇場を主戦場とする令和の若手芸人は、何を思うのか?“売れる”ことを夢見てがむしゃらに笑いを追求する日々を、この連載「尽き無い思考」で2人が週替わりに綴っていく。第25回は野尻回。 【写真】可笑しな芸人界について思考が尽きない無尽蔵 撮影=booro 第25回(野尻)「『インプット』して芸人は面白くなるのか? 地面師の
絵本作家・ヨシタケシンスケさんの雑誌『MOE』での好評連載が、『お悩み相談 そんなこともアラーナ』(白泉社)として刊行。元気がない歴50年で、「元気のない人の考え方のプロ」を自称するヨシタケさんが、読者から寄せられた悩みに、アシスタントのアラーナちゃんが活躍するイラストを交えて答える1冊だ。モヤモヤや世の中への疑問と向き合ってきたヨシタケさんならではの言葉が詰まったまったく新しいお悩み相談本はどのように生まれたのか、ヨシタケさんに話してもらった。 悩みに対するどの答えも自分に言い聞かせている 『お悩み相談 そんなこともアラーナ』(ヨシタケシンスケ/白泉社) ――元気がない人の立場から答えるお悩み相談は、ポジティブなアプローチのお悩み相談とは違う出発点があったのかなと思うのですが、どういう連載や本にしようと思って始めたのでしょうか? ヨシタケシンスケさん(以下、ヨシタケ) お悩み相談というコ
『いまどうしてる?』(長州力/ワニブックス) 今、Twitter界を席巻している有名人といえば、多くの人が、元・プロレスラーの長州力(@rikichannel1203)の名を挙げるだろう。2019年12月にTwitterを始め、フォロワーは52万人(※2020年5月13日時点)。Twitterに慣れていないがゆえに「ハッシュドタグ」「井長州力」などの珍ツイートをしてしまったり、「ところで源ちゃん(天龍源一郎)いますか?」と自由に呼びかけたり。最近では、Twitter公式マークを「これ外してもらえないですかね?」「自分はあまりこういうものに縛られたく無いんです」と言ったり、自宅に届いた「アベノマスク」について家族から「パパ~顔がデカすぎるよ~眼帯にすればー??」と大笑いされたことをツイートしたりして、大きな話題を呼んだ。 そんな長州力のツイートをまとめた傑作集『いまどうしてる?』(ワニブック
2025年3月、スターツ出版が開催する「モキュメンタリーホラー小説コンテスト」の受賞作が発表された。7月には大賞受賞作『ある映画の異変について目撃情報を募ります』が刊行され、即重版決定。さらに、長編賞に輝いた『四ツ谷一族の家系図』も9月28日に刊行された。 コンテストを主催したスターツ出版 林朝子さん、企画をサポートした人気作家・梨さんに、同コンテストの開催経緯や、今モキュメンタリーホラー小説が人気を集める理由について伺った。 『ある映画の異変について目撃情報を募ります』のレビューを読む 約250作品の応募から、リアリティを重視して受賞作を選考 ──スターツ出版の小説投稿サイト「ノベマ!」では、これまでにも数多くのコンテストを開催してきました。このたび、「モキュメンタリーホラー小説コンテスト」を実施するに至った経緯を教えてください。 林朝子さん(以下、林):今、出版業界ではモキュメンタリー
「結局、ラジオはパーソナリティのものなんだよ」。AD時代、放送作家に言われたこの一言が忘れられない――。ラジオ番組の賛否を全面的に背負うパーソナリティ。その魅力や必要な能力、聴く人を味方につける技術とは? TBSラジオ「JUNK」統括プロデューサーで本書の著者・宮嵜守史。山里亮太、ヒコロヒー、ジェーン・スー、アルコ&ピースら計9組の人気パーソナリティとの対談を通してラジオパーソナリティとは何かを考えた一冊『ラジオはパーソナリティ〝次第〟』をお届けします。
声優業界でもよく知られた怪談好きで、竹書房の怪談文庫フェアでは4年連続でアンバサダーを務めている井澤詩織さん。このたび刊行する責任編集本『井澤詩織の誰かに話したくなる怖い話』(竹書房)では、ついに作家デビューも果たす。初執筆への想いや、怪談作家7人の推しポイントなどを語ってもらった。 縦書きは作文を書いていた時以来だぞ、と(笑) ——年間2000話を読む大の怪談好きで、今回は竹書房から作家デビューのお声がかかったと聞きました。その時はどんな気持ちでしたか? 井澤詩織さん(以下、井澤):たくさん読んでいるからこそ、執筆の難しさも分かるから、ミーハーな気持ちで「書きたいです」とは言えなくて、「できたらいいですけどね」ってふんわり答えていたんです。でも責任編集本を出させてもらえることになったので、お薦めの作家さんの、特に鳥肌が立ったお話をチョイスして。実話怪談本にしようと決めていたので、自分の執
【コミックス部門TOP10】 1位 『魔男のイチ』(西修:原作、宇佐崎しろ:作画/集英社) 2位 『COSMOS』(田村隆平/小学館) 3位 『超巡!超条先輩』(沼駿/集英社) 4位 『写らナイんです』(コノシマルカ/小学館) 5位 『平成敗残兵すみれちゃん』(里見U /講談社) 6位 『百瀬アキラの初恋破綻中。』(晴川シンタ/小学館) 7位 『極楽街』(佐乃夕斗/集英社) 8位 『しのびごと』(たけぐし一本:原作、みたらし三大:漫画/集英社) 9位 『恋せよまやかし天使ども』(卯月ココ/講談社) 10位 『ドッグスレッド』(野田サトル/集英社) Webマンガ部門 Webマンガ部門の1位に輝いたのは、少年ジャンプ+で連載中の『サンキューピッチ』。1日3球しか全力投球できない元天才投手と、公立高校の仲間たちが甲子園を目指す野球漫画。ファンからは「スポーツによくある『流れ』の話をここまで具体的
複数版元から発売済みのドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』 なぜいま中公文庫版がスマッシュヒット? 担当編集者を直撃!【インタビュー】 2025年6月、『カラマーゾフの兄弟』(1・2巻)が中公文庫から刊行され、7月に第3巻、そして8月発売の第4巻で完結した。『カラマーゾフの兄弟』はロシアの文豪ドストエフスキーの最後の作品として文学史に名を刻む古典の名作だが、もうすでにいくつかの出版社から文庫が発売となっているこのタイトルを、中公文庫はなぜあえて文庫化したのか? 本稿では中公文庫版『カラマーゾフの兄弟』を担当した中央公論新社文庫編集局の名嘉真春紀氏に、文庫化の経緯と本作の魅力について話を聞いた。 『カラマーゾフの兄弟』担当はミステリ好き編集者 ――『カラマーゾフの兄弟』のお話の前に、本書を担当された名嘉真さんはこれまでどのような作品を担当されてきたのでしょうか。 名嘉真春紀さん(以下
『アオアシ』最後のゴールを決める選手はずっと前から決まっていた。編集者とのバトルで生まれた“予定外の展開”【小林有吾×担当編集 今野真吾インタビュー 前編】 『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載されていた漫画『アオアシ』(小林有吾/小学館)。10年の連載を経て2025年6月23日に最終話を迎えた。本作は主人公のポジションがディフェンダーのサイドバックであること(多くのサッカー漫画の主人公はフォワードやミッドフィルダー)、舞台がJリーグの育成組織である「ユース」であることなど、これまでのサッカー漫画とは一線を画し、たくさんの話題を集めてきた。 作者の小林有吾さんは過去のインタビューで「作品の8割ぐらいは編集者と会話をして作っている」と語っていた。その編集者の名は、小学館の今野真吾さん。今野さんは連載開始から完結までの10年間、小林さんと共に作品に向き合ってきた。 作家と編集者の関
「世にあふれる宗教2世の物語を、まっすぐ受け止めることができなかった」2世の日常を群像劇で描く『そういう家の子の話』著者・志村貴子インタビュー 『 そういう家の子の話』(志村貴子/小学館) 親が信仰している宗教を幼い頃から信仰させられる「宗教2世」。近年「問題」として注目される一方で、当事者たちの置かれた環境や感じ方は千差万別でもある。 『青い花』『放浪息子』『淡島百景』の著者で、自身も宗教2世というマンガ家・志村貴子さんの『そういう家の子の話』(小学館)は、複数の当事者たちの日常を描き、それぞれの信仰への向き合い方や家族との関係を追う群像劇だ。結婚や仕事など、人生の岐路に立った「宗教2世」たちを、今描きはじめたことについて、志村さんにお話をうかがった。 (C)志村貴子/小学館<br />(C)は〇にC (C)志村貴子/小学館<br />(C)は〇にC ――志村さんが初めて宗教2世を主人公
歌手、映画美術、俳優、タレントなどマルチに活躍する泉谷しげる氏が、かつて漫画家を目指していたことをご存じだろうか。構想40年のすえ、ついに自身初となる漫画作品『ローリングサンダー』(生きのびるブックス)を発表した泉谷しげる氏に、作品に込めた想いを伺った。 泉谷しげるPROFILE 1948年青森県生まれ、東京都育ち。1971年にアルバム『泉谷しげる登場』でデビューし、1975年に吉田拓郎、井上陽水、小室等、泉谷しげるの4人でフォーライフレコードを設立。1980年に映画『狂い咲きサンダーロード』で美術と音楽を担当し、ブルーリボン美術デザイン賞を受賞。1982年、映画『爆裂都市』で美術監督を務め、役者としても出演。2025年2月、6年ぶりのニューアルバム『シン・セルフカヴァーズ怪物』を発表。 なんでも失敗が始まり。鉛筆で描かれた大ボリュームの物語 ――構想40年、ついに発表された『ローリングサ
東大卒コンビ・無尽蔵のコラム連載「尽き無い思考」 撮影=booro サンミュージックプロダクションに所属する若手の漫才コンビ・無尽蔵は、ボケの野尻とツッコミのやまぎわがどちらも東大卒という秀才芸人。さまざまな物事の起源や“もしも”の世界を、東大生らしいアカデミックな視点によって誰もが笑えるネタへと昇華させる漫才で、「M-1グランプリ2024」では準々決勝まで進出し、次世代ブレイク芸人の1組として注目されている。新宿や高円寺の小劇場を主戦場とする令和の若手芸人は、何を思うのか?“売れる”ことを夢見てがむしゃらに笑いを追求する日々を、この連載「尽き無い思考」で2人が週替わりに綴っていく。第9回は野尻回。 第9回(野尻)「お笑いは結局、陰キャのものか?陽キャのものか?」 こんにちは。無尽蔵の野尻です。 賞レースの話題が尽きない季節がお笑い界に到来しました。賞レースに関しまして、私は日頃からニヒル
「週刊少年サンデー」は3月19日発売の16号で創刊66周年を迎えた。創刊号発売を記念して、ダ・ヴィンチWebでは現編集長・大嶋 一範さんにロングインタビューを実施した。 前半は入社直後に配属されたコロコロコミック編集部のこと、そしてサンデー編集部で最初に担当した『名探偵コナン』の魅力を語っていただいた。 後半となる本記事は『葬送のフリーレン』ヒットの裏側、週刊少年誌の世界で売り上げトップを走る「ジャンプ」の存在。そして「漫画というメディアの魅力」についてお話を伺った。少年サンデー編集長が考える“漫画編集の本質”とは? 『葬送のフリーレン』ヒットの裏に謙虚な編集者 ーー『葬送のフリーレン』のヒットは近年のサンデーの大きなトピックかと思います。 大嶋:超大前提として、すごく才能がある山田鐘人先生、アベツカサ先生という2人の作家さんが頑張ったからこそ、多くの方にご支持頂けたんだと思います。そのう
少年サンデー編集長「コナンの本筋は“黒ずくめの組織との戦い”ではない!?」。ヒット作連発の根底にある「面白がることの大切さ」【大嶋一範インタビュー 前編】 1959年(昭和34年)3月に創刊した「週刊少年サンデー」。本日、3月19日発売の16号は、創刊66周年の記念号となる。 近年は『葬送のフリーレン』のヒットや『レッドブルー』ドラマ化など、数々の話題作を世に送り出している「週刊少年サンデー」。高橋留美子先生の『MAO』、青山剛昌先生の『名探偵コナン』、満田拓也先生の『MAJOR 2nd』といったベテラン漫画家の長期連載作が存在感を示す一方、2024年は8作、2025年は既に3作の新作が連載スタートし、数多くの若手漫画家にとって活躍の場にもなっている。 ダ・ヴィンチWebでは「週刊少年サンデー」の現編集長・大嶋 一範さんにロングインタビューを実施した。前半となる本記事では、「サンデー」にお
短歌ブームが続いている。月刊文芸誌『群像』で、2023年7月から開始した短歌投稿欄「群像短歌部」が、『すごい短歌部』(講談社)として書籍化された。選者は短歌ブームを牽引してきた歌人のひとりである木下龍也さんである。当初は木下さんが短歌を作るという企画だったが、「ひとりで作るのもしんどいだろうなと思った。投稿欄なら、送ってきてくださる方がいて、ひとりじゃないので続けられる」という想いで現在の形になった。投稿数は1回あたり1200~1500首にもなるという。そして木下さん自身にも「投稿時代」があった。短歌集のヒットを続ける今の気持ちを聞いた。 ――木下さんは過去、「短歌ください」(穂村弘選・ダ・ヴィンチ)や「うたらば」(田中ましろ選・SNS)への投稿時代がありました。 木下龍也さん(以下、木下):投稿は、そこからもらえるモチベーションが大きかったんですよ。採用してもらえるってことがまず嬉しいし
米津玄師・つるまいかだ『メダリスト』で描かれる「親子の庇護と自立」を語る。「手を放す」というフレーズに込めた“強さと温かさ”【「BOW AND ARROW」インタビュー】 今年1月よりアニメ「メダリスト」 の放映がスタートした。オープニング主題歌「BOW AND ARROW」を手掛けた米津玄師さんは「アフタヌーン」で連載中の原作漫画のファンであり、自ら「曲を作らせて頂けないだろうか。」とオファーしたことが明かされている。 ダ・ヴィンチWebでは、米津玄師さんと『メダリスト』原作者・つるまいかださんの対談を実施した。「BOW AND ARROW」そして『メダリスト』で描かれる、いのりと司先生の関係性。また、幼少期の記憶を交えて「親子の庇護と依存」についてお互いの思いを語った。 ハチの楽曲は思春期のアイデンティティ ーー本日はよろしくお願いいたします。米津さんが『メダリスト』をお好きで「曲を作
「認知症の母の介護でつらい時期、救ってくれたのは『悪役令嬢』でした」――おじさん×悪役令嬢で話題のアニメ『悪役令嬢転生おじさん』。原作者・上山道郎インタビュー (C)上山道郎/少年画報社 2025年1月からスタートし、すでに話題沸騰中のアニメ『悪役令嬢転生おじさん』。原作は「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門第4位にもなった大人気漫画だ。異世界に転生したら悪役令嬢だった…という、いわゆる「悪役令嬢もの」だが、転生者はなんと52歳の公務員の「おじさん」! かくして悪役令嬢・グレイスに転生したおじさん・屯田林憲三郎だが、娘をもつ親目線の発言や真面目な公務員ならではの知恵を発揮して、悪役ムーブどころか仲間からの信頼感は増すばかりで…。 原作『悪役令嬢転生おじさん』(少年画報社)はすでに7巻まで発売中。原作者の上山道郎さんに、お話を聞いた。 原作者も興奮!? 『悪役令嬢転生おじさん』アニメ
野田サトル『ドッグスレッド』は人生でやり残したことにけりを付ける。デビュー作打ち切り~『ゴールデンカムイ』で強めた“編集者との絆”【野田サトル×担当編集 大熊八甲インタビュー 後編】 Ⓒ野田サトル/集英社 「週刊ヤングジャンプ」で『ドッグスレッド』を連載中の漫画家・野田サトルさん。本作は連載デビュー作『スピナマラダ!』が不本意な形での連載終了となったため、「完全版」を作るべくキャラクター設定やストーリー展開の多くを引き継いだリブート作だ。 本作誕生の裏には「人生でやり残したことに、けりを付けたい」という野田さんの情熱と、その想いを支える担当編集・大熊八甲さんの存在があった。 作家と編集者の関係に迫るダ・ヴィンチWebの新連載「編集者と私」第1回。前半は、新人漫画家時代の出会いから『ゴールデンカムイ』までを聞いた。後半は最新作『ドッグスレッド』、そして野田さんが「大熊さんに出会えていなければ
野田サトル 『ゴールデンカムイ』最終回は半年前から決まっていた。初期プロットや単行本加筆を生んだ“編集者との語らい”【野田サトル×担当編集 大熊八甲インタビュー 前編】 ©野田サトル/集英社 漫画家・野田サトルさんは『ゴールデンカムイ』完結後、高校生アイスホッケーを描く『ドッグスレッド』の連載を「週刊ヤングジャンプ」でスタートした。本作は連載デビュー作である『スピナマラダ!』のキャラクター設定やストーリー展開の多くを引き継いだリブート作となっている。 『スピナマラダ!』『ゴールデンカムイ』『ドッグスレッド』と、野田サトルさんの全連載作を担当する編集者が、集英社の「週刊ヤングジャンプ」編集部・大熊八甲さんだ。野田サトルさんと大熊さんは15年近く、ともに作品を作り上げてきた。 作家と編集者の関係に迫るダ・ヴィンチWebの新連載「編集者と私」。第1回はこのお二人にご登場いただいた。前半は、新人漫
【漫画】本編を読む 最新の書籍や人気の漫画作品の情報を発信する「ダ・ヴィンチWeb」。今SNSを中心に話題を集めているホットな漫画を、作者へのインタビューを交えて紹介する。 今回紹介するのは人気VTuberと最古参ファンのやり取りを描いたラブコメディ『遠くに行ってしまった気がした推しが全然遠くに行ってくれない話』。 「次にくるマンガ大賞 2024」Webマンガ部門で第3位に選出されたことからもその人気ぶりが伝わってくる。そんな本作が生まれたきっかけや見所についてなど、作者・さかめがね(@sakamegane)さんにインタビューを通じて聞くことが出来た。 最古参ファンへの愛が止まらない人気VTuber 社会人のナナシノは、チャンネルの登録者数130万人を誇る人気VTuber「草村しげみ」が企業に所属する前の個人活動時代に最初にチャンネル登録をした最古参ファン。 最近のしげみの人気ぶりに「なん
『その怪異はまだ読まれていません』(まくるめ/KADOKAWA) Xに投稿されるホラー小説が多くの人の心を動かし、2024年に初書籍『その怪異はまだ読まれていません』(KADOKAWA)を刊行した、まくるめさん。3人の登場人物と“わたし”が出会う怪異は、淡々とした文章で綴られるが、少しずつ違和感が膨らみ、読者を本の中の世界に置き去りにするようなエンディングを迎える。作中に散りばめられた巧妙な仕掛けは一体どうやって作られたのか。まくるめさんに話を聞いた。 ――子どもの頃から怖いお話が好きだったんですか? まくるめさん(以下、まくるめ):子どもの頃は『あさりちゃん』が好きでした。意外とオカルト回があるんですよ。黒魔術とか、あさりちゃんの自宅に幽霊が出る回とか怖かったです。ただ怖い話を好んで読んでいなかったし、どちらかと言うと苦手でした。戦隊ヒーローものも、怖い怪人が出てると泣くような子どもだっ
木村慧人(FANTASTICS)を主演に迎え、絶賛放送中のドラマ『レッドブルー』。原作は波切敦氏による同名タイトルの漫画で、日陰者の道を歩んできた主人公・青葉が、格闘技界の天才・拳心を寝技で絞め落とすべく、総合格闘技“MMA”の世界を最速で駆け上がっていく……異色の下剋上スポーツ漫画として人気を博している。今回は作者・波切敦先生にインタビューを敢行。知られざる作家遍歴から、本作の誕生秘話までたっぷりと語ってもらった。 『レッドブルー(1)』(波切敦/小学館) 始まりは、クラスの日陰者が天才を倒す物語 ――まずは、波切先生のこれまでの歩みについてお伺いします。前作『switch』ではバスケットボールを、それより前の読切りではバドミントンやボクシングと、これまでずっとスポーツものを描かれていますよね。 波切敦さん(以下、波切):デビュー前は『黒子のバスケ』や『ハイキュー!!』のアシスタントをし
2024年12月16日、ホラー作家・梨さんと株式会社闇が手掛けた『行方不明展』(太田出版)と『つねにすでに』(ひろのぶと株式会社)が書籍として刊行される。 『行方不明展』は2024年夏に開催された“行方不明”をテーマに作られた展示会をまとめたもので、『つねにすでに』は2024年春にネット上で連載されていた怪談をまとめたもの。どちらもSNSを中心に大きな話題となった。 今回は、そんな『行方不明展』と『つねにすでに』を仕掛けたホラー作家・梨さんと株式会社闇のCCO・頓花聖太郎さんに話を聞いた。 ※取材は12月上旬に実施 ■ホラーのいいところは「実験的なものを受け入れてくれる土壌」 ーー『行方不明展』と『つねにすでに』のいずれも、お二人が手掛けられていましたが、まずはそれぞれの誕生の背景を伺えますか。 梨:『行方不明展』のいきさつから話すと、2023年3月に渋谷で実施した『その怪文書を読みました
岡村靖幸が、ゲストに「幸せとは何か?」について話を聞く「週刊文春WOMAN」の連載をまとめた書籍『幸福への道』(文藝春秋)が発売された。2018年からコロナ禍を経た現在に至るまで、神田伯山、千原ジュニア、オードリー・タン、吉川晃司といった多彩なゲスト22人と対談。芸能から政治、社会問題までさまざまなテーマについて語り合う時間に、岡村はどう向き合ったのだろうか。取材にかける思いや、岡村が考える幸福の形まで、幅広く話を聞いた。 幸福は十人十色。「幸福とは?」はみんなのテーマだから面白い ――「幸福」というと岡村さんのアルバム『幸福』が思い出されますが、あのジャケットの絵を見た時、岡村さんが、結婚や子育てというありふれた幸福を、畏怖を抱くものとして捉えていると感じました。 あの絵を描いてくださったのは会田誠さんなんですけど、僕は『幸福』というタイトルを伝えただけで、何のリクエストもしなかったんで
平野レミ「最愛の人の不在は、息子にも嫁にも穴埋めできない」。悲しくても「好きなこと」をして、“私のまんま”で生きてきた人生哲学《インタビュー》 平野レミさんの人生哲学がつまった言葉集『私のまんまで生きてきた。ありのままの自分で気持ちよく生きるための100の言葉』(ポプラ社)が発売されました。“私のまんま”で生きるレミさんは、家族や仕事とどのように向き合い、人生をどのように楽しんでいるのでしょうか。 インタビューで語られる飾らない言葉のなかには、家族への深い愛情や元気なパワーがあふれています。その言葉を浴びるだけでも前向きな気持ちになれるはず。レミさんの素顔が綴られているという最愛の夫・和田誠さんの本もあわせて紹介します。 (取材・文=吉田あき 撮影=後藤利江) まじめな中にも面白いスパイスを ——ご自分の言葉がつまった本書を読んで、いかがでしたか? 平野レミさん(以下、レミ):よその人の書
異世界の迷宮(ダンジョン)で討伐されることが存在意義のラスボス魔王は無敗のまま1万年を過ごし、飽き飽きしていた。己を倒してくれる猛者を求めた魔王は地球へと転生、いじめで命を落とした女子高生・アカリの肉体に乗り移る。 その地球には異世界のゲートからモンスターがあふれ出るダンジョンが発生しており、アカリが通う学校は魔物ハンターの養成校だった。万年最低ランクの少女が最強の魔王に成り代わったことに気付かぬまま、いじめっ子や横暴なプロハンターが次々と返り討ちに遭っていく……。 Web小説分野で鳴らした作家が原作を担う本作は、「ダンジョン」「魔王」「異世界と現代地球を結ぶゲート」「ランク制の実力主義社会」といった、Web小説で盛んな要素を盛り込みつつも、意外なほど「ジャンプ」マンガとしてしっくりくる。 「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」が培ってきた「ジャンプ」らしさ、そして「ジャンプ」が代表する少
次にくるマンガ大賞2024でWebマンガ部門1位を獲得した『ふつうの軽音部』(クワハリ:原作、出内テツオ:漫画/集英社)。その面白さはどこから来るものなのか? この作品はどのようにして生まれたのか? その根源を探るべく、原作を担当しているクワハリ氏へインタビューを敢行。「ジャンプルーキー!」連載時代からこれから先のことまでお話を伺った。 ■エッセイ漫画路線から熱血へ ――ダ・ヴィンチWebの取材ということで、本についての話から伺わせてください。先日、Xに村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』(新潮社)を読まれたと投稿されていたり、『ふつうの軽音部』のコミックスに描き下ろされたキャラクターの自己紹介で好きな小説や作家をあげているキャラが少なからずいたり、先生は読書家だという印象を勝手に持っています。 クワハリ氏(以下、クワハリ):いや、そんなに数を読んでいるわけじゃないですよ(苦笑)。特に最
「本書で示すのは、ノンフィクションを書く上で、どのようにテーマを見いだし、事実を調べ、文章を磨き上げ、一冊の本として構成するかについての実践的なテクニックだ」と記されている通り、第1章ではテーマの見つけ方、第2章~第4章では取材のスキル、第5章~第7章では構成力、表現力の磨き方、第8章では作品の社会性を掘り下げる方法論が示される。 ノンフィクションを書くためのノウハウを紹介する本は珍しく、その道を志す人にとっては必読の書になるだろう。また、ジャンルは違っても、職業として文章を書く人であれば得るものがある1冊だ。 第1章「テーマの“空白地帯”を見つける」では、ノンフィクションにおいてまず重要なのは「テーマの新規性」だと強調する。 「小説でも映画でもあらゆる作品においてテーマは欠かせないものだが、ことにノンフィクションではテーマ設定のあり方が作品のレベルや売れ行きを大きく左右する。たとえば小説
グルメ漫画界の超新星『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』。今年5月にWebで公開されるやいなや、即Xで日本トレンド1位を獲得し月イチ連載が決定。さらに「次にくるマンガ大賞2024」ではWebマンガ部門第8位と特別賞「冷凍食品はニチレイ賞」のW受賞を果たすなど、主人公・もちづきさんのドカ食いもさることながら、その勢いは止まることを知らない。 本記事では「冷凍食品はニチレイ賞」受賞を記念して、作者・まるよのかもめ先生描き下ろしの「トクベツ編」を公開! もちづきさんが“ドカ食い”飯に選んだあの冷凍食品とは……? さらにこのコラボ漫画の公開と『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』コミックス1巻の発売を記念して、まるよのかもめ先生へメールインタビューを敢行。創作秘話や作家として実現したい夢など、率直な今の想いを綴ってもらった。
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