公用車のカーナビを中心に全国の自治体でNHK受信料の未払いが相次いでいる問題で、静岡県清水町が2015年度以前のカーナビの受信料を免除されていたことが、同町への取材で判明した。町が15年度に未契約だと気付き、NHKとの交渉で「テレビを見ていない」という理由で過去の受信料の免除と、16年度以降の契約(支払い)が決まったという。NHKは通常、視聴の有無にかかわらず受信料を徴収しており、異例の対応だ。 静岡県内では4月以降、県と全35市町のうち下田市と清水町を除く33市町で、少なくとも総額6460万円超の受信料未払いが発覚。一方で視聴実態がない例が多く、複数の首長が「不要な支払いの方が問題だ」(難波喬司・静岡市長)などと発言。公金を適切に支出するため、公用車からテレビ視聴機能付きカーナビを撤去する動きがある。 清水町によると、15年度は公用車6台のカーナビに受信料未払いがあった。NHKの放送受信