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ブラックフライデー
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76. 濱田君・似鳥君 Gordon Bell C/P 賞 (2009/11/29) タイミングが絶妙だったこともあり、新聞・ネットでは濱田君・似鳥君 Gordon Bell C/P 賞受賞が大きな話題になりました。SC09のサイトにある論文 は今年4月くらいの構成で、新聞等にでたのは11月に入って動くようになった 最新のデータなので数字が違います。11月の時点での構成は、 濱田君の神戸での発表資料にあるように Core i7 920 190 台の1台毎に GTX295 を2枚づつつけて、GT200チップとして760までもっていったという代物 で、295はカードあたり単精度 1.2Tflops(ckock 1242MHz だとして)、倍精度 100Gflops のはずなのでシステムトータルとしては単精度 912 Tflops、倍精 度76 Tflops ということになります。 やった計算は
75. 2009/11 「仕分け」雑感 (2009/11/25) 73 で仕分けについて少し触れました。そのあとドタ バタしてまだ結論がでていませんが、現状で思うところを少しまとめておきま す。 個人的には意外だったのは、マスコミの論調・ネット上での色々な人の感想が 今回の理研の次世代スーパーコンピュータプロジェクトへの評価を、民主党の 科学技術に対する態度の現れ、要するにそっちを重視しないということである、 というようなものであったことです。 これまでに何度も書いた通り、このプロジェクトはこれまでに方針設定 のミスを繰り返してきています。もっとも大きな問題なのは、開発プロジェク トでは必須な、適切な技術状況の理解を背景にした強力なリーダーを欠いて いたことで、そのために開発実施本部が文部科学省内の評価委員会や 総合科学技術会議内の評価 WG のに振り回されたあげく、全ての関係者が みんな
73. GRAPE-DR 上の LINPACK (2009/11/13) 今日は、次世代スーパーコンピューターが民主党政権下の 「事業仕分け」というもので、「来年度の予算計上見送りに限りなく近い縮減」 だか「事実上の凍結」だかになった、という話題もあるので、これについても 思うことを少し。 スーパーコンピューター開発は日本の科学技術にとってとっても大事であり、 ちゃんと進めるべきであるから見送りとか凍結はおかしい、という意見はまあ あると思いますが、行政刷新会議の録音とかを聞いてみると結構プロジェクト が迷走した過程等を問題にしていて、そのまま進めるよりは見直すべきでは? という発言がでていることがわかります。ここでも何度も何度も書いてきたこ とでもありますが、当初の3種混合から途中で1つに絞ろうとしたり(いや、そ うではない、とかいう話もありましたが)、結局絞りきれなくて2つになって数
68. x86 プロセッサの将来 (2009/2/28) 以前に、 37 で今後のスパコンなり専用計算機なりの開 発では、とにかくまず x86 や GPU にどうやって勝つのか?というのが問題、 という話を書きました。その時に前提にしていたのは、デスクトップ用の x86 プロセッサ、つまり、もっとも生産量の多いところの x86 プロセッサの性能が、 少なくともムーアの法則程度であがりつづける、ということです。 半導体技術的にはそうなっていけない理由は全くないのですが、現実の x86 プロセッサの進化はそういう単純なものではなくなってきているようです。 その1つの現れが Atom プロセッサです。これは、Intel がおそらく当初のねら いとしては高機能の携帯電話のようないわゆる「組み込み」マーケットを対象 に、それほど性能が高いわけではないですが非常に安価で消費電力も少ないプ ロセッサとし
牧野の公開用日誌 つっても、非公開のを別につけているわけではない。 Copyright 1999- Jun Makino 2008/09 2008/08 2008/07 2008/06 2008/05 2008/04 2008/03 2008/02 2008/01 もっと昔 当面の予定 2006/10/xx UP 〆切 仮題「重力多体系と専用計算機」 2008/x? KITP なんか? 2008/10/21 13:30 IBM 2008/10/22 SS研京都何か。日帰り 2008/10/23 9:30 企画委員会。呼ばれる 2008/10/23 18 押野君打ち合わせ 2008/10/24 10:30-12:00 総研大コロキウム 2008/10/24 15 インテル 2008/10/25 三鷹特別公開 2008/11/5 本郷天文専攻会議 2008/11/11 15 NC 定例 200
57. 池田信夫氏の京速批判 (2008/2/3) 池田信夫氏という、経済学者であるらしい人の 京速計算機批判で、私の文章があたかも彼の主張をサポートするもので あるかのように引用されています。 スパコンGRAPEを開発した牧野淳一郎氏も指摘するように、ベクトル型の寿 命は20年前に終わっているのだ。 とか 追記:牧野氏が、京速計算機についてきびしい評価をしている。「 2010年 度末には大体のシステムを完成させる、ということになっています。プロ セッサから新しく作るのであるとまあ 5年はかかりますから、これは、既 に時間が足りない、ということを意味しています」。つまり「新たにCPUか ら作る」という計画が、ムーアの法則を無視した愚かな発想なのだ。 とか。まあ、その、専門家でない人が書くことですし、別にどうでも良いかと思って いたのですが、最近池田氏が色々な主張をするのに、私のこの文章が
23. 京速計算機はどうなってるか (2006/7/7) オークリッジが 2008年に 1 Pflops のシステム構築を正式にアナウンスした り、 IBM が 2010 年までに 10Pflops の BG/Q 開発を表明したりと 2006 年 6 月にはアメリカで大きな動きがありました。 Top 500 の発表もありました が、首位はもちろん BG/L のままで、東工大の TSUBAME システムが ClearSpeed なしの数字を出した、というくらいしか目新しいニュースはあり ません。 東工大が ClearSpeed の数字を出せなかったことについて、詳しい情報がある わけではないので憶測で書くと、あのシステム構成で Linpack で性能を出す のに ClearSpeed を使う、というのは不可能ではないかもしれないですが非常 に大変で、その大変であったということが、間に合わなか
デザインの「悪い方がよい」原則 The Rise of "Worse is Better" rpg@lucid.com 日本語訳: daiti-m@is.aist-nara.ac.jp によるものを、牧野が改竄 私や Common Lisp と CLOS のデザイナーはみんな、MIT/Stanford 方式の設計に染まりきっている。 この方式の核心は、「正しい」やり方をせよ、という ことにつきる。そういうデザイナーにとっては、以下の点をすべて正しく満たすことが 重要である。 簡潔性 デザインは実装とインターフェースの両面において単純でなければならない。 このとき、インターフェースが単純になることの方が、実装が単純になることより重要である。 正当性 デザインはすべての点において正しいものでなければならない。 誤りは許されない。 一貫性 デザインは一貫性を欠いたものであってはならない。
高速多重極展開法とツリー法---多体シミュレーションのための高速算 法 Fast multipole method and tree method --- fast algorithms for many body simulations 牧野淳一郎 東京大学大学院総合文化研究科 東京都目黒区駒場 3-8-1 makino@grape.c.u-tokyo.ac.jp 英文要旨 1 はじめに 2 ツリー法の原理 3 FMMの原理 4 他の方法との関係 5 FMMの実装と高速化 6 計算速度の例 7 いくつかの話題 References About this document ... Jun Makino Tue Sep 1 21:46:06 JST 1998
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