ドイツ南部エルディングで22日、訓練中の独連邦軍の兵士と警察官が「銃撃戦」となり、兵士1人が軽傷を負った。なぜ軍と警察が発砲し合う事態となったのか。 ドイツメディアによると、連邦軍の訓練は22日、前線付近で無人航空機(ドローン)による攻撃や武装勢力の工作を阻止する――といったシナリオで始まった。約500人の兵士が参加する計画で、実戦に近い状況を作るため、演習場ではなく一般の道路や集落で行われたという。 22日夕、訓練を知らなかった住民が兵士を目撃し、「迷彩服を着て武器を持った人が納屋の陰に潜んでいる」と警察に通報した。警察官が駆けつけると、兵士が発砲。空包だったが、警察官が撃ち返し、兵士1人の顔を銃弾がかすめたという。兵士は警察官を訓練の「敵役」と勘違いしたとみられるという。 独DPA通信によると、連邦軍は演習について事前に警察側に通知していたとしている。インターネットでも公表していたが、