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中国は近年、アジアやアフリカなどの新興国で職業訓練校の建設を進めている。政府が全土で力を入れているわけではなく、一部地域が海外展開に積極的だ。特に北京に近い天津市と、ベトナムと国境を接する広西チワン族自治区の柳州市が中心的役割を担い、山東省、江蘇省や貴州省も職業教育の海外展開で実績を積み上げている。 国内で成熟した職業教育システム 中国国内には職業訓練校が多く存在する。街中では「当校では機械の組み立てを学べる!」といった職業訓練校の広告を見ることもしばしばある。2023年時点で、専門学校を含む職業学校は1万1000校超え、約3500万人の学生が在籍しているという。短大や大学教育を補完する世界最大規模の職業教育システムも形成されている。昨今人材不足とは言われているものの、毎年約1000万人の技能人材を社会に送り出している。 世界中に広がる「メイド・イン・チャイナ」の製品を支えているのは、大学
AIを活用したアニメ制作技術を手がける中国発スタートアップ「優時映画(YOOUSI)」はこのほど、エンジェルラウンドで雲啓資本(Yunqi Partners)とBAce Capitalから数千万元(数億円)を調達した。資金は主にコア技術の高度化、チーム拡充、海外市場での事業展開に用いられる。 YOOUSIは、従来のアニメ制作モデルを根本から覆すような独自手法を打ち出した。自社開発のAIツールを利用して、原作漫画を1話あたり1~3分のアニメに変換するというもので、日本の業界で平均1~2年かかっていたアニメ制作期間をわずか1~2カ月に短縮し、コンテンツの生産効率を劇的に高めた。 YOOUSIは2017年からオリジナル漫画の制作を開始し、自社保有IP(知的財産)および外部IPを蓄積してきた。18年にはAIツールの開発に着手し、2023年には実用段階に到達。これまでに公開したAIアニメは約100作
大阪・関西万博で走るEVバスは、大阪メトロ発注の150台(万博シャトル)と大阪市内オンデマンド40台の計190台。いずれも北九州市のEVモーターズ・ジャパン(EVMJ)が取り扱い、中国メーカー製(WISDOM/YANCHENG/VAMO)だ。なお、オンデマンド車両は不具合多発で運行停止中。 前編の記事では、その3社の車両について整理した。本稿では、世界的実績のある中国BYDが採用されず、EVMJが1社独占で受注に至った経緯を詳しく追う。 大阪・関西万博のEVバス、日本製だと偽り不具合多発!製造元の中国3社の実像:https://36kr.jp/376370/ 2022年時点では「BYD採用」だった? 関係者証言 EVMJが万博バスと同じWISDOM製EVバスを初めてバス事業者に引き渡したのは2022年である。なお、この年の納車は那覇バス2台と伊予鉄バス1台の合計3台だけ。一方、BYDは20
大阪・関西万博で導入された「EVバス」をめぐり、トラブル報道が相次いでいる。 大阪メトロが万博専用に発注した150台のEVバスを扱うのは、北九州市に本社を構えるEV モーターズ・ジャパン(佐藤裕之社長、以下EVMJ)という会社だ。加えて大阪市内を走る「オンデマンドバス」40台もEVMJが受注し、今年1月より大阪市内で稼働を開始したが不具合多発によりすでに全車両が運行停止となっている。 また、万博を含む各地の自動運転実証でもトラブルが報告されている。4月28日の会場内事故について、EVMJは6月13日に「原因は車両側ではない」と公表したが、搭載インバータ(中馳製)など車載機器が一因となっていることが社内調査で判明している。 国土交通省は9月3日にEV モーターズ・ジャパンに対して総点検を指示。さらに9月26日には環境省が「不具合多発の電動バスにつき補助金申請には留意してください」という旨の警
中国飲食チェーンの日本進出が本格化しておよそ10年になる。既に撤退したブランドも少なくない一方で、今も一定の存在感を放つチェーンもある。代表的なのが、丁寧なサービスがウリの火鍋店「海底撈」(2015年)、マーラータンブームの火付け役「楊國福」(2018年)、格安ドリンクスタンドとして話題になった蜜雪冰城(MIXUE、2023年)といったところだ。 今回は「マーラータン・火鍋編」と「ドリンク編」に分け、主要チェーンの日本進出後の歩みを振り返ってみたい。 ガチ中華ブーム、いよいよ「消耗戦」へ。日本店舗との競争激化、資金力勝負に【中華ビジネス戦記】 楊國福:マーラータンブームの火付け役に 都内の楊國福店舗は日本人の行列ができている 中国国内で6000店舗以上を展開するマーラータンチェーンの楊國福は2018年、池袋に日本1号店を出店した。コロナ禍でのガチ中華ブームを追い風に、2021年以降御徒町、
中国スマートフォン大手の小米科技(シャオミ)が、家電分野で急速に存在感を高めている。2025年4~6月期決算によると、売上高、純利益はともに過去最高を更新した。 シャオミ、過去最高決算を記録。EV事業が急成長、黒字化も視野 シャオミは電気自動車(EV)事業ばかりが注目を集めているが、家電部門の売上高は前年同期比66.2%増となり、過去最高を更新した。特にエアコンや冷蔵庫、洗濯機といった大型家電で販売が急伸し、伝統的な大手家電メーカーに迫っている。 4~6月期にはエアコンの出荷台数は前年比60%増の540万台を突破する新記録を打ち立てた。冷蔵庫は25%増の79万台、洗濯機は45%増の60万台となった。これまでスマートフォンや機器をインターネットでつなぐ「IoT家電」で知られてきたが、大型家電でも 業績への貢献が拡大している。 納車待ち58週の大ヒットEV⋯シャオミ「YU7」を北京で体験、“性
中国のAIスタートアップ「霊童(FIGUROBOT)」が発表したデスクトップサイズの人型ロボットが注目を集めている。初代製品の「念NIA-F01」は、9999元(約20万円)で予約販売を開始しており、初回生産分は2025年末に納品される見込みだ。 念NIA-F01は身長56cm、体重1.2kg足らず。一見するとバービー人形のような球体関節人形だが、実際は人工知能(AI)を搭載したコンパニオンロボットで、言葉を交わして心を通わせられる。顔やウィッグ、衣装などの交換パーツが用意されており、ユーザー自身の手でカスタマイズすることが可能。自作のウィッグや衣装に着せ替えることもできる。 顔やウィッグ、衣装などをカスタマイズできる 関節には直径6mmの超小型デジタルサーボが35個組み込まれ、滑らかで生き生きとした動きを実現する。創業者の陸傑氏は「おそらく世界最小のロボット関節だが、十分に人の動きに近づ
中国人のスマホ依存ぶりは、日本の比ではない。中国に行くと、地下鉄の中はもちろん地下鉄の通路だろうと歩きスマホの人ばかり。レストランでグループの会食の場面でも、テーブルを囲みながらスマホに夢中という光景はよく見る。SNSのチェックをしたり、動画を見たり、お得なクーポンや商品探しや買い物、ゲームなど、スマホでできることは尽きることがないのだ。 カラオケもスマホで完結する時代となり、オンラインカラオケの利用者数は若者を中心に5億人を超えている。年々新しい娯楽が登場し、若者同士が集まって楽しむ選択肢は広がる一方で、「カラオケ離れ」はますます拍車がかかる。中国カラオケ業界のデータによれば、50歳以上のカラオケ利用者の割合が若者を20%上回り、利用者の高齢化が進んでいる。カラオケの店舗数は7年前の半分以下に減少しているという。 中国でも深刻な「カラオケ店離れ」、事業者は6万8000社から2万7000社
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)が中国・四川省成都市で運営する「TSUTAYA BOOKSTORE 成都仁恒置地広場店」(以下、TSUTAYA成都店)の公式アカウントはこのほど、同店が8月31日をもって閉店すると発表した。 TSUTAYA成都店は2022年8月、高級ファッションブランドや飲食店が入居する複合商業施設「仁恒置地広場」にオープンした。2フロアにまたがる1600平方メートルの店内には、約4万5000冊の書籍と約100席のカフェ席が設けられていた。 中国の店舗には日本人作家の翻訳書も多く並んでいる CCCは2020年、中国1号店として浙江省杭州市で書店やカフェが融合したライフスタイル提案型施設「蔦屋書店」を開業し、中国で1100店舗(蔦屋書店100店、TSUTAYA BOOKSTORE1000店)を展開する目標を掲げていた。デザイン性に優れた店舗は大きな話題を呼び
2025年は、中国でエンボディドAI(身体性を持つ人工知能)の商用化が本格化する節目の年とされている。その象徴的な事例として、人型ロボットユニコーン企業「智元機器人(Agibot)」と、ロボットを活用した業務ソリューションを提供する「安努智能(Annu Intelligence)」が7月9日、自動車部品メーカー「富臨精工(Fulin P.M.)」の四川省綿陽市の工場から、約3時間のライブ配信を実施した。 上海のAI大会が熱気⋯90種類のロボットが一堂に、驚きのパフォーマンス続々ーWAIC 2025(1) 主役となったのは、Agibotが開発した汎用AIロボット「遠征 A2-W」。自動車部品の供給に使われる「通い箱」を、2交代制でミスなく800箱以上運搬する様子が披露され、視聴者や関係者の注目を集めた。 A2-Wは高精度な2本のロボットアームを活かし、サイズや重量の異なる箱を掴んで運搬・設置
米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアンCEOは7月15日、年内3度目の訪中の際に、米当局から中国向け人工知能(AI)用の半導体チップ「H20」の輸出再開の許可を得たと明らかにし、「すでに出荷を開始している」と語った。 バイデン前政権が輸出規制を強化した2023年以降、NVIDIAの先端半導体チップ「A100」や「H100」の中国輸出が禁止され、H20などを代替製品として投入してきた。しかし、中国のAIスタートアップ「DeepSeek」が高性能AIモデルの開発にH20を使用していたことが発覚し、トランプ政権は今年4月、H20も輸出規制の対象に追加した。 NVIDIAの発表から数時間後、同業の米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)も、中国向けに設計されたAIアクセラレーター「MI308」の対中輸出を再開すると発表した。 米国、AIチップの輸出規制を一部緩和 NVI
中国のロボット企業「宇樹科技(Unitree Robotics)」が7月25日、同社3モデル目となる人型ロボット「R1」を発表した。販売価格は3万9900元(約80万円)からで、開発者によるカスタマイズにも対応している。 R1は約25kgと超軽量で、音声と画像を同時に処理できるマルチモーダルモデルが搭載されている。全身の関節自由度は26軸で、両脚に12軸、腰部に2軸、両腕に10軸、頭部に2軸を備えている。公開された動画では、倒立側転やシャドーボクシングのほか、坂道を駆け降りたり、仰向けの状態から素早く起き上がったりと、優れた運動制御能力を披露した。 Unitreeは2016年に設立され、高性能な自律歩行ロボット、人型ロボットおよびロボットアームの自社開発・製造・販売に注力している。設立当初から犬型の四足歩行ロボット「XDog」「Laikao」「AlienGo」「A1」「Go1」「B1」「G
自動運転レベル4で走行する無人配送車が、中国での普及に向けて急速に動き出しており、市場規模と車両の台数は急増している。これまで中国では、公道ではない工業団地や倉庫物流や港湾・空港などで主に使われていたが、今後は公道での普及が進みそうで、街中でもその姿を見かける機会が増えそうだ。 これまでも中国発のニュースやSNSでは、無人配送車の動向や、「これだけ走っている」という情報がたびたび報じられてきた。車両の発表やサービスがスタートするときこそ華々しく紹介されるが、いざ運用が始まると、道路工事中大きな穴に落ちたり、スピードバンプに引っかかって動けなくなtたり、車に衝突してそのまま走り去ったり、倒れた二輪車を認識せず引きずって走行したり、二台の無人配送車が道を譲り合って動かず道を塞ぐといった、面白ニュースばかりが出回るようになった。こうした事件はホテル内の荷物配送ロボットなどにも通じるものがある。
世界で話題の汎用型AIエージェント「Manus」を開発した中国のAIスタートアップ「Butterfly Effect(蝴蝶効応)」が、突如として中国国内のチームを解散した。また、中国本土から自社ウェブサイトへのアクセスを遮断し、微博(Weibo)や小紅書(RED)といった国内のSNSアカウントもすべて削除されている。この動きからは、同社が「中国発」というイメージの払拭を図り、中国市場から手を引く方針であることがうかがえる。 Manusは今年3月6日にローンチされるやいなや、世界のテック業界やメディアの関心を集め、「次なるDeepSeek」とも称された。招待制のクローズドベータという形式だったため、一時は招待コード1つに10万元(約200万円)もの値がつくなど、一種の狂騒状態を見せた。 製品発表から5日後、Manusはアリババの大規模言語モデル「通義千問(Tongyi Qianwen)」との
人工知能(AI)と人間の通訳者がリアルタイムで対戦する競技会が中国・深圳市で開催された。AI通訳機「W4Pro」を開発するTimekettle(時空壺)の製品を用いたAIチームと、プロの同時通訳者チームが、英語、日本語、フランス語、スペイン語の4言語でスキルを競った。競技の様子は生中継され、100万人以上がオンラインで観戦した。 国際会議仕様の通訳ブースにAIマネキンも登場 会場には通訳者チーム用に国際会議の基準に準拠した同時通訳ブースが設けられ、AI代表としてTimekettleのW4Proがマネキンの頭部に装着された状態で参加した。公平を期すため、競技会の3日前に複数のテーマと専門用語が提示され、当日は海外招待客の抽選によりテーマを決定した。ざわついた会場で方言なども取り入れて実施され、通訳業界で豊富な経験を持つ専門家が審査にあたり、正確性、流暢さ、専門性・文化面の適切さなど、4つの項
任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」には、中国向けの専用モデル(以下、中国版Switch)がある。発売元は中国ゲーム最大手、テンセントだ。2019年12月10日に中国で販売が開始され、日本のメディアでもその模様が報じられた。累計販売台数は100万台を超え、特に2020年から2021年にかけて中国市場で高い人気を誇った。 テンセントは2024年11月26日、発売から5年を経た中国版Switchについて、2026年3月31日より段階的にオンラインサービスを終了すると発表した。これにはゲームおよびオンラインソフトの販売停止が含まれる。また、2025年3月31日以降、新作ゲームのストア掲載も打ち切られる予定だ。この発表を受ける形で、駆け込み的にリリースされたタイトルのひとつが、国内外で話題を呼んだ「スイカゲーム」である。 憧れの任天堂ハードで開発できる喜び──中国開発者たちの原
ガチ中華の集積地として知られるようになった池袋北口エリア(東京)は、昔からラブホテル街の顔も持つ歓楽街だ。そして最近、ラブホテルの1階に広東料理のガチ中華「老鴨大( ヤミーダック)」が出店した。芸術点が高すぎる絵面が気になり、大きなお世話ながら店の経営者に出店の狙いを聞いてみた。 ガチ中華の「重心」、池袋から上野に移る納得の背景~知名度高いアメ横、インバウンド再開視野【中華ビジネス戦記】 ネオン街とガチ中華の相性の良さ 香港・広東スタイルのローストダックやローストポークなどを提供するヤミーダックは、シドニー在住の中国人が創業し、本店はオーストラリアにある。 日本の店舗は在日中国人がフランチャイズで展開しており、2023年オープンの駒込店(東京)を皮切りに、2024年に池袋(同)、2025年に高田馬場(同)に出店した。駒込のセントラルキッチンで料理を作り、各店舗へ配送しているそうで、どの店舗
外骨格ロボット(パワードスーツ、パワーアシストスーツとも呼ばれる)が中国で大きな盛り上がりを見せている。その熱狂ぶりは、日本にとっても無視できないほどだ。 外骨格ロボットとは、人の動きを補助するウエアラブル型の機器で、着用することで重いものを持つ、階段を昇り降りする、歩く・走るといった人間の基本動作を強化・拡張できる。これまでは、倉庫業務などの物流現場やリハビリを目的とした医療分野などでの利用が中心だった。 5月初めの大型連休に、中国各地の観光地で外骨格ロボットのレンタルサービスが開始され、注目を集めている。特に、万里の長城(八達嶺長城)や、黄山、泰山、華山、廬山といった景勝地で、山水画に登場するような急斜面の山が多く、階段での昇り降りには足腰への負担がかかる。外骨格ロボットを装着すると、負担が軽減されるという。レンタル料金はそれぞれ異なるが、華山では本体とバッテリー2個がセットで1日あた
中国の精密減速機メーカー「智同科技(Chietom Precision Transmission Technology)」の研究開発・生産拠点建設プロジェクトが、4月20日に北京経済技術開発区で始動した。総投資額約3億元(約60億円)、敷地面積約1万1000平方メートルにおよぶこのプロジェクトは、約2年の工期で、27年に稼働、29年にフル稼働を予定している。 新拠点は、研究開発、試験・測定、販売、管理本部などの機能を集約。産業用ロボットと人型ロボット向けの精密減速機のスマート生産ラインを建設し、ロボット伝達システムにおける統合的なソリューションの提供を目指す。 「智同科技」本部・生産拠点イメージ(智同科技提供) 減速機はロボットの動力源とアクチュエーターをつなぐ中核部品で、その性能によりロボットの運動精度や耐荷重が決まる。産業用ロボットや協働ロボット、サービスロボット、産業オートメーション
中国の恋愛リアリティーショー「半熟恋人」シーズン4で、女性出演者が弦のない電子ギターで弾き語りを披露し、SNSの話題をさらった。 この独特な形のスマートギターは、スマート楽器ブランドのLiberLiveが打ち出す「LiberLive C1」で、ネック部分の9つのシリコンパッドにコードが割り当てられており、楽曲の進行どおりに光るシリコンパッドをタップするだけで正確なコードを演奏できる仕組みになっている。 LiberLive C1は2023年4月に発売され、天猫(Tmall)など各通販サイトの楽器部門で大ヒットした。米フロスト&サリバンによると、23年6月〜24年6月の世界のスマートギター市場で販売台数トップとなった。LiberLiveを運営する「未知星球科技(東莞)」の24年の売上高は10億元(約200億円)を超えたという。 未知星球を創業した唐文軒氏は、2016年にドローン大手DJIのアル
中国のAIユニコーン「MiniMax」がリリースした最新の音声合成モデル「Speech-02」がこのほど、世界的な音声技術評価サイト「Artificial Analysis Speech Arena」および「Hugging Face TTS Arena」で共に首位を獲得、これまで長らく米OpenAIやElevenLabsがトップを占めていた中での快挙となった。しかも、最先端レベルの性能を誇りながら、料金はElevenLabsの半分から4分の1に抑えられている。 MiniMaxは、AI大手の商湯科技(センスタイム)で副総裁を務めていた閻俊傑氏らによって、2021年12月に上海で設立された。24年3月には、アリババグループの主導で6億ドル(約860億円)を調達し、評価額は25億ドル(約3600億円)に達している。 アリババ、中国生成AIユニコーン「MiniMax」に6億ドル以上の出資か クラウ
中国では、ゲーム・マンガ・アニメを中心とした「二次元文化」と呼ばれるサブカルチャーのファン層が年々拡大している。日本で言うところの「オタク文化」に近い存在だが、中国ではそれに対するネガティブなイメージは比較的少ないようだ。 中国SNS大手の微博(Weibo)が発表した「2025年汎二次元内容生態研究報告」によれば、二次元ファンの数は5億人に達するとされている。こうした背景を受けて、日本のコミックマーケット(コミケ)のように、二次元に特化した同人イベントも中国各地で盛んに開催され、高い人気を集めている。 近年では、日本など海外発コンテンツに加え、中国国内で制作された人気コンテンツも台頭し、ファン層の年齢が徐々に高まるといった変化も見られる。こうした背景のもと、中国の二次元ファンイベントの運営や内容に変化が起きている。 中国、アニメ・ゲームのグッズショップが急増もすぐにバブル崩壊した理由とは
モバイルバッテリーなどで知られる中国の電子機器メーカー「安克創新科技(Anker Innovations)」(以下、アンカー)が、これまで得意としてきた主力カテゴリ以外で新たな成長の柱を模索している。 アンカーはこれまで10年以上にわたり、モバイルバッテリーや充電器、ケーブルなどコストパフォーマンスの高い消費者向け電子機器を扱い、日本や欧米市場で急速にシェアを拡大してきた。アンカーという世界的なブランドを確立し、2020年には中国のハイテクベンチャー専用ボード「科創板」に上場を果たした。 しかし、消費者向け電子機器市場の成長が鈍化していることを受け、アンカーは近年、スマートホームブランド「Eufy」やワイヤレスイヤホンブランド「Soundcore」、プロジェクターブランド「Nebulra」など新たなブランドを相次いで立ち上げ、製品ポートフォリオの多様化を図っている。 Anker、2024年
36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア 日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。
中国内モンゴル自治区興安盟にある食品会社、内蒙古科沁万佳食品の生産ラインでは連日、忙しくも秩序正しい生産の光景が広がっている。豆の香り漂う工場内では、清潔な作業着を着た従業員たちが手順に従いみその半製品を整然と中温発酵室に運んでいく。 1993年、鹿野正春氏や柴田義孝氏ら日本人が農産物加工品の生産状況視察のためヒンガン盟を訪れ、詳細な調査と化学分析の結果、地元の大豆や米、水がみそ醸造に最適だと判断した。その後、みその生産と日本市場への輸出を主要業務とする中日合弁の内蒙古万佳食品(内蒙古科沁万佳食品の前身)が設立された。 内蒙古科沁万佳食品の于海竜董事長は「当初、みその年間生産量は300トンに満たず、発展は困難を極めた」とし、「97年の日本視察旅行で多くの気づきを得た。工場に入るとすぐ、日本企業の先進的な設備、高品質な製品に魅了され、自分たちの工場もこのようにできると感じた」と振り返った。
中国乗用車協会(CPCA)が発表した2025年1~2月のデータによると、中国の新エネルギー乗用車(EVとPHEV)のうち、レベル2以上の自動運転機能を搭載している車両の割合が66.3%に達した。とくに16万元(約320万円)以下の価格帯で搭載率が大きく伸びた。 技術の成熟や関連法規の整備が進み、低価格帯市場にも自動運転が浸透しつつある。一方、自動車各社はより高いレベルの自動運転技術の導入を始めており、すでに小鵬汽車(Xpeng Motors)や奇瑞汽車(Chery Automobile)、広州汽車集団(GAC Group)、極氪(ZEEKR)などがレベル3自動運転車の量産スケジュールを明らかにしている。 シャオミ「SU7」死亡事故、中国EVの海外進出に暗雲 25年1〜2月のレベル2自動運転機能のNEV搭載率は、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が62.9%、先行車追従機能(ACC)が64.5%
中国では2024年以降、人型ロボットに代表される「エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)」の分野でスタートアップ企業が続々と誕生し、資本も集中するなどかなりの熱気を帯びたが、現段階では商用化の歩みはなかなか進んでいない。 ある業界関係者は「人型ロボットを手がけるスタートアップは中国国内に80社余りあるものの、商用化できている企業はほぼゼロだ」と指摘する。それとは対照的に、人型ロボット開発に欠かせないモーターやロボットアーム、ロボットハンドなど中核部品のサプライヤーは、ブームの恩恵を受けて急成長を遂げている。 “まるで人間の手” 中国スタートアップ「PaXini」が起こす人型ロボットの触覚革命 ロボットアームやジョイントを開発する「RealMan(睿爾曼)」は、その代表的な一社だ。北京市で開催された「2024世界ロボット大会(World Robot Conference)」では、出展したロ
北京市の経済技術開発区(北京亦荘)はこのほど、4月13日に世界初となる人型ロボットによるハーフマラソン大会を開催すると発表した。この「ロボットオリンピック」と名付けられた異形の大会は、ロボット技術の実証テストであると同時に、開発企業がその実力を披露する格好の舞台となりそうだ。 まるでスターウォーズの世界?「頭脳」訓練工場で黙々と働く、中国の人型ロボットたち 競技ルール:楽しさと挑戦が両立 人型ロボット競技の距離は、人間が走るハーフマラソンと同じ21.0975キロとなる。参加資格は、二足歩行が可能なロボットに限られ、車輪付きのロボットなどは対象外となる。ロボットの自律性については特に制限はなく、手動で制御する半自律ロボットも、完全自律ロボットも参加できる。また、開発企業はルートを事前にロボットにプログラミングすることも認められている。 ハーフマラソンとはいえ、ロボットの移動速度や航続距離、モ
アクションカメラのパイオニア、米ゴープロは2004年に35mmフィルムタイプの初代「GoPro」を発売し、これまでアクションカメラの代名詞として君臨してきた。11年後の2015年には、リコーが360度カメラ「THETA」を打ち出し、パノラマカメラ業界の急成長を後押しした。 そして今、ゴープロやリコーを脅かす新たな存在が現れた。中国深圳発の新興アクションカメラブランド「Insta360」だ。 Insta360は2024年上半期の販売台数でGoProを抜き、世界一のアクションカメラブランドとなった。また、調査会社の米フロスト&サリバンによると、23年の消費者向けパノラマカメラ市場ではシェア67.2%を占め、12.4%で2位となったリコーを大きく引き離し圧倒的首位に立った。 Insta360を運営する「影石創新」はこのほど、中国証券監督管理委員会から上海のハイテク新興企業向け市場「科創板」への新
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