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鹿児島県が主要施策の柱に掲げる観光の「稼ぐ力」向上につながる39事業に、前年度比12億円増の35億円を2026年度当初予算案に盛り込む。県内への外国人延べ宿泊者数が新型コロナウイルス禍前の水準に戻っていないことや、国際定期便の運休や欠航を踏まえ、訪日客誘致促進の特別事業に2億7792万円を計上する。 鹿児島空港(霧島市)では香港線の運休や上海線の欠航が続き、訪日客減少が懸念される。塩田康一知事は10日の会見で「人口減少もあり、訪日客の重要性は大きくなっている。直行便以外で、いかに(県内へ)連れてくるかが大きな課題」と語った。 特別事業では、九州新幹線を活用し誘客を図る。福岡などを訪れる訪日客向けに、博多から鹿児島中央までの片道分の運賃を全額助成する。対象は、鹿児島空港に直行便のある4カ国・地域に加え、県が今後有望な市場と位置付けるアメリカやタイなどの利用客。旅行予約サイトと連携したデジタル
JR鹿児島中央駅や伊集院駅など、鹿児島県内12駅にあるスタンプが17日、リニューアルした。デザインしたのは沿線の高校生ら。地域との連携を深め、駅や列車利用を促進する狙いで、企画したJR九州鹿児島支社は「スタンプラリーのように楽しんでほしい」とPRする。 スタンプは、桜島や茶、霧島神宮など各地の特産品や観光名所があしらわれる。同支社によると、12駅は高校生らの利用が多く、スタンプは古くは10年以上前からある。観光客や訪日客にも人気が出始めたことから、より地元に特化したものをつくろうと、沿線10校に協力を依頼した。 鹿児島中央、川内、出水はみどりの窓口内にスタンプ台を設置(窓口営業時間のみ)、ほかは改札やみどりの窓口付近に常設する。スタンプは直径8センチ。台紙はないため、手帳などを持参する。同支社は「スタンプのデザインを通じて鉄道を身近に感じてもらえればうれしい」としている。
鹿児島県の高校教育が岐路に立っている。多くの公立高は定員割れが常態化しているのに対し、私立高や通信制課程は、授業料の実質無償化や不登校の増加を背景に存在感を増している。さらなる少子化で先行きが見通せない中、揺れる現場の実情を追った。(連載「揺れる高校教育~鹿児島の現場から」③より) まだ薄暗い昨年12月上旬の早朝、伊佐市の大口元気こころ館の駐車場にバスが並んでいた。しばらくすると、保護者の車やバイクに乗った高校生が次々と到着。およそ20人が白い息を吐きながら、それぞれのバスに乗り込んだ。 同館は北薩や姶良、日置方面にある私立3校のスクールバスの停留所となっている。出発したバスは、道中で生徒を拾いながら学校まで送り届ける。 伊佐市教育委員会によると、2025年度に市内の大口、伊佐農林、大口明光学園の3校に進学した地元中学生は5割に届かなかった。残りはバスや鉄道で通学するか、寮に入るなどして市
「そもそも乗れる便がない」…通学手段の鉄道、バスは減便・運休続き 定期代補助では解決しない地方高校の生徒募集問題 鹿児島県の高校教育が岐路に立っている。多くの公立高は定員割れが常態化しているのに対し、私立高や通信制課程は、授業料の実質無償化や不登校の増加を背景に存在感を増している。さらなる少子化で先行きが見通せない中、揺れる現場の実情を追った。(連載「揺れる高校教育~鹿児島の現場から」②より) 冷え込んだ昨年11月中旬の午前7時過ぎ、人けのない霧島市牧園のJR霧島温泉駅前に大型バスが停車した。学校の始業時間より1時間早く着いた高校生たちが談笑していると、駅構内から列車の運休を告げる自動アナウンスが響いた。 近くの霧島高校は、生徒の8割にあたる約80人が肥薩線で通学していた。しかし、8月の記録的大雨の影響で吉松-隼人が運休。現在は平日のみJRが運行する代替バスで、倍近い時間をかけて登校する。
膨らむ馬毛島基地工事費。「人も金も足りなくなったら、バーッとつぎ込む」――業者も驚く防衛の工事、補正が当初上回る 識者「国民が納得できる説明を」 鹿児島県西之表市馬毛島の基地工事で、防衛省、国土交通省が業者と結んだ契約額が、当初の額から5300億円超増え、約2倍の9726億円に膨らんでいた。総工費も変更の内容も見えないまま、続々と投入される巨額の予算。防衛増税を控え、識者は「国民が納得するような理由の説明が求められる」と指摘する。 変更理由を示した資料によると、巨大な箱形の鉄筋コンクリート構造物「ケーソン」の数をはじめ、通常なら当初計画から想定するような大がかりな追加もある。 工事単体で見ても増額は膨大だ。契約額が最も増えたのは、国交省分が五洋建設(本社東京)と東亜建設工業(同)でつくる共同企業体(JV)が受注した港湾などの築造工事で、当初の961億円が2606億円となった。 防衛省分では
島を唯一走る路線バスが廃止…町の判断は「公共ライドシェア」――車両を引き継ぎ、役場職員らが代替運行 喜界町「あくまで暫定的」 鹿児島県喜界町を唯一走る奄美航空(奄美市)の路線バス廃止を受け、町は21日から、公共ライドシェア(自家用有償旅客運送)での代替運行を始める。町は「あくまでも暫定的なもの。今後も事業継承者の確保に努める」としている。 町企画観光課によると、ダイヤや路線、料金は従来通り。町や運送業者などでつくる地域公共交通活性化協議会が運行主体となり、車両4台と同町湾の事業所はそのまま引き継ぐ。職員3人を新たに採用し、役場職員らを含む9人体制で運行する。来年3月末までの運営費は1285万円。 奄美航空は10月、人手不足を理由に今月20日付でバス事業を撤退すると町に通知。町は国や県と協議を重ねてきた。同課の中村幸雄課長は「安全運行を最優先に、町に適した運行形態の検討を進める」と話した。
肥薩おれんじ鉄道が、2月に踏み切った列車の一部運行取りやめを解消する見通しが立ったことを明らかにした。不足していた運転士を補充できるめどが付いたという。 ただ、運休解消は2027年夏以降とされる...
29日午後6時5分ごろ、鹿児島市上荒田町の市電神田電停付近で、鹿児島駅前発郡元行きの市電が誤って車庫に向かう軌道に進入し、緊急停車した。市電はいったん後退して運転再開した。乗客25人と運転士にけがはなく、ダイヤに大きな影響はなかった。 市交通局電車事業課によると、車庫前の区間は軌道上に10秒以上いると車庫方面にポイントが切り替わる。右折車両がいたため徐行した運転士が、ポイントが切り替わったことに気付かず、信号も確認しないまま進行した。
JR九州は12月20、21日、九州新幹線の部分開業まで在来線の博多-西鹿児島(現鹿児島中央)間を走っていた787系の夜行特急「ドリームつばめ」(6両編成)を約21年ぶりに特別運行する。八代-川内間は肥薩おれんじ鉄道の路線に乗り入れる。 787系は特急「つばめ」として1992年デビュー。2004年3月の部分開業に伴い名称を「リレーつばめ」に変え、全線開業まで走った。現在はJR日豊線の特急「きりしま」などで運行を続ける。ドリームは部分開業のダイヤ改正で廃止となっていた。 JR九州によると、ツアー企画として21年に「つばめ」を運行した際、「ドリームにも乗りたい」と要望が多かった。特別運行は20日午前0時2分に博多を出発、鹿児島中央に午前5時56分到着。同日午後11時51分に鹿児島中央発、21日午前5時55分に博多に着く。 1人料金は片道3万8000円(普通席)~18万円(グリーン個室)。記念乗車
8月の記録的大雨の影響で年内運休見通しとなっているJR肥薩線の吉松(鹿児島県湧水町)-隼人(霧島市)について、JR九州は18日、来年1月以降も運休が当面続くことを明らかにした。運転再開の時期は精査中で、同社は「再開時期が決まり次第、お知らせしたい」としている。 同区間の表木山(霧島市)-日当山(同)では、線路を支える高さ10メートルの土台が約50メートルにわたり崩壊した。同社によると、現場は周囲に道路がない山中のため重機や資材を運ぶのも困難。10月から機材や資材の搬入経路の整備に着手しているものの、線路本体の工事には取りかかれていない。 同社は9月から、平日のみ上下11本の代替バスを手配している。12月27日から翌年1月4日までの年末年始期間は休日と同様の扱いとして、運休することも発表した。 現場は1993年の8・6水害でも被災しており、周囲に川や土砂流入を防ぐための擁壁や水路を設けて対策
国は地方鉄道の存廃議論の目安として、1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)が千人未満を示す。鹿児島県内では直近3年間でJR指宿枕崎線の指宿-枕崎や肥薩線の吉松-隼人など4路線の区間が該当する。鉄路の維持か、バス転換か。県外の他路線で先行する取り組みは、いずれ県内の参考になるかもしれない。全国の現場を訪ねた。(連載かごしま地域交通 第5部「鉄路の行方」⑥より) 富山県高岡市にあるJR氷見線(16.5キロ)の雨晴(あまはらし)駅。富山湾と立山連峰の景色を一望できるスポットとして有名な道の駅が近い。10月上旬の平日だったが、駅員は訪日客への対応に追われていた。高岡行きの列車は高校生の帰宅時間と重なり満杯だった。 市中心部の高岡駅を起点に南へ延びる城端(じょうはな)線(29.9キロ)と北側の氷見線。2022年度の1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)は2481人、2157人。すぐに廃線が危
本州最長の廃線となったJR三江線 跡地管理を巡る地元と鉄道会社の議論は深まらず 「中山間地の廃線にはこういう問題が付きまとう」 国は地方鉄道の存廃議論の目安として、1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)が千人未満を示す。鹿児島県内では直近3年間でJR指宿枕崎線の指宿-枕崎や肥薩線の吉松-隼人など4路線の区間が該当する。鉄路の維持か、バス転換か。県外の他路線で先行する取り組みは、いずれ県内の参考になるかもしれない。全国の現場を訪ねた。(連載かごしま地域交通 第5部「鉄路の行方」⑦より) 2018年3月末で運行を終えたJR三江線。広島県北東の三次(みよし)市と島根県西部の江津(ごうつ)市を結び、2県6市町で計108キロにも及ぶ。国土交通省の統計では、廃線距離は本州のJRで最長だ。 10年度の1キロ当たりの1日平均利用者数(輸送密度)は66人で、20年前に比べ8割以上減っていた。自治体とJR
国は地方鉄道の存廃議論の目安として、1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)が千人未満を示す。鹿児島県内では直近3年間でJR指宿枕崎線の指宿-枕崎や肥薩線の吉松-隼人など4路線の区間が該当する。鉄路の維持か、バス転換か。県外の他路線で先行する取り組みは、いずれ県内の参考になるかもしれない。全国の現場を訪ねた。(連載かごしま地域交通 第5部「鉄路の行方」③より) 8月上旬、JR札幌駅から釧路行きの特急「おおぞら」に乗車し、2019年4月に廃線となったJR石勝線夕張支線(夕張-新夕張、16キロ)のあった夕張市を目指した。夏休み時期でもあり、6両編成の車内は外国人観光客らで混雑していた。東へ約1時間、今では市唯一の駅である新夕張に正午前、到着した。 市南端の街外れに位置する駅前のロータリーにはバスやタクシーの姿はなく活気はない。特急から下車した森谷芳樹さん(80)は札幌からの病院帰り。昨年運転
JR三次駅に停車する気動車「キハ47」(右)。奥の「キハ120」へ乗り換えるとローカル線の雰囲気は濃くなった=9月28日、広島県三次市 国は地方鉄道の存廃議論の目安として、1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)が千人未満を示す。鹿児島県内では直近3年間でJR指宿枕崎線の指宿-枕崎や肥薩線の吉松-隼人など4路線の区間が該当する。鉄路の維持か、バス転換か。県外の他路線で先行する取り組みは、いずれ県内の参考になるかもしれない。全国の現場を訪ねた。(連載かごしま地域交通 第5部「鉄路の行方」①より) 9月下旬、JR広島駅(広島市)は家族連れや訪日客で活気づいていた。南口に整備された再開発ビル2階に8月、広島電鉄の路面電車が発着するホームができた。路面電車が高架で乗り入れるのは全国初だ。同じ階には在来線と新幹線の改札口があり、利便性が一段と高まった。 在来線ホームを降りると、多くの電車が停車する
鹿児島市交通事業経営審議会が27日、上荒田町の交通局であり、当局は来年1~3月、市電同士の衝突を防ぐ運転支援システムを全57車両に導入すると報告した。人工知能(AI)カメラを各車両に4台設置、前方車両を検知したり、運転士の脇見や居眠りを察知したりすると警告を発する。 電車事業課によると、今年4~9月で市電では重大事故が3件、重大事故につながりかねないインシデントが1件発生、2023年度、24年度の年間合計数(各3件)を上回る。運転士の前方不注意で停止車両に後続車両が衝突する事故も起きている。 システムは、先行車両に近づくと15メートル以上離れた位置で停止できるよう運転席で警告音が鳴り、3メートル手前に近づいた場合も再度知らせる。同課の末吉健治課長は「システムを導入し、安全性の向上を図っていきたい」と述べた。 審議会では本年度中に見直す交通事業経営計画の素案に、26年8月からの市電の運賃改定
不祥事の相次いだ鹿児島県警が再発防止策に取り組んで1年が過ぎた。刷新が期待される一方、県民の「県警は変わった」という実感は広がりを欠いているのが実情だ。連載「検証 鹿児島県警」第5部は、組織のあるべき姿を問い直し、改革の行方を展望する。(連載・検証 鹿児島県警第5部「組織改革の行方」④より) 「開かれた組織であるべきなのに、いつまでも変わらない」。志布志市で焼酎用サツマイモを販売する中山信商店の中山信彦さん(53)は、県警不祥事の報道を見るたび、父信一さん(80)が警察に連行された二十数年前を思いだす。 2003年、県議選で当選した信一さんは選挙運動で買収会合を開き計191万円の授受があったとされ、住民12人も含めて公選法違反の疑いで逮捕、起訴された。いわゆる「志布志事件」だ。 その後、3年以上かけた裁判で信一さんのアリバイが認められ、鹿児島地裁は「強圧的な取り調べがあった」と指摘。買収自
ふるさと創生資金活用し8000万円で整備した中之島天文台、来場者なく維持費に年130万円 財政難の十島村は廃止検討 鹿児島県十島村は中之島にある村営「中之島天文台」の廃止に向けた検討を始めた。1991年10月に開館後、90年代には年間500人を超える来場者がいたものの、ここ数年は数十人と低迷。今年4~8月はゼロだった。維持管理費に毎年130万円ほどが必要で、村は「新たな利活用法を模索したが、費用対効果を鑑みた」としている。 村教育委員会によると、同天文台は村の観光の目玉を目指し、国のふるさと創生資金を活用して御岳の麓に建てられた。当時九州最大級だった直径60センチの反射望遠鏡を約6500万円かけて整備し、総工費は約8000万円。 開館は予約制で、県内外の天文ファンに知られる施設ではあるものの、村営フェリーしか交通手段はなく、年間来場者数は2024年度は10人だった。直近10年の平均は60.
8000円の花火大会有料席、目の前の木でほぼ見えず 公式サイト「真正面から観覧できる」 利用者の苦情にも払い戻しせず 鹿児島市 「『花火を真正面から観覧できる』とうたう有料席なのに、ほとんど見えなかった」-。8月23日に鹿児島市の鹿児島港本港区であったかごしま錦江湾サマーナイト大花火大会の来場者から、南日本新聞に声が寄せられた。原因は有料席前方の木。大会実行委員会事務局の同市は「木で見えづらいとは想定していなかった。不快な思いをさせて申し訳ない」としたが、払い戻しはせず、来年に向け配置を精査するとした。 同市の20代女性が自席から撮った約30秒の動画では、ほとんどの花火が前方の木に隠れていた。女性が購入したのは、ウオーターフロントパーク(WFP)内の芝生部分に設けられた8000円のB席。1.8メートル四方の定員4人の升席で、場所は選べず、購入順に割り振られた。WFPの海側には高さ約6メート
鉄道会社ながら稼ぎ頭は不動産…上場後にコスト削減を加速させたJR九州、経営基盤強化へ「できることは何でもやった」 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」⑤より) 鹿児島の陸の玄関口であるJR鹿児島中央駅(鹿児島市)。西口には2023年、複合商業ビルが開業し、隣接地では再開発が進む。仮囲いを見ると、JR九州の分譲マンション「MJR」の文字がひときわ目立っていた。 鉄道事業が祖業ながら稼ぎ頭は不動産事業だ。25年3月期連結決算によると、運輸サービス部門は121億円の営業黒字。不動産は246億円と2倍の
鹿児島初の私鉄「南薩鉄道」、廃線で一気に過疎化が進む 元沿線の住民は言う「なくなれば復活は難しい。よく考えて」 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」③より) 薩摩半島西岸を走っていた南薩鉄道(南鉄)は1984年の廃止から41年。伊集院-枕崎の49.6キロのほか、万世線(加世田-薩摩万世)や知覧線(阿多-知覧)を合わせた総延長は最大で68.4キロ。現在の日置、南さつま、枕崎、南九州各市を結んでいた。 「地域の産業や暮らしを豊かにしたいと願い、鉄道を敷設した先人の意気込みに頭が下がる」。南薩線伝承組
鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」②より) 8月8日、姶良、霧島市を中心に降った記録的大雨は鉄道網にも爪痕を残した。JR肥薩線の吉松-隼人(37.4キロ)は山間部で、線路を支える高さ10メートルの土台が50メートルにわたり崩壊。周辺に取り付け道路がなく資材の運搬が厳しいとして「年内の復旧は困難」(JR九州)となった。 列車が運休を迫られる規模の被災は、大雨での線路内への土砂流入や斜面崩壊、河川増水による鉄道施設の流失、倒木での線路故障と多岐にわたる。国土交通省の集計(復旧工事中含まず)では、2
鹿児島市交通局は9日の市議会代表質問で、市電の大人運賃を2026年8月から200円に値上げする方針を明らかにした。現行の170円から30円増となる。人件費高騰などの影響で将来、赤字転落の可能性が高く、安定運行の継続へ向けた財源確保が理由。子ども運賃(80円)や定期券料金は今後検討する。 市交通局によると、値上げ幅は黒字維持に加え、他都市の状況を踏まえて設定した。24年度決算見込みでは、電車事業単体で5748万円の黒字ながら、バスを含む交通事業全体では5億2936万円の赤字となる。枝元昌一郎局長は「運賃改定しなかった場合、(交通事業は)28年度以降に資金不足比率が経営健全化基準(20%)を超える見込み」と説明した。 運賃を改定した後も、交通事業は厳しい収支状況が予想されるとして、枝元局長は「市電、市バスの増収対策の検討が必要」と、さらなる値上げの可能性を示唆した。 値上げは、25年度中に策定
JR九州鹿児島支社は6日、記録的大雨の影響で一部区間の不通が続く肥薩線の代替バス(吉松-隼人駅)で5日夕、大隅横川駅(鹿児島県霧島市)から乗ろうとした乗客が、乗務員から「切符がないと乗れないと思う」と案内され、乗車できなかった事案が発生したと発表した。実際は、切符がなくても降車駅で運賃を払えば乗れるが、乗務員が誤認していた。別の乗客からの申告で分かった。 同社によると現時点で発覚しているのは1例のみという。
電気を船で運ぶ? 屋久島から種子島へ、電気運搬船で離島の脱炭素化狙う 海上パワーグリッドが2028年運航目指す 電気運搬船事業の海上パワーグリッド(東京都)は5日までに、屋久島電工(鹿児島県屋久島町)の水力発電でできた電気を、船で種子島に運ぶ事業検証を始めた。今後、両島の港で船を受け入れる準備に取りかかり、2028年ごろの運航開始を目指す。同社によると、全国初の取り組みとなる見込みで離島の脱炭素化につなげる狙い。 運搬船には蓄電池を搭載しており、電気を海上輸送できる世界初の手段とされる。水深が深いなど海底ケーブルの設置が難しい場所にも電気を運べるのが利点という。運航する船は長さ約90メートル、幅約18メートル。電池の容量は120メガワット時で、1万1000世帯1日分の使用量に相当する。 重油を燃料とするディーゼル機関の内燃力発電で電気が賄われている離島に、屋久島でつくった再生可能エネルギー
「御国」を「皇国」に…戦意高揚のため改ざん? 沖縄戦を指揮した牛島司令官の「辞世の句」、軍が書き換えか 鹿児島市の石碑にも刻まれる 先の大戦で旧日本軍の沖縄戦を指揮した牛島満司令官は、1945(昭和20)年6月の自決前に「辞世の句」を詠んだ。出身地の鹿児島市加治屋町に立つ「生い立ちの碑」に刻まれているが原文と内容が異なっている。碑文は大本営が牛島のものとして発表した句を用いたとみられ、識者は「本土決戦に向けて国民を鼓舞するために、軍中央が書き換えた」とみている。 辞世の句は45年6月18日、牛島から参謀次長らへ送られた電報の中で、戦況報告の後に添えられていた。大本営が発表したものを、鹿児島日報(現南日本新聞)など各紙が同26、27日に報じた。沖縄国際大の吉川由紀非常勤講師(55)=沖縄戦研究=が、防衛研究所戦史研究センター所蔵の電報文を調べたところ、発表文と異なることが分かった。 原文の句
鹿児島市吉野町の仙巌園前バス停標識(同市内向き)の移設を国が県バス協会に求めている問題で、同協会は28日、近くの歩道に標識を移転した。停留所を利用する2事業者のうち、移設に反対していた鹿児島交通は同日、「運行の安全性が確保できない」などとして、8月末での同バス停廃止を発表した。 国土交通省鹿児島国道事務所は8月、設置者の同協会に対し移転措置命令を出した。同月末が期限となっており、同協会は28日夜、車道に残っていた標識を撤去した。 鹿児島交通によると、(1)バス停やバスベイ(バス停留スペース)が丁字路交差点内にある(2)バスベイから走行車線に戻る際、短い間で2車線分の変更が必要(3)乗客が仙巌園からバス停まで2度の道路横断が必要-を理由に、安全性が確保できないなどと判断した。適切な場所への移設を国道事務所に申請したが許可は得られず、「苦渋の決断」としている。南国交通は移設バス停を利用する。
訪日客は増えてもローカル鉄道は依然厳しく――JR九州が輸送密度を公表、最も低かったのは任意協議会が発足した「指宿~枕崎」 JR九州は20日、2024年度の在来線と新幹線の1キロ当たりの1日平均利用客数(輸送密度)など線区別の利用状況を公表した。国が地方鉄道の存廃議論の目安として示す輸送密度1000人未満の区間は11路線12区間あり、指宿枕崎線の指宿-枕崎(216人)が最も低かった。鹿児島県関係は計3路線3区間だった。 指宿-枕崎以外は、肥薩線の吉松-隼人(501人)、吉都線の都城-吉松(392人)。吉松-隼人は前年度と比べ微増したものの、他2区間は微減した。 これまで1000人未満に該当した日南線の油津-志布志(23年度179人)は長期運休があり未公表、20年の豪雨で不通となった肥薩線の人吉-吉松(19年度106人)は公表していない。 同社は2000人未満の区間収支も公開しており、長期運休
8日の記録的大雨の影響で年内運休見通しとなったJR肥薩線の吉松-隼人(鹿児島県)について、JR九州は18日、早期復旧が難しい理由として、被害が最も大きい区間が険しい山中にあることから、「現地まで重機や資材を運ぶのも困難なため」と説明した。同社は同区間を復旧させるとしており、現在は工法などの検討を進めている。 同社によると、表木山(霧島市隼人町嘉例川)-日当山(同市隼人町内)で、約50メートルにわたり線路を支える土台(築堤)が崩壊した。現場は1993年の8・6水害でも被災しており、周囲に川や土砂の流入を防ぐコンクリート擁壁を設けていたが、擁壁ごと流出していた。担当者は「近くに道路もなく、現場周辺の土地確保にも時間がかかりそう」と話した。 吉松-隼人間の1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)は2023年度479人。同区間は高校生による通学利用が多いのが特徴で、同社は夏休み明けの9月1日から代
「生徒8割が列車通学なのに」「廃線とならぬよう」――記録的大雨で被害、JR肥薩線 年内再開は絶望的・・・高校生や地域に不安広がる 8日の記録的大雨の影響で運休しているJR肥薩線の吉松-隼人(鹿児島県)は、多くの高校生が通学手段として利用する。JR九州が年内復旧は困難だと明らかにしたことを受け、保護者や学校関係者からは18日、早期復旧や代替バスの利便性確保を願う声が聞かれた。地域や観光への影響を懸念する意見もあった。 湧水町栗野に住む女性(60)は、列車が運休して以降、霧島市の隼人工業高校に通う息子を約50分かけて学校に送ってから同市横川の職場に向かう。夏休み中もほぼ毎日部活動があり、送迎が必要だ。普段は大隅横川-隼人を利用しており、女性は「いつもよりガソリン代がかかる」と漏らす。「9月からの代替バスの便数がどれくらいあるのか気になる。肥薩線は子どもたちに必要な路線」と早い復旧を願った。 霧
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