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先日、YouTubeで公開されたあと大きな反響を呼び、この note でも紹介した中国の日常系アニメ『呼喚少女』ですが、ここ最近、制作会社が運営に行き詰まり、経営破綻してしまったというショッキングな情報がネット上を駆け巡っています。 期待されていた作品に一体何が起きたのか、今回は現在伝わっている情報をお伝えします。 初の国産ライト百合アニメ『呼喚少女』1話で会社が倒産してしまう…首部国产轻百合番《呼唤少女》在播出一集后公司就破产倒闭了…… 少し前、多くの百合ファンから絶賛され、計り知れない期待を背負っていた国産2Dライト百合アニメ『呼喚少女』が昨日(4月17日)、制作中止になったとの情報がネット上を駆け巡りました。 これまで、この作品は「テーマの問題で検閲を通過できないのではないか」とか「通報されて配信停止になるのではないか」といった懸念はありましたが、まさか結末が倒産によるものだとは誰も
中国は驚異的な急成長を遂げ、大都市にそびえ立つビル群に象徴されるように、その光景は日本と遜色のないものとなっています。 しかし裏を返せば、ほんの数十年前まで、今では到底信じられない社会が存在していたということです。 今回は誘拐事件を通して、中国の急激な発展の裏にあった闇の社会を見ていきます。 大物誘拐フィクサーの逮捕2026年3月21日、とある女性が逮捕されたという報道がありました。彼女こそ、中国で長らく語られてきた謎の人物「梅姨」です。 中国のネット上では、梅姨にまつわる多くの噂が飛び交っていました。 「数多くの誘拐の黒幕」という説もあれば「すでに国外へ逃亡した」、さらには「梅姨は存在せず、主犯が罪を逃れるためのでっち上げ」という説まであります。 2019年にネットで流布した『梅姨』彼女が神秘的な存在だったのは、警察ですら正体をほとんど把握できていなかったからです。 経緯は2005年の「
中国で悪質な企業を告発する特別番組「315晩会」。今年は、昨年に続きある変化が見られました。外資系企業が一切登場しなかったのです。 かつての「315晩会」において、外資叩きは恒例とも言えるコンテンツでした。この変化は何を意味しているのでしょうか。 そして、この話題に関連して筆者は日本の高市政権発足以降、周囲から「中国で日本製品の不買運動は起きていないか?」と頻繁に尋ねられます。 結論を言えば、私の観測範囲で不買運動の兆候はなく、今後も発生する可能性は低いと見ます。 私が周囲へ簡単に説明するときには「中国では政治は政治、自分は自分と切り分けられている」という表現をよく使うのですが、これには理由があります。 今回は「315晩会」からなぜ外資系企業が消えたのか。そして、なぜ現代の中国で不買運動が起こりにくいのか。この理由を、かつての反日デモ当時の社会と比較しながら考察していきます。 外資系企業が
【重要なお知らせ】 平素より、『恋と深空』をご愛願賜りまして厚く御礼申し上げます。 この度、レイ役として出演していただいております佐藤拓也さんにつきまして、契約期間満了に伴いまして双方合意のもと、2026年6月7日をもちまして「レイ」役を降板させていただく運びとなりました。… — 【公式】恋と深空-Love and Deepspace- (@LoveDeepspaceJP) March 2, 2026 表向きは契約期間満了となっていますが、個人的な見解としては、その引き金を引いたのは中国発のスマホゲーム『スノウブレイク』を巡る大炎上だったと考えています。 『スノウブレイク』が3つのレッドラインを超えた結果、男性向け/女性向けゲームのファン陣営が互いのコンテンツを通報しあい大炎上、最終的には共倒れするという事態となりました。 なぜ中国のユーザーは、自分の愛するコンテンツを破壊しかねない手段を
かつて日本のバブル崩壊後に日常系というジャンルが切り拓かれました。そしていま不動産バブル崩壊後の中国で『呼喚少女』という日常系作品が生まれています。 その背景には成長神話の終焉に基づく価値観の転換があるのではないか。今回は日本の歴史との類似性をもとに『呼喚少女』が生まれ、流行している理由を考察します。 「語られる」作品『呼喚少女』は中国の高校を舞台にした日常系作品で、日本の日常系アニメ風の作風が特徴とされています。2026年2月14日にBilibiliで、2月19日にYouTubeで特別編が公開されました。 Bilibiliにおける『呼喚少女』特別編を見ると、一般的なヒット作とは明らかに異なる傾向が見て取れます。 コメント数が6.7万『呼唤少女』は再生数107.4万回に対し、弾幕・コメント総数が6.7万件に上り、再生数に対するコメント比率は約6.3%に達しています。 これは『超かぐや姫!』
中国では今週末から、一年で最も大切な祝日である春節が始まります。街には大きなスーツケースを転がし、一足先に帰省する人々の姿が目立つようになりました。 しかし、この数年、この伝統行事にも変化が起きています。あえて実家に帰らない若者が増えているのです。 都会で働く地方出身の若者の間で、帰省したくない人が急速に増えている。近年、「恐帰族」(帰省恐怖症候群)や春節を「迷惑行事」と表現する新しい言葉が生まれている。そして、今年は新たに「断親」という言葉がSNSで注目を集め、話題となった。「断親」とは、漢字通り「親族との関係を断絶」のようだが、実際は「親戚との付き合いを嫌って、交流をしたくない」という解釈である 記事より抜粋なぜ実家に帰らない若者が増えているのか。そのヒントになるのは、いま中国のショート動画プラットフォームで話題を読んでいる、中国式家庭怪談(中式家庭規則怪談)です。 現代の家庭が抱える
今回のテーマは監視カメラに対する価値観から見えてくる、日中両国の国民性に関する話です。この記事のキッカケは以下の投稿でした。 個人的な感想 △インフラは日本以上に整備 インフラが何を指すかによります。例えば都市交通網は完備されているけど道はゴミだらけだしトイレも普通に汚いです ◎街は治安が良く整然としている お巡りさんとパトカーを見かけない日はないです。おかげさまで治安が保たれています… https://t.co/ININdvFmhl — 上海在住のえいちゃん (@Eichan_GZ) February 2, 2026 裏面を強調した理由最初に、この投稿は元の方の投稿がいわゆる中国の「表面」を表現していたので、この投稿では「裏面」を強調して表現しました。 中国という国を語る際は往々に「二面性」を見落としがちです。キラキラしたビルに行ったら足元にはゴミが散乱している、大都市に昔ながらの旧市街
現代の中国社会を観察する際に一つの「思考の補助線」を引くと、バラバラに見える現象の輪郭が浮かび上がります。 それは「現代の中国は経済だけでなく、社会現象や文化までもが、かつての日本におけるバブル崩壊後の歴史を辿っている」という仮説です。 今回の記事ではこの仮説に基づき、中国のSNSに突如として現れた「モノクロの少女」がなぜ生まれ、何を暗示するのかを考察します。 死を示唆する少女キッカケは一枚のチャット画面でした。ある女性が、別れた彼氏と復縁したいがために「一緒に死のう」と迫り、それに対して友人が怯えながら「…私も死ぬの?」と問い返す。この会話が突如バズったのです。 右:「ねえ、私たちのお金を全部彼に渡そう」 右:「そうすれば、彼は仲直りしてくれる」 左:「私のお金もあげなきゃいけないの?」 右:「そう」 左:「149.38元(3,000円強)送金」 右:「彼が同意しなかったら私たち自殺しよ
中国では『ぼっち・ざ・ろっく!』『MyGO!!!!!』『ガールズバンドクライ』といった日本のガールズバンド作品が爆発的な人気を誇っています。 これら3作品が社会現象とも言えるブームを巻き起こしている一方、中国国産のガールズバンド作品は「ほぼ皆無」と言ってもいい状態です。 なぜ、中国の若者はこれほど日本のガールズバンド作品を支持するのか。そしてなぜ中国はブームに追従できないのか。 この記事では背景にある中国社会と産業構造から、その理由を考察しました。 「中専少女バンド」とネズミ文学『ガールズバンドクライ』は一部で「中専少女バンド(中专少女乐队)」と語られています。 「中専」とは中等専門学校のことで、いわゆる技術や技能を学ぶ職業学校です。そして学歴至上主義の中国で、この言葉は受験競争の負け組、もしくは社会の底辺という差別用語として機能しています。 「中専」という言葉が中国の過酷な学歴社会を表す
『ガールズバンドクライ』は2024年に放映されたガールズバンド作品です。中国では放送直後から若者を中心に爆発的なブームを巻き起こし、数々のイベントが開催されるほど人気を呼びました。 なかでも象徴的なのは、主人公・井芹仁菜が劇中で着る「不登校」Tシャツが、街のあちこちで見られる現象となったことです。 筆者はずっと、この『ガールズバンドクライ』の人気は日本における氷河期時代と重なるものを感じていました。今回の記事では、このブームを現代中国社会、そしてなぜ日本の氷河期と重なって見えるのかを解説します。 受動型学習の限界2021年、各国の大学生3万人を調査した研究が発表されました。 そのなかで中国の大学生は入学時点で優秀な成績を誇るものの、入学後に論理的思考能力が低下する、という結果が示されました。 この背景には高校までの「スパルタ式の受動的な学習」から、大学で求められる「自律的な学習」への転換に
北京大学の1年生のうち30.4%が学習を嫌悪している。さらに40.4%は生きることに意味がないと感じている 前回の記事では中国の過酷な受験戦争を「スパルタ校」の壮絶な実態を通じお伝えしました。 睡眠時間を削り、青春のすべてを捧げ、ようやく勝ち取った「勝者」の座。しかし中国の最高学府である北京大学ではこのような事態が発生しています。 頂点に立った彼らを襲う深刻な虚無感。中国ではこれを「空心病」と呼びます。 なぜ過酷な競争を生き残ったエリートたちが魂の抜け殻になってしまうのか。今回は、ある記事を通じ「空心病」の正体に迫ります。 あなたは仕事したくないのではない。「空心病」なだけ你不是不想上班,你只是得了「空心病」 こんな感覚を抱いたことはありませんか。仕事は終業時間を待つためだけ。かつて胸を躍らせた趣味も、今は指一本触れる気すら起きない。 特に食べたいものはなく旅行への期待も消えた。表面は笑顔
“ぼっちちゃん”が中国で過酷な進学校に入ったらどうなるでしょうか。 これは『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公、後藤ひとりが中国の高校に入ったらどうなるか、という風刺です。 校門に刻まれた名は「衡水中学」 中国で「受験工場」という異名を持つ伝説的な進学校です。四コマ目の背後にあるスローガン「1点を上げれば、1,000人を蹴落とせる(提高一分,干掉千人)」が、その苛烈さを物語っています。 *中国の「中学」は日本の「中学・高校」に相当 しかし、圧倒的な進学率を誇った神話に、いま異変が起きています。 中国の最高学府である清華大学・北京大学の合格者数を見ると、その凋落は一目瞭然です。 2019年:275名 2025年:45名 わずか6年で、合格者数は80%以上も激減しました。無敵を誇った「受験工場」で何が起きているのでしょうか。今回の記事では衡水中学の栄枯盛衰と、中国の過酷な教育現場をお伝えします。
3,000億元(約6.8兆円)。これは2024年から2025年に中国政府が用意した補助金政策の予算総額です。 この補助金は以前の日本でいう「家電エコポイント」のように消費者の購買意欲を煽り、冷え切った市場を温めることが目的でした。 この政策により深刻なデフレ不況を吹き飛ばす目論見でしたが、蓋を開けてみれば巨額のマネーは景気を底上げすることなく、砂漠に撒かれた水のように一瞬で蒸発してしまったのです。 国家プロジェクト級の予算は、どこへ消えてしまったのか。この記事では、中国経済の「今」を象徴する社会現象を解説します。 深刻なデフレ不況中国の消費者物価指数は2020年後半から低空飛行を続けています。 低迷し続ける消費者物価指数。その根本原因は深刻な「資産デフレ」が進行しているからです。中国の都市部における家計資産の約7割、もしくはそれ以上は不動産が占めると言われています。 そして今の中国は不動産
かつて日本で『ラブプラス』が「永遠の日常」という革命をもたらしたように、現在は中国製の乙女ゲーム『恋と深空』が多くの女性たちの日常を支えています。 2026年1月時点8,000万人ユーザー『ラブプラス』が提供したのは自分の生活に同調し、裏切ることのない安らぎでした。そして『恋と深空』も同様に女性たちの求める理想を日常に提供しています。 画面の中の彼らは癒やしか。それとも、新しい時代のパートナーなのか。今回の記事では、爆発的人気を誇る『恋と深空』の熱狂、その背景にある現代中国のフェミニズム事情を解説します。 モノとして扱われる女性『恋と深空』が熱狂的に支持される背景を語るうえで、中国のフェミニズム事情は避けて通れません。 これまでの記事で解説してきた通り、中国でフェミニズム運動は現在進行形であり、特に地方では男尊女卑は決して過去の遺物ではありません。今なお根深く残る不均衡な構造が、中国のフェ
東京大学が主導し日中の46大学が参加したビジュアルノベル研究の合同誌がコミケC107で発表されました。中国はTOP校から地方大学まで、国境を越え結集した学生たちがテーマとして取り扱うのは「ギャルゲー」です。 【コミケ50周年特別企画】 C107にてビジュアルノベル大学サークル合同本を頒布します! 総ページ数は676ページ!! 参加数は日中合計46団体、テーマは「各サークルの活動史」と「ビジュアルノベルのこれから」です。 ビジュアルノベルに対する大学生の生の声を、どうかお見逃しなく! (続く)#C107 pic.twitter.com/papXxuZE1O — 東京大学ビジュアルノベル同好会UT-ViNos(2日目 東6 東 イ 31b) (@ut_vinos) December 12, 2025 これは中国側で行われた告知です。 【抜粋】 東京大学が主導し、日中の計46大学が今回の刊行物の
このnoteを読まれる方の中には、こう感じる方がいるかもしれません。 「X(旧Twitter)から中国語投稿の引用が増えた」 その感覚は正しいです。 私は以前、中国国内SNSの情報に重きを置いていました。しかし徐々に重心がXへ移動しています。 中国語の「潤(ルン)」という言葉は、英語の「run(逃げる)」に発音が似ていることから生まれたスラングで、社会の閉塞感から逃れ、海外への移住を目指す動きを指します。 今、この現象が現実社会だけでなく情報空間でも起きています。当局の締め付けが厳しくなっていることに伴う「デジタル移住(潤)」とも呼ぶ現象です。今回は、この現象について解説します。 潜在ユーザー「数億人」X(旧Twitter)における中国人ユーザーの実数について、プラットフォームから公式な数字は公表されていません。しかし、間接的に増加傾向を見ることは可能です。 明確な指標となるのが「李老师不
「年収2000万円でも、一瞬で人生が詰む」 こうした刺激的なフレーズとともに、年末の中国ネット界で「斬殺線(キル・ライン)」という不穏な言葉が話題となりました。 中国SNS(微博)のホットワードもともとゲームの世界で「即死」を意味するこの用語が、今、アメリカを嘲笑する意図で大量消費されています。中国ではしばしば、当局の意向を汲んだ「官製流行語」が広まりますが、今回もその典型に近いと私は見ています。 しかし、これまでの流行語とは決定的に違う点があります。それは「潤(ルン)」と呼ばれる国外脱出組を中心とした、いわば「情報の越境者」たちの存在です。 「この流行語は何の目的で放たれ、どのように虚構が暴かれたのか」 この記事では、現代中国の情報空間で起きている摩擦をお伝えします。 「潤(ルン)」とは英語の「run(逃げる)」の発音が似ていることから、中国社会の「生きづらさ」(政治的抑圧、過酷な競争、
道を埋め尽くす色とりどりのヘルメット。中国でこういった光景は当たり前となりました。もはやフードデリバリー員のいない風景を想像することはできません。 しかし、その「当たり前の日常」の裏側で深刻な変化が起きています。 2025年12月22日、湖南省長沙市。ある住宅地の前を、抗議の声を上げるフードデリバリー員の集団が埋め尽くしました。 時を同じくして、12月初めに国営放送(CCTV)とプラットフォーム大手が制作したPR動画が猛烈な批判を浴び、公開停止に追い込まれました。 いったい、中国ではいま何が起こっているのか。今回の記事ではフードデリバリー員から見えるリアルな中国社会と、その背後に潜む「断裂」を解説します。 「新ブルーカラー」の爆発的増加フードデリバリー員は今や中国経済を支える巨大な労働力となっています。 中国ではネット配車やデリバリー、宅配といった業種は「新型就業形態」とされ、いわゆるギグ
前回の記事では中国におけるライブコマース変容の前編として、かつて「ライブコマース城」と呼ばれたマンションを舞台に、従来型ライブコマースの衰退を描きました。 後編となる今回はマクロ視点へと移し、ライブコマースを取り巻く構造変化を見ていきます。中国におけるEコマースの変化は、この国の消費が「モノ消費」から「コト消費」へ確実に移行しつつあることを映し出しています。 変化の背景:高止まりしたネットユーザーまず、Eコマースの変化の背景を整理します。かつて右肩上がりで増え続けていた中国のインターネットユーザー数は、近年では普及率80%前後で高止まりするようになりました。 2013-2023年の中国ネットユーザー数高齢者や低所得者といった一部の層を除けば、ほぼすべての人がインターネットの恩恵を享受する時代に入ったと言えるでしょう。そして、それに伴いEコマースにも苦境が訪れています。 この環境では、これま
今回から前後編に分けて、中国ライブコマースの変容を取り上げます。ライブコマースとは、インフルエンサーによる動画配信を通じて商品を販売する手法で、中国ではここ数年、急速に市場を拡大してきました。 しかし近年、そのライブコマースにも変化の兆しが現れ始めています。前編となる今回では杭州・麗晶国際という建物で暮らした人の姿を追いながら、その変化をドキュメンタリーのかたちで描いていきます。 これはかつての麗晶国際を紹介した動画です。 麗晶国際は2015年に竣工した、延べ床面積約26万平方メートル、全39階・1594戸からなる巨大複合マンションです。最盛期には、配信者や業界関連者を中心に、約2万人がここで生活していたとされています。 麗晶国際沈みゆくEC、過剰な人材11月初旬、杭州・麗晶国際 延べ床面積約30万平方メートルを誇るこの巨大ビルは、中国のライブ配信・インフルエンサー産業を象徴する存在だった
アルゼンチンを舞台としたこの記事は、私たちが知っている従来型の通貨危機とは全く異なる光景を描き出しています。 国際化・電子決済・暗号資産・国民の高負担…。「国家」の概念が後退したとき社会はどのように変容し、普通の人々はどのような生活を送るのでしょうか。 以下は本文です。 パブロの立場は少し特別だ。10年前、彼は華為(ファーウェイ)の駐在員としてアルゼンチンに派遣され、この南米の国で2年間生活していた。10年後、Devconnectカンファレンスに参加するため、今度はWeb3開発者という身分で再びこの地を踏んだ。 この「10年をまたぐ視点」が彼を苛烈な経済実験の当事者にしてしまった。 彼がアルゼンチンを離れた時、1ドルはわずか十数ペソにしか交換できなかった。しかし今、アルゼンチンの闇レートは1:1400にまで暴騰している。単純な経済論理で考えれば、もしポケットにドルが入っているなら、この国で
この記事ではカンボジアの詐欺拠点(園区)を陰で支えた金融インフラに視点を置く報道を紹介します。 決済・換金・マネロン・暗号資産・人身売買… あまり目立ちませんが、詐欺や暴力で成り立つ暗黒社会には血液となる金を流す経済が必要です。 カンボジアを支えた暗黒金融システムがどのように拡張し、どのように崩壊したのか。その流れを解説しています。 カンボジアのアリペイ:昨夜訪れた終焉汇旺金边往事:「柬埔寨支付宝」,死于昨夜 2025年12月1日、プノンペン メコン川に吹く風は相変わらず湿気で蒸し暑い。だが、この地で暮らす数十万の華人にとって、今年の冬は例年よりもずっと冷え込んでいた。 今日は、カンボジア華人ビジネス界の記憶に刻み込まれる日である。 早朝のシアヌーク大通り。かつて「眠らない金融の象徴」と見なされていたフイワン本社ビルは、一夜にして心臓の鼓動を失った。 フイワン・グループ(中国語:汇旺,、英
今回の記事では、中国で突如バズった映画解説を手がかりに、いまの中国社会で広がる中産階級を覆う不安を読み解きます。 2017年の映画が2025年の中国で再び火を噴いた背景には、若い世代が文化大革命に新たな幻想を抱き始めているという、複雑な社会心理が横たわっています。 本稿では、その理由をSNSの投稿とともに探っていきます。 ブームとなった映画解説ある映画系インフルエンサーによる、文化大革命を題材にした映画『芳華-Youth-』の解説が最近、爆発的な話題となりました。動画サイトBilibiliでは、この解説動画がわずか1か月で再生数3,500万回を突破したのです。 これらの『芳華』解説動画は11月2日から3週連続で更新され、総再生時間は1時間40分を突破。最終回が11月29日に公開されると、すぐに中国のSNSで拡散し議論を呼びました。そして、現在この動画は削除され、関連する議論も現在のところほ
今回は2つの中国語で書かれた文章を紹介します。 ネット社会となり、私たちはかつてないほど多様な情報に触れるようになりました。言語も文化も価値観も、世界中から同時に流れ込み、思考を揺さぶります。 しかし、そのような激しい変化にあっても、人と人との付き合い方や、何を大切にすべきかという根本は、ほとんど変わっていないのではないか。 これらはそういった内容を示唆する文章です。 この文章はXで翻訳したものです。投稿された内容は中国社会を対象としていますが、日本でも共通する問題でしょう。 现在的中国,能做一个正常人就已经很不容易了。为什么?因为你环顾四周就会发现,正常人已经快成稀有动物了。而那些蠢人和垃圾人却多得像蝗虫一样,乌央乌央遍地都是。而且你这辈子80%的灾难,都是因为跟这两种人扯上了关系。他们会耗你的时间,坏你的心情,赌你的财路,乱你的脑子。那我们要怎么识别… — Morris (@Morri
前回は主に、X(旧Twitter)で見られる反応を取り上げました。では、中国のSNS内部では、どのような言論が広がっているのでしょうか。 多くの方が誤解しがちですが、中国SNSの一部はすでに日常の世論とは大きく乖離した独自の空間を形成しており、そのことは中国国内でも半ば常識として受け止められています。 本記事では、そうした中国SNSの現実の姿を、具体例を交えながら掘り下げていきます。 まず、最近の公演中止騒動に対しては一部で批判的なコメントがあるものの、Xとほぼ同じ反応である、と言っても良いと思います。 批判の多くは首相発言に絡めた内容であり、アーティスト本人を攻撃する投稿はほとんどありませんでした。むしろ尊敬や同情の声が中心です。 日本の芸能人たちは今、あれこれ文句を言っているけど、まるで広島の住民が「原爆が一般市民に落とされた」と文句を言っているようなものだ。自分たちの一票で選んだ政府
今回の記事では11月29日に発生した、日本人アーティストの公演が中止となったニュースについて、中国側の反応を掘り下げて解説します。 日本側では中国の強硬な措置ばかりが注目されがちですが、私にとって今回の出来事は、中国社会の変容を垣間見る意外な機会でもありました。 この様子を捉えたショート動画が中国の交流サイト(SNS)で拡散され、「非常に乱暴なやり方だ」「歌手に対して失礼だ」「やり方に批判が集まるのでは」などの反応がありました。これに対し、高市首相の発言を引き合いに「日本に教訓を与える必要がある」といった声もありました。 大槻マキさんの上海公演中断、中国人はどう思っている?(毎日新聞)これらのコメントのうち、「日本に教訓を与える必要がある」といった意見は、いわゆる保守・愛国系アカウントであり、その反日的な立場を踏まえればごく自然な反応です。そのため、本稿では詳細に取り上げません。 ここで焦
中国で上野千鶴子の著作が読み返され、BLと乙女ゲームが消費文化の主流となる。一見すると無関係に見えるこれらの現象ですが、筆者はこれらを女性の思想を背景とした一連の文化潮流だと考えています。 このシリーズでは、中国で語られるフェミニズム思想史を手がかりに 上野千鶴子ブーム BL文化の根強い人気 乙女ゲームが支持される理由 この三つを読み解きます。 中国のフェミニズム史この章では、中国フェミニストの思想の背景となる歴史の簡単な紹介を行います。内容については以下の記事で詳しく紹介しています。 中国のフェミニズムは欧米や日本の女性運動と大きく異なります。最大の特徴は、女性解放が女性主体の自発的な運動ではなく、国家プロジェクトとして始まったという点です。 清朝末期、中華民国初期の革命運動から、中華人民共和国成立後の男女平等政策、そして現代の資本主義化まで、中国における女性の地位向上は常に「国家のため
今回のテーマはいまの中国で最も賑わいをみせているコンテンツの一つと言ってもよい、BL文化です。 日本で報道される中国BLは「規制されている」、「作者が逮捕された」という印象が強いかもしれません。実際のところ、そういった一面もあるのですが、だからこそ熱を持ったファンが多いのも事実です。 今年のビリビリワールドのBLイベントには大勢のファンが詰めかけていました。 そしてまた、BLグッズのお店も普通に街なかで見ることができます。 こうした中国BL(耽美)のブームを支えている読者は若い女子学生が中心です。 ファンに女子学生が多いということは、つまりBL文化に対する論文も比較的に多く発表されています。 今回は中国BL事情を研究した「BL現象の背後にある女性の要求(耽美现象背后的女性诉求)」という論文を紹介します。これは、中国の若い女性たちがなぜ男性同士の恋愛物語に強く惹かれるのかを、作品分析とインタ
最近、中国の大学で「日本語学科が次々と縮小している」という話題が広がっています。2026年の大学院募集では、翻訳、日本文学を扱う学科の停止や縮小が相次ぎ、北京大学・青島大学など名門校も例外ではありません。 様々な大学の募集停止通知このような中国の大学で日本語教師の枠が消えていくという悲観的な声を、もしかするとSNSで見かけた方もいらっしゃるかもしれません。 では、この現象は単なる人気低下でしょうか。実は、ここには中国の外国語教育の歴史的変化と社会の変化が深く関わっています。 中国成立から70年以上、中国の外国語教育は、その時々の国際情勢に応じて大きく姿を変えてきました。政治や経済の動きが教育の現場に直接影響してきたのです。 今回の記事では、中国の外国語教育の歴史と、現在の社会の変化に触れながら、いま何が起きているのかをお伝えします。 中国の第三言語の教育と国策中国では歴史的に英語が長く第二
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