「女子高生コンクリート詰め殺人事件」 日本少年犯罪史上、最悪と言われた事件がある。 1988年(昭和63年)11月、不良少年ら数人により、アルバイト先から帰宅途中の高校3年生の女子が誘拐された。 41日間にも及ぶ監禁の間、少女に対し執拗、冷酷、残虐極まりない暴行、凌辱の限りを尽くした上に殺害し、少女の遺体をコンクリート詰めにして捨てるという、日本の少年犯罪史上において希にみる凶悪な犯罪があった。 これが世に言う「女子高生コンクリート詰め殺人事件」である。 そのあまりの酷さは、裁判の判決の要旨を見てもらえば分ると思う。 判決要旨の一部 当時高校3年生として、就職も決まり夢ふくらませていた被害者は、それまでの生活とは打って変わった屈辱的な取り扱いを受け、40日間にもわたる期間、孤立無援の状態のまま、繰り返し陰湿・過激ないじめを受け、監禁の後半には、精神的にも、肉体的にも衰弱の度合い