サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
新内閣発足
www.kt.rim.or.jp/~k-taka
この度の著作権法改正における「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」に関して、文化庁が示している条文案(以下、「文化庁案」という)は、他人の著作権・著作隣接権を侵害する違法な著作物のダウンロードを広範に違法化し、一部を処罰対象にする方針となっている。このような措置は、著作権者の利益を不当に害することのない場合にまで、市民の情報収集の自由を過度に制約するものであり、容認できない。 文化庁案では、適法なソースからではない私的ダウンロードについて、その事情を知っている場合には、漫画の1コマ、文章数行といった零細なものまでもが広く違法となる。このような広範な規制は、市民が日常的に行う情報収集活動に対する大きな制約となる。民事上の責任についても、違法行為と評価される以上は委縮効果が見込まれるとともに、著作権侵害行為に関するインターネット上での「炎上」現象等もしばしば観察されているため、市民に与える不
政府は、これまでに何度も廃案となっている共謀罪を、「テロ等準備罪」の呼び名のもとに新設する法案を国会に提出する予定であると報道されています。しかし、この立法は以下に述べるように、犯罪対策にとって不要であるばかりでなく、市民生活の重大な制約をもたらします。 1. テロ対策立法はすでに完結しています。 テロ対策の国際的枠組みとして、「爆弾テロ防止条約」や「テロ資金供与防止条約」を始めとする5つの国連条約、および、その他8つの国際条約が採択されています。日本は2001年9月11日の同時多発テロ後に採択された条約への対応も含め、早期に国内立法を行って、これらをすべて締結しています。 2. 国連国際組織犯罪防止条約の締結に、このような立法は不要です。 2000年に採択された国連国際組織犯罪防止条約は、国際的な組織犯罪への対策を目的とし、組織的な犯罪集団に参加する「参加罪」か、4年以上の自由刑を法定刑
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『高山佳奈子の瞬間ページ法務』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く