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新内閣発足
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ネギを植えた人 亀田純子 今日は皆様に私が子供の頃から大好きなお話を聴いていただこうと思います。 人間がまだネギを食べなかったころの話です。そのころはよく人間が人間を食べました。それはお互いが牛に見えるからでした。うっかりすると自分の親や兄弟を牛と間違えて食べてしまうことがありました。 “ああ、いやだいやだ。何てあきましいことだろう。こんなところに暮らすのはつくづくいやだ。” 間違えて自分の兄弟を食べてしまったその人は家を後にして旅に出ました。 “広い世間にはきっとどこか人間が人間に見えるまともな国があるに違いない。何年がかかっても良い。その国を探し出そう。”と心に決めていました。 長い間あてのない旅が続きました。その間、山の奥にも、海辺へも行きましたが、とこへ行ってみてもやっぱり人間同士、食べ合いをしていました。何度も落ち込みながらも、それでもあきらめずに旅を続けました。 秋や冬を何度も
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