社会主義の新しいビジョン いわゆる江田ビジョン 江田三郎 一九六二年一○月九日 *江田三郎が『エコノミスト』一九六二年一〇月九日号に発表した論文。当時江田三郎は日本社会党書記長であった。ここでの出典は『資料日本社会党四十年史』(日本社会党中央本部 1986)長文のためニページに分けて掲載。 次のページへ 全文(zip) はじめに 七月末わが党の活動者会議で、私は、社会主義の新しいビジョンをもたねばならないと発言した。これは社会主義の平和的な実現に向かって進むにさいして、国民の大多数が心から共鳴を感ずるような社会主義のビジョンが、いまどうしても必要ではないかという問題提起である。 ところが、この発言に対して党の内外からいろいろな反響が寄せられた。「大いに結構だ。ひとつみんなで社会主義の新しいビジョンを考えようではないか。」との賛成の言葉も沢山頂戴した。「いまさらわかりきったことについ