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ラズパイを家庭用のクラウドサーバーに変えるOS「KODE OS」が、初めて起動可能なイメージを公開した。開発元のKODE NASが2026年5月27日にバージョン0.2.0-alphaを出した。アカウント登録もテレメトリー(利用状況の外部送信)もなく、写真やファイル、アプリを自分のネットワークの中だけで扱える点が特徴だ。 KODE OSは、写真や動画、ファイル共有、スマートホーム、広告ブロックといったアプリを、家族の誰もが使えるダッシュボードにまとめる。各自のアカウントを作れ、子どもは自分の画面でサインインし、保護者が管理する形にできる。ウィジェットはドラッグ&ドロップで並べ替えられ、あらかじめ用意された6種類のレイアウトから選べる。導入できるアプリには、写真管理のImmich、メディア再生のJellyfin、ファイル管理のFile Browser、広告ブロックのPi-hole、スマートホ
2026年5月30日〜31日の2日間、東京流通センターで「Japan RepRap Festival 2026(JRRF 2026)」が開催されている。自作・改造機から最新商用機まで、3Dプリンターを愛する人々が集まる国内最大級のコミュニティイベントだ。 2025年の初開催からさらに規模を拡大し、今年は140を超えるブースと50以上の協賛企業が参加。個人Makerやコミュニティ、メーカーまでが一堂に会し、会場にはオープン直後から多くの来場者が集まっていた。 完成品を見せるだけではなく、設計の工夫や改造の過程、失敗と試行錯誤までもが共有されるのがJRRFの魅力だ。3Dプリントコミュニティならではの熱量が感じられる会場から、個性豊かな展示をピックアップして紹介しよう。 広くなった会場で、出展スタイルもさらに多彩に 昨年と比べて会場規模が拡大したJRRF 2026。屋外にはフードトラックや飲食ス
M5Stack、ラズパイ搭載のカードサイズLinux端末「CardputerZero」のクラファン開始 2026 5/26 M5Stackが、Raspberry Pi Compute Module 0(CM0)を搭載した、クレジットカードサイズのポケットLinuxコンピュータ「CardputerZero」をKickstarterで公開した。46キーのキーボードと1.9インチの画面、バッテリーを本体に収め、手のひらでLinuxを動かせる端末だ。 心臓部のRaspberry Pi CM0は、Broadcomのクアッドコアチップ(1GHz)と512MBのメモリを備える。本体には1.9インチのLCDとHDMI出力、800万画素のカメラ、Wi-FiとBluetooth、10/100Mのイーサネット、赤外線の送受信を載せる。大きさは84×54mmで、厚さは23.1mm。手のひらに収まる小ささながら、パ
メルボルン在住のエンジニアLuke Ditria氏が、ラズパイと市販のAIカメラだけでオーストラリアの野鳥を自動で撮影・識別し、ソーラーパネルで充電しながら無期限に動き続けるカメラシステムをYouTubeで公開した。ソフトウェアはGitHub(LukeDitria/mini_ai_camera)でオープンソース公開されており、52種のオーストラリア産鳥類識別モデルも同梱されている。 システムの中核は「Raspberry Pi AIカメラ」だ。外見は普通のラズパイカメラと変わらないが、ソニー製のIMX 500センサーを搭載しており、カメラチップ上に小型のニューラルネットワークアクセラレーターが内蔵されている。物体検出モデル「YOLO」をカメラ単体で毎秒30フレーム処理できるため、本体コンピューターはRaspberry Pi Zero 2W(低消費電力の格安モデル)で十分に機能する。検出のたび
Bambu Lab、個人開発者への法的脅しでライセンス違反が判明ーー米国非営利団体が指摘 2026 5/22 オープンソースソフトウェアの法的権利を守る非営利団体「Software Freedom Conservancy(SFC)」は2026年5月18日、3Dプリンターメーカー大手Bambu LabがオープンソースライセンスのAGPLv3を少なくとも2件違反していることを正式に確認したと発表した。調査のきっかけはBambu Labが個人開発者のPaweł Jarczak氏に送付した法的警告だった。 Jarczak氏は、Bambu LabのクラウドサービスBambu Connectを経由せずに3Dプリンターへ印刷データを送れるOrcaSlicerのフォーク(OrcaSlicer-bambulab)を公開していた。Bambu LabはこのフォークについてBambu Studioへの不正アクセス
Andrew Warkentin氏が、1948年の最初の記憶プログラム方式コンピューター「Manchester Baby」から現在のOSまで570種以上のオペレーティングシステムをそのまま起動できる仮想マシンパック「Virtual OS Museum」を公開した。フルバージョンは約174GBで、QEMU・VirtualBox・UTMに対応するLinux VMとして配布される。 Virtual OS Museumには1700件以上のインストール環境と250以上のプラットフォームが収録されており、起動にあたって個別のエミュレーターをセットアップする必要がない。カスタム起動ランチャーが付属し、一覧からOSを選ぶだけでそのまま動作する。スナップショット機能によって壊してしまったインストール環境を以前の状態に一瞬で戻せるため、設定ミスを気にせず自由に操作できる。フルバージョンはオフライン完結型で全デ
ハードウェア販売サイトHacker Gadgetsが、ソフトウェア無線受信・LoRa通信・GPS測位・リアルタイムクロックの4機能をラズパイに一枚で追加できるHAT(拡張ボード)「RPi AIO」の発売を予告し、ウェイティングリストの受付を開始した。価格・発売時期はまだ公開されていないが、登録者にはベータテスト参加権と割引クーポンが提供されるとしている。 RTL-SDR(ソフトウェア無線受信機)は、RTL2832U + R860チューナーの組み合わせで100kHz〜1.74GHzをカバーする。特定の受信チップを搭載しない「ソフトウェア無線」方式で、受信した信号をソフトウェア(SDR++やGQRX等)で解析・デコードする。TCXO(温度補償水晶発振器)により周波数の温度ドリフトをほぼゼロに抑え、外部アンプに電源を供給できるBias Tee(5V、ソフトウェア制御)も搭載する。航空機のトランス
ハードウェア構成は近いものの、中身のソフトウェア思想はかなり異なる。購入後に中身を書き換えることもできないため、あらかじめ「何をやりたいか」を決めておく必要がある。 今回使用する「XiaoZhi版」は、中国発のオープンソースAIアシスタント「XiaoZhi(小智)」をベースにしており、ESP32系デバイス向けの音声AIエージェント環境があらかじめ組み込まれている。セットアップを済ませれば、すぐに会話やMCP連携を試せるのが特徴だ。 「MCPをとりあえず触ってみたい」という人には、こちらが入門としてちょうどいい。一方、カメラによる物体認識やセンサー統合など、現実世界を認識・制御するAIを作り込みたいなら、もう一方のバージョンを選ぶ方が適しているだろう。 6種のAIエージェントと多言語でおしゃべり 内容物はこちら。取り付け用の治具が同梱されているのが嬉しい。 セットアップはとても簡単だ。See
アリエクで買った格安プロジェクターがマルウェア入り、接続するだけで自宅IPが売られていた 2026 5/20 スタンフォード大学でセキュリティを研究するZane St. John氏が、AliExpressで約5500円($35)で購入した格安プロジェクターを自宅Wi-Fiに接続した直後、ネットワーク監視ツール「Pi-hole」が見知らぬドメインへのDNS通信を検知した。ブラウザを開いておらず、アプリのインストールも一切していない状態での出来事だ。この通信の正体を探るためにClaude Codeを使ってマルウェアを解析したところ、3段階の遠隔操作システムと住宅用代理IPサービスへの接続が明らかになった。この調査結果をSt. John氏が2026年2月5日に自身のブログで公開した。 問題のプロジェクターはAndroid 11搭載で、「Hotack」社が「Magcubic」ブランドで販売する機種
音楽家でハッカーのBenn Jordan氏が、Unitree「Go2 Pro」(約3000ドル)を使って複数の深刻なセキュリティ問題を実証した動画を2026年5月に公開した。Go2は米国の複数の警察署や海兵隊でも採用例が報告されている四足歩行型ロボットだが、動画ではその展開が脆弱性を放置したまま進んでいる現状が示された。 根本的な問題のひとつは、Bluetooth経由のWi-Fi設定におけるコマンドインジェクション脆弱性(CVE-2025-35027)だ。Wi-FiパスワードにcurlコマンドをBluetooth接続で埋め込み、再起動を促すだけでroot権限を取得できる。Go2・G1・H1・B2すべてに影響し、Jordan氏は動画公開時点の最新ファームウェアでも再現を確認した。この脆弱性は2025年9月にAndreas Makris氏とKevin Finisterre氏がGitHub(Un
先日、FabSceneでお伝えした「CERNがKiCad用の部品ライブラリをCERN-OHL-Pで公開した」というニュースは、大きな反響を呼んだ。同時に、複数の読者から「そもそもCERNとKiCadには何の関係があるのか」という素朴な問いが寄せられた。 素粒子物理学の巨大研究所と、世界中のメイカーが机の上で動かす無償のEDAソフトウェア。両者の距離は確かに遠く見える。だが今回の公開は突発的な出来事ではなく、15年近く積み重ねてきた共同作業の延長線上にある。本稿では、その関係史と、公開された1万7000点のライブラリの中身を改めて整理する。 セルン(CERN)とは何か 周長27kmのLHC(大型ハドロン衝突型加速器)トンネル。1万2000人を超える利用研究者がCERNの設備を共同で活用している。画像出典:CERN CERN(セルン)は、スイスとフランスの国境地帯に位置する欧州原子核研究機構の
欧州原子核研究機構(CERN)は2026年5月7日、内部で運用してきたKiCad用コンポーネントライブラリをオープンソースライセンスのもとで公開した。スケマティック用シンボルとレイアウト用フットプリントを含む1万7000点以上の電子部品データが収録されており、GitLab(gitlab.com/ohwr/cern-kicad-libs)から誰でも無料で入手できる。 ライブラリはCERNのDesign Office(BE-CEM-EPR)がこれまで内部向けに維持管理してきたもので、同機構のハードウェア設計者が基板設計で使ってきた部品データをそのまま含む。KiCadは1992年にフランスのJean-Pierre Charras氏が最初にリリースしたオープンソースのPCB設計ツールで、ソフトウェアライセンス費用が不要なため参加のハードルが低い。CERNは公開に先立ち、KiCad本体への改善も継続
いま手に持っているスマートフォン、机の上のペン、冷蔵庫のボタン、歯ブラシの柄。これらのプラスチック部品には、共通点がひとつある。どれも「金型」という装置から生まれている、ということだ。 金型とは溶けたプラスチックを高圧で流し込み、同じ形を何百万個も量産するための鋳型である。この金型を1点作るのに、安くても数十万円、本格的な量産仕様になれば数千万円かかる。もし同じ部品が1個だけ欲しいなら、3Dプリンターで3000円も出せば手に入る。単価差、およそ1000倍。 ところが、10万個作るとなれば答えは一瞬で逆転する。金型なら1個あたり数十円に落ちるのに対し、3Dプリンターは1個3000円のままだ。この「量産のクロスオーバー」という冷徹な算数こそが、金型を今も権力の側に押し上げ続けてきた張本人である。 ここ10年、あらゆる製造技術は個人の手に降りてきた。プリント基板は中国の工場に発注すれば5枚2ドル
中国の四足歩行ロボット・人型ロボット開発企業Unitree Roboticsが、新型のデュアルアーム型ヒューマノイドロボットを2026年4月30日に公式SNSで発表した。価格は4290ドル(約70万円)からで、配置形態の異なる4構成で展開する。同社は本機をX(旧Twitter)の公式アカウントから「Dual-Arm Humanoid Robot」として公開し、高性能モーターとセンサーを搭載するうえ、双眼ビジョンと音声インタラクションを統合したと説明している。 Unitree Launch | Dual‑Arm Humanoid Robot, from $4290🤩 Powered by high‑performance motors and sensors, with integrated binocular vision and voice interaction. Lightweig
ビット・トレード・ワン、きびだんご、FabSceneの3社が共同で立ち上げた「0/1 Club」の第1回イベントが、2026年4月22日に開催された。 会場には第0回に続き多くのMakerやものづくりに関心を持つ人々が集まり、累計4万台以上を売り上げたUSBケーブルチェッカー開発者あろえ氏による基調講演と、4名のMakerによるピッチが繰り広げられた。 3社が掲げる「個人のひらめきを世界に届ける」ビジョン 冒頭では、きびだんごの青井一暁氏が登壇し、3社協業の枠組みを改めて紹介した。ビット・トレード・ワンが製造・販売・サポートを、きびだんごがクラウドファンディングを、FabSceneが情報発信を担い、個人Makerが作った尖ったアイデアをそのまま世界に届けることを目指す。 「大企業の合議のなかでは角が取れて丸くなってしまいがちですが、個人の発想からしか生まれないユニークなものを、そのままの形
1990年代はじめ、製造業で設計の仕事をするには、まず数千万円の出費を覚悟しなければならなかった。 機械設計の現場で使われていた3D-CADシステム「CATIA」は、ソフトウェアのライセンスだけで1シート数百万円。それを動かすためのUNIXワークステーションと合わせると、設計環境1式で数千万円になることも珍しくなかった。設計とは、巨大な資本を持つ企業だけができることだった。航空機や自動車の設計部門、あるいは防衛産業——そういう場所にしか、3D-CADは存在しなかった。 2026年現在、3D設計作業はゼロ円から始められる選択肢がある。 ブラウザーを開けば、プロが使う水準のCADツールが無償で動く。インストールも、支払いも、審査もいらない。家庭に一台の3Dプリンターがあれば、設計から出力まで個人で完結できる。企業の特権だった行為が、Makerの日常になった。しかし、過去を知る人は、これを手放し
スマートフォンを取り出して、地図アプリを開く。画面上に現れる青い点は、数秒で誤差数メートルの精度を出す。上空約2万kmを周回する衛星群から届く電波がその源だ。これは今や誰でも当たり前のように使う機能だが、2000年5月2日の夜明けより前、民間人がこの精度にアクセスすることは意図的に禁じられていた。 GPSとは、「Global Positioning System(全地球測位システム)」の略称だ。現在は世界各国が独自の衛星測位システムを持ち、これらをまとめてGNSS(Global Navigation Satellite System)と呼ぶが、日本で一般的に「GPS」と言う場合、米国が運用するこのシステムを指すことが多い。そのGPSは、核ミサイルの精度を高めるために米国防総省が構築した軍事システムだ。民間に開放されてからも、国家は長年にわたって意図的に誤差を仕込み、精度を独占した。技術が「
「サラリーマンである前に、ハードウェアエンジニア」——1万5800円でCPUの中身が全部わかる「TTM3」開発者インタビュー 2026 4/06 スマートフォンもパソコンも、その心臓部に搭載されているCPUがどう動いているのか、ほとんどの人は知らない。プログラミング教育が義務化され、ソフトウェアエンジニアの需要が高まる一方で、ハードウェアの仕組みはブラックボックスのままだ。 そのブラックボックスを、ロジックICと呼ばれる電子部品だけを積み重ねて解き明かす学習キット「TTM3」が、2026年3月に発売された。開発したのは、愛知県在住のハードウェアエンジニア・檀上京之介氏だ。製造・流通はビット・トレード・ワンが担い、日経BPから連動書籍「創って学ぶCPUの基本」も同時刊行された。FabSceneは発売後まもなく、開発者の檀上氏、製造・流通を担ったビット・トレード・ワンの阿部行成氏、書籍編集を担
Raspberry PiをHDMIで接続したモニターそのまま天気情報ディスプレイとして使いたいと思っても、デスクトップ環境の構築やブラウザの常駐は意外に手間がかかる。「StormShell」はその手間を省くために作られたPythonツールだ。Pythonの標準ライブラリだけで動作し、追加のパッケージインストールもAPIキーも不要。GitHubでMITライセンスのもと公開されている。 ターミナル上にASCIIアートで天気情報をリアルタイム描画する仕組みで、気温・体感温度・湿度・風速・4時間予報を表示する。天気の状態に応じたアニメーション(晴れ・曇り・雨・雪・霧・嵐など11種類)が自動で切り替わり、日没後は星空と月の満ち欠けアニメーションに移行する夜間モードも備えている。月の満ち欠けはAPIなしでローカル計算する。気圧トレンドや大気質指数(AQI)、花粉情報も表示できる。 Raspberry
子どもの2歳の誕生日におままごとのキッチンをプレゼントした。板材に3Dプリンターで印刷したパーツをあわせることで、作業時間自体は数時間で完成した。 全国のままごと好きな子どもを待つ親や祖父母、兄弟や親戚の参考になり、ついでに3Dプリンターを使いたくなってくれればうれしい。 エアキッチンで遊ぶ息子にキッチンを作りたい かつてのままごとのキッチン(再現)。フライパンはゴマ煎り器、自分で棚から取り出して遊んでいた 1歳の息子がおままごとで遊ぶようになった。キッチンスケールをコンロに見立てつまみをまわす仕草をしたり、机の足にコップをあてて「ジャージャー!」と蛇口に見立てている。かわいい。 もうすぐ彼の2歳の誕生日。ままごと用のキッチンをプレゼントしたいという気持ちがむくむくと湧いてくる。 「作ってあげたい」と思った。彼はエアキッチンで楽しそうだし必要ないかもしれない、市販品も沢山ある。でも、作った
遠く離れた場所の温度や湿度を、手元のスマホでリアルタイムに確認する。異常があればすぐに通知が届く──IoTの典型的なユースケースだが、市販の農業用システムは数十万円が当たり前の世界だ。初期費用約2万円、月々の通信費は数百円。Raspberry Piとセンサーを組み合わせたDIYシステムが、その常識を塗り替えつつある。 農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)東北農業研究センター 農業放射線研究センターが2021年に公開した「通い農業※支援システム」の製作マニュアルがその起点だ。 ※農地と自宅が離れた状態で農業を営むこと Seeed製のマイコン「Wio Node」と各種センサー、そしてRaspberry Piとメッセージアプリを組み合わせ、農業現場の環境を遠隔で計測・通知するためのDIYシステムだ。 農研機構の標準作業手順書より引用。以下、記事内の図表は特別の記載がない限
USB1本でKVM-over-IPを実現するオープンソースソフト「ZeroKVM」、ラズパイZero 2にインストールするだけ 2026 3/19 ヘッドレスのLinuxマシンをリモート管理したいとき、まず思い浮かぶのはSSHだ。しかしBIOSの設定変更やOSの再インストールが必要になると、SSHでは手が届かない。KVM-over-IPはその解決策だが、専用機器は高価で、安価なキャプチャーカードを使う方法でもHDMI分岐とUSBハブが必要になる。 doominator42氏が公開した「ZeroKVM」はこの問題に別のアプローチで挑む。HDMI入力もキャプチャーカードも使わず、USB1本だけでビデオ・キーボード・マウスを一括転送する。仕組みはDisplayLinkドライバーの活用だ。ホストPCから見るとZeroKVMを動かすSBCは「DisplayLinkモニター」として認識され、ホスト側の
3Dプリントで作る関節可動フィギュア「Carbon 13」のベータファイルが公開、男女2体型・無償で再配布可 2026 3/19 Printablesで最多ダウンロードランキングの常連だった可動フィギュア「Dummy 13」の後継モデル「Carbon 13」のベータSTLファイルが、制作者のsoozafone氏によって2026年2月13日に公開された。Type F(細身・女性体型)とType M(高身長・男性体型)の2バリエーションがあり、それぞれ無償でダウンロードできる。 Carbon 13はDummy 13と同じ「13シリーズ」のボールジョイント規格を継承しており、既存のアクセサリーや改造パーツと互換性を持つ。シリーズを通じて共通のジョイントサイズを維持することで、コミュニティが制作した拡張パーツをそのまま使えるオープンなエコシステムを形成している。最終的にCreative Commo
家電製品を分解したことがあれば、緑色の板に無数の部品が乗っている光景を見たことがあるだろう。あのコンパクトな板が、プリント基板(PCB:Printed Circuit Board)だ。スマートフォンの中にも、電子レンジの中にも、自動車のあちこちにも、基板はある。電子回路を機械的に支え、電気信号を正確に流す。現代の電子機器のほぼすべてが、基板なしには動かない。 かつて、この基板を「作る」ためには、化学薬品を使った自宅エッチングか、数十万円単位の最低発注額が必要な業者への依頼しかなかった。個人や小規模チームが独自の電子回路を形にしようとすれば、それだけでプロジェクトの最大の壁になった。 ところが2026年の現在、JLCPCBやPCBWayといった中国の製造サービスを使えば、5枚の2層基板を約2ドル(約320円)で、数日のうちに手元に届けることができる。設計ファイルをアップロードし、クレジットカ
なんと、劇中に登場するプロップ(小道具)の公式3Dモデルデータが無料配布されているとのこと!「これは出力するしかない」と、導かれるように公式サイトへ。そこには独特な存在感を放つ「3D MODEL DOWNLOAD NOW」の文字が輝いていました。 公式サイトからのスクリーンショット。右下に何かいる。 配布されていたのは、誰もが心奪われるであろう異星の相棒・ロッキーが、主人公グレースとのコミュニケーションのために作り上げた、グレースを模した小さな人形です。 劇中ではロッキーたちが操る未知の素材「キセノナイト(Xenonite)」で形作られています。残念ながら現代の地球にキセノナイトは存在しませんが、私たちには3Dプリンターと樹脂があります。令和のメイカーとして、積層造形で追いつくことにしましょう。 FFF方式でもしっかり楽しめる 配布された2種の3Dデータを簡易レンダリングしたもの。 ダウン
メイカームーブメントは「終わった」と言われる。2017年のTechShop破産、2019年のMaker Media事業停止。象徴的な組織が次々と消えた。だが実態は逆だ。 かつて「特別な人々の特別な活動」だった個人によるモノづくりは、もはや誰でも手にできるインフラとなった。ムーブメントは死んだのではない。インフラにシフトしているのだ。本記事では、2005年の誕生から約20年の歴史をたどりながら、個人のモノづくり環境がどのように変化し、何がどう変わったのかを検証する。 メイカームーブメントとは何か まず前提として、メイカームーブメントとは何かを整理しておきたい。 一言で言えば、「3Dプリンターやレーザーカッターといったデジタル工作機械の民主化、マイコンボードの充実化と低価格化、そしてインターネットの普及によって、個人がモノを作り、設計データを共有し、製品を世に出せるようになった社会的潮流」のこ
アメリカで今、3Dプリンターを「持っているだけで違法」になりかねない事態が進行している。 2026年に入り、ニューヨーク州、ワシントン州、カリフォルニア州が相次いで「3Dプリンターに銃の設計図を自動で検出・拒否する機能の搭載を義務付ける」法案を提出した。カリフォルニア州の案はさらに踏み込んでおり、州が認定した機種以外の3Dプリンターの販売そのものを禁止する内容だ。これが成立すれば、認定を受けていないプリンターを所持しているだけで罪に問われる可能性が生じる。 だが、最大の問題はその検出機能が「技術的に実現不可能」だという点だ。銃の部品はパイプや金具と同じ単純な形状の組み合わせでできており、ソフトウェアが形だけを見ても区別がつかない。Makerコミュニティを代表するAdafruitは「誤検知が大量発生し、義肢や工業部品の出力すらできなくなる。オープンソースのソフトウェアで動くプリンターは対応自
趣味で作った3Dプリント作品が、気づけば100個以上売れていました。華々しい成功とは言えません。2年ほどかかっているし、その途中も、失敗したり、キャパオーバーしたり。それでも、少しずつ設計と運用を改善しながら、「細く長く売れる」形にたどり着きました。今では自分のものづくりを費用面、モチベーション面で支える一助となっています。 この記事は、3Dプリンターで作った編み機を個人で販売し、100個売れるまでの、失敗も含めた記録です。これから何かを売ってみたい個人メイカーの参考になれば幸いです。 売っているのは3Dプリント製の「筒編み機」 Makerとして私が販売しているのは小さな筒編み機です。毛糸をセットし、本体をひねって回すと、筒状の編み物ができる仕組だ。本体は3Dプリント製、その他に金属の針やねじなどを組み合わせています。 2024年10月からネットのみで販売を開始し、2026年現在完成品の販
目まぐるしく変化する国際情勢。陰謀論や誹謗中傷がうずまくSNS。情報社会の荒波にもまれていると、気づけばぐったりしてしまいませんか? だからといって、何も知らないままでいるのも、どこか不安が残る。 余計なストレスを抱えずに、最新情報だけを受け取りたい。そんな、わがままな欲望を叶えるために、こんな装置を開発した。 名づけて「一行新聞」。 両手に収まる小さな端末に、ディスプレイがひとつ。電源を入れるとネットに接続し、最新ニュースの「見出しだけ」を取得。カタカナのみで、シンプルに表示する。 わずらわしいコメントも、気を散らす画像もない。時代の流れを最低限だけ追いながら、自分の生活リズムは乱さない。そんな、ミニマル志向の情報端末だ。 Yahoo!ニュースの見出しを拾い、スクロール表示 起動から1分後、あるいはリセットボタンを押すと、新しいニュースを取得し、見出しが更新される。新幹線の電光掲示板を眺
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