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日銀の利上げの本当の狙い2025年12月、政策金利が30年ぶりの水準0.75%になった。黒田前日銀総裁の時代に0.1%だった金利は、植田総裁の下で段階的に引き上げられこの水準に達した。一方で、米国や欧州、英国ではすでに利下げ局面に入っている。そうした国際環境の中でなぜ日本は利上げを続けたのか。 植田総裁は記者会見で、景気回復、企業収益の堅調さ、賃上げの継続、物価上昇の見通しなどを理由に挙げ、利上げは妥当だと説明した。しかし、これらは「公式説明」にすぎない。 写真:gettyimages 今回の利上げは、「日本銀行は政府の意向に流される存在ではない」という強い意思を内外に示すための決断だったと考えられる。 そもそも今回の利上げの背景にあるのは、積極財政を掲げる高市新政権の誕生によるものだ。もっとも積極財政そのものが悪いわけではない。しかし、財政規律を失い、中央銀行に国債を無制限に引き受けさせ
【独自】自民幹部が明かした高市早苗の極秘裏「解散」作戦の裏側…休日のタイムラグを使って「読売に解散報道」「総務省に解散予定文書」「麻生と吉村にだけは伝える」《自民世論調査では「自民単独過半数」》 突然の読売スクープ「早苗劇場の号砲なのかな」 満面の笑みをたたえながら話すのは、自民党旧安倍派の衆議院議員、A氏だ。 1月9日午後11時、読売新聞オンラインが《高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に……2月上中旬に投開票の公算》と速報した。これにより、永田町は一気に解散総選挙モードへと突入した。 これまで「解散総選挙は頭にない」と語っていた高市早苗首相だが、なぜここへ来て解散に舵を切ったのか。 「もう今しかないというタイミングでしょう。国会が始まれば、政治資金や旧統一教会、維新の国保逃れといった問題で多方面から追及を受け、支持率が下がるのは明らかです。 それなら支持率が高い間に勝負に出よ
新進気鋭の美学者・難波優輝さんが、「何者か」になるための物語で溢れた現代を批判する『物語化批判の哲学』。 フィクションとしての物語を愛している。それゆえに、人生も世界も、物語ではないと断言する難波さんの今回のお相手は、2024年3月に『たまたま、この世界に生まれて』(晶文社)を上梓した文学研究者・須藤輝彦さん。 代表作『存在の耐えられない軽さ』で知られる作家ミラン・クンデラのご研究を中心に、文学を通じて「運命」、そして「物語」について広く深く考えてこられた須藤さんと、人生を運命的に、あるいは物語的に描くことの意味ーー面白さ、危うさ、厄介さーーを探究していきます。 おふたりによる対談を、ぜひお楽しみください。 人類の「ろくでもなさ」への反省難波 さっき、クンデラと反出生主義の話が出てきましたよね。自分は若いころ、反出生主義に強い興味を持っていました。人間に限らず、生き物すべてについて、苦痛が
「マーケティングの神様」森岡毅氏の誤算…“累積62億円赤字”「イマーシブ・フォート東京」失敗の元凶“処理能力の設計ミス”でささやかれる「ジャングリア2年寿命」説の根拠 2025年12月25日、株式会社刀は「イマーシブ・フォート東京」の営業終了を発表した。 メディアはこぞって「24億円の誤算」と書き立てた。だが、その数字すらも、実態を覆い隠すための「優しい嘘」に過ぎなかったことが、閉鎖発表と同日に公開された決算で露呈している。 真に注目すべきは「施設の閉鎖」そのものではない。最強のマーケターと崇められた森岡毅氏率いる精鋭集団が、創業以来積み上げてきた「累積62億円」もの損失を確定させたという財務的現実だ。 本稿では、まずこの決定的な数字から議論を始める。なぜなら、この巨額の赤字こそが、現在沖縄で進行している巨大プロジェクト「JUNGLIA(ジャングリア)」の行く末を暗示する、動かぬ証拠だから
政策を見直す主要国中国のBYDがテスラを抜き、EV販売で世界トップに躍り出た。中国全体でも自動車輸出台数で初めてわが国を上回り、世界一の座を手にしている。 しかし、その躍進の背景には、不動産バブル崩壊に伴う深刻な内需の冷え込みにもかかわらず、自動車の過剰生産を続ける歪な構造が存在する。生き残りをかけて海外への輸出攻勢を強める安価な中国製EVは、欧州や米国の主要メーカーの業績を直撃し、世界の市場を揺るがし始めている。 前編記事〈中国政府すら頭を抱える「安すぎる中国製EV」…BYDの大躍進を世界が歓迎しない「深刻な理由」〉では、詳細を解説している。 EV販売の失速、中国からの輸入車の増加などによって、米国や欧州委員会は自動車関連政策を見直し始めた。 photo by Gettyimages
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 『「不法滞在者ゼロ」は最優先課題か?...実はすでに減っていた、“帰れないだけ”の外国人たち』より続く。 厳しすぎる日本の難民認定基準難民条約の批准国である日本は、迫害から逃れた人を難民として受け入れる義務を負う。しかし、日本の難民認定基準はほかの先進国に比べて厳しい。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の統計による
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 『日本だけ難民認定率2.2%という異常値...「不法滞在者」が生まれる仕組みとは』より続く。 国際的に見て異例な「入管当局の強すぎる裁量」これまでみてきたように入管行政は入管庁が在留資格についての権限を一手に握り、裁量権限が大きく透明性に欠けるという大きな問題を抱えている。国際的には、先進国をみると、入管当局にこれほどの
米国が「トクリュウの元締め」と認定…!カンボジア巨大財閥「プリンスグループ」の”広告塔”にされた日本政府要人 「トクリュウの元締め」は巨大財閥だった日本国内で猛威を振るう匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」。実行役が手を染める特殊詐欺や強盗の背後には、海外に拠点を置き、莫大な資金を吸い上げる巨大な指示役が存在する。 その「元締め」とも目される組織に対し、2025年10月、米国政府が動いた。組織の名は『プリンス・ホールディング・グループ』(以下、プリンス・グループ)。カンボジアを拠点とする巨大財閥である。 米国財務省と司法省は、同グループを「多国籍犯罪組織」と認定。人身売買、監禁、拷問、そして投資詐欺を産業規模で行っていたとして、グループ総帥の陳志(チェン・ジー、38歳)会長らを起訴した。 多数の詐欺犯たちがカンボジアで逮捕されている(Photo by gettyimages) だが
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 大学推薦目前で届いた「送還通知」 クルド人の高3男子、オランときょうだいの人生もその夏休みに急変した。 11年前に家族とともに来日、バスケットやサッカーが得意でクルド人のサッカーチームのキャプテンも務めていたオランは、推薦で大学に行けることもほぼ決まり、高校の卒業を待つばかりだった。「将来は体育の教師になる」と意気込ん
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 『「外国人によって治安が悪化している」は本当か?…データから読み解く「外国人問題」の実態』より続く。 日本とヨーロッパの差異外国人をめぐり「問題」ととりざたされるさまざまな言説には、客観的な裏付けとなる根拠に乏しいことが分かった。それでも積極的に外国人を受け入れたことが国内の混乱を招いたとされる欧州の状況などから「日本も
世界最大手の半導体企業、エヌビディアに「半導体パッケージ基板」を独占供給している会社が、岐阜県大垣市に存在する。日本が誇る「隠れた世界シェアナンバーワン企業」といえるこの会社を、東洋経済新報社編集委員で、著書に『日本人が知らない!! 世界シェアNo.1のすごい日本企業』がある田宮寛之氏が大解剖する。 半導体パッケージ基板で世界シェア首位電子部品メーカーのイビデンは半導体パッケージ基板の開発・製造を手がけており、世界シェア約5割で首位。AI半導体の世界最大手エヌビディアに対して半導体パッケージ基板を独占供給していることでも知られる。 Photo by iStock パソコンの製造においては、「半導体チップ」をパソコンに直接組み付けるのではなく、半導体チップの入った「半導体パッケージ」をパソコンに組み付ける。 半導体パッケージを製造するには、外部と接触するための電極や配線を備えた基板の上に半導
全国チェーンの空白地帯高知県は、全国チェーン企業にとって“最後のフロンティア”と呼ばれることがある。実際、その顔ぶれを並べてみると、その特異性は際立っている。 サイゼリヤやジョナサン、バーミヤン、やよい軒などの全国的な外食チェーンがいまだ出店しておらず、ガストや吉野家といったおなじみの店も数えるほどしか存在しない。コンビニ最大手・セブンイレブンの国内都道府県別店舗数は51店舗と、2025年11月時点で全国最下位だ。 また、ビジネスホテルの定番である東横インやルートインホテルも、全国で唯一未進出となっている。全国最大の1024軒・約14万室を展開するアパホテルでさえ、高知県への初進出は来年3月開業予定と、ようやく重い腰を上げた格好だ。 そんな高知に今年2月、ドン・キホーテが全国で最後となる初出店を果たし、開店直後から数百人もの長蛇の列ができたことは記憶に新しい。このお祭り騒ぎは、高知県民がい
高知県は、全国チェーン企業にとって“最後のフロンティア”と呼ばれてきた。サイゼリヤやバーミヤン、やよい軒などの大手外食チェーンが今なお未進出で、セブンイレブンの店舗数も全国最少。ビジネスホテルの定番である東横インやルートインすらも進出していない。 そうした全国チェーンが入り込みにくい難攻不落の市場で、確かな存在感を放ってきたのが、県内15店舗を展開するローカルチェーン「現代企業社」だ。創業以来、全国チェーンとは一線を画す独自路線を貫き、県民のニーズを着実に囲い込んできた。その原点は、昭和30年代に芸術家たちが集った喫茶店「ファウスト」にあった。 はたして、どんな工夫や戦略で、高知県民に愛される飲食店として不動の地位を築いてきたのか。副社長の大西みちるさんに話を訊いた。 前編記事『サイゼリヤもジョナサンも未進出、ドンキは全国ラスト出店…高知県が日本最大の「チェーン空白地帯」である理由』より続
なぜ、私は騙されてしまったのだろうか――。取材した出資者たちはそう口を揃えた。彼らの切実な実体験から、「投資事案」の対応策を学ぶ。 「みんなで大家さん」の出資者の悲痛な声東京ドーム10個分に当たる46万平方メートルの土地に、高級ホテルやショッピングモール、国際展示場などを建設。成田国際空港の近くに、新たな街を創る――。 巨額の出資金を集めてきた「共生バンクグループ」がいよいよ追い詰められている。同社は不動産投資商品「みんなで大家さん」を運営。その主力が冒頭の計画をぶち上げた「シリーズ成田」だった。 ゲートウェイ成田完成図(共生バンクHPより) 「'20年に販売されると、1口100万円で年利7%という高配当に惹かれた人々が殺到し、約1500億円が集まりました。しかし'24年6月に、不動産特定共同事業法違反(不適切な情報開示など)で行政処分を受け、'25年7月から配当がストップ。11月には、全
あれっ、自分の名前なんだっけ…鈍器で殴られたような激しい頭痛に、男は目を覚ました。頭だけでなく、全身が痛い。朦朧とする意識のなかで周囲を見渡すと、鬱蒼とした森に自分が横たわっていることがわかった。そのまま気絶と覚醒を繰り返した。昼と夜が2回ずつ訪れたので、おそらく2日ほど森のなかで過ごしたのだろう。 とにかく移動しなければならないと思い、男は歩いて道路に出た。フラフラと歩いていくと、「出雲坂根駅」という案内標識が見え、その近くに「延命水」と書かれた看板もあった。「水」という文字を見て強烈な渇きを覚え、付近の水汲み場で浴びるように水を飲む。喉を潤したことで人心地つき、ベンチに座った。 だがその瞬間、とてつもない不安が襲ってきた。 あれっ、自分の名前なんだっけ……。思い出せない。ここはどこなのか。年齢は。職業は。住んでいた場所は。次から次に疑問が湧いてくるが、まったく答えが出てこない。圧倒的な
韓国発のフードデリバリーサービス「ロケットナウ」に、ついに行政のメスが入ったーー。 中央労働基準監督署は8月22日、同サービスを運営する「CP One Japan合同会社」に是正勧告を出した。前回記事『【独自】フードデリバリー『ロケットナウ』がヤバすぎる…労基署も動いた「知られざる実態」』で報じたとおり、従業員に対する給与未払いなど、複数の労働基準法に違反していたという。 サービス開始からわずか8ヵ月で100万ダウンロードを突破した、新進気鋭のフードデリバリーサービスに何が起きているのか。取材を進めるうちに、飲食店との間で不可解な「トラブル」が相次いでいることが判明した。 給与未払いを訴える契約社員が続出是正勧告を受けたのは、韓国の大手EC企業「Coupang」(以下、クーパン)を親会社に持つ、「CP One Japan合同会社」。今年1月、同社はUber Eatsに対抗すべく、新たなフー
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 盗撮とフェイク投稿で標的にされた小学3年生 川口市に住むクルド人の小学3年生の女児ペリン(9)も、攻撃にさらされた。 「あなたの子どもの写真が拡散されているよ」。父親のアラムに知人が連絡してきた。 あわててXをみると自分のアパートのドアの前にペリンと親戚の女性の写真が写っている写真があった。ペリンが小2の2023年7月
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 『なぜクルド人は日本に逃れてきたのか?...この国の異様に低い難民認定率が示す真相』より続く。 クルド人へのヘイトが激化した理由クルド人をめぐるトルコ国内の情勢、日本の入管行政の実態は以上のようなものであるが、それにもかかわらず、日本人によるクルド人へのヘイトは2023年以降、激しさを増している。本章の冒頭でも簡単に触れ
前編記事『石破茂「この本だけは面白かった」2025年私のベストブック…尾崎世界観、栗山英樹ほか』より続く。 グレゴリー・ケズナジャット (小説家)『ジェイムズ』 パーシヴァル・エヴェレット 木原善彦訳 河出書房新社 19世紀アメリカ文学の名作『ハックルベリー・フィンの冒険』の物語を逃亡奴隷ジムの視点から語り直す野心作。マーク・トウェインの小説では単純な脇役として描かれるジムはここでは語り手となり、彼が話す特徴的な「片言」の英語も白人社会の抑圧から身を守るための戦略的な演技に変容されている。アメリカ史と英語の機微を最大に活用した作品だが、木原善彦の秀逸な和訳は原作の痛快な笑いと辛辣な批評性を見事に表現している。 越川慎司 (作家)『NEXUS 情報の人類史』上・下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 河出書房新社 AIが人間の役割を揺るがす今、本作は人間の強さを再定義してくれました。前作の
日本の和食業界、特にそば屋が人手不足に直面している。調査によれば、調理師専門学校の学生は西洋料理を好み、和食希望者は減少傾向。安定を求める若者が多く、コロナ禍の影響で飲食業界への志望者が減少していることが背景にある。 JR津田沼駅から徒歩10分、京成津田沼駅から1分の距離にある習志野調理師専門学校は、プロの現場と同じ環境で調理の基礎技術と知識を学ぶことができる、1968年に開校した由緒ある調理師専門学校の一つ。そば業界を取り巻く厳しい環境を取材した。 前編記事を読む『若手は洋食志向、和食個人店は悲鳴を上げる…調理師学校で起きていた「和食離れ」の実態』 「修行のち独立」は珍しいケースになる「独立するということ自体、これからは珍しいケースになるかもしれませんね」 そう私が言うと、習志野調理師専門学校の山﨑校長は、「そばに限った話ではないかもしれません」と微苦笑し、調理師の資格に関する授業内容が
詐欺、売春、人身売買ーーあらゆる犯罪を仕切る中華系の巨大組織が勢いを増している。各国の追及から逃れるべく、彼らは日本に上陸している。 犯罪が横行する東南アジアの現状を、ルポライターの安田峰俊氏とジャーナリストの泰梨沙子氏は、それぞれ別の視座から取材し続けてきた。安田氏は現地を支配する中国側、泰氏は支配される現地側の視点から、カンボジア、ミャンマー、ラオスなど各地に点在する詐欺組織の拠点や違法売春の現場に潜入し、その実態を暴いてきた。危険地帯を知り尽くす2人が、東南アジア犯罪の今とこれからを語る。 前編記事『「詐欺産業」が国の貴重な収入源に…!中華系マフィアが跋扈する東南アジア「園区」のヤバすぎる実態』より続く。 日本人小児性愛者がラオスに集まる泰:私が取材したのは、ラオスの首都ビエンチャンにあるホテルです。児童売春が平然と行われていて、悲惨な光景を目の当たりにしました。小さな部屋に10代の
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『竜とそばかすの姫』をはじめとした長編アニメ映画を手掛け、アニメ業界やファンから絶大な人気と知名度を誇ってきた映画監督・細田守。 Photo by gettyimages そんな彼の待望となる最新作『果てしなきスカーレット』が11月21日より公開。シェイクスピアの四大悲劇の一つ『ハムレット』に着想を得た本作は、父の復讐を誓う王女・スカーレットが、生と死の狭間にある異世界で冒険を繰り広げるファンタジー・アクション。 世界先行でのベネチア国際映画祭出品も果たし、日本のみならず国際的な期待値も高かった。 しかし、最終的に興行収入66億円のヒットをマークした『竜とそばかすの姫』(2021年)は公開直後3日間の興行収入約8.9億円、動員数約60万人を記録したにもかかわらず、同作は約2.1億円、約13.6万人(いずれも興行通信社調べ)という
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 放置されるクルド人へのヘイト投稿 差別問題の専門家の間ではヘイトスピーチを放置すると、それに共感する人の裾野が広がり、さらにヘイトが過激化する「憎悪のピラミッド理論」が知られている。社会の中で、少数派の特定のグループへの誹謗中傷が放置されたままだと、同じように誹謗中傷する人たちが増え、やがてそのグループに対しては「自分た
刊行されたばかりの新書『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』が話題の翻訳家・文芸評論家の鴻巣友季子さん。今年も、鴻巣さんによる年末ジャンボおすすめ書評の季節がやってまいりました! 2025年に刊行された文学作品の中から、鴻巣さんが選りすぐった20冊をご紹介します。「今年、全然本を読めてないから1冊くらい読みたい……」という人にも、「年末年始に読む本を探していた」という人にも、自信を持っておすすめします。 個人主義と包摂性1 シーグリッド・ヌーネス『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』桑原洋子/訳 早川書房 「あなたの苦しみはなんですか?」と声をかけることが、隣人に与えうる最も豊かな愛だとシモーヌ・ヴェイユは言った。本作には、このフレーズが全編に響きわたっている。末期がんの友人から安楽死の瞬間まで付き添ってほしい、ただし「隣の部屋で」と、語り手の女性は頼まれる。人は自立した「個」人でありながら、いか
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした書籍『仮放免の子どもたち』では、データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 *本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』(26年1月22日発売)の一部を抜粋・編集しています。 夢を持つ権利を奪われる米国の黒人の詩人ラングストン・ヒューズに「僕が成長するにつれ(AS I GREW OLDER)」という詩がある。1 9 2 6年、彼が20代半ばの時に出した詩集にある。 かつて僕の真ん前で夢は太陽のように輝いていた。 やがて壁が立ち上がってきた。 ゆっくり、ゆっくりと。 僕と僕の夢の間をさえぎり。
――2025年は我が国から2名ものノーベル賞受賞者がでました。学術界も賑わっていることでしょう。北川進氏、坂口志文氏の両名とも、各所の受賞インタビューにおいて口々に基礎研究の重要性と長期的支援の必要性について発言されていますし、科学技術研究費補助金、いわゆる科研費の補正予算額も2025年度補正予算案で300億円とのこと! 昨年度が52億円と比べて大幅増となり、言う事なしですね。 そうですね。よかったと思います。 〔PHOTO〕gettyimages――あれ? テンション低。嬉しそうに見えませんが。 いや、嬉しいですよ。でも正直、どうせまた何も変わらないだろう、という思いです。十年も前から、ノーベル賞が受賞されるたびに「ほらみろ!基礎研究こそが重要なのだ!」と叫ばれるも学術界は特に変わっておらず、基礎研究が盛り上がってきている感はほぼないです。むしろ、学術界が全体的に悪化すらしている。例えば
「関ヶ原の戦い」は「天下分け目の決戦」ではなかった…!担当編集も悲鳴をあげた「日本史のシン説」を記した新書の中身 「俺の関ヶ原」が音を立てて崩れていく子どもの頃から、好きな歴史上の人物といえば齋藤道三、明智光秀、石田三成、江藤新平の4人だった。「変なやつ」と思われそうだが、司馬遼太郎ファンの方なら、うなずいていただけるのではないか。そう、いずれも悪人呼ばわりされて非業の最期をとげたが、じつは高い理想を抱いていた(と司馬作品では描かれている)人たちである。なかでも石田三成のことは社会人になってからもよく思い出した。豊臣に恩ある大名がこぞって徳川家康になびくなか、「義」を通すためだけに19万石の分際で250万石の家康に本気で立ち向かい、天下分け目の戦いを実現してみせたクレイジーなまでのカッコよさが、長いものに巻かれがちな小心者にはまぶしかった。 担当者がamazonに掲出した画像。肩に力が入り
動画に映し出されるパーカー姿の男性。飾り気のない部屋でソファに座り、淡々とカメラに向かって話しかける。約1時間にも及ぶ映像はロケもなければ、ゲストもいない。だがそれでも、目が離せない謎の迫力がある。独特な語り口で男の口から明かされるのは約17年前、日本で発生し、いまだ全容解明に至っていない殺人事件の生々しい調査報告だった――。 17年前に発生したある「未解決事件」「皆さんの健康のために、全身全霊で参ります」 今年11月、そんな紹介文の説明のうえで開設されたのがYouTubeアカウント「健康チャンネル」。動画を手掛けるのはクリエイターの上出遼平氏(36歳)だ。 前編記事『「未解決事件を徹底調査した「異質YouTube」が話題…!上出遼平がテレ東を辞めてアメリカ移住を決めた「無計画すぎる理由」』につづき、「当初は興味がなかった」と語る上出氏がいかに未解決事件へとのめり込んでいったのか、さらに実
面積世界第6位(排他的経済水域)、しかも北からの親潮やリマン海流といった寒流、南からの黒潮や対馬海流の暖流が交錯、世界でも名だたる好漁場として高いポテンシャルを持つ日本の海。その恩恵にあずかり、わが国では古くから豊富な魚介類を獲り、食し、和食文化を形作ってきた。 その日本の魚食・漁業がいま、危機に瀕している。 1990年代前半まで世界一を誇っていた漁獲高もいまではベスト10圏外から転落、すでに漁業大国とは言えない現状になっている。 なぜこのような事態に陥っているのか? 日本の漁業を30年以上取材し続けているベテラン記者が、新刊『国産の魚はどこへ消えたか?』(講談社+α新書)でそのリアルを明らかにする。 『国産の魚はどこへ消えたか?』連載第23回 『築地場外市場の高級店ですら「国産より美味しい」と絶賛…日本人が国産と錯覚し続けている“ノルウェー産サバ”によるシェア拡大の実態』より続く。 「漁
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