パレスチナ自治区ガザを巡りイスラエルとイスラム組織ハマスが停戦合意してから2週間あまり。合意後もイスラエルの攻撃で死者が相次ぐなど、停戦が継続されるか予断を許さない状況が続く。駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・シアム大使が東京新聞の取材に応じ「国際社会による監視が必要」とした上で「停戦合意は一時的なもの。恒久的な和平にはパレスチナの独立が必要」と強調した。(石原真樹) 「ガザの人々が帰る場所はがれきしか残らず、がれきの下に埋まっている遺体を掘り起こす機材も足りない。水も電気もない」。ガザの現状をシアム大使はこう話す。「人々はまだショックを受けており、爆撃がやんだだけで何も変わっていないと話す人もいる」。合意後にイスラエル軍の攻撃で命を落とした人が500人にのぼると明かす。 食料や薬など人道支援物資がガザに届けられることが必要であり、かつ「停戦プロセスが順守されているか、国際社会による監