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新内閣発足
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363回 オアシスとおとぼけビ~バ~、海外バンドの前座問題 イギリスの有名ロックバンドOasisの16年ぶりの来日公演のオープニングアクトに関西の女性ロックバンド・おとぼけビ~バ~が選ばれたことで、SNS上に意味のないケチをおとぼけビ~バ~につける人とそれを問題視する人が発生し話題になっている。 メンバーのあっこりんりん氏のXの投稿によれば、 オアシス東京ドーム前座させていただきます!! 前座いらんねんとかだれやねんとかまたかよとかボロクソ言われるでしょうが、リアムがうちらのスケジュール空いてるか聞いてきてくれたらしいのでそら直々に呼ばれたらもちろん喜んで出ますわ!! 精一杯がんばります!! !! ということであり、Oasisのメンバーであるリアム・ギャラガーの要望で今回のことが決まったのがわかる。 PR どのような文句が言われているのかというと、 ・誰それ知らない。 ・前座いらない。 と
361回 江口寿史の炎上問題 10月3日に突如勃発した江口寿史の炎上問題。今、現在も拡大していく一方である。 事の発端は3日の江口氏によるXの投稿。 ルミネ荻窪で10月18、19日に開催されるイベント・中央線文化祭2025。その宣伝のために江口氏による女性の横顔が描かれた特大ポスター荻窪駅に貼り出されていたのだが、そのイラストはInstagramに流れてきた現在の写真をもとに本人の許諾なしに作成されたものであることが語られており、人々を驚かせた。 女性はミスiD2022グランプリで執筆やZINE制作、Podcast番組の出演・制作、モデルなどの活動を行っている金井球氏。 同日、江口氏の投稿を受けて金井氏はその投稿に引用RPする形で、 (わたしの横顔が、知らないうちに大きく荻窪に……!?) と、お問合せをしたところ、直接ご連絡をいただき、このようなかたちとなりました。 金井球と申しまして、嫌
360回 高市早苗の資質に疑問 自分は政治家に対してはその政治的思想の方向性とは別の問題として、最低限の誠実さというものは必要だと思っている。 状況や時間の経緯に伴って政策や主張が変わることは誰にでも起こりえることだが、さしたる理由も明示せずにそれを変えたり、あまりにも頻繁にころころ変わる人はさすがにどうかと思う。 頻繁に、ハッキリとしたソースもないのにてきとうなことを言う人も困るし、それについて追及されると曖昧なことを言って逃げるようなことが頻繁に起こる人も困る。 何か追及された時に事実ではない返答をして、それが事実でなかったことが判明しても、また事実でないことで返すということが続いていくような人も困る。 企みをもって意図的に嘘をついているのか、その場その場で適当に対処した結果そうなったかはわからなくても、どちらにしても不誠実であるということには変わりはない。 人間誰しもミスとか保身の念
90年代半ばにアシスタントと煙草の煙と音楽がひしめく六畳一間から世に送り出され、世紀末に青春を送る若者たちに衝撃を与えた傑作『青い車』が30年の時を経て復刊! 作者のよしもとよしとも氏が見ていた90年代とは、どのような時代だったのか、お話をうかがいました。 PROFILE よしもとよしとも 漫画家。1985年、角川書店の少女漫画誌『月刊ASUKA』第1回まんがスクール入選作の4コマ漫画『日刊吉本良明』でデビュー。その後『レッツゴー武芸帖』『東京防衛軍』『よしもとよしとも珠玉短編集』を発表。1996年に短編集『青い車』を刊行。2020年に講談社『MANGA Day to Day』にてコロナ禍の格差日本を描いた短編「OHANAMI 2020」を発表。現在の代表作として、講談社『コミックDAYS』で無料公開中。 著書自画像 絶版だった傑作『青い車』復刊 ――’96年に刊行されてから、電子書籍での
359回 ニュー・ウェイヴ私的重要盤10選 ようやく夏の暑さも終わりかなと思いながら、BABYMETAL論争をぼんやりと調べていた時に、いつものよう編集氏からのメール。 「ニュー・ウェイヴ〇〇選についてとかどうですか。最近ソフト・セル聴いて衝撃受けたので」 え、なぜ編集氏が突然ソフト・セルを? それはともかく、編集氏からの要望にはできるだけ応えていくのはこの連載の方針であり、よくわからないがニュー・ウェイヴについて考えていこうかと思う。 PR まず、問題なのはニュー・ウェイヴとは何かという明確な答えがないということである。 70年代後半から80年代にかけてパンクムーブメント以降に生まれた、パンクムーブメントから派生していった様々な音楽スタイルを包括する言葉であって、特定の音楽的スタイルを指すものではないし、その言葉が指し示す範囲も人によって変わってくる。世代やその人の音楽的史観、国によって
参院選で大躍進した陰謀論集団の参政党。選挙中も神谷宗幣代表や候補者のトンデモ発言が批判され、演説には抗議勢力が押しかけて大混乱。結党時から同党をウォッチしてきた黒猫ドラネコ氏に、自身もカルト問題に詳しいライターの藤倉善郎が、躍進の原因と今後を聞いた。 PROFILE: 黒猫ドラネコ(くろねこどらねこ) 九州出身の40代。Webライター、漫画原作者。ネット上のデマや怪しい案件を観察するのが趣味で、スピリチュアルビジネス、偽医学、疑似科学、反ワクチン、陰謀論などを分析した記事を各メディアに寄稿。登録者2万人を超えるメルマガ形式のニュースレターでは潜入ルポなどを定期配信中。 ニュースレター:「トンデモ観察記」 X:@kurodoraneko15 PROFILE: 藤倉善郎(ふじくら・よしろう) 1974年生まれ。フリーライター。主にカルト集団の問題を取材し、2020年アメリカ大統領選挙の頃から日
人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。かつて「秒速で1億円稼ぐ男」として、天才編集者箕輪厚介氏が手掛けた『ネオヒルズ・ジャパン』の責任編集長も務めた与沢翼氏が薬物中毒を告白した。白先生は、人権派義士として薬物の氾濫する社会に何を思うのか。 第30回:覚醒剤だけは何があっても絶対やったらダメ。ゼッタイ 「秒速で1億円稼ぐ男」与沢翼の薬物中毒告白 かつて「秒速で1億円稼ぐ男」を自称していた実業家の与沢翼氏は4月18日、自身のSNSで、タイ移住後に薬物中毒に陥っていたことを告白。「仕事をやめてタイに来てから『覚せい剤』にどっぷりはまっていました」「今はもうやっていません。信用されないと思いますが、この後も、やりません」「覚せい剤を辞めきるためにSNSに書きました。ここで書くと自分への抑止力に
358回 へずまりゅう奈良市議の議会での怒号騒動 へずまりゅう奈良市議が9月12日の市議会で市長を怒鳴りつける動画を自らSNSに投稿。隣席の垣本元気市議からダダ滑りだったなと言われたことに対して一方的な主張をしていたへずま氏だが、柿本市議がnoteやXで反論。話題になっている。 へずまりゅう氏が一方的にSNSで発信する情報のうろんな感じというのは以前から気になっていた人も多かったであろう。へずま氏の発言を無邪気に支持する善良な人たちにとってはアンチがケチをつけてるとしか思わないだろうが、普通に考えて変な部分が多いのである。 PR たとえば、能登半島でのボランティア活動の報告に関するもの。SNS上に本人があげたものには炊き出し等の活動をしている場面の動画はなく、こちらに向かってボランティア活動を本人がアピールしているものしかない。被災地でラーメンを3名の希望者に配る動画というものはあるが炊き
354回 椎名林檎とノンポリとサブカルと 椎名林檎の「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO」でのライブの様子がフジテレビの『めざましテレビ』や『ノンストップ!』で放送され、ファンが旭日旗を思わせるミニフラッグを振っている様子が物議をかもしている。 本来は縁起物であり、慶事の際に使われたり、めでたさやの景気良さの漫画的表現として使われてきた旭日旗。明治維新で官軍の軍旗として採用されて以降、旧日本陸軍の軍旗や旧海軍の軍艦旗として用いられたきたため、大日本帝国の軍国主義を想起させるとして否定的にとらえる人もいる。 旭日旗のデザインを意匠としたものは朝日新聞の社旗やあけぼの缶詰をはじめ存在し、横尾忠則がモチーフとしてあつかったりもしているが、それぞれをその文脈で判断するものであり、個人的には旭日旗を思わすデザイン=軍国主義の支持というふうには受け取っていない。
353回 『南波一海のアイドル三十六房』の終焉 25年8月6日、『南波一海のアイドル三十六房』レギュラー回が13年弱の歴史に終止符を打った。 『南波一海のアイドル三十六房』はタワーレコード配信のストリーム放送。音楽ライター・ミュージシャンの南波一海とタワーレコード社長の嶺脇育夫がパーソナリティを務める会場での観覧可能なアイドル紹介番組だ。 毎月第一木曜日20時30分から配信が行われ、アイドルの楽曲を紹介してきた。当初はハロプロをはじめとするメジャーなアイドルがトークゲストによばれることが多かったが、音源を紹介して欲しい4組から5組の飛び入りゲストとのトークパートを交えたレギュラー回と、ハロプロメンバーやT-Palette RecordsやPENGUIN DISC(南波一海主催)といったタワーレコード内に設立されたアイドル専門レーベルでリリースしているアイドル等をフィーチャーした特別回におお
350回 ジェームズ・ガン監督『スーパーマン』を観てきた(ただの感想) ジェームズ・ガン監督の『スーパーマン』を観てきた。 いい映画だった。国内外問わず、現実の状況が厳しいことにあふれていて、うかつにSNSを開くと本当に精神的にまいってしまうような情報が濁流のごとく押し寄せてき、そしてそれらは簡単に解決することはできない。 そんな日常の中で、この映画は心の平穏をあたえてくれるような映画だった。非常に楽しい作品だったし、なんというか、これを見て怒るような人間でなく、素直に楽しめる人間で本当に良かったと思う。 ここから書くのは私の個人的感想であり、批評でも考察でもない。多少のネタバレもあるので、それでいいという人だけが読んでくれればいいと思う。 まず、文句なしのカッコいいアクション映画であり、コメディ要素満載の楽しい傑作だった。ジェームズ・ガン監督作品だけに原作コミックやDCユニバース作品に詳
349回 『ムー』を読んでいると陰謀論にハマらないのか? 〜ムーの編集長、参政党にハマる〜 Xでは定期的に「ムーを読んでいると陰謀論にハマらない」みたいな言説が流れてくる。 たつき諒氏の予言漫画や陰謀論的言説の多い参政党の躍進もあってか、最近もこのような投稿を目にすることがたびたびあった。 ムーとは月刊誌「ムー」のこと。1979年に創刊されたオカルト情報誌(創刊時はオカルト専門ではなかったという)であり、オカルトに興味を持つ人の中では知らない人はいないであろう有名誌である。当初は学習研究社(現・学研ホールディングス)から発行されていたが、紆余曲折を経て現在は株式会社ワン・パブリッシングが発行。ワン・パブリッシングは2020年に学研ホールディングス傘下の学研プラスと日本創発グループの合弁により設立された会社であり、学研プラスが発行してきた雑誌やメディア事業を継承しているが、あくまで主要取引先
348回 突然の田島陽子再評価とその発端が参政党議員の投稿にある謎事態 編集氏から「田嶋陽子の夫婦別姓はジェンダー平等の一歩という昔の発言がバズってるので、それですかね」というメールが。 田嶋陽子氏といえば、過去には国会議員も務めたことがある女性学研究家であり、90年代から『ビートたけしのTVタックル』などのテレビの討論番組などに出演するようになり、そこで見せる歯に衣を着せない言葉で女性の人権について語る姿がよく知られている人物だ。近年、女性学研究の先駆者として、また女性の人権問題に関して長年発言してきたことが再評価されている。2003年からは『たかじんのそこまで言って委員会』(→『そこまで言って委員会NP』)に準レギュラーとして出演している。 選択制夫婦別姓についての議論がずっと続いているわけだが、それにしても、田嶋氏の過去の発言がなぜ今話題になっているのか経緯がよくわからなかったが、原
347回 7月5日災害予言漫画とサイババ 「2025年7月5日に日本で大地震が起こる」(隕石が落ちてくる説もある)という噂がネット中心に広がり、信じる人が増加。アイドルの中にも信じている人があらわれ、ファンを不安にさせている。海外でも噂は広がり、日本への観光客が減少する等、現実にも影響が広がっている。 その噂のおおもとになっているのが2021年に飛鳥新社(『磯野家の謎』で謎本ブームを引き起こした)が発売した現在70才になる女性漫画家・たつき諒の『私が見た未来 完全版』という作品集だ。 たつきが1999年に朝日ソノラマから出していた『私が見た未来』の復刻版にあたるもので、復刻にあたり書き下ろされたたつきの文章パートに2025年7月に日本で大災難がおこる夢を見たという記述があり、それが予言であるとして広がっていったのだが、少し複雑な背景がある。 ことの経緯を追ってみよう。 朝日ソノラマから刊行
346回 参政党の躍進 2025年7月には第27回参議院議員通常選挙があり、都内在住の自分にとっては影響が強い都議会議員選挙も差し迫っている。物価の高騰が続く中で増税方針は変わらず、米不足問題というわかりやすい失策も表面化し、自民党の支持率は多少の増減はありつつも全般的に下がっている。一方、野党に目を向ければ、ネット世論に沿うような表明を繰り返すことで、一時期は自民から流れたライトな保守層や、経済の悪化や若年層に対する年金制度などによる経済的負担から政治に新しく目を向けた層の受け皿として飛躍的に支持を伸ばしていた国民民主党の支持率の低下が目立つ。定まらない方針、党首や議員のスキャンダル、反ワクチンの須藤元気氏・諸問題が過去に取り沙汰された山尾志桜里氏といった最初から反発が出ることがわかっているような人物の参院選での擁立といったことで順調に信用を無くしていった結果だと思う。本人がのりきでない
345回 林原めぐみのブログとその周辺の色々な言説 人気声優・林原めぐみ氏が6月8日にあげた『興味がない、わからない、知らない』というタイトルのブログの内容に対する批判がSNS上で多く見られるようになり、その一方で林原氏の主張が正当なものであると擁護する意見も多くあらわれ、炎上状態になるということがあった。 このブログは何度か修正が加えられているのだが、最初のバージョンには3人の韓国YouTuberの影響が語られていた。その3人のチャンネルにある動画を観にいくと、韓国のグルメや文化の紹介動画やアイドルっぽい動画、日本をやたらと持ち上げる動画と共に、わかりやすい極右系の陰謀論動画をあげているアカウントであった。 ブログ自体に対する個人的な感想を述べるとすると、韓国の文化が好きな林原氏が前述の韓国YouTuberにはまってしまい、その動画の内容を素直に受け取った彼女が善意で書いたもので、なん
344回 八王子の怪〜萩生田光一と深田萌絵の謎バトル〜 6月1日、東京の八王子警察署に大勢の人々が押し寄せ、近隣の住人(おそらく警察署の人々も)を困惑させる事態が起こった。集団は自由民主党所属の衆議院議員・萩生田光一氏による「脅迫行為」に対して被害届を提出しようとしたのだが、その中心にいたのがITジャーナリストの深田萌絵氏である。 ここまで読んで意味がわからないと思った人、それが普通である。書かれた状況を理解して反応できる人というのは、深田萌絵氏を熱烈に応援している、もしくは熱烈に攻撃している人、そして陰謀論ウォッチャーの人々ではないだろうか。 まず、萩生田氏のことは統一教会とか裏金の話で知っていても、深田萌絵氏がいったいどういう人なのか知らない人の方が多いだろう。一言でいうと、反ワク陰謀論界隈で熱烈に支持を集めている人物であり、「女子トイレを守る会」の代表をつとめ、反LGBT的な活動も行
342回 小泉進次郎を面白がるのはもうやめよう 2025年5月18日に佐賀市で行われた自民党佐賀県連の政治資金パーティーで「コメは買ったことはありません、正直言って。支援者の方々がたくさんコメをくださるので。まさに売るほどあります」という発言により、事実上の更迭となった江藤拓農林水産大臣の後を受け誕生した小泉進次郎農林水産大臣。 米の価格高騰に庶民が頭を抱えている中、農林水産大臣がああいうことを言うのは、人々の生活よりも目の前の支持者のウケを狙う方が大事であり、庶民の困窮など他人事でしかなく、自分の職務に対して真剣に向き合っていないと判断されても仕方のないことだったと思う。本当は米を買っているとかはどうでもいいことで、あれをこの状況で農林水産大臣が口にしたこと自体が問題なので、売るほどあるは宮崎の方言みたいなものという追加の言い訳も含めて、なぜ人から怒りをかったのかわかってなさそうである。
第13回 野獣先輩 この連載が始まって以来、最大の知名度を誇る人物を取り上げようと思う。 野獣先輩だ。 誰ですかそれは? という方は、今すぐにこの頁を閉じ書を捨て街に出て心地よい春風を頬に感じてください。人生に無駄な知識はなるべく少ないほうがいい。 聞いたことはあるけどなんだっけ? という人に説明すると、2001年に発売された『真夏の夜の淫夢』というゲイビデオ作品のパート4に出演した人物に、ネット上で名付けられたキャラクターである。 そもそもこの作品は、翌年のドラフト会議の目玉だった六大学某野球選手がパート1に出演していたということで発売から1年後、ネットを介して瞬く間に有名になったものである。私も当時ゲイビデオ会社で働いていたので知っていた。特にヒットしたわけでもない、地味な作品だった。それが結果的にインターネット最大のネットミーム・ネットスラングになったのである。 そのミームやスラング
340回 西田昌司の沖縄での失言と陰謀論大好きぶり 2025年5月3日に沖縄県で開催された、県神社庁、神道政治連盟県本部、日本会議県本部などが主催、自民党沖縄県連が共催の『第4回憲法シンポジウム/安倍晋三先生顕彰祭』での、ひめゆり平和祈念資料館の展示に関して「歴史の書き換え」などとした発言が強い批判を浴びていた自民党の西田昌司参議院議員。 自己の発言の正当性を主張し、謝罪を拒否していた西田氏だが、9日になって、一転して発言を撤回、「謝罪」した。 内容に疑問を感じる謝罪会見については後述するとして、問題となった発言を整理すると、 ・国会議員になる前に、ひめゆりの塔にお参りに行った。 ・そこでは日本軍が入ってきた結果、ひめゆり学徒隊が死ぬことになり、アメリカが入ってきて、沖縄が解放されたという説明がなされていた。 ・歴史を書き換えられると、こういうことになってしまう。 ・沖縄では地上戦の解釈を
339回 石丸伸二と米山隆一 それぞれの見え方 このところ、何とも言えない気分にさせられる情報が飛び込んでくることが多い。 立花孝志氏が今夏の参院選に兵庫選挙区から立候補することを表明したという記事を見たが、実際に出馬すれば、また大荒れに荒れる予感しかしない。いや、そうなるのはほぼ確定なのだが。 ただ、そう宣言したからといって、実際に立候補するかどうかはわからないのも立花氏という人なわけで。なにかあれば、前言をコロッとひっくり返すだろう。 先の兵庫県知事選で生まれた様々な問題が何も解決せず、立花氏の発言であおられた人たちの嫌がらせの結果、自死を選ぶ人がまた出てばかりだというのに、ほんとどうなるのだろうか。 東京は東京で都議選が気になる。石丸伸二氏の地域政党・再生の道から現在のところ42人の候補がたてられるということだが、この中の何人当選するかで、今後の選挙のあり方というものが問われるものに
少し前の出版社には「法令遵守に無頓着な雑誌」がたくさんありました。「ほとんど犯罪」で作られていたという出版界で、外注ライターとして懸命に働いていた村田らむさんに、過酷だった仕事内容と編集者の悪口を、姫乃たまが聞いてみました。 PROFILE: 村田らむ(むらた らむ) ルポライター、イラストレーター、漫画家、カメラマン。主に「ホームレス」「ゴミ屋敷」「新興宗教」「スラム街」「青木ヶ原樹海」「廃墟」など、多くの人が見ないようにするネタを中心に取材する。新著に『獣怖 動物たちが織成す狂氣の物語』がある。 X:@rumrumrumrum PROFILE: 姫乃たま(ひめの たま) 1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)を出版。以降
338回 神田裕子著『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』を読んでみた 先週の今頃にX上で話題になっていた神田裕子氏の『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』(三笠書房)。実際に出版される前から、表紙のイラストや公開された見出し、オビのコピーから、発達障害当事者・精神疾患当事者に対する差別につながる本なのではないかと批判をうけ、出版差し止めのネット署名運動も起こった。 この本の話題をしている人もずいぶん減っており、興味を持っている人もあまりいないかもしれないが、どういう本なのか気になっていてしょうがなかったので実際に読んでみることにした。 まず、炎上した理由のおさらいをしてみよう。 〇職場にいる困った人のことを「困ったさん」と称し、それをタイプ分けするのに実際の発達障害や精神疾患の名称を使っていることがそういった障害・疾患を持つ人への差別に繋がったり、医療倫理に欠けているのではないか
337回 立花孝志、立て続けに訴訟を放棄 立花孝志氏が、自身が原告として訴えた裁判で、請求放棄書を立て続けに提出するという面妖なことが起こっている。 兵庫県議会調査特別委員会(百条委)委員長だった奥谷謙一議会議員に対し、奥谷氏の記者会見での発言が名誉棄損にあたるとして損害賠償を求めた訴訟、立憲民主党の小西洋之参院議に対し、小西氏のSNS上の投稿によって名誉棄損にあたるとして損害賠償を求めた訴訟の2件に対して、立て続けに請求放棄書が提出されたのだ。 請求放棄書を出すということは単に訴えを取り下げるよりも大きな意味を持つ。 訴えを取り下げた場合には、また同じ内容で訴訟を起こすこともできるのだが、請求放棄書を出すということは、原告が自分の訴えに正当な理由がないことを認めるということであり、裁判上での敗北を認めると等しく、確定判決と同じ効力を持っているため、今後同じ内容で訴訟しようとしてもできない
336回 広末涼子の事故報道やアニメ『アン・シャーリー』脚本家に対するSNSの反応 広末涼子に関する報道、X民の憶測や「気の利いた事を言おう合戦」みたいなのを目にすることが多くてゲンナリしている。ただでさえ坐骨神経痛と花粉症と風邪で弱っているのに、ああいうものを見ているとさらに弱ってしまう。確かに危険でありえないような事故だし、その後の看護師に対する暴行など不可解なことが多いのだが、それだからこそ、いろんな可能性を考えて報道を控えたり、不用意な発信はひかえた方がいいのではないか。 薬物疑惑などを唱える人もいるがもし違ってたらどうするんだという話だし、勝手に病名を挙げる人もいるが診察した医師以外の人がそんなことを言っていいわけもない。たとえ、その人が医師だったとしても、診察した医師の診断が公表されていないならば許されない行為だ。 なんらかのセンシティブな問題がそこにあるのは窺えるわけで、そこ
335回 堀江貴文と#日清食品不買運動 X上で#日清食品不買運動というハッシュタグがトレンド入りしていたので、「いったいなにごとか」と思っていたのだが、原因は日清食品の商品『完全めし』のCMに堀江貴文氏が出演していることにあるのを知った。 堀江氏をCMに起用することが、なぜ反感を買ったのか? 彼を嫌っている人がいるからと言ってしまえばそれまでだが、そこにはいくつか理由がある。 そもそも、堀江氏を嫌っている人はライブドア事件以前から多数存在し、事件前後の時期の漫画に、あからさまに彼をモデルとしたキャラが悪役として登場する例が複数あることからもうかがえる。悪役として扱うことが支持される状況があったということだ。 PR ネオリベ的な発言も多いし、なんでも「合理性」(本当にそれが合理的に正しいのかどうかはともかく)で判断するところも好きでない人が出るポイントだろう。 ネオリベ的要素、自己責任論、デ
334回 斉藤元彦知事のPerfumeがっつき疑惑 兵庫県設置の第三者委員会(文書問題調査特別委員会)から11件のパワハラ認定と元西播磨県民局長に対する懲戒処分が公益通報者保護法違反であるとの指摘を受けた斉藤元彦兵庫県知事。百条委員会に続いて厳しい評価が下されたわけだが、パワハラに関しては認め、県議会本会議で職員に対する謝罪発言があったものの、未だに自身の公益通報対応については適切だったと主張、「真摯に受け止めていきたい」と発言するばかりで辞任の意思はなく、自分に対する処分の発表もない。 定例会見で、パワハラ問題をおこした県職員に処分を下す一方で自分のパワハラはお咎めなしというのではダブスタだと指摘されて答えにつまったり、自身の公益通報対応について「専門家でも様々な意見がある」と発言を繰り返していることに関して、知事の見解を支持する専門家の具体的な名前を問われても答えられなかったりと、相
333回 氣の騒ぎ XのTLで「氣」という文字をやたら見かけるな、ギタリスト・高崎晃のソロアルバム『氣』の話以外でこんなに「氣」という文字を見ることはないぞと不思議に思っていたら、タレントのローラがInstagramで発信した「新潟県で農業に従事する」とい宣言を取り上げたWeb記事が発端だと判明。記事中にInstagramの投稿が貼り付けてあるのだが、そこに「氣づいた」という表記が使われており、それに対して不安を表明する人、「氣づいた」という表記で大喜利のように遊ぶ人がTL上に多くいたために自分の目にも留まったのだ。 「気」を旧字体で表記することに何の意味があるのかさっぱりわからないと不思議に思う人もいるだろう。この表記を見てざわつく人がいるわけ、それはこの表記はスピリチュアルの人、極右カルト系の人がよく使用するものだからである。 「氣」という文字を使っているスピリチュアルな人の背景には
332回 楠桂と『ファンロード』と自分 急に自分のXのTLで漫画家・楠桂の名前を見ることが多くなり不思議に思っていたところ、色々ポストが流れてきて理由がわかり「楠先生も大変だったんだなぁ」と思ったわけだが、そういう話はさておき80年代の楠先生と『ファンロード』のことを少し思いだしたりしたので、それについて書いていこうかと思う。 80年代中盤から後半の楠先生というか大橋姉妹は雑誌『ファンロード』のスターであった。大橋姉妹(シスターズ)というのは楠先生(本名・大橋真弓)と先生の双子の姉である漫画家・大橋薫先生の二人を指す。 『ファンロード』というのは80年に創刊されたアニメ・漫画・特撮・必殺シリーズ・SFといったものを中心に扱うオタク雑誌(創刊当時は『ふぁんろ~ど』)であり、最大の特徴は誌面のほぼ9割が読者投稿で成り立っているところにある。読者の呼称はローディスト。ちなみに競合誌的存在である
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